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王太子様、恋愛を学ぶ
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「そう、レイリック様がそのようなことを……」
リリカは侍従にレイリックからの言葉を伝えられた。侍従はそれだけ伝えると去って行った。
別に倒れたのはレイリック様のせいじゃないから、気にしなくてもいいのに。
そのときだった。レイナの驚いた声が耳に入ってきた。
「おっ、お嬢様、あのっ、王太子殿下がお嬢様さえ大丈夫そうならお会いしたいとのことなのですが」
「っ!! ……お通ししてちょうだい」
「かしこまりました」
「失礼するよ、リリカ嬢」
リリカは慌てて立ち上がろうとする。
「そのままで良いから、楽にしていてくれ」
「申し訳ありません」
「いや、謝るべきは僕の方だよ。ごめんね」
そう言ってレイリックは頭を下げた。
「えっ!? ちょっ、私は大丈夫ですから頭を上げてください」
リリカがそう言うとレイリックは頭を上げたが、明らかにしゅんと落ち込んでいるのが目に見える。
「レイリック様?」
「……まさか倒れるとは思わなくて」
それは、まあそうでしょうね。私も倒れるなんて思っていなかったもの。
「わざとではないことは分かっていますわ。そっ、それに、ただの挨拶だってこときちんと理解していますからねっ」
「挨拶? なんのこと?」
「キ、キキキキキスのことですわっ」
リリカは動揺しながらもそう伝える。
「きっとそういう文化があるのでしょう。ええ、絶対にそうですわ」
リリカは自分に言い聞かせるようにそう言う。改めてそう言われると恥ずかしかったのかレイリックも赤くなっている。
「っあれはそういうことでは……。そんな文化聞いたことないから」
「えっ? でっ、ではどうしてあのようなことを?」
「……なんかしたくなったから。気が付いたら身体が動いていたんだ」
「なっ、なんですの、それは!!」
「……本当にごめんね。これからは気を付けるよ。じゃあゆっくり休んでね」
そう言うとレイリックはとぼとぼと去って行った。
「レイリック様……」
**********
「おお、戻って来たか。どうだった? リリカ嬢の様子は」
ロベルトは執務室に戻って来た幼馴染を見て、早速尋ねた。
「具合は良さそうで安心したよ……」
「安心したって顔には見えないが?」
「……」
まあ目の前で倒れられたんだし、レイもショックだったんだろうな。仕方ない。余計な干渉はしないって決めてたけど、流石に見てられないしな。一応用意してたあれ渡してやるか。
「これ見て勉強しろ」
そう言ってロベルトは本を手渡す。
「?これは……小説?」
「ああ、そうだ。最近流行ってる小説だ。それ読んだら何か分かるだろ」
ロベルトが渡した本は有名な作家が書いた恋愛小説だ。恋愛初心者はこの本を読んで勉強している。
まっ、レイはそんなこと知らないだろうけどな。
「分かった。読むよ」
「おうっ」
これで少しは良い方向に進んでくれたら良いんだけどな。
ロベルトは心からそうなることを願っていた。
リリカは侍従にレイリックからの言葉を伝えられた。侍従はそれだけ伝えると去って行った。
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そのときだった。レイナの驚いた声が耳に入ってきた。
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「っ!! ……お通ししてちょうだい」
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「……本当にごめんね。これからは気を付けるよ。じゃあゆっくり休んでね」
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「レイリック様……」
**********
「おお、戻って来たか。どうだった? リリカ嬢の様子は」
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「……」
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「これ見て勉強しろ」
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「ああ、そうだ。最近流行ってる小説だ。それ読んだら何か分かるだろ」
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まっ、レイはそんなこと知らないだろうけどな。
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「おうっ」
これで少しは良い方向に進んでくれたら良いんだけどな。
ロベルトは心からそうなることを願っていた。
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