135 / 160
デート
しおりを挟む
俊輔は結衣のためにジュースとポップコーンを買い、席に戻った。薄っすらと化粧をした結衣がポップコーンを見て嬉しそうに笑う。
———今日見た中で一番いい笑顔かも……。
俊輔もつられて笑顔になりながらジュースを渡した。
二人で映画を見に来ている。前に結衣が見たいと話していた話題の恋愛映画。
———CMでは確か……ヒロインが亡くなる話だったような……。
少し心配そうに結衣を見るが楽しそうな笑顔にホッとしてスクリーンに目を向けた。
そして……映画も終盤になると、隣で結衣が号泣しているのが分かる……。
───やっぱり……。
俊輔が見る限り周りの誰より先に泣き出していた……。
「見ないでよ……」
映画が終わって近くのファミレスに向かい合って座り、結衣がハンカチで顔を隠している。
「隠す必要ないよ…。いつもの結衣に戻っただげじゃん」
俊輔が苦笑いする。化粧が落ちてしまったことを気にしているのだ。
しかもギリギリまで服に悩んでいて時間が無くなり、化粧ポーチを忘れてきていた……。
ファミレスの入り口にある鏡を見た時の結衣の衝撃といったら………そのまま走って逃げたくなったのを堪えるのがどれだけ切なかったか………。
「俺は、いつもの結衣のが好きだけどな……?」
俊輔の言葉にやっと少しずつハンカチの後ろから顔が現れる。真っ赤になったふくれっ面の顔だ。
「……そう言う事…簡単に言わないで………」
———つい……期待してしまう……。
結衣の気持ちに全く気付いていないのか
「ごめん、ごめん」
と、俊輔が笑って答えた。
「今日、一緒に出かけようか?」
フルーツサンドを頬張る葵に藤井が笑いかけた。
「………出かけるんですか?」
「そう。たまにはさ……どこか遊びいかない?」
「………この…格好で?」
葵が首を傾げ上目遣いで藤井を見つめた。結局昨日からずっと裸のままで過ごしている。さすがに二人とも下着は履いているが……。
「まさか」
藤井が笑って「どこか行きたい所ある?」と、自分の朝食のコーヒーを口にした。
「………じゃあ…ゲームセンター行きたい!」
葵が嬉しそうに答えると
「いいね。じゃあ支度して出掛けよう」
藤井も嬉しそうに笑った。
———今日見た中で一番いい笑顔かも……。
俊輔もつられて笑顔になりながらジュースを渡した。
二人で映画を見に来ている。前に結衣が見たいと話していた話題の恋愛映画。
———CMでは確か……ヒロインが亡くなる話だったような……。
少し心配そうに結衣を見るが楽しそうな笑顔にホッとしてスクリーンに目を向けた。
そして……映画も終盤になると、隣で結衣が号泣しているのが分かる……。
───やっぱり……。
俊輔が見る限り周りの誰より先に泣き出していた……。
「見ないでよ……」
映画が終わって近くのファミレスに向かい合って座り、結衣がハンカチで顔を隠している。
「隠す必要ないよ…。いつもの結衣に戻っただげじゃん」
俊輔が苦笑いする。化粧が落ちてしまったことを気にしているのだ。
しかもギリギリまで服に悩んでいて時間が無くなり、化粧ポーチを忘れてきていた……。
ファミレスの入り口にある鏡を見た時の結衣の衝撃といったら………そのまま走って逃げたくなったのを堪えるのがどれだけ切なかったか………。
「俺は、いつもの結衣のが好きだけどな……?」
俊輔の言葉にやっと少しずつハンカチの後ろから顔が現れる。真っ赤になったふくれっ面の顔だ。
「……そう言う事…簡単に言わないで………」
———つい……期待してしまう……。
結衣の気持ちに全く気付いていないのか
「ごめん、ごめん」
と、俊輔が笑って答えた。
「今日、一緒に出かけようか?」
フルーツサンドを頬張る葵に藤井が笑いかけた。
「………出かけるんですか?」
「そう。たまにはさ……どこか遊びいかない?」
「………この…格好で?」
葵が首を傾げ上目遣いで藤井を見つめた。結局昨日からずっと裸のままで過ごしている。さすがに二人とも下着は履いているが……。
「まさか」
藤井が笑って「どこか行きたい所ある?」と、自分の朝食のコーヒーを口にした。
「………じゃあ…ゲームセンター行きたい!」
葵が嬉しそうに答えると
「いいね。じゃあ支度して出掛けよう」
藤井も嬉しそうに笑った。
0
あなたにおすすめの小説
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
告白ごっこ
みなみ ゆうき
BL
ある事情から極力目立たず地味にひっそりと学園生活を送っていた瑠衣(るい)。
ある日偶然に自分をターゲットに告白という名の罰ゲームが行われることを知ってしまう。それを実行することになったのは学園の人気者で同級生の昴流(すばる)。
更に1ヶ月以内に昴流が瑠衣を口説き落とし好きだと言わせることが出来るかということを新しい賭けにしようとしている事に憤りを覚えた瑠衣は一計を案じ、自分の方から先に告白をし、その直後に全てを知っていると種明かしをすることで、早々に馬鹿げたゲームに決着をつけてやろうと考える。しかし、この告白が原因で事態は瑠衣の想定とは違った方向に動きだし……。
テンプレの罰ゲーム告白ものです。
表紙イラストは、かさしま様より描いていただきました!
ムーンライトノベルズでも同時公開。
うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。
春雨
BL
前世を思い出した俺。
外の世界を知りたい俺は過保護な親兄弟から自由を求めるために逃げまくるけど失敗しまくる話。
愛が重すぎて俺どうすればいい??
もう不良になっちゃおうか!
少しおばかな主人公とそれを溺愛する家族にお付き合い頂けたらと思います。
初投稿ですので矛盾や誤字脱字見逃している所があると思いますが暖かい目で見守って頂けたら幸いです。
※(ある日)が付いている話はサイドストーリーのようなもので作者がただ書いてみたかった話を書いていますので飛ばして頂いても大丈夫です。
※度々言い回しや誤字の修正などが入りますが内容に影響はないです。
もし内容に影響を及ぼす場合はその都度報告致します。
なるべく全ての感想に返信させていただいてます。
感想とてもとても嬉しいです、いつもありがとうございます!
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
囚われた元王は逃げ出せない
スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた
そうあの日までは
忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに
なんで俺にこんな事を
「国王でないならもう俺のものだ」
「僕をあなたの側にずっといさせて」
「君のいない人生は生きられない」
「私の国の王妃にならないか」
いやいや、みんな何いってんの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる