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第二章 魔族領編
第55話 夜の準備
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宿で朝を迎えたライリーらはカセムから密輸を企てている魔族を押さえる協力者が見つかった事を聞いた。カセムは得意げに言った。
「あの夜が忘れられなくてな。路地裏で彼女を探していると偶然、見つけてそのまま密輸を企てている魔族を押さえるために協力してくれる事になった」
「それは本当に偶然と言っていいのか?」
ライリーは何か引っかかるなと思って尋ねた。
「本当にというと? どういう事だ?」
「いやな。偶然を装って近づいて、実は魔族と繋がっていて俺たちの動きをコントロールしようとしているんじゃないかと思ってな」
「……まあ、無くはないな」
「だろう? この街は裏社会の気配がかなり強い。どこで誰が繋がっていても不思議じゃない」
「まあなあ。でも前に言っていたバラック小屋でしていた女だぞ?」
「これだけ貧しい街だ。この街の住民はあまり金銭にこだわりが見られないがバラック小屋で商売をするほど貧しければ繋がってしまっても不思議はないと思うが?」
納得しがたいカセムにアリアンヌが言った。
「ねえ、カセム。信じたくないのは分かるけど、これが魔族領なんだよ。騙し騙されあう地獄がすぐそこにある。自分も魔族領に近い町の出だから分かるでしょ?」
「まあ……それは……。王国領との境目くらいの町だからな」
「俺が前に居た世界の町もこの街と似たようなところはあった。それこそ男に騙されて港に停泊している船の船底に監禁されて外国に売られる寸前で救助されたって話もあった。
そうならないために監視の意味も込めて協力してもらうってんならいいかもしれないな」
「でもそういう子って、大抵は似たような男のところに行くんだよね」
「まあな。考えを改められる人間だったら近づきもしない。そしてそういう人間は善良な人間を避ける。イケメンじゃないからってな。
質の悪い人間に惹かれるヤツは醜く下品な見た目を好む。カセムは逆に見えるから本当に協力してくれるのならその娼婦、見る目はあるな」
「う~ん……。なら今晩、この宿でまた会う約束をしている。宿の周りに敵が居ないかとあの娘に魔道具か何かが仕掛けられていないかを探ろう」
「それがいいだろうな。王国にも分析を依頼した方がいい。そう言えば村の娘はどうなったんだ?」
「それについては私からお話します」
結果を受け取った兵士が言った。ちょうど、起きて来たので一緒に聞くように言った。
「どうでしたか?」
「ではまず、適正についてですが冒険者ギルド所属で索敵能力を活かした訓練を行い、他の作業についても多くの適正がまんべんなくあるのでその訓練を受けてみるといいです」
「索敵能力? 目が良いからってことですか?」
「視力もありますが、動きの変化を感じ取りやすいと報告書にあります」
「なるほど。王国へはすぐに行けそうですか?」
「ええ。大丈夫です。あなたは王国へ転移してもすぐに馴染む事ができます。魔力の波動がこの辺りの地域の人間にしてはかなり高めになっているので施設で数日の調整を経た後に暮らす事が出来るでしょう」
「よかった。ありがとうございます。じゃあ、今晩にでもさっそくお手伝いしましょうか?」
急に手伝わせるのも何だが本人がそう言っているのと、アリアンヌのサポートにでも回って貰えればいいかとカセムもとりあえずの許可を出した。
本当はすぐに王国に転移させて訓練を受けさせれば一日もあればそれなりにものになるのだがこの街の人間と馴染みやすい娘なのと能力は全体的に高い事が分かったので今回は急遽、手伝ってもらう事にした。
―― 朝食後、周囲の建物の配置や敵が侵入してくるルートを把握するためにライリーらは村娘と周囲を回る事にした。
「昨日は大体、宿の近くに居たので少しは道が分かりますよ」
「なら、地上から来るとすればどのルートから来ると思う?」
「多分、こっちです」
ついて行くと、入り組んだ路地の先に馬車を停めやすい場所があり、宿からは死角になっていた。また、入り組んでいるとはいえ道は覚えやすいのと枝分かれしているところが何か所もあるので隠れやすい。
この場所だけでも最大、数十人は移動できるだろう。感心したソフィアは言った。
「なるほどね。このルートなら隠れる場所も多いし、分かりにくいのに一番早く宿に着くルートみたいだね」
「おそらくな。この街に下水があればそれも用心しないといけないが、見た感じはなさそうだな」
透視して探した魔法士は言った。
「……透視しても見当たりません。この街の生活排水は全てこういった用水路に排水されているようです」
「私もそう思います。それに私の居た村もそうなんですがこの辺りは土も湿気が多くて掘るのが大変なんです。畑でも鍬が立たない日もあるし」
「となると、下水工事をするには魔法士も建設作業員も相当な数が要るのか。そうなるとしないだろうな。用水路は臭いだろうけどな」
「う~ん。それは私も知らないんですが、水の勢いはいつもある感じなので臭くなることはそんなにないんじゃないかなって思います」
「そうなると用水路からも敵が来る可能性があるのか。この街は着た時から思ったが用水路がやたらと多い」
「ならそれはあるかもね。水の中でも呼吸が出来る魔道具があるからそれを敵が持っていないかも注意する必要があるね」
彼女の言う通り、そういう魔道具があるのならば注意に越したことはない。用水路から潜って来る可能性も考慮せねばなるまい。
用水路も確認するとほとんどが各家庭、建物に繋がっているのが分かる。家庭に繋がっている部分はそこまでの大きさはないので人が通る事はできないのが良かった。ここを通られると警戒する場所がさらに増えてしまう。
次に空からの奇襲の警戒だ。さっきまでいた村にも飛竜があれだけ居た事を考えればこの辺りでは飛竜に乗る事も一般的だろうから空も警戒しないといけない。
それに魔族は空を飛べる者も多い。建物の上に着地して来るとしたらどのルートかを尋ねた。
「さて、次は空から襲撃してきた場合だが、どの建物が着地しやすくて移動もしやすいと思う?」
「う~ん。この街の建物って屋根がほとんど平らだから飛竜だと着地しやすい場所だらけなんですよね。
魔法士さん。敵の魔法使いが魔法攻撃で狙撃して来るとしたらどのくらいの距離なら届くと思いますか?」
「そうねえ。未知数だから分からないって言ってしまえばそれまでだけど、この辺りに普通に流通している杖と、一般的な魔法使いの能力で考えたら百から二百メートルがいいところじゃないかな」
「だとしたら……。ああ、多分、あの建物です」
確かに遠目で見ても狙いやすい高さと位置にある。民家なら着陸しにくいだろうが、何かの施設ならしょっちゅう、何かしらの飛竜が着地しているので厄介なので行ってみる事にした。
行ってみると案の定、スパイス問屋で朝から晩までずっと飛竜が飛んでくるとの事だった。
細かい事情を言うとこの店も敵と繋がっている可能性が無いとも言えないので客のフリをしてスパイスを幾つか買って帰った。
魔法士が期待をしている目線を送ってきた。
「ライリーさん。そのスパイスどうするんですか?」
「ああ。やっぱり気になったか。王国に帰ったらスパイシーな料理はあまりないからこれを使って何か作ろうと思ってな。この街にいる間はいくらでも屋台で美味いものが食べられるからな」
「それはいいですね。王国の食材でこの辺りの味を再現するのも美味しそうです」
「まあ、王国に帰る頃には飽きているだろうから帰ってしばらくしたらってとこだな」
そんな事を話していると宿に着いたので早速、夜に備え準備を開始した。
「あの夜が忘れられなくてな。路地裏で彼女を探していると偶然、見つけてそのまま密輸を企てている魔族を押さえるために協力してくれる事になった」
「それは本当に偶然と言っていいのか?」
ライリーは何か引っかかるなと思って尋ねた。
「本当にというと? どういう事だ?」
「いやな。偶然を装って近づいて、実は魔族と繋がっていて俺たちの動きをコントロールしようとしているんじゃないかと思ってな」
「……まあ、無くはないな」
「だろう? この街は裏社会の気配がかなり強い。どこで誰が繋がっていても不思議じゃない」
「まあなあ。でも前に言っていたバラック小屋でしていた女だぞ?」
「これだけ貧しい街だ。この街の住民はあまり金銭にこだわりが見られないがバラック小屋で商売をするほど貧しければ繋がってしまっても不思議はないと思うが?」
納得しがたいカセムにアリアンヌが言った。
「ねえ、カセム。信じたくないのは分かるけど、これが魔族領なんだよ。騙し騙されあう地獄がすぐそこにある。自分も魔族領に近い町の出だから分かるでしょ?」
「まあ……それは……。王国領との境目くらいの町だからな」
「俺が前に居た世界の町もこの街と似たようなところはあった。それこそ男に騙されて港に停泊している船の船底に監禁されて外国に売られる寸前で救助されたって話もあった。
そうならないために監視の意味も込めて協力してもらうってんならいいかもしれないな」
「でもそういう子って、大抵は似たような男のところに行くんだよね」
「まあな。考えを改められる人間だったら近づきもしない。そしてそういう人間は善良な人間を避ける。イケメンじゃないからってな。
質の悪い人間に惹かれるヤツは醜く下品な見た目を好む。カセムは逆に見えるから本当に協力してくれるのならその娼婦、見る目はあるな」
「う~ん……。なら今晩、この宿でまた会う約束をしている。宿の周りに敵が居ないかとあの娘に魔道具か何かが仕掛けられていないかを探ろう」
「それがいいだろうな。王国にも分析を依頼した方がいい。そう言えば村の娘はどうなったんだ?」
「それについては私からお話します」
結果を受け取った兵士が言った。ちょうど、起きて来たので一緒に聞くように言った。
「どうでしたか?」
「ではまず、適正についてですが冒険者ギルド所属で索敵能力を活かした訓練を行い、他の作業についても多くの適正がまんべんなくあるのでその訓練を受けてみるといいです」
「索敵能力? 目が良いからってことですか?」
「視力もありますが、動きの変化を感じ取りやすいと報告書にあります」
「なるほど。王国へはすぐに行けそうですか?」
「ええ。大丈夫です。あなたは王国へ転移してもすぐに馴染む事ができます。魔力の波動がこの辺りの地域の人間にしてはかなり高めになっているので施設で数日の調整を経た後に暮らす事が出来るでしょう」
「よかった。ありがとうございます。じゃあ、今晩にでもさっそくお手伝いしましょうか?」
急に手伝わせるのも何だが本人がそう言っているのと、アリアンヌのサポートにでも回って貰えればいいかとカセムもとりあえずの許可を出した。
本当はすぐに王国に転移させて訓練を受けさせれば一日もあればそれなりにものになるのだがこの街の人間と馴染みやすい娘なのと能力は全体的に高い事が分かったので今回は急遽、手伝ってもらう事にした。
―― 朝食後、周囲の建物の配置や敵が侵入してくるルートを把握するためにライリーらは村娘と周囲を回る事にした。
「昨日は大体、宿の近くに居たので少しは道が分かりますよ」
「なら、地上から来るとすればどのルートから来ると思う?」
「多分、こっちです」
ついて行くと、入り組んだ路地の先に馬車を停めやすい場所があり、宿からは死角になっていた。また、入り組んでいるとはいえ道は覚えやすいのと枝分かれしているところが何か所もあるので隠れやすい。
この場所だけでも最大、数十人は移動できるだろう。感心したソフィアは言った。
「なるほどね。このルートなら隠れる場所も多いし、分かりにくいのに一番早く宿に着くルートみたいだね」
「おそらくな。この街に下水があればそれも用心しないといけないが、見た感じはなさそうだな」
透視して探した魔法士は言った。
「……透視しても見当たりません。この街の生活排水は全てこういった用水路に排水されているようです」
「私もそう思います。それに私の居た村もそうなんですがこの辺りは土も湿気が多くて掘るのが大変なんです。畑でも鍬が立たない日もあるし」
「となると、下水工事をするには魔法士も建設作業員も相当な数が要るのか。そうなるとしないだろうな。用水路は臭いだろうけどな」
「う~ん。それは私も知らないんですが、水の勢いはいつもある感じなので臭くなることはそんなにないんじゃないかなって思います」
「そうなると用水路からも敵が来る可能性があるのか。この街は着た時から思ったが用水路がやたらと多い」
「ならそれはあるかもね。水の中でも呼吸が出来る魔道具があるからそれを敵が持っていないかも注意する必要があるね」
彼女の言う通り、そういう魔道具があるのならば注意に越したことはない。用水路から潜って来る可能性も考慮せねばなるまい。
用水路も確認するとほとんどが各家庭、建物に繋がっているのが分かる。家庭に繋がっている部分はそこまでの大きさはないので人が通る事はできないのが良かった。ここを通られると警戒する場所がさらに増えてしまう。
次に空からの奇襲の警戒だ。さっきまでいた村にも飛竜があれだけ居た事を考えればこの辺りでは飛竜に乗る事も一般的だろうから空も警戒しないといけない。
それに魔族は空を飛べる者も多い。建物の上に着地して来るとしたらどのルートかを尋ねた。
「さて、次は空から襲撃してきた場合だが、どの建物が着地しやすくて移動もしやすいと思う?」
「う~ん。この街の建物って屋根がほとんど平らだから飛竜だと着地しやすい場所だらけなんですよね。
魔法士さん。敵の魔法使いが魔法攻撃で狙撃して来るとしたらどのくらいの距離なら届くと思いますか?」
「そうねえ。未知数だから分からないって言ってしまえばそれまでだけど、この辺りに普通に流通している杖と、一般的な魔法使いの能力で考えたら百から二百メートルがいいところじゃないかな」
「だとしたら……。ああ、多分、あの建物です」
確かに遠目で見ても狙いやすい高さと位置にある。民家なら着陸しにくいだろうが、何かの施設ならしょっちゅう、何かしらの飛竜が着地しているので厄介なので行ってみる事にした。
行ってみると案の定、スパイス問屋で朝から晩までずっと飛竜が飛んでくるとの事だった。
細かい事情を言うとこの店も敵と繋がっている可能性が無いとも言えないので客のフリをしてスパイスを幾つか買って帰った。
魔法士が期待をしている目線を送ってきた。
「ライリーさん。そのスパイスどうするんですか?」
「ああ。やっぱり気になったか。王国に帰ったらスパイシーな料理はあまりないからこれを使って何か作ろうと思ってな。この街にいる間はいくらでも屋台で美味いものが食べられるからな」
「それはいいですね。王国の食材でこの辺りの味を再現するのも美味しそうです」
「まあ、王国に帰る頃には飽きているだろうから帰ってしばらくしたらってとこだな」
そんな事を話していると宿に着いたので早速、夜に備え準備を開始した。
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