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転生公爵令嬢、敵と対峙する
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レイリックたちが皇帝と対峙していたそのとき、ロベルトはというとジュリアンの護衛騎士二人と対峙していた。
「よっ、帝国の騎士さん」
「なぜここにいる!!」
ロベルトの姿を見た騎士が叫ぶ。
「いや、その言葉そっくりそのまま返すけど、お前らこそ何やってるんだ? ここは公爵家の敷地内だぞ」
ロベルトは公爵邸に隠れてこっそりとリリカの護衛をしていたのだが、そこに彼らは現れたのだ。ジュリアンの護衛騎士が何か行動を起こしそうだとは事前に読んでいた。しかし、行動を起こす前に捕らえるわけにはいかなかった。彼らに気づかれないようにレイリックの騎士が陰から監視し、動きがあってから捕らえるはずだった。それが、公爵邸に現れるとは想定外ではあった。
「くっ……はあっ!!」
2人の敵が同時に剣を持って走って来て、ロベルトに向かって振り下ろした。
「遅いな」
「なっ!! まさかこの攻撃を防ぐとはな」
「えぇ……この程度で勝てると思っているのかよ」
敵騎士の言葉に思わず呟く。
王族の侍従長は強さが求められる。いざというときに主人を身を挺して護らなければならないからだ。ロベルトも例外なく剣は強い方だ。だが、だからといって相手は皇子の護衛騎士。どこの国でも王族の護衛騎士は強くなくてはならないはずだ。そのため、一対一ならともかく二対一なので、多少苦戦することを想定して臨んでいたのだが……。
弱い……弱すぎるだろ、こいつら。
ロベルトは敵が弱すぎて困惑していた。
そのときだった。
「ロベルト様!? こんなところで何を……」
リリカがロベルトがいることに気が付いて出て来てしまったのだ。
「リリカ嬢、来てはいけません!!」
いくら弱いといっても相手は帝国の騎士だ。何が起きるか分からない。
リリカはその場でぴたっと止まる。
「貴方たちは確か帝国の」
「ええ。ですが今はただの不法侵入者ですよ」
「適当なことを言うな!! 俺たちはな、公爵令嬢を誘拐するという願いを叶えるためにわざわざここまで来たんだぞ」
「そうだそうだ。崇高なる皇帝陛下のご命令だぞ」
「……どちらにせよ、不法侵入だ。はぁ、まさかあっさり目的を吐くとはな」
目的をぺらぺら話すなど主人に仕える立場にある騎士としてあるまじき行為だ。
こいつら、馬鹿なのか?
とロベルトは呆れ返っていた。
「もしかして、お前がその公爵令嬢か?」
「だったらなんです?」
警戒しながらもリリカは尋ねた。
「そうかそうか……。おい、こっちに来い。良いところに連れてってやるよ」
そう言って敵2人はにやにやと笑みを浮かべ、舐めるような目でリリカを見て、じりじりと距離を詰めて行く。
それを見て、ぞっとしたリリカは
「こ、来ないでっ!! 第五級、攻撃魔法!!」
と咄嗟に攻撃魔法を唱えた。
「この程度の魔法、どうとでもなる」
と敵二人は揃って剣を向けたが、魔法が剣に当たった瞬間、パキッと音がして剣が折れ、彼らは避けることも出来ず正面から思いっきり魔法にぶつかった。
「うわぁっ!!」「ぎゃあっ!!」
悲痛な悲鳴が上がっている。
魔法が消えた場所には気絶した二人が転がっていた。
「つ、ついっ……」
まさかこんなことになるなんて。やってしまったわ……。
そうリリカが後悔していると、はははっという笑い声が横から聞こえた。
「な、何が可笑しいのですか!?」
「ああ、すみません。あれ、自業自得ですから、リリカ嬢は気にしなくても大丈夫ですよ」
「自業自得ですか?」
「ええ。そもそも不法侵入ですし、それに剣が見事に、それも二人揃って折れるなんて滅多に見られないですよ。二人ともまともに手入れしてなかったんでしょうね。いやー、面白かったですよ。お陰ですっきりしましたっ、くくくっ」
そう言ってロベルトは腹を抱えて笑っている。
「えっと、それなら良かったです? ですがロベルト様がどうしてこちらに?」
「王太子殿下に頼まれたんですよ。リリカ嬢の護衛をね」
「レイリック様が……」
レイリックが近くにいない間でも自分を護ろうとしてくれていたことを知ったリリカはネックレスを握り、嬉しそうな笑みを浮かべる。
その様子を見たロベルトはにこにこ笑みを浮かべる。
「仲が良ろしいようで、何よりですね」
「えっ、えっと」
ロベルトに温かい目で見られ、なんだかこっ恥ずかしくなった。
「ロベルト様、こんな夜遅くまでありがとうございました」
「いえいえ、仕事ですからお気になさらず」
ロベルトは笑顔で言う。
その後、ロベルトはジュリアンの護衛騎士二人をレイリックの騎士に引き渡して、どこかに消えて行った。
「よっ、帝国の騎士さん」
「なぜここにいる!!」
ロベルトの姿を見た騎士が叫ぶ。
「いや、その言葉そっくりそのまま返すけど、お前らこそ何やってるんだ? ここは公爵家の敷地内だぞ」
ロベルトは公爵邸に隠れてこっそりとリリカの護衛をしていたのだが、そこに彼らは現れたのだ。ジュリアンの護衛騎士が何か行動を起こしそうだとは事前に読んでいた。しかし、行動を起こす前に捕らえるわけにはいかなかった。彼らに気づかれないようにレイリックの騎士が陰から監視し、動きがあってから捕らえるはずだった。それが、公爵邸に現れるとは想定外ではあった。
「くっ……はあっ!!」
2人の敵が同時に剣を持って走って来て、ロベルトに向かって振り下ろした。
「遅いな」
「なっ!! まさかこの攻撃を防ぐとはな」
「えぇ……この程度で勝てると思っているのかよ」
敵騎士の言葉に思わず呟く。
王族の侍従長は強さが求められる。いざというときに主人を身を挺して護らなければならないからだ。ロベルトも例外なく剣は強い方だ。だが、だからといって相手は皇子の護衛騎士。どこの国でも王族の護衛騎士は強くなくてはならないはずだ。そのため、一対一ならともかく二対一なので、多少苦戦することを想定して臨んでいたのだが……。
弱い……弱すぎるだろ、こいつら。
ロベルトは敵が弱すぎて困惑していた。
そのときだった。
「ロベルト様!? こんなところで何を……」
リリカがロベルトがいることに気が付いて出て来てしまったのだ。
「リリカ嬢、来てはいけません!!」
いくら弱いといっても相手は帝国の騎士だ。何が起きるか分からない。
リリカはその場でぴたっと止まる。
「貴方たちは確か帝国の」
「ええ。ですが今はただの不法侵入者ですよ」
「適当なことを言うな!! 俺たちはな、公爵令嬢を誘拐するという願いを叶えるためにわざわざここまで来たんだぞ」
「そうだそうだ。崇高なる皇帝陛下のご命令だぞ」
「……どちらにせよ、不法侵入だ。はぁ、まさかあっさり目的を吐くとはな」
目的をぺらぺら話すなど主人に仕える立場にある騎士としてあるまじき行為だ。
こいつら、馬鹿なのか?
とロベルトは呆れ返っていた。
「もしかして、お前がその公爵令嬢か?」
「だったらなんです?」
警戒しながらもリリカは尋ねた。
「そうかそうか……。おい、こっちに来い。良いところに連れてってやるよ」
そう言って敵2人はにやにやと笑みを浮かべ、舐めるような目でリリカを見て、じりじりと距離を詰めて行く。
それを見て、ぞっとしたリリカは
「こ、来ないでっ!! 第五級、攻撃魔法!!」
と咄嗟に攻撃魔法を唱えた。
「この程度の魔法、どうとでもなる」
と敵二人は揃って剣を向けたが、魔法が剣に当たった瞬間、パキッと音がして剣が折れ、彼らは避けることも出来ず正面から思いっきり魔法にぶつかった。
「うわぁっ!!」「ぎゃあっ!!」
悲痛な悲鳴が上がっている。
魔法が消えた場所には気絶した二人が転がっていた。
「つ、ついっ……」
まさかこんなことになるなんて。やってしまったわ……。
そうリリカが後悔していると、はははっという笑い声が横から聞こえた。
「な、何が可笑しいのですか!?」
「ああ、すみません。あれ、自業自得ですから、リリカ嬢は気にしなくても大丈夫ですよ」
「自業自得ですか?」
「ええ。そもそも不法侵入ですし、それに剣が見事に、それも二人揃って折れるなんて滅多に見られないですよ。二人ともまともに手入れしてなかったんでしょうね。いやー、面白かったですよ。お陰ですっきりしましたっ、くくくっ」
そう言ってロベルトは腹を抱えて笑っている。
「えっと、それなら良かったです? ですがロベルト様がどうしてこちらに?」
「王太子殿下に頼まれたんですよ。リリカ嬢の護衛をね」
「レイリック様が……」
レイリックが近くにいない間でも自分を護ろうとしてくれていたことを知ったリリカはネックレスを握り、嬉しそうな笑みを浮かべる。
その様子を見たロベルトはにこにこ笑みを浮かべる。
「仲が良ろしいようで、何よりですね」
「えっ、えっと」
ロベルトに温かい目で見られ、なんだかこっ恥ずかしくなった。
「ロベルト様、こんな夜遅くまでありがとうございました」
「いえいえ、仕事ですからお気になさらず」
ロベルトは笑顔で言う。
その後、ロベルトはジュリアンの護衛騎士二人をレイリックの騎士に引き渡して、どこかに消えて行った。
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