海色と灼熱

SHIROKO

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力の灼熱・調和の清涼・守護の岩盤

地龍 千隼積穂ノ神子との邂逅

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 海音と奏子とアランが通う大学とは、都内にあるそこそこに名の知れた巨大なキャンパスを持つ私立大学である。

 その巨大なキャンパスの中にそれぞれ専攻が異なる学科が五つあり、
 海音と奏子は現代経済学、アランは現代天文学を専攻としていた。
 海音と奏子は同じ学科という事と、同じクラスメイトとして入学当初からの仲である。
 一方アランは、国内外でも知名度のある現代天文学の学科に所属している為、他の学科より少し外国人が多い。
 その為、共同研究をする場合には世界共通語が必要不可欠となるのだが、元々その共通語圏内出身のアランにとっては苦でも何でもなかった。
 しかし学科が別となると、基本的に利用する棟が違う為、同じキャンパス内とはいえ滅多に他の学科の人間と交流する事はなかった。
 そんなアランが海音と奏子と学内で交流を持てたのは、勿論幼馴染かつ腐れ縁の海音がいたからである。

 入学する前から海音から「学科が違くても、お昼ご飯や帰る時は会えるよね!!」と今までのような交流を求められ、アランもその事を当たり前のように感じていた。
 そんな海音が昼休みの時にアランの元に連れてきたのが奏子であり、それから三ヶ月程度、何となくこの三人で時間が合う時に行動を共にしていたのであった。
 普段三人が使っているチャットアプリのグループを作ったのも奏子である。
 アランのあの物言いと、奏子の猪突猛進な性格が合っているかと問われると微妙ではあるが、時々激突する二人の緩衝材の役割を果たしているのが海音だった。
 言うまでもないが、あのグループチャット名は奏子が勝手に付けたものであり、海音とアランがオカルト好きという訳ではない。


 「うっそーーーーーー!?」
 スマホの画面を見て奏子が叫び、海音が「奏子、もうちょっと声下げて!!」と軽く肩を叩いた。

 アランが忌引だったのだ。

 月曜の朝にアランからグループチャットに一言、
 「悪いが僕は今日から忌引だ。事情は放課後話す。出来れば海音の部屋を貸してほしい」
 とだけ投下されてきたのだった。

 それからは奏子の怒濤の質問チャット、スタンプの山、講義中にも関わらず更新される履歴。
 それらにも一切アランからの反応が無かったことを察するに、本当に日曜の夜に何かがあったのだろう。
 海音は日曜の夜に「凄い力を感じる」と呟いたナルタを思い出して不安になった。

 そうして二人はアランの様子を気にしながら一日の長い講義を終え、爆速でキャンパスを後にしたのだった。
 主に奏子が。

 「もー待ってらんない!!!!電話してやる!!!!」
 「そ、奏子待ってってば……!!」
 大股で駅に向かう奏子に駆け足で海音が追う。
 何度かのコール音の後にやっと電話が繋がった。
 「ちょっとちょっとアラン!?一体全体何があったの!?」
 『……電話でも話しにくい事だ。今朝送っただろう?事情は会って話すと』
 「なっ、なにをー!!こっちは心配で心配で全く講義の内容が頭に入ってこなかったんだってのっ!!」
 『バカめ……。それはお前にとっていつもの事だろう』
 「なっっ!!むっかー!!!!」
 分かりやすく地団駄を踏む奏子を海音は落ち着いて、と宥めた。
 『そこに海音も居るんだろう?家に行っても問題ないか聞いて欲しい』
 頭から蒸気を沸かせる奏子の反応を無視し、アランは淡々とした口調で奏子に言伝を頼む。
 「ったくもう!!そういうのは自分で聞いてくれっての!!!!はい海音!!」
 「えっ!?わ、と、と……は、はい、海音です」
 投げるように奏子が海音にスマホを渡し、海音は一瞬落としそうになったが何とか受け取り、そのままスマホを耳に宛てた。
 『突然悪い。チャットにも投げたように、事情は会って話す。これからお前の家に行っても大丈夫だろうか?』
 「あ、うん、大丈夫だよ。今日も二人とも夜勤だし……」
 『分かった。色々と面倒をかける。あと奏子に言い忘れたが、紫水を連れてくるように伝えておいてくれると助かる』
 「え?あ、うん、分かった。……アラン君、気をつけてね」
 そしてそのまま通話は切れ、海音が奏子にスマホを返すと同時にアランの伝言を奏子に伝えると、「だから直接言えし!!」と憤慨した。



 大学から一時間程度の時間をかけて、海音は家に戻った。
 「海音か!?ぶ、無事だよな!?」
 玄関の扉が開く音を聞きつけ、ナルタが海音の部屋から駆けつけて玄関で出迎えた。
 「ナルタくん、ただいま。私は大丈夫だよ」
 「そ、そっか……良かった」
 全身で安堵するナルタを見て、海音は「ありがとう」とナルタのダークブラウンの髪を撫でた。

 海音が大学に行っている間のナルタはというと、
 海音が小学校から高校まで使っていた教科書を押し入れの下段から引っ張り出し、その教科書を読みながら、千年後のこの世界に関しての理解を深めようとしていた。
 引っ張り出された教科書は、ナルタが根城にしている押し入れの上段の方に幾つも積み上げられ、その押し入れの中で一日中教科書を読んでいたようだ。

 「ナルタくん、勉強家だね」
 「いや、まあ……ほら、昨日教えてくれただろ。今の人間は学校に通って世界の善し悪しを学んだりするって。家から出られない以上、ずっと寝てる訳にもいかないし、だったらコレとか読んでた方がずっと有意義だと思っただけで」
 再び海音にいいこいいこと頭をやわやわと撫でられ、ナルタは「子供扱いするなよなぁ……」とデレデレふにゃふにゃになりながら言った。

 それから一時間程度時が経ち、先に海音の家に訪れたのは奏子だった。

 「やっほー!!!!紫水に飛んでもらった!!!!」
 「バカ!!!!何やってんだよ!!!!空飛んだら真っ先にバレるだろ!!!!」
 「紫水は水を経由して空間ジャンプが出来るのだ!!!!ふふん!!!!だから近くの公園で水浴びしてる所しか見られてないハズ!!!!完・璧!!!!!!」

 元気に親指を立てる奏子に対してナルタは叫んだが、奏子はこれでもかとばかりに得意げに胸を反った。

 『海音よりは胸小さいんだな、奏子って』

 ふとそう思ってしまったことは、勿論ナルタの胸の内に秘めておいた。

 「ナルタ、昨日の夜、なんか変な感じしなかった?」
 コンビニブランドのフリーサイズ白Tシャツを着た紫水は、早速ナルタの傍に寄ってぼんやりとした口調で話しかけてきた。
 「紫水も感じたのか、あの凄まじい気というか……」
 「ん……同族の気配かな」
 紫水の呟きに、ナルタもうーんと首を捻った。
 「お前が召喚された時は、俺はまだそこまで魔力を蓄えられてなかったから分からなかったけど……やっぱそういう事なのか?」
 「ん……って事は一昨日の夜とかに海音とエッチなことしたってこと?」
 「ブッフォ!!!!!!!!!!」
 ナルタは盛大に吹き出した。
 「そそそそそ、そういうところばっか的確に指摘するなよ!!!!!!!!」
 顔を真っ赤にして怒るナルタを見て、紫水はケロリとした反応で言い放った。
 「そう?別におかしな事じゃなくない?おれは奏子に強請っておっぱいちゅっちゅ吸わせてもらったりしたよ」
 「おっぱ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 ナルタは小学生用の保健体育の教科書を読んだおかげで、人間の女性の乳房というものを、この国では「おっぱい」と呼ぶ事を覚えたてホカホカ過ぎて思わず小学生みたいな反応をしてしまった。

 しかし驚いたのはナルタだけでは無い。
 海音も顔を真っ赤にして奏子を見て恐る恐る口を開いた。
 「そ、奏子……ほ、本当なの……??」
 「へ?いやぁだって、胸吸われるくらいどうってことないって」
 このケロリ具合である。
 ええ!?そういうものなの!?と海音とナルタは更に顔を真っ赤にして顔を見合わせたが、続けて出た奏子の言葉でさっとその赤みが失せた。
 「三回くらい男に騙されてるから、もうこういうこと気にならなくなったな~」
 普段と同じくらい態度を変えずに話す奏子を見て、海音は言葉が出てこなかった。
 「あっ!!言っとくけど二人はちゃんとした順序を守って、ちゃんとしたお付き合いをするんだからね!!!!奏子お姉さんとの約束だぞ!!!!!!」
 再び元気よく手を振ってこの空気ナシナシ!!と言う奏子はやはり、いつもと何も変わらない調子だった。

 「おい、お前はもう少し奏子を気遣えよ」
 ナルタはボソボソと紫水に釘を刺したが、紫水は相変らずぼんやりと首を傾げた。
 「え?でもおれちゃんと、奏子が好きだからおれとエッチしてって言ったけど……」
 「…………………………」
 ナルタは絶句した。



 それから更に三十分後、遂にアランが海音の家に訪れた。
 お淑やかそうな橙色の髪を持つ美女を連れて。

 「なっっっ、何事ーーーーーっ!?」
 このオーバーなリアクションは勿論奏子である。
 「あっ、アラン君、その方は、どっ、どちら様で……??」
 アワアワとアランの仏頂面と微笑む美女の顔を交互に見ながら海音は目を白黒させた。

 そのまま海音の部屋まで通された二人は、海音から出された麦茶に一口付けた。
 そしてアランは長い溜息の後にやっと口を開けた。
 「……先に言っておく。僕は召喚士になった」
 「はぁ!?」
 言うまでもなく、この反応は奏子である。
 「だ、だって昨日別れるまで黒魔術なんて嫌いだ~とか何とか言ってたじゃん!!」
 「ああ、もう、やかましい……。それは今でも変わらん。ただ、あの後僕の家で想定外の事が立て続けに起きた。」

 疲労の色が強く残るアランの顔を心配そうに見る女性は、すっと海音達に深く頭を下げた。

 「アラン様は昨夜の出来事に強い衝撃を受けておりますわ。私如きが代弁など烏滸がましいこととは存じておりますが……まずは私から経緯をお話させていただきますわ。」
 「ん?……この気……昨日のアレはお前か」
 女性が顔を上げるのと同時に、ラグの上で胡座と腕を組んでいたナルタは紅い目を女性に向けて呟いた。
 「えっ……」
 海音は女性を見た。
 ナルタの呟きに、女性は柔らかく微笑んだ。

 「まずは自己紹介からですわね。私は千隼積穂ノ神子(チハヤツミホノミコ)。この国の遠い昔と似た世界から召喚に応じた、地龍ですわ」
 地龍の自己紹介を聞いて、ナルタと紫水は首を傾げた。
 「うーん……俺は聞き覚えも見覚えもないな。紫水は?」
 「ん……おれもしらない。じゃあ、はじめましてだ」

 それぞれが軽く自己紹介を終えた後、千隼積穂ノ神子……ナルタ達は千隼と呼ぶ事にしたその地龍は、召喚された後の事と、海音の部屋に来るまでにあった事を掻い摘んで説明した。
 なるべくショックを与えないようにと、あの時の凄惨な状況は極力伏せて説明したが、アランの左腕に巻かれたガーゼと包帯から只事では無かったことをその場にいた全員が気付いていた。

 「……という事がありましたの。ですから、まだアラン様はまだ貧血気味で……。あまり刺激なさらないようにして頂きたいのですわ」
 千隼の〆の言葉に、アラン以外の全員が奏子を見て、奏子は「えぇ……私……??」と悲しい目をした。
 「……この一件は、僕だけを狙った計画にしては出来すぎていると思っている。調査をするにしても、本家と殆ど関わりのない僕では出来ることの範囲が限られている。唯一の手掛かりだった僕の母は、異形と化してそのまま死んだからな」
 「アラン様……申し訳ありません。」
 「いや……お前があの場で止めを刺さなかったらもっと酷い状況になっていただろう。気に病むな」
 目の下に隈が残っているアランを見て、海音は大丈夫、とも大事に至らなくて良かったね、とも言えなかった。
 彼は腕の傷以上に、心に深い傷を負ってしまった。
 こういう時は、ただ黙って心に寄り添うことしか出来ないのだ。
 「あの……その福寺さんっていう人は……」
 聞くかどうかを悩んだ末、海音は質問の内容をぼかしながら千隼に問いかける。
 「ええ、あの後すぐに救急車を呼んだおかげで一命は取り留めましたわ。ただ、出た血の量が多すぎて……。今は病院で意識が戻るのを待つのみですわ。」
 少しだけ張り詰めていた空気が緩まり、そのまま暫くは誰も口を開かなかった。
 それぞれに思う事を、真剣に考えていた。

 「……ひとつ、お聞きしても良いでしょうか」
 再び千隼が口を開き、ナルタをじっと見つめた。
 「………………ん……ああ、俺か?」
 アランの身に起きた事に関して、ナルタもアランの母とやらの末路がどうも気にかかり、記憶を探るように深く考え事をしていた。
 「ナルタ様は炎龍だと、先程お聞きしましたわ。あの闇の者が欲していた炎龍とは、ナルタ様の事ですの?」
 「……そうだろうな。アランの一族は千年前に俺を召喚したことがある。その時の事が忘れられなくて、今でも俺を欲して色々やってるんだとさ。それにしたってこのやり方は酷すぎるけどな」
 とは言いつつ、昔の自分ならこのくらいなんとも思わなかったよなと考えて、ナルタはつくづく過去の自分が嫌になった。
 「……この一連の出来事と、あの時の異形の者が残した言葉の数々を照らし合わせると、どうもこれでひと段落したとは思えませんわ。」
 暫く考えたあと、千隼は軽く頭を振った。
 「私も何度か異世界に召喚された龍として、ひとつはっきり言えることがありますの。」
 千隼は一拍置いて、
 「既にこの時代に召喚されている以上、召喚した者が死なない限り、同じ魂を召喚する事は不可能ですわ。そして例外なく、契約者の上書きも出来ませんわ。」
 はっきりと言い切った。

 つまり……。
 ・海音が生きている限り、アランの一族はどれほど優秀な召喚士を用意したとしてもナルタは召喚出来ない。
 ・海音を生きたままナルタとの契約を破棄させたり、他の召喚士に契約を移行する事も出来ない。

 「……結局、八方塞がりって訳か」
 ナルタが険しい表情のまま呟く。
 前にアランから聞いた事と合わせても、手っ取り早い解決方法が、ナルタが海音の魔力を食らい、その生命を奪い取る方法くらいだった。
 しかし、海音との契約に結びつけた願いとは、より長生きする事である。
 人間との契約に於いて、契約こそが絶対であり、恐らく海音の魔力を奪い尽くした時点でナルタも契約違反の罰を食らい、絶命する可能性がある。
 「ならもう二人で心中しようか!!」とあっけらかんとした態度で海音に言えれば良かったが、ナルタの願いもまた、海音とより長く一緒に居ることである。
 自分の気持ちに嘘はつけないナルタにとって、この言葉は言うよりも前に頭の中から霧散して消えた。
 アランの一族は面倒で執拗い奴らだとその場にいる全員が思った。

 「遅かれ早かれ、本家はナルタがこの世に再臨した事を突き止めるだろう。今打てる対応策は、より海音に本家に対抗しうる程の魔力を培ってもらうか、僕達でいつか来る本家の連中を迎え撃てるように準備をする事だろう」
 全く、何でこんなご時世に前時代的な……とアランはクソデカ溜息を吐いた。
 「……私のせい……?」
 「「「それはない!!!!」」」
 少しずつ顔に影が差してきた海音の呟きに、ナルタとアランと奏子が声を揃えて力強く全否定した。
 「そもそも私が海音に召喚よろしく~って言ってあとまかしたのが悪いじゃん!!!!責めるなら私を責めろっ!!」
 「だからさっきも言っただろう!?お前があの黒魔術書を手に入れる所から既に仕組まれていた可能性が高いんだ!!!!今更誰が悪いとか擦りあっている場合か!!!!」
 「俺は海音と出会わなきゃ知らなかった事が沢山あるんだぞ!?お前に会えたことに感謝すれど、そうじゃなければ良かったなんて思うかよ!!!!てか元々と言えば千年前に俺が召喚に応じなきゃこんな厄介な事にはなr」
 「貴様も今更千年前の過去を悔やむな!!!!」
 途端にぎゃあぎゃあと喧しくなった三人を見て、思わず海音は笑ってしまう。
 ああ、私ももっと皆と一緒にいたいな……。
 ナルタと出会って、紫水と千隼にも出会って。
 こんな状況ではあるが、海音は今までよりももっと楽しい時間だと感じた。


 「奏子が海音の為に頑張るって言うなら、おれも頑張らないと」
 ぼんやりとした紫水は力の入ってない拳をゆるゆると天に掲げた。
 「私も、アラン様が望む先がどんなものであっても絶対について行きますわ」
 千隼もしっかりと頷き、長い橙色の髪を揺らして微笑んだ。

 炎龍、水龍、地龍。

 こんな短期間で龍が三体も揃ってしまう事自体、この世界の歴史に於いて初の出来事である事を、若き召喚士三人はまだ知らずにいた。

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