39 / 59
第二章 魔族領編
第39話 アリアンヌの過去
しおりを挟む
夜になり、仲間も腹が満たされたのか見張り以外は眠っている。ライリーも寝ようと思い、寝床に就いた。
馬車の窓から差し込む月明りに照らされた人影が近づいて来た。誰かと思ったら、近くに隠れていたアリアンヌだった。
「何だ? 夜這いか?」
「ううん……。違わないかもしれない」
「そうか。何か聞いて欲しい話でもあるのか?」
「……私ね、いつも軽い女って思われてるじゃん?」
「まあ、確かに軽い女に見えるな。でも、王都でも言ったが欲望に忠実なだけで軽くなるってのはあまり見た事がないな。俺が前の世界で見たのは大抵、何か闇を抱えていたな。
アリアンヌの場合は男がダメになる傾向があるって言ってたよな? 男がそうなるという事は母性がやたらと強いか、振り回されて付き合いきれなくなるケースが多いが思い当たる事があるんじゃないか?」
「うん。私って時々、訳も分からず発情するんだけど、その関係なのか急にワガママになったりするみたいなんだよね。他には予定していた事を急に変えて戸惑わせたりとかもあったって言われたよ」
「そうだなあ。育った家はどうだった? 家族がやたらと制限をかけてくるとか?」
「そう言えばお父さんは理不尽にお母さんに皿を投げつけたりして発狂する事があったし、お母さんは家の掃除とか家事をほとんどしないで外に行っていたよ。でも離婚はしてないんだよね。こうやって私が旅に出てからも離婚はしてないみたい」
「やっぱりか。子供の頃にストレスがかかり過ぎて男に対するイメージが歪んでいるんだな。その両親は共依存状態にあって攻撃しあっているようで、離れる事には異常な恐怖心を抱いている。だから離婚はしない」
「それと私の意見を聞かなかったね。何を言っても逆の事しか言わないし、お前はダメなヤツっていつも言われてた」
「支配欲が強い人間は他人や家族を思い通りにコントロールしようとするからな。あと、何らかの才能が見られたらそれを潰すためにお前はダメなヤツだとか、自信過剰だとか言ってやる気を落とさせる」
「そんなに私のやる気を落してどうしたかったの?」
「そりゃ、自分たちの思うように育って、思うように動いてほしかったんだろう。本当にそうなった場合、俺の元居た世界ではいずれは、おかしくなって好き勝手に行動しだすのが多かったな」
「私も旅に出る時は相当、反対されたよ。まあ、振り切って出て来たけどね」
「それで良かったと思うぞ。閉鎖的なところに居るのは良くない。で、肝心の問題が残っているな」
「私が軽いっていう事だよね?」
「そう。強い共依存関係の二人を見ていて、精神的に追い詰められていた訳だがその姿をずっと見て来たアリアンヌは男から別れるわけがないといつも思っていたと思う」
「うん。そう。だって、別れたら別れたでずっと追いかけて来るのもいたし」
「別れる訳が無いからという思い込みがいつもあって、気を引くために相手の男に別れるって何度も言わなかったか?」
「うん。言ってた。好きでいて欲しいし……」
「本当か? 嘘をついているんじゃないか?」
「え? うん。夢中になって欲しかったのかもしれない」
「それが依存心だな。別れた後も追いかけてくるのは、本当に別れたのかどうかが分かっていないのかもしれない。理不尽に別れ話を切り出してそのまま無視したりしたんだろう?」
「しばらくは無視したりしていたかな。でもその後で話したりはしていたよ」
「まあ、その辺がソフィアが怒る理由の一つなんだけどな」
「なんで? 次の男がダメになったら戻ろうとか思っていたっていうこと? それは私はしないよ」
「無意識なんだろうが、相手が傷つく事を平気でやっているな。俺だってそんな本当に好きなのか疑わしい状態がずっと続いた後に、別れ話を切り出されてロクに話も聞かずに無視されるとか理不尽でしかないと思う。自分が男に生まれていたとして、そんな事されて嬉しいか?」
「それは嫌」
「だったら、今後は二度としない事だな。幸せどころか不幸しか来ない。それこそ、この世界は悪い波動の場所は本当に重々しく、すぐに吸い寄せられる傾向がある。良くない事をするとすぐに変化があるのはある意味では分かりやすく良いことだな」
「確かに王国に近いところほど悪い事をすればすぐに何か起こるからね。だから魔族が少なくなっていく」
「俺の前にいた世界では悪い事をしてもすぐに何かしらの変化。まあ、天罰みたいな事が起こる確率はあまり高くなかった。だから、何が悪い事なのか分かっていない人間も多かったし、悪事に関わった誰もが救われないというのを見て来た。
でも、この世界は違う。誰もが、生き方を改めれば王国のような希望に満ちた国で暮らす事が出来るし、幸せも手に入る。王国に入った地点で悪事を働く理由が無い」
「やっぱり異世界から来ただけあって違うんだね」
寝床に潜り込んできた相手を諭しているのも妙な感覚だが、王国の住民なら良くないとされるような事をする意味は無いし、するべきではない。
だが、魔族領の住民はどうやら元いた世界の住民と考え方が似ている人間もいるようだ。悪いと分かっていても止められない。言い訳をして続けてしまうのだろう。この辺りの事情があるから魔族領にはあまり行きたいとは思わなかったのだが。
気が滅入る話をしていると気疲れしたので酒でも飲もうかと瓶を手に取ろうとするとアリアンヌが潤んだ目で手を掴んで胸に押し付けて来た。
「なあ、アリアンヌはどこをどう見ても魅力的だが、俺は傷の舐め合いはしないぞ?」
「ううん。違うの。ドキドキしてもう我慢できないの……」
そう言うと、キスを迫ってきた。急に発情する事があると言っていたがこの事だろう。彼女は尻尾を震わせたかと思うと、抱きついてきて尻尾も絡ませてきた。汗が徐々に出てきて呼吸も早くなってきた。
求められるのも嬉しいし、我慢が出来なくなったライリーはアリアンヌを抱いた。貪るように求めるアリアンヌに応えるようにライリーも夢中になっていた。
これが彼女が数々の男を夢中にさせたという事なのだろう。
しばらくして疲れ切ったライリーはアリアンヌに尋ねた。
「この世界に来て健康になったって言っても、こう何度もするのは疲れるな。でも、男が夢中になるのも分かる。アリアンヌと居るとフェロモンに侵されるような感じがする」
「だから夢中になるんだ。疲れちゃったよね? 私も何時間経ったのか分からなくなっちゃった。ライリーの事、好きになるかも」
「前の世界で出会っていたら良かったのにな。この世界に来る前は誰も俺を愛してくれないし、周りは結婚していたり、結婚してなくても彼女がいたりな」
「……じゃあさ、私を彼女にしてくれない?」
「すぐ飽きるんだろう? 俺にはソフィアがいるからな。それか獣人族の恋愛観では彼女というのは友達以上、恋人未満とかも含まれるとかか?」
「う~ん……。じゃあ、友達ね。これからよろしく!」
「ん? 俺たち、友達じゃなかったのか?」
「私は友達だと思っていたけど、ライリーは違っていたらって思ったから言ったんだ」
「ああ。愛を求めているようで、壁を作るタイプなんだな。それもよくない」
「そうなんだ。じゃあ、これからはライリー達と旅をして町では彼氏を作らずに引っ掛けるだけにしよっと」
「まあ……。俺がどうこう言える話じゃないからな。お? 朝だな。今日も天気が良さそうだ」
夜が明け、清々しい朝を迎えたライリーはアリアンヌもそのうち良い出会いがあるのではないかと思いつつ、川で水浴びをして身支度を整えた。
馬車の窓から差し込む月明りに照らされた人影が近づいて来た。誰かと思ったら、近くに隠れていたアリアンヌだった。
「何だ? 夜這いか?」
「ううん……。違わないかもしれない」
「そうか。何か聞いて欲しい話でもあるのか?」
「……私ね、いつも軽い女って思われてるじゃん?」
「まあ、確かに軽い女に見えるな。でも、王都でも言ったが欲望に忠実なだけで軽くなるってのはあまり見た事がないな。俺が前の世界で見たのは大抵、何か闇を抱えていたな。
アリアンヌの場合は男がダメになる傾向があるって言ってたよな? 男がそうなるという事は母性がやたらと強いか、振り回されて付き合いきれなくなるケースが多いが思い当たる事があるんじゃないか?」
「うん。私って時々、訳も分からず発情するんだけど、その関係なのか急にワガママになったりするみたいなんだよね。他には予定していた事を急に変えて戸惑わせたりとかもあったって言われたよ」
「そうだなあ。育った家はどうだった? 家族がやたらと制限をかけてくるとか?」
「そう言えばお父さんは理不尽にお母さんに皿を投げつけたりして発狂する事があったし、お母さんは家の掃除とか家事をほとんどしないで外に行っていたよ。でも離婚はしてないんだよね。こうやって私が旅に出てからも離婚はしてないみたい」
「やっぱりか。子供の頃にストレスがかかり過ぎて男に対するイメージが歪んでいるんだな。その両親は共依存状態にあって攻撃しあっているようで、離れる事には異常な恐怖心を抱いている。だから離婚はしない」
「それと私の意見を聞かなかったね。何を言っても逆の事しか言わないし、お前はダメなヤツっていつも言われてた」
「支配欲が強い人間は他人や家族を思い通りにコントロールしようとするからな。あと、何らかの才能が見られたらそれを潰すためにお前はダメなヤツだとか、自信過剰だとか言ってやる気を落とさせる」
「そんなに私のやる気を落してどうしたかったの?」
「そりゃ、自分たちの思うように育って、思うように動いてほしかったんだろう。本当にそうなった場合、俺の元居た世界ではいずれは、おかしくなって好き勝手に行動しだすのが多かったな」
「私も旅に出る時は相当、反対されたよ。まあ、振り切って出て来たけどね」
「それで良かったと思うぞ。閉鎖的なところに居るのは良くない。で、肝心の問題が残っているな」
「私が軽いっていう事だよね?」
「そう。強い共依存関係の二人を見ていて、精神的に追い詰められていた訳だがその姿をずっと見て来たアリアンヌは男から別れるわけがないといつも思っていたと思う」
「うん。そう。だって、別れたら別れたでずっと追いかけて来るのもいたし」
「別れる訳が無いからという思い込みがいつもあって、気を引くために相手の男に別れるって何度も言わなかったか?」
「うん。言ってた。好きでいて欲しいし……」
「本当か? 嘘をついているんじゃないか?」
「え? うん。夢中になって欲しかったのかもしれない」
「それが依存心だな。別れた後も追いかけてくるのは、本当に別れたのかどうかが分かっていないのかもしれない。理不尽に別れ話を切り出してそのまま無視したりしたんだろう?」
「しばらくは無視したりしていたかな。でもその後で話したりはしていたよ」
「まあ、その辺がソフィアが怒る理由の一つなんだけどな」
「なんで? 次の男がダメになったら戻ろうとか思っていたっていうこと? それは私はしないよ」
「無意識なんだろうが、相手が傷つく事を平気でやっているな。俺だってそんな本当に好きなのか疑わしい状態がずっと続いた後に、別れ話を切り出されてロクに話も聞かずに無視されるとか理不尽でしかないと思う。自分が男に生まれていたとして、そんな事されて嬉しいか?」
「それは嫌」
「だったら、今後は二度としない事だな。幸せどころか不幸しか来ない。それこそ、この世界は悪い波動の場所は本当に重々しく、すぐに吸い寄せられる傾向がある。良くない事をするとすぐに変化があるのはある意味では分かりやすく良いことだな」
「確かに王国に近いところほど悪い事をすればすぐに何か起こるからね。だから魔族が少なくなっていく」
「俺の前にいた世界では悪い事をしてもすぐに何かしらの変化。まあ、天罰みたいな事が起こる確率はあまり高くなかった。だから、何が悪い事なのか分かっていない人間も多かったし、悪事に関わった誰もが救われないというのを見て来た。
でも、この世界は違う。誰もが、生き方を改めれば王国のような希望に満ちた国で暮らす事が出来るし、幸せも手に入る。王国に入った地点で悪事を働く理由が無い」
「やっぱり異世界から来ただけあって違うんだね」
寝床に潜り込んできた相手を諭しているのも妙な感覚だが、王国の住民なら良くないとされるような事をする意味は無いし、するべきではない。
だが、魔族領の住民はどうやら元いた世界の住民と考え方が似ている人間もいるようだ。悪いと分かっていても止められない。言い訳をして続けてしまうのだろう。この辺りの事情があるから魔族領にはあまり行きたいとは思わなかったのだが。
気が滅入る話をしていると気疲れしたので酒でも飲もうかと瓶を手に取ろうとするとアリアンヌが潤んだ目で手を掴んで胸に押し付けて来た。
「なあ、アリアンヌはどこをどう見ても魅力的だが、俺は傷の舐め合いはしないぞ?」
「ううん。違うの。ドキドキしてもう我慢できないの……」
そう言うと、キスを迫ってきた。急に発情する事があると言っていたがこの事だろう。彼女は尻尾を震わせたかと思うと、抱きついてきて尻尾も絡ませてきた。汗が徐々に出てきて呼吸も早くなってきた。
求められるのも嬉しいし、我慢が出来なくなったライリーはアリアンヌを抱いた。貪るように求めるアリアンヌに応えるようにライリーも夢中になっていた。
これが彼女が数々の男を夢中にさせたという事なのだろう。
しばらくして疲れ切ったライリーはアリアンヌに尋ねた。
「この世界に来て健康になったって言っても、こう何度もするのは疲れるな。でも、男が夢中になるのも分かる。アリアンヌと居るとフェロモンに侵されるような感じがする」
「だから夢中になるんだ。疲れちゃったよね? 私も何時間経ったのか分からなくなっちゃった。ライリーの事、好きになるかも」
「前の世界で出会っていたら良かったのにな。この世界に来る前は誰も俺を愛してくれないし、周りは結婚していたり、結婚してなくても彼女がいたりな」
「……じゃあさ、私を彼女にしてくれない?」
「すぐ飽きるんだろう? 俺にはソフィアがいるからな。それか獣人族の恋愛観では彼女というのは友達以上、恋人未満とかも含まれるとかか?」
「う~ん……。じゃあ、友達ね。これからよろしく!」
「ん? 俺たち、友達じゃなかったのか?」
「私は友達だと思っていたけど、ライリーは違っていたらって思ったから言ったんだ」
「ああ。愛を求めているようで、壁を作るタイプなんだな。それもよくない」
「そうなんだ。じゃあ、これからはライリー達と旅をして町では彼氏を作らずに引っ掛けるだけにしよっと」
「まあ……。俺がどうこう言える話じゃないからな。お? 朝だな。今日も天気が良さそうだ」
夜が明け、清々しい朝を迎えたライリーはアリアンヌもそのうち良い出会いがあるのではないかと思いつつ、川で水浴びをして身支度を整えた。
10
あなたにおすすめの小説
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる