君の手の温もりが…

海花

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陽の光

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「昨日…大丈夫でしたか……?」
葵がココアを受け取りながら藤井の顔を見上げる。葵がやると言うのを藤井が無理に止めてソファーに座らせていた。
「ん?……思ってたより無理しなくて済んだから……大丈夫だよ」
「今は……?」
「痛み止め飲んでるから大丈夫だよ」
藤井が苦笑いして答えた。

———本当に……素直って言うか……。

俊輔と何かあったのか…と聞かれる前から態度が告げている。
「葵は?大丈夫だった?」
藤井は葵の隣に座るとわざと聞いた。昨夜の電話の後からろくに眠れず飲み続けた酒が残っていたせいか……純粋に意地悪を言いたかったのか……本人にも解らない……。
葵は藤井の言葉に目を伏せ
「……今日………泊まってってもいいですか……?」
呟くように聞いた。
「俺の質問は無視?」
藤井のいつもと違う態度に葵が顔を上げ藤井を見つめた。
その表情が余りにも切なくて…意地悪を言ってしまった事に後悔しながら
「冗談だよ……。俺が葵がいたいって言ってくれるのを断ると思う?」
優しく微笑むと葵が黙ったまま藤井のクビに腕を回し抱きついた。
「今日は葵が止めても我慢しないけど……いい?」
それでも黙っている葵をソファーへ押し倒した。…まさか…二人が『そこ』までしているとも思わなかったが……確かめずにいられなかった。
レースのカーテン越しに届く明るい陽の光が葵の顔をはっきりと映し出させる。切なそうな瞳が自分を求めて縋っている様にも…心の奥で拒否している様にも見えた……。

ソファーに横たわる藤井の瞳の奥がいつもと違いどこか冷静に自分を見ているのが分かる……。
葵は慣れない体勢で藤井を見下ろしながら自分の中で熱くなる藤井を感じていた。明るい部屋の中に自分の息遣いだけが響いていて少し恥ずかしく感じながら一生懸命身体を動かした……。
「………気持ちいいですか……?」
余りにも藤井が冷静に見えて葵が心細そうに口にしていた。
藤井が一瞬目を見開いてから微笑むと
「すごく気持ちいいよ。……何よりここから見る葵は初めてだからね。頑張ってくれてるから……つい見入っちゃった」
藤井は上半身を起こし葵を引寄せキスをしてから、葵の腰を抑え下から突き上げた。
「———あっっ‼︎ンんっ———」
声と共に葵の身体が仰反る。
明るい部屋の中でほんのり染まる葵の肌が愛しくて目を離せなくなっていた。
傷が痛むといけないから…自分が上になると言った葵が健気で余計手放したくなくなっていた……。

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