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第二章 魔族領編
第35話 アリアンヌの仕事
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美しい夕日の射す牧場は眠気すら誘う牧歌的な風景だが、これから起こる事を考えるとのんびりと景色を見てはいられない。
ライリーたちは食事をとった後、例の獣人たちから情報を聞き出すため宿泊所の部屋で打ち合わせをする事になった。まず、憲兵隊長が説明をはじめた。
「今夜の作戦だが、まずは私から説明しよう。例の獣人たちに夕食後、納屋に戻ってしばらくしたら抜け出してこの部屋に来るように言っておいた。
その後は、接待をするフリをして情報を引き出す。聞き出せるまで誘惑していく。獣人は警戒心が強いのも多い。人間は酔いが回るまで近づかないように」
「分かった。俺たちは何をすればいい?」
カセムが尋ねた。
「この獣人たちは今回の不正に関与しているのは確実だ。おそらく魔族の監視が付いている。こちらの事情が理解できるライリーは同席してくれ。残りは通信兵を二人残し、周囲の警戒を頼む。魔法士は透視による索敵支援を頼む」
「了解した。魔法士と戦士の二人を置いておく」
「分かった。プランBは無いか?」
「あるぞ。農場ごと更地にしてやる」
物騒な事を言うカセムだが、あの美人魔法士はどうやら只者ではないらしい。無いとは思うがこれほど広大な農場を全て吹き飛ばすほどの火力とはどのくらいのものなのだろうか。
―― その日の夜 ――
夜も更けた頃、手配していた獣人たちが到着した。憲兵隊長は二人に打ち合わせ通りにするように言った。
「では、打ち合わせ通りに。もしもの事があっても警備に当たっている兵士もいるし、我々と王国軍のライリーもいる。よろしく頼む」
「ええ。わかったわ。それにしてもこういう仕事は久々だわ。潜入調査をしていた頃を思い出すわね」
「私はそういうのとは無縁の人生だった素人だから危なくなったら守ってね」
そう二人が言うと隊長は元スパイに尋ねた。
「まさか元スパイが居たとは思いもしなかった。今夜の任務にピッタリだな。実に頼もしい事だが、どうしてそんな経歴が?」
「魔族領の中枢へ潜入する任務はお金になったのよ。でも危険すぎる仕事って早めに辞めた方がいいものね。今はあの時に培ったテクニックでこの仕事をしているのよ」
「ほほう。アリアンヌは要らなかったか?」
隊長が珍しく冗談を言うとアリアンヌは困った様子で答えた。
「え? それは困るよ。その人ほど手玉にとった数はないかもしれないけど、私は男を夢中にさせるのは得意だよ」
「ならお手並み拝見だな。カセム、状況はどうだ?」
憲兵隊長は、カセムに通信魔道具を通して話しかけた。
「今は特に怪しい人影は見当たらない。なあ、岸壁はどうだ? いないか? ……いないようだ」
「わかった。向こうに動きがバレているのかもしれないな。その場合、向こうは目立つ動きはしないだろう。千里眼は使われているかもしれない」
「狡猾な魔族は本当に厄介だな。ああ……例の獣人たちが向かっているぞ。後ろは……誰もいない」
「了解した。出迎えるとしよう」
敵が潜んでいない事を確認し終えると獣人たちの姿が確認できる距離まで迫ってきた。こちらも周囲に何もいない事を確認すると彼らを招き入れた。隊長は三人に行けと指示した。
「酒と食事は用意出来ている。腹が空いてそうな顔をしているな。先にビールと飯をたらふく食わせろ。飯に満足したらこのワイン、ジン、ウイスキー、辺りで酔わせろ。酔いが回りすぎると聞き出せなくなるから加減するようにな」
そう言うと三人は獣人たちに向かって行った。店から来た獣人は、猫獣人とライラプスのような獣人だった。
アリアンヌはコボルドを相手するとして残りはワ―キャットとワーウルフの相手だ。相性もそれなりだろう。魔族の護衛をしていたワーウルフが最も情報を持っていると思われるので元スパイの腕の見せ所だ。
ライリーは監視役も兼ねているのでまずはアリアンヌの様子を見る事にした。普段の腰が軽いお姉さんみたいな雰囲気から、発情した妖艶な姿へと変わっていった。
「さあ、どんどん飲んで。大変な目に遭ったって聞いたよ。ここの食事は美味しいから気が晴れるよ」
「ハッハッハ! こりゃ良い酒だ。何杯でもイケるな! 飯も最高だ! なあ、ところで何か聞きたい事があるんだろ?」
「うん……あるよ」
本当に聞き出す気があるのか不安になる息遣いになって来た。湿っぽく見える顔と汗ばんだ髪に少し垂れた犬耳。襲うなよと祈るしかない。
「何が聞きてんだ?」
「あのね、農場主が話しているのを聞いたんだけど、あなたたちは魔族から荷物の配達を頼まれて、それを運んでいる時に捕まったって聞いたんだ。それって、なあに?」
胸の谷間を強調するように腰を引き、上目遣いで潤んだ瞳をして惑わす。さすが経験豊富過ぎる犬だ。コボルドもそれに魅せられ、思わず顔を近づけニヤけてしまう。
「ああ。それを話せって事だな。あの荷物の中身はピンク色の粉と高級フルーツだ。あの町の商人にいくつか渡してそれを元に商売をするって言ってたぜ」
「ふ~ん。その粉ってワーウルフがかけられたっていう媚薬の事なのかな?」
「そういやそんな事、言ってたな。でもよ、何で気絶したんだ? おかしくないか? 媚薬だろ?」
「そうだよね。私たちが気絶するような媚薬って、そもそもないし。匂いで分かるよね?」
彼の言う事が本当なら、媚薬の成分の他に毒性のある成分が含まれている可能性がある。使う目的は媚薬ではないものなのかもしれない。
次にワ―キャットの様子を見る事にした。ちょっとしたキャバレーのような雰囲気でやっている。傲慢なおじさんという感じになったので、上手くやっているようだ。
「それで、荷物を届けていた時に捕まったのね。大変ねえ。牢屋にまで入れられて」
「そうなんだよ。アレは参った。俺も気を付けて運んでいたんだぜ? 足音がしない運び屋ってのは俺の事だって評判だったんだぜ。なのに路地を曲がったところで憲兵に捕まった。待ち構えていたように見えたな」
「誰かにバラされちゃったの?」
「タレこまれないようにいつも気を付けているんだけどな。あの日は何かおかしかった。運びながら周りの音にも注意するもんだが、ほとんど何も聞こえなかった。嵌められたのかもな?」
彼の言う事が本当なら、かなり前から憲兵は待機していた事になる。情報が流れていたのは確実だろう。
最後にワーウルフの様子を見よう。相手をするライラプスは流石は猟犬といったところだろうか、的確に情報を引き出している。
「じゃあ、あなたはその魔族の顔はハッキリとは見てないのね?」
「ああ。そうだ。奴はいつもローブを着ていて顔もフードで隠していた。声もなるべく出さないようにしていた」
「となると、あなたが媚薬? をかけられた時って顔を出さないといけないような状況になっていたんじゃないかしら?」
「ああ。確か……そうだ、商人だ。部屋のドアに手をかけた時、フードを脱ごうとしていた。だからか」
「ねえ、それって本当に魔族だったの? 変装した人間とかじゃなくて?」
「俺たちは匂いで分かるだろ? それとも誤魔化していたってのか?」
ここまで聞いた感じだと、媚薬は毒性がある可能性がかなり高い。この魔族かもしれないという人物はワーウルフの体内に徐々に毒が入り込むようにローブに媚薬を振りかけて鼻が利かないようにしていたとすれば誤魔化せるはずだ。
彼らは随分と簡単に話してしまったのだが、この媚薬はどこで作られたのか、その魔族と思しき人物は何処から来たのかを尋ねたがその辺の事は分からないと言っていた。
しかし、これだけ聞けば後は酔いつぶれるまで飲まそうかと思っていたがあの農場主は荒稼ぎしているので、どちらにしろ気に入らないらしく何か分かったら情報提供すると約束して帰って行った。
ライリーたちは食事をとった後、例の獣人たちから情報を聞き出すため宿泊所の部屋で打ち合わせをする事になった。まず、憲兵隊長が説明をはじめた。
「今夜の作戦だが、まずは私から説明しよう。例の獣人たちに夕食後、納屋に戻ってしばらくしたら抜け出してこの部屋に来るように言っておいた。
その後は、接待をするフリをして情報を引き出す。聞き出せるまで誘惑していく。獣人は警戒心が強いのも多い。人間は酔いが回るまで近づかないように」
「分かった。俺たちは何をすればいい?」
カセムが尋ねた。
「この獣人たちは今回の不正に関与しているのは確実だ。おそらく魔族の監視が付いている。こちらの事情が理解できるライリーは同席してくれ。残りは通信兵を二人残し、周囲の警戒を頼む。魔法士は透視による索敵支援を頼む」
「了解した。魔法士と戦士の二人を置いておく」
「分かった。プランBは無いか?」
「あるぞ。農場ごと更地にしてやる」
物騒な事を言うカセムだが、あの美人魔法士はどうやら只者ではないらしい。無いとは思うがこれほど広大な農場を全て吹き飛ばすほどの火力とはどのくらいのものなのだろうか。
―― その日の夜 ――
夜も更けた頃、手配していた獣人たちが到着した。憲兵隊長は二人に打ち合わせ通りにするように言った。
「では、打ち合わせ通りに。もしもの事があっても警備に当たっている兵士もいるし、我々と王国軍のライリーもいる。よろしく頼む」
「ええ。わかったわ。それにしてもこういう仕事は久々だわ。潜入調査をしていた頃を思い出すわね」
「私はそういうのとは無縁の人生だった素人だから危なくなったら守ってね」
そう二人が言うと隊長は元スパイに尋ねた。
「まさか元スパイが居たとは思いもしなかった。今夜の任務にピッタリだな。実に頼もしい事だが、どうしてそんな経歴が?」
「魔族領の中枢へ潜入する任務はお金になったのよ。でも危険すぎる仕事って早めに辞めた方がいいものね。今はあの時に培ったテクニックでこの仕事をしているのよ」
「ほほう。アリアンヌは要らなかったか?」
隊長が珍しく冗談を言うとアリアンヌは困った様子で答えた。
「え? それは困るよ。その人ほど手玉にとった数はないかもしれないけど、私は男を夢中にさせるのは得意だよ」
「ならお手並み拝見だな。カセム、状況はどうだ?」
憲兵隊長は、カセムに通信魔道具を通して話しかけた。
「今は特に怪しい人影は見当たらない。なあ、岸壁はどうだ? いないか? ……いないようだ」
「わかった。向こうに動きがバレているのかもしれないな。その場合、向こうは目立つ動きはしないだろう。千里眼は使われているかもしれない」
「狡猾な魔族は本当に厄介だな。ああ……例の獣人たちが向かっているぞ。後ろは……誰もいない」
「了解した。出迎えるとしよう」
敵が潜んでいない事を確認し終えると獣人たちの姿が確認できる距離まで迫ってきた。こちらも周囲に何もいない事を確認すると彼らを招き入れた。隊長は三人に行けと指示した。
「酒と食事は用意出来ている。腹が空いてそうな顔をしているな。先にビールと飯をたらふく食わせろ。飯に満足したらこのワイン、ジン、ウイスキー、辺りで酔わせろ。酔いが回りすぎると聞き出せなくなるから加減するようにな」
そう言うと三人は獣人たちに向かって行った。店から来た獣人は、猫獣人とライラプスのような獣人だった。
アリアンヌはコボルドを相手するとして残りはワ―キャットとワーウルフの相手だ。相性もそれなりだろう。魔族の護衛をしていたワーウルフが最も情報を持っていると思われるので元スパイの腕の見せ所だ。
ライリーは監視役も兼ねているのでまずはアリアンヌの様子を見る事にした。普段の腰が軽いお姉さんみたいな雰囲気から、発情した妖艶な姿へと変わっていった。
「さあ、どんどん飲んで。大変な目に遭ったって聞いたよ。ここの食事は美味しいから気が晴れるよ」
「ハッハッハ! こりゃ良い酒だ。何杯でもイケるな! 飯も最高だ! なあ、ところで何か聞きたい事があるんだろ?」
「うん……あるよ」
本当に聞き出す気があるのか不安になる息遣いになって来た。湿っぽく見える顔と汗ばんだ髪に少し垂れた犬耳。襲うなよと祈るしかない。
「何が聞きてんだ?」
「あのね、農場主が話しているのを聞いたんだけど、あなたたちは魔族から荷物の配達を頼まれて、それを運んでいる時に捕まったって聞いたんだ。それって、なあに?」
胸の谷間を強調するように腰を引き、上目遣いで潤んだ瞳をして惑わす。さすが経験豊富過ぎる犬だ。コボルドもそれに魅せられ、思わず顔を近づけニヤけてしまう。
「ああ。それを話せって事だな。あの荷物の中身はピンク色の粉と高級フルーツだ。あの町の商人にいくつか渡してそれを元に商売をするって言ってたぜ」
「ふ~ん。その粉ってワーウルフがかけられたっていう媚薬の事なのかな?」
「そういやそんな事、言ってたな。でもよ、何で気絶したんだ? おかしくないか? 媚薬だろ?」
「そうだよね。私たちが気絶するような媚薬って、そもそもないし。匂いで分かるよね?」
彼の言う事が本当なら、媚薬の成分の他に毒性のある成分が含まれている可能性がある。使う目的は媚薬ではないものなのかもしれない。
次にワ―キャットの様子を見る事にした。ちょっとしたキャバレーのような雰囲気でやっている。傲慢なおじさんという感じになったので、上手くやっているようだ。
「それで、荷物を届けていた時に捕まったのね。大変ねえ。牢屋にまで入れられて」
「そうなんだよ。アレは参った。俺も気を付けて運んでいたんだぜ? 足音がしない運び屋ってのは俺の事だって評判だったんだぜ。なのに路地を曲がったところで憲兵に捕まった。待ち構えていたように見えたな」
「誰かにバラされちゃったの?」
「タレこまれないようにいつも気を付けているんだけどな。あの日は何かおかしかった。運びながら周りの音にも注意するもんだが、ほとんど何も聞こえなかった。嵌められたのかもな?」
彼の言う事が本当なら、かなり前から憲兵は待機していた事になる。情報が流れていたのは確実だろう。
最後にワーウルフの様子を見よう。相手をするライラプスは流石は猟犬といったところだろうか、的確に情報を引き出している。
「じゃあ、あなたはその魔族の顔はハッキリとは見てないのね?」
「ああ。そうだ。奴はいつもローブを着ていて顔もフードで隠していた。声もなるべく出さないようにしていた」
「となると、あなたが媚薬? をかけられた時って顔を出さないといけないような状況になっていたんじゃないかしら?」
「ああ。確か……そうだ、商人だ。部屋のドアに手をかけた時、フードを脱ごうとしていた。だからか」
「ねえ、それって本当に魔族だったの? 変装した人間とかじゃなくて?」
「俺たちは匂いで分かるだろ? それとも誤魔化していたってのか?」
ここまで聞いた感じだと、媚薬は毒性がある可能性がかなり高い。この魔族かもしれないという人物はワーウルフの体内に徐々に毒が入り込むようにローブに媚薬を振りかけて鼻が利かないようにしていたとすれば誤魔化せるはずだ。
彼らは随分と簡単に話してしまったのだが、この媚薬はどこで作られたのか、その魔族と思しき人物は何処から来たのかを尋ねたがその辺の事は分からないと言っていた。
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