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第二章 魔族領編
第56話 落ち着かない寝床
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宿で敵の動きを探るために備えていたライリーらはギルドにも応援を要請し、敵が来るであろうルート上に冒険者、兵士らを配置した後、カセムが泊っている部屋でカセムが呼んだ娼婦を監視する事になった。
この娼婦が敵と繋がっており、しかもこちらを偽っているのであれば敵が来るはずだ。ライリーの横でカセムとの様子を見ているソフィアは複雑な表情をしていた。
「ね、ねえライリー。私、ドキドキが止まらないよ。人がしているのを見るなんて……」
「ん? 王国ではそういう教育も受けるだろう。誰もがしている事だし、どこまでも冷徹に見ていれば心は平穏を保てる」
「じゃあ、ライリーが慣れさせてくれるの?」
「何度も一緒に寝ているのにまだ慣れていないのが不思議だな。王国民は精神性が高いからもう慣れたのかと思った」
「そういう事じゃなくて、ライリーと一緒に見ているから……。我慢するのが苦しいよ」
人類が進化したような姿をしている王国民でも欲望をコントロールするのは難しいところもあるようだが、ライリーもソフィアの息が荒くなるにつれ汗ばんでくる。
この街の蒸し暑さとソフィアの吐息が体に纏わりつき、体が痺れたような感覚になる。汗が伝う額が熱を持っているのが分かる。構えたボウガンを思わず発射してしまいそうになる感覚はハッピートリガーとも似たようなものなのだろうか。
「ソフィア、俺たちが一緒に監視するのはダメだったのかもな。俺も手元が狂いそうだ」
「はあ……。ライリー、私……」
ソフィアが監視対象から意識が逸れたのを敵も確認したのか、何かが反射したのが見えた。
「ソフィア、伏せろ」
そう言うとライリーはソフィアの頭を床に押し下げた。
「どうしたの? 何かあった?」
「何かが反射した。狙撃を狙っているのかもしれない。魔法士、聞こえるか?」
『はい。どうしましたか?』
「今、カセムの部屋の窓の北側、十四時の方角に何かが反射したのが見えた。敵がこちらを狙ってないか?」
『確認します』
そう言うと、彼女は透視魔法を使い、周囲の状況を確認した。他の兵士とも連絡を取った。
『確認しましたが、一般人が杖を掲げたようです。射線はそちらに向いていません。と言っても、妙なタイミングですね』
「君もそう思うか?」
『ええ。こんな夜更けに杖を掲げるとか、瞑想のためにパフォーマンスとして行う魔術師がいるというのは聞いたことがありますが、そうは思えない見た目をしています』
「なるほど。了解した。アリアンヌ。そちらはどうだ?」
『こっちでも確認したよ。でも、魔術師の狙撃だけで済ますのもおかしいし、普通はこの辺りに格闘戦が得意なヤツがいるはずなんだけど……』
『ライリーさん。私も周りをよく見てみたんだけど、接近戦が得意そうなのは見当たりません』
「そうか。なら気にする事もないか」
『今のところはね。例の娼婦はどう?』
「ああ……そろそろ果てそうだな」
『果てる瞬間に暗殺するってのもよくある手口だからしっかり見てて』
「了解した。ソフィア、念のため窓にリフレクトをかける準備をするんだ」
「わ! わかった!」
そう。意識が遠のくような瞬間というのは人間が気をつけようにも気を付けられないタイミングだ。
構えたボウガンのトリガーに汗が伝い、滑りやすくなっているが操作を間違えれば終わりだ。筋肉の動きを見ているともう数秒といった感じに見える。
「ソフィア、リフレクト準備……三、二、一、展開」
ライリーの指示でリフレクトをソフィアが展開した。二人が果てた瞬間にちょうど合ったが、今のところ何も起きていない。
「周囲の部隊へ連絡。何か変わった事は起きてないか?」
魔法士とアリアンヌに確認した。
『こちらは異常ありません。怪しい者も確認できず』
『こっちも何もないよ。そっちは?』
「こちらは何もない。二人は疲れて休憩に入った。狙撃も襲撃もない。魔道具を使って何か彼女が仕込んでいないかも十分に確認したが反応は何もない。
まあ、これで完全に白かというとそこは分からないところだが最初にこちらの魔道具を装備させれば敵の魔道具は受け付けなくなるようだし、有利にはなるだろうな」
『じゃあ、周囲を確認したら宿に戻るよ』
『私はしばらくこの地点で索敵を行います。四十分もすれば戻ります』
「ではよろしく」
通信を切り、リフレクトを解除した。ソフィアは気が抜けたのかライリーに持たれかかった。
「はあ……疲れたよ。こんな緊張感はさっきの村以来だよ」
「さっきの村での方が大分、危険だったと思うがそんなに緊張したか?」
「村での戦いは王国製の魔道具が沢山あったから攻撃を受けたところで心配がないでしょ? 今日のは一つでも手順を間違えたら取返しのつかない事になるから緊張したよ」
「ああ、それもそうか。俺のいた世界は魔道具も無いし、銃弾の一発でも場所によっては当たれば死ぬ。
再生魔法もないしな。だから今日みたいな感じの方が直撃する事を気にしなくて良い分、気が楽ではあるな」
「そうなんだ。厳しい世界なんだね」
「まあ、国民がみんな王国民のような人間だったらそんな心配も無いのにな」
「それはそうと、二人とも寝ちゃったね」
「ああ。寝ているな。後は夜の番の兵士に任せるか」
そう言うと、ソフィアと一階に小さなバーのコーナーがあるので行く事にした。
「マスター、ラムをくれないか」
「私は紅茶をお願い」
注文をするとすぐに出て来た。紅茶なのにすぐに出てきたが鍋に入っているのをそのまま注いでいたのでミルクティーのようなものなのだろう。
「お客さん、何やら物騒な気配でもあったのかい?」
マスターが上から物音やら声やらするので流石に何か思ったのか尋ねてきた。
「いやな。魔族の襲撃があるかもしれないから用心してたんだよ。結局、何もなかったけどな」
「この街はギャングだらけだから、ヤツらが憲兵の動きを察知するのはかなり早い。それに憲兵自体が買収されている事もよくあることだからよ」
「まあ、そうだろうなあ。でも稼ぐことにはあまり執着していないな。どうしてギャングだらけなんだろうか?」
「そうだなあ。この街もそうだがこの辺りの国はどこも稼ぐことに執着していないがそれが原因で努力をする事も忘れてるんだよな。
あればそれだけでいい。分け与えるのは当たり前の事ってのは良い事だが、王国とはワケが違う。この辺りじゃ食っていくためには王国より大分長い事、働かないといけない」
「確かにな。屋台も深夜までやっているし何でだろうと思ったが、こんな時間まで働いているのかと驚いた」
「だろう?王国みたいに気楽に暮らせるワケじゃない。かといって、この辺りの連中は俺も含めて王国の崇高な生活は性に合わない」
「だよな。この世界じゃ落ち着く場所というのが本人の能力によって自ずと決まる。これは素晴らしい事だ」
「っていうと、お客さんは異世界から来たのかい?」
「そうなんだよ。夜道に扉が現れて、それを開いたらこのソフィアの家の部屋に繋がっていた」
「そりゃ災難だったな。いきなり王国じゃ戸惑ったんじゃないか?」
「いや。全く。むしろ前の世界じゃ嫌な毎日を送っていたからな。翌朝に夢じゃなかったのが分かった時は本当に嬉しかった」
「なら神の思し召しだったのかもな。地獄から天国へ導いてくださったのかもしれない」
「俺もそんなところじゃないかって思う。さて、遅くなってきたし部屋に戻って休むとしよう」
「明日もやってるから来たけりゃくるといいよ」
流石に一仕事終えた後の強いラム酒は眠気を誘う。ライリーらは床についた。
この娼婦が敵と繋がっており、しかもこちらを偽っているのであれば敵が来るはずだ。ライリーの横でカセムとの様子を見ているソフィアは複雑な表情をしていた。
「ね、ねえライリー。私、ドキドキが止まらないよ。人がしているのを見るなんて……」
「ん? 王国ではそういう教育も受けるだろう。誰もがしている事だし、どこまでも冷徹に見ていれば心は平穏を保てる」
「じゃあ、ライリーが慣れさせてくれるの?」
「何度も一緒に寝ているのにまだ慣れていないのが不思議だな。王国民は精神性が高いからもう慣れたのかと思った」
「そういう事じゃなくて、ライリーと一緒に見ているから……。我慢するのが苦しいよ」
人類が進化したような姿をしている王国民でも欲望をコントロールするのは難しいところもあるようだが、ライリーもソフィアの息が荒くなるにつれ汗ばんでくる。
この街の蒸し暑さとソフィアの吐息が体に纏わりつき、体が痺れたような感覚になる。汗が伝う額が熱を持っているのが分かる。構えたボウガンを思わず発射してしまいそうになる感覚はハッピートリガーとも似たようなものなのだろうか。
「ソフィア、俺たちが一緒に監視するのはダメだったのかもな。俺も手元が狂いそうだ」
「はあ……。ライリー、私……」
ソフィアが監視対象から意識が逸れたのを敵も確認したのか、何かが反射したのが見えた。
「ソフィア、伏せろ」
そう言うとライリーはソフィアの頭を床に押し下げた。
「どうしたの? 何かあった?」
「何かが反射した。狙撃を狙っているのかもしれない。魔法士、聞こえるか?」
『はい。どうしましたか?』
「今、カセムの部屋の窓の北側、十四時の方角に何かが反射したのが見えた。敵がこちらを狙ってないか?」
『確認します』
そう言うと、彼女は透視魔法を使い、周囲の状況を確認した。他の兵士とも連絡を取った。
『確認しましたが、一般人が杖を掲げたようです。射線はそちらに向いていません。と言っても、妙なタイミングですね』
「君もそう思うか?」
『ええ。こんな夜更けに杖を掲げるとか、瞑想のためにパフォーマンスとして行う魔術師がいるというのは聞いたことがありますが、そうは思えない見た目をしています』
「なるほど。了解した。アリアンヌ。そちらはどうだ?」
『こっちでも確認したよ。でも、魔術師の狙撃だけで済ますのもおかしいし、普通はこの辺りに格闘戦が得意なヤツがいるはずなんだけど……』
『ライリーさん。私も周りをよく見てみたんだけど、接近戦が得意そうなのは見当たりません』
「そうか。なら気にする事もないか」
『今のところはね。例の娼婦はどう?』
「ああ……そろそろ果てそうだな」
『果てる瞬間に暗殺するってのもよくある手口だからしっかり見てて』
「了解した。ソフィア、念のため窓にリフレクトをかける準備をするんだ」
「わ! わかった!」
そう。意識が遠のくような瞬間というのは人間が気をつけようにも気を付けられないタイミングだ。
構えたボウガンのトリガーに汗が伝い、滑りやすくなっているが操作を間違えれば終わりだ。筋肉の動きを見ているともう数秒といった感じに見える。
「ソフィア、リフレクト準備……三、二、一、展開」
ライリーの指示でリフレクトをソフィアが展開した。二人が果てた瞬間にちょうど合ったが、今のところ何も起きていない。
「周囲の部隊へ連絡。何か変わった事は起きてないか?」
魔法士とアリアンヌに確認した。
『こちらは異常ありません。怪しい者も確認できず』
『こっちも何もないよ。そっちは?』
「こちらは何もない。二人は疲れて休憩に入った。狙撃も襲撃もない。魔道具を使って何か彼女が仕込んでいないかも十分に確認したが反応は何もない。
まあ、これで完全に白かというとそこは分からないところだが最初にこちらの魔道具を装備させれば敵の魔道具は受け付けなくなるようだし、有利にはなるだろうな」
『じゃあ、周囲を確認したら宿に戻るよ』
『私はしばらくこの地点で索敵を行います。四十分もすれば戻ります』
「ではよろしく」
通信を切り、リフレクトを解除した。ソフィアは気が抜けたのかライリーに持たれかかった。
「はあ……疲れたよ。こんな緊張感はさっきの村以来だよ」
「さっきの村での方が大分、危険だったと思うがそんなに緊張したか?」
「村での戦いは王国製の魔道具が沢山あったから攻撃を受けたところで心配がないでしょ? 今日のは一つでも手順を間違えたら取返しのつかない事になるから緊張したよ」
「ああ、それもそうか。俺のいた世界は魔道具も無いし、銃弾の一発でも場所によっては当たれば死ぬ。
再生魔法もないしな。だから今日みたいな感じの方が直撃する事を気にしなくて良い分、気が楽ではあるな」
「そうなんだ。厳しい世界なんだね」
「まあ、国民がみんな王国民のような人間だったらそんな心配も無いのにな」
「それはそうと、二人とも寝ちゃったね」
「ああ。寝ているな。後は夜の番の兵士に任せるか」
そう言うと、ソフィアと一階に小さなバーのコーナーがあるので行く事にした。
「マスター、ラムをくれないか」
「私は紅茶をお願い」
注文をするとすぐに出て来た。紅茶なのにすぐに出てきたが鍋に入っているのをそのまま注いでいたのでミルクティーのようなものなのだろう。
「お客さん、何やら物騒な気配でもあったのかい?」
マスターが上から物音やら声やらするので流石に何か思ったのか尋ねてきた。
「いやな。魔族の襲撃があるかもしれないから用心してたんだよ。結局、何もなかったけどな」
「この街はギャングだらけだから、ヤツらが憲兵の動きを察知するのはかなり早い。それに憲兵自体が買収されている事もよくあることだからよ」
「まあ、そうだろうなあ。でも稼ぐことにはあまり執着していないな。どうしてギャングだらけなんだろうか?」
「そうだなあ。この街もそうだがこの辺りの国はどこも稼ぐことに執着していないがそれが原因で努力をする事も忘れてるんだよな。
あればそれだけでいい。分け与えるのは当たり前の事ってのは良い事だが、王国とはワケが違う。この辺りじゃ食っていくためには王国より大分長い事、働かないといけない」
「確かにな。屋台も深夜までやっているし何でだろうと思ったが、こんな時間まで働いているのかと驚いた」
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