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王太子様との再会
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王太子殿下がお呼びだ。無事全て終わったから、王宮に戻って来ても大丈夫とのことだ」
ウィリアムはレイリックからの伝言を伝える。しかし、それは伝えるように頼まれてから、すでに5日が経過した日のことだった。ずっとリリカと一緒に過ごしたかったウィリアムは、伝えることを渋っていたのだ。
ウィリアムはリリカを突然ぎゅっと抱き締めた。
「おっ、お兄様?」
「はぁっ……。僕としてはずっとここにいてほしいのにな。2人だけで暮らしてもいい」
「お兄様……婚約はどうされますの?」
現在、ウィリアムには婚約者がいない。ウィリアムの年齢ぐらいの貴族には普通は婚約者が存在する。今まで婚約者がいないのは公爵としての仕事が忙しいのもあったが、リリカの存在が大きく影響していた。というのも、妹を溺愛するあまり、他の女性に全く興味を示さなかったのだ。お見合いの場が設けられたこともあったが、妹がいかに素晴らしいかということをひたすら語り続けるので、女性の方からお断りされてしまったのだ。
「……いやー、それは……」
ウィリアムはリリカから目を逸らした。
「……」
ウィリアムは婚約者を決める気が全くなさそうだとリリカは察した。
こうなったら、私がお兄様にぴったりな女性を紹介するしかないわね。といっても友達なんていないし、話せる相手すら少ないけど。でも、このままじゃ、家の存続が危ういじゃないっ!!
最悪、分家の者が継ぐことは出来る。しかし、貴族は血筋を重んじる。ゆえに、公爵家の立場が危うくなる可能性があるのだ。
仕方ないわ。私が頑張るしかないわね。誰か良さそうな人がいないか探してみましょう。
「リリカ? どうかしたのか?」
「いえ、なんでもありませんわ」
リリカはにこっと笑みを浮かべて言う。
「そうか。……明日王宮まで送って行く」
ウィリアムは渋々といった感じで伝えた。まだ昼前なので今から向かうことも出来たのだが、またしても、こっそりと一日延ばしたのだ。
「分かりました」
そのことに何も気付いていないリリカはいつも通りに返事をした。
**********
翌朝、リリカはウィリアムとともに王宮へと向かった。到着するとすぐにレイリックの執務室に通された。そこにはレイリックとロベルトがいた。
「久しぶり、リリカ嬢」
「レイリック様、それにロベルト様もお久しぶりです。皆様、ご無事でなによりですわ。ロベルト様、あのときはありがとうございました」
「いえいえ、仕事ですので」
「レイリック様が護衛を頼んでくださったとか。ありがとうございました」
「いや、無事で良かったよ。それにしても遅かったね」
レイリックはウィリアムの方をちらりと見て言う。
「え? 遅かった? 私、昨日戻って来ていいと聞いたばかりなのですが」
「うん、そんなことだろうと思ったよ……。僕は公爵に一週間近く前に伝えるように頼んでいたんだけどね。全然戻って来る気配がなかったから、迎えに行こうかと思っていたところだったよ」
そう言いつつ、待たされた分、たっぷりと仕事をしてもらおうと、レイリックは考えていた。
「えっ!? どういうことですの、お兄様!?」
一方、何も知らなかったリリカはウィリアムの方を向き、驚きの声を上げる。
「だって……だってもっとリリカと一緒にいたかったんだもんっ!!」
「もんって、可愛い子ぶってもダメです!!」
やっぱり早急に婚約者を見つけないと!!
そう思ったリリカだった。
ウィリアムはレイリックからの伝言を伝える。しかし、それは伝えるように頼まれてから、すでに5日が経過した日のことだった。ずっとリリカと一緒に過ごしたかったウィリアムは、伝えることを渋っていたのだ。
ウィリアムはリリカを突然ぎゅっと抱き締めた。
「おっ、お兄様?」
「はぁっ……。僕としてはずっとここにいてほしいのにな。2人だけで暮らしてもいい」
「お兄様……婚約はどうされますの?」
現在、ウィリアムには婚約者がいない。ウィリアムの年齢ぐらいの貴族には普通は婚約者が存在する。今まで婚約者がいないのは公爵としての仕事が忙しいのもあったが、リリカの存在が大きく影響していた。というのも、妹を溺愛するあまり、他の女性に全く興味を示さなかったのだ。お見合いの場が設けられたこともあったが、妹がいかに素晴らしいかということをひたすら語り続けるので、女性の方からお断りされてしまったのだ。
「……いやー、それは……」
ウィリアムはリリカから目を逸らした。
「……」
ウィリアムは婚約者を決める気が全くなさそうだとリリカは察した。
こうなったら、私がお兄様にぴったりな女性を紹介するしかないわね。といっても友達なんていないし、話せる相手すら少ないけど。でも、このままじゃ、家の存続が危ういじゃないっ!!
最悪、分家の者が継ぐことは出来る。しかし、貴族は血筋を重んじる。ゆえに、公爵家の立場が危うくなる可能性があるのだ。
仕方ないわ。私が頑張るしかないわね。誰か良さそうな人がいないか探してみましょう。
「リリカ? どうかしたのか?」
「いえ、なんでもありませんわ」
リリカはにこっと笑みを浮かべて言う。
「そうか。……明日王宮まで送って行く」
ウィリアムは渋々といった感じで伝えた。まだ昼前なので今から向かうことも出来たのだが、またしても、こっそりと一日延ばしたのだ。
「分かりました」
そのことに何も気付いていないリリカはいつも通りに返事をした。
**********
翌朝、リリカはウィリアムとともに王宮へと向かった。到着するとすぐにレイリックの執務室に通された。そこにはレイリックとロベルトがいた。
「久しぶり、リリカ嬢」
「レイリック様、それにロベルト様もお久しぶりです。皆様、ご無事でなによりですわ。ロベルト様、あのときはありがとうございました」
「いえいえ、仕事ですので」
「レイリック様が護衛を頼んでくださったとか。ありがとうございました」
「いや、無事で良かったよ。それにしても遅かったね」
レイリックはウィリアムの方をちらりと見て言う。
「え? 遅かった? 私、昨日戻って来ていいと聞いたばかりなのですが」
「うん、そんなことだろうと思ったよ……。僕は公爵に一週間近く前に伝えるように頼んでいたんだけどね。全然戻って来る気配がなかったから、迎えに行こうかと思っていたところだったよ」
そう言いつつ、待たされた分、たっぷりと仕事をしてもらおうと、レイリックは考えていた。
「えっ!? どういうことですの、お兄様!?」
一方、何も知らなかったリリカはウィリアムの方を向き、驚きの声を上げる。
「だって……だってもっとリリカと一緒にいたかったんだもんっ!!」
「もんって、可愛い子ぶってもダメです!!」
やっぱり早急に婚約者を見つけないと!!
そう思ったリリカだった。
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