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第二章 魔族領編
第36話 悪は巡る
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宴も終わり、獣人達を納屋に帰した後は周囲に敵がいないかを確認し情報の整理を行った。まずは雇った獣人二人に違和感や細かい動きの変化が無かったかを聞き出したがこれも問題はないように思われた。特に注意するような部分がない。
次にこちらの部隊と憲兵隊で情報の確認をしたが、やはり指示をした人物がハッキリしないという問題があった。ライリー達はその事について解決策が思い浮かんだが憲兵隊は先に帰した方が良いとライリーが提案したので帰ってもらう事にした。
「では、また明日も農場主と妻の聴取をよろしく。こちらは引き続き、農場内に何かないかを調査する」
「分かった。では今日はこれにて」
帰った後、カセムは何か考えがあるのかとライリーに尋ねた。
「それで、どうするんだ?」
「ああ。幽霊と話したって言っただろう。彼女を呼び出そう」
そう言うと、呼んでも無いのに現れた。相変わらず見た目の問題で緊張感は全く無い。
「そろそろ出てきて欲しいんじゃないかって思っていたの。どうでもいい事だと思っていた闇取引が随分と問題になっているみたいね」
「ちょうどいいタイミングで来てくれたな。今日はその事で聞きたい事がある。聞きたい事が多いから長くなるけどよろしくな」
「いいよ。じゃあ、あの杖を貸して欲しいの」
それを聞いた魔法士は魔力容量の多い杖を出してテーブルへ立て掛けた。
「沢山エネルギーを使うならこの火力支援用の杖をお貸しします。極大火炎魔法でこの農場を更地にできますよ」
「更地にしたら近隣の食糧事情が悪化するからやめたほうがいいの。屋敷を吹き飛ばすくらいでいいの」
「俺たちが言ってるのは冗談だよ。王国の技術力があればそんな極端な事をする必要もない。それに始末しないといけない敵だけをこの透過矢で射る事も出来るしな」
「ああ。魔族の監視に向けて言ってるってことね。それでどうするの?」
ライリーは先ほどあった事を詳細に話した。
「なるほど。その魔族の正体が分からないのね」
「そうなんだ。それに言っている事が魔族らしくないというか、違和感がある。俺はまだ実際に魔族とは会った事もないが、そんな気がする」
「そうね。私もそう思う。人間が魔族のフリをしているんじゃないかと思うの。昔は魔族を騙るのは、脅しの常套手段だったの」
「じゃあ、まず農場主の頭の中を覗いてくれないか? 農場から町へ行って何をしているのか記憶を覗いてほしい」
「わかったの……」
彼女が手繰り寄せた農場主の記憶はまず、町へ行く目的であるが商取引は表の話で裏では魔族と関りを持っていた。魔族と思われる人物から見返りの品かと見られる媚薬を渡されている。その媚薬は何に使っているのかというと農場主が気に入った従業員に使って惚れさせたりしていた。
近隣の家にいる若妻にも使っていたのかと思ったがこれについては偶然、使っていない時に出会って意気投合したのだという。
また、別の日は農場主がローブを被って獣人と話している姿が見えた。敵から守れと言っているようで、これが獣人達の言っていたフードを被った魔族のような男の正体というわけだ。
ローブを被る前は媚薬をローブに振りかけ、頭には角が生えているように見せかける被り物をしている。これを隠すためにフードをしていたというわけだ。館内を歩いている様子を見ると、すれ違う人間も獣人も様子がおかしくなっているのが分かる。
予想通り、幻覚剤も入っている。だから大量に吸い込んだ獣人は気絶したという事だろう。肝心の魔族であるがこの農場主が媚薬の入った箱を受け取っているのが見えるが、それを渡しているのもフードを被った男だ。おそらく、これが魔族だろう。
「なあ、そのフードを被った男こそ黒幕の魔族じゃないのか? この男の記憶も覗けないか?」
ライリーは霊に尋ねた。
「う~ん……。駄目なの。記憶を読まれないようにする効果のあるタリスマンをしていて、しかもかなり効果が強いの」
「そう来たか。獣人達を嵌めた他の奴らもこの魔族が手引きしたので間違いないだろう。おそらく、同じような姿をした人間が何人かいたはずだ」
「私もそう思うの。……ちょっとまって……」
そう言うと記憶を覗ける人間がいないか確認した。すると、獣人たちが出くわした憲兵にタレこんでいるローブ姿の男が何人か見えた。そのローブ姿の男たちもやはり最初に出て来たローブ姿の男と接触しており、これも記憶を覗こうとするも覗けなかった。
「やっぱり、姿を隠して行動するように何人かの人間に指示しているみたいね。さらに厄介な事にこの男たち、農場主の妻と宴をしている男たちなの。
魔族はこの妻とも接触してるね。そして、この男たちは宴で酒と媚薬で酔わせて、その後、魔族が幻惑魔法でコントロールしているの」
「まあ、手の込んだことだな。欲望に忠実な夫婦なので魔族とも親和性が高いから魔法を使ってもコントロールしやすい。そしてあの犯罪を簡単に犯す獣人達は考えが分かりやすいから利用されたというわけか」
「そう。媚薬と魔法、両方使ってコントロールしているの。媚薬の毒に体が慣れてきたら、いつも何かしらの幻聴が聞こえるようになるから、幻惑魔法で指示を出しても従いやすくなってしまうの」
「前の世界でもそうだったが悪人はどこに行っても変わらないものなんだな」
「魔族の姿はどうやっても見えないの。これで限界みたいなの」
「ありがとう。助かった。後はこちらで対処を考える」
そう言うと霊は帰って行った。
「なるほど。憲兵隊を帰らせたのは魔族と関係している疑いがあったからなんだな?」
カセムが聞いてきた。
「ああ。獣人達の言う事が事実なら動きが早すぎるし読めてないとおかしい。そうなると憲兵隊の中にも魔族の仲間がいてもおかしくないからな」
「さて、憲兵隊長に報告するとしても魔族の正体は分からずじまいになるぞ。どうすりゃ良いと思う?」
「国に指示を仰いでくれ。このまま泳がせるのが良いのか、農場主を逮捕して新たな農場主を据えるのがいいのか。この先の事は俺も読めない。
でも媚薬……というかもう麻薬だなこれは。蔓延するのを止めるのがこの領地のためになるのか、止めたところで貧しさを改善しないと変わらないのか。そこが問題だ」
事実、貧しさというものは犯罪を誘発する原因としては最も一般的だ。だからこそ、この農場を生まれ変わらせて領民を豊かにするための場所にする事も出来る。
しかし、この地は王国と違って貨幣経済が主だ。貧富の差がどうしても出てしまう。もっと進歩して王国のように皆が生きるのに心配のない地になるにはまだまだ時間がかかるだろう。
―― その夜 ――
疲れたのでミードを飲んでベッドに横になっているとソフィアがやってきた。
「お疲れ様、ライリー。もう夜が明けそうな時間になったね」
「ああ。明日の朝には王国に報告だな。この農場は王国からもそれなりに離れているから返事もすぐかもしれないな」
「三時間もあれば返事が来ると思うよ。私も、もう疲れたから眠くなってきた。一緒に寝てもいい?」
甘えた声と上目遣いで話しかけてくる。目が潤んでいるように見えるが疲れているからなのかはよくわからない。酒が入っているのと疲れで判断が難しい。
「ああ。いいぞ。おいでソフィア……」
ソフィアを抱き寄せると甘い香りが鼻をくすぐり、少しドキッとしたが疲れが溜まっているのと酒が入っているので眠気に耐えられなかった。そのまま眠ってしまった。
「え、ライリー? もう寝たの? しょうがないなあ。ああ……でも私も、もう眠すぎる……」
そう言うとソフィアも眠った。窓の外では、かすかに日が昇りだしたのか地平線が明るくなってきたのが見える。しばしの仮眠だ。
次にこちらの部隊と憲兵隊で情報の確認をしたが、やはり指示をした人物がハッキリしないという問題があった。ライリー達はその事について解決策が思い浮かんだが憲兵隊は先に帰した方が良いとライリーが提案したので帰ってもらう事にした。
「では、また明日も農場主と妻の聴取をよろしく。こちらは引き続き、農場内に何かないかを調査する」
「分かった。では今日はこれにて」
帰った後、カセムは何か考えがあるのかとライリーに尋ねた。
「それで、どうするんだ?」
「ああ。幽霊と話したって言っただろう。彼女を呼び出そう」
そう言うと、呼んでも無いのに現れた。相変わらず見た目の問題で緊張感は全く無い。
「そろそろ出てきて欲しいんじゃないかって思っていたの。どうでもいい事だと思っていた闇取引が随分と問題になっているみたいね」
「ちょうどいいタイミングで来てくれたな。今日はその事で聞きたい事がある。聞きたい事が多いから長くなるけどよろしくな」
「いいよ。じゃあ、あの杖を貸して欲しいの」
それを聞いた魔法士は魔力容量の多い杖を出してテーブルへ立て掛けた。
「沢山エネルギーを使うならこの火力支援用の杖をお貸しします。極大火炎魔法でこの農場を更地にできますよ」
「更地にしたら近隣の食糧事情が悪化するからやめたほうがいいの。屋敷を吹き飛ばすくらいでいいの」
「俺たちが言ってるのは冗談だよ。王国の技術力があればそんな極端な事をする必要もない。それに始末しないといけない敵だけをこの透過矢で射る事も出来るしな」
「ああ。魔族の監視に向けて言ってるってことね。それでどうするの?」
ライリーは先ほどあった事を詳細に話した。
「なるほど。その魔族の正体が分からないのね」
「そうなんだ。それに言っている事が魔族らしくないというか、違和感がある。俺はまだ実際に魔族とは会った事もないが、そんな気がする」
「そうね。私もそう思う。人間が魔族のフリをしているんじゃないかと思うの。昔は魔族を騙るのは、脅しの常套手段だったの」
「じゃあ、まず農場主の頭の中を覗いてくれないか? 農場から町へ行って何をしているのか記憶を覗いてほしい」
「わかったの……」
彼女が手繰り寄せた農場主の記憶はまず、町へ行く目的であるが商取引は表の話で裏では魔族と関りを持っていた。魔族と思われる人物から見返りの品かと見られる媚薬を渡されている。その媚薬は何に使っているのかというと農場主が気に入った従業員に使って惚れさせたりしていた。
近隣の家にいる若妻にも使っていたのかと思ったがこれについては偶然、使っていない時に出会って意気投合したのだという。
また、別の日は農場主がローブを被って獣人と話している姿が見えた。敵から守れと言っているようで、これが獣人達の言っていたフードを被った魔族のような男の正体というわけだ。
ローブを被る前は媚薬をローブに振りかけ、頭には角が生えているように見せかける被り物をしている。これを隠すためにフードをしていたというわけだ。館内を歩いている様子を見ると、すれ違う人間も獣人も様子がおかしくなっているのが分かる。
予想通り、幻覚剤も入っている。だから大量に吸い込んだ獣人は気絶したという事だろう。肝心の魔族であるがこの農場主が媚薬の入った箱を受け取っているのが見えるが、それを渡しているのもフードを被った男だ。おそらく、これが魔族だろう。
「なあ、そのフードを被った男こそ黒幕の魔族じゃないのか? この男の記憶も覗けないか?」
ライリーは霊に尋ねた。
「う~ん……。駄目なの。記憶を読まれないようにする効果のあるタリスマンをしていて、しかもかなり効果が強いの」
「そう来たか。獣人達を嵌めた他の奴らもこの魔族が手引きしたので間違いないだろう。おそらく、同じような姿をした人間が何人かいたはずだ」
「私もそう思うの。……ちょっとまって……」
そう言うと記憶を覗ける人間がいないか確認した。すると、獣人たちが出くわした憲兵にタレこんでいるローブ姿の男が何人か見えた。そのローブ姿の男たちもやはり最初に出て来たローブ姿の男と接触しており、これも記憶を覗こうとするも覗けなかった。
「やっぱり、姿を隠して行動するように何人かの人間に指示しているみたいね。さらに厄介な事にこの男たち、農場主の妻と宴をしている男たちなの。
魔族はこの妻とも接触してるね。そして、この男たちは宴で酒と媚薬で酔わせて、その後、魔族が幻惑魔法でコントロールしているの」
「まあ、手の込んだことだな。欲望に忠実な夫婦なので魔族とも親和性が高いから魔法を使ってもコントロールしやすい。そしてあの犯罪を簡単に犯す獣人達は考えが分かりやすいから利用されたというわけか」
「そう。媚薬と魔法、両方使ってコントロールしているの。媚薬の毒に体が慣れてきたら、いつも何かしらの幻聴が聞こえるようになるから、幻惑魔法で指示を出しても従いやすくなってしまうの」
「前の世界でもそうだったが悪人はどこに行っても変わらないものなんだな」
「魔族の姿はどうやっても見えないの。これで限界みたいなの」
「ありがとう。助かった。後はこちらで対処を考える」
そう言うと霊は帰って行った。
「なるほど。憲兵隊を帰らせたのは魔族と関係している疑いがあったからなんだな?」
カセムが聞いてきた。
「ああ。獣人達の言う事が事実なら動きが早すぎるし読めてないとおかしい。そうなると憲兵隊の中にも魔族の仲間がいてもおかしくないからな」
「さて、憲兵隊長に報告するとしても魔族の正体は分からずじまいになるぞ。どうすりゃ良いと思う?」
「国に指示を仰いでくれ。このまま泳がせるのが良いのか、農場主を逮捕して新たな農場主を据えるのがいいのか。この先の事は俺も読めない。
でも媚薬……というかもう麻薬だなこれは。蔓延するのを止めるのがこの領地のためになるのか、止めたところで貧しさを改善しないと変わらないのか。そこが問題だ」
事実、貧しさというものは犯罪を誘発する原因としては最も一般的だ。だからこそ、この農場を生まれ変わらせて領民を豊かにするための場所にする事も出来る。
しかし、この地は王国と違って貨幣経済が主だ。貧富の差がどうしても出てしまう。もっと進歩して王国のように皆が生きるのに心配のない地になるにはまだまだ時間がかかるだろう。
―― その夜 ――
疲れたのでミードを飲んでベッドに横になっているとソフィアがやってきた。
「お疲れ様、ライリー。もう夜が明けそうな時間になったね」
「ああ。明日の朝には王国に報告だな。この農場は王国からもそれなりに離れているから返事もすぐかもしれないな」
「三時間もあれば返事が来ると思うよ。私も、もう疲れたから眠くなってきた。一緒に寝てもいい?」
甘えた声と上目遣いで話しかけてくる。目が潤んでいるように見えるが疲れているからなのかはよくわからない。酒が入っているのと疲れで判断が難しい。
「ああ。いいぞ。おいでソフィア……」
ソフィアを抱き寄せると甘い香りが鼻をくすぐり、少しドキッとしたが疲れが溜まっているのと酒が入っているので眠気に耐えられなかった。そのまま眠ってしまった。
「え、ライリー? もう寝たの? しょうがないなあ。ああ……でも私も、もう眠すぎる……」
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