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17.ミュラーは8合目ソロ ※
しおりを挟む地獄の8合目ソロ。
7合目を回っている内にレベルが上がったり、ソロでの戦闘に慣れてきたのもあって、8合目イケるかもと思った時が僕にもありました。
1対1に持ち込めれば何とかなるが、そうはさせないのが8合目。
死角には必ず敵が居ると思うべし。右に敵が居たら、左からも敵は湧く。
僕は早々に外套を脱いだ。
普通は装備を減らしたら防御力が下がるが、『ネオ・ヴァラニア』は普通ではないので、露出が増えたことによって防具に付いている『精霊の守り』が発動する。
臍が出ていようが半ケツだろうが関係ない。珠玉の肌を全身鎧よりも守ってくれる鉄壁の守備は、神秘の力というに相応しい。
それでどうにかなったかというと……、どうにもならなかった。
「マジで鬼」
そもそも合目とは、実際の距離や山の標高とは関係ない。
麓から山頂までを困難の度合によって10等分したもので、ここでは登山コースの険しさというより、そのまま敵の強さと換言出来る。
つまり、上から2番目の難易度なんですよ。
しがないアナニストの僕にしては頑張っていると思うんだけど、もっと頑張れってことなのか?
「ボーナス切れたし、一時撤退かな」
この先どうしようか考えながら、8合目ポータル付近の山小屋に入る。
例によって例の如く、誰も居ない山小屋だ。5合目よりはこぢんまりとしているが、それでも複数名が並んで寝れる。
回復薬を飲んで一服。
はて、ジルは何処まで足を伸ばしたのだろう?
あんまり先を行かれると追いつけなくなってしまうから張り切り過ぎないでほしいけど、戦闘するのが楽しいんだろうなぁ。
彼は呼吸するようにモンスターを狩る。戦闘を重ねるたびに、スウッと研ぎ澄まされていく表情や所作は無駄が無く、見ていて惚れ惚れしてしまう。
……しまった、思い出したら一緒に攻略の続きをしたくなってきた。
早くジルを助けに行かなきゃ。
こういう時は、とりあえずアナニーだな。
射精ボーナスも切れたし、急がば回れってヤツだ。
「ン……ッ……」
一応、壁際には寄ったが、山小屋を利用する人なんて誰もいないので大胆に下着を脱ぐ。
装備着脱機能で、一瞬だ。
下着が無い状態なら、このハーフ丈のカボチャパンツはクラッチ部分がガラ空きなので、オナニーでもアナニーでも簡単に出来るのである。
今回は更に手っ取り早く、『自動アナルローション塗布機能付き即戦力ディルド君』を使おう。
無駄に長いアイテム名とクセのある起動コマンドが欠点だが、プラグやスティックタイプが多いアナルグッズの中では、貴重なリアルチンコ志向だ。
ディルドの挿入部分は常にアナルローションで濡れるようになっており、ディルドと接した肌にもアナルローションが塗布される機能が備わっている優れ物。
ディルドを床に設置して、僕はその上に跨った。
ジルを助ける時の為に、騎乗位の練習でもしておこうかなって、思っちゃったよね。
「『ディルド君で淫乱ケツマンコぐちゃぐちゃにして……っ』」
これが起動コマンドである。
ディルドの先端がアナルに接触すると、そこはまるで最初から解されていたかの様に、一瞬で十分な保湿がされる。
アナルはディルドをすんなりと受け入れて、ディルドが奥に入るにつれ、直腸内もアナルローションでぐちゅぐちゅになっていく。
形も大きさも質感も良い優秀な道具なのにセールで激安になっていたのは、この変な音声コマンド入力の所為だと思うんだよなぁ。
ジルの前で使ったら何て言うかな?
や、その前に、ジルのモノが僕の中に入るのが先か。
入るかなぁ、あのクソデカちんぽ。
今回はセックス判定を取らなきゃだから、入らなくても入れるんだけど。
「ッ、ア……ッ……奥、ゆっくり……っ」
騎乗位って結構大変じゃない?
寝そべる体勢でアナニーする時とは、当たる場所が全然違う。
少しずつだが確実に僕のお腹を埋めていくチンコ。
これがジルのだったら。
「は……、あ……っ、ジル……ッ!」
奥まで埋めてほしい。
いっぱいいっぱいまで食べちゃいたい。
気持ち良い所を掠めて、クプッと壁を押し越えて、全部。最後まで。
「ウ……、……はっ、ぁ、……入った……?」
何とか腰を落として全てを呑み込んだ。
何もしていないのに足が震えそうだ。
異物で埋め尽くされたお尻は少し切ない。そして、更なる快感を求めているのだが、正直そんな余裕は無い。
『ミュラーさん……』
ジルの声が聞きたい。
頭の中で、妄想する。
あの切れ長のオッドアイを細めて、熱に浮かされた視線をこちらに向けて、僕を呼んでほしい。
彼ならきっと、呼んでくれる。
「ア……ッ、ジル……っ!」
右手はチンコへ、左手は乳首へと伸びた。
ここに触れていたジルの大きな手を思い出して、両方ともしっかりと勃っている。
『エッチですね。俺のモノを咥えて、俺に触られて、感じてる……』
「アッ、ぅ、ンッ、気持ち良い……ッ……」
痛いくらいにキュッと乳首を抓っても、クニクニと忙しなく玉を揉みしだいても、快感になる。
気持ち良くて身動ぐと、ディルドがクチュッと音を立てて中を擦った。
「は……っ、ぅ、ぐ……、ふ……ぁ……っ!」
腰を振るなんて、とんでもない。
腰なんて、少し浮かせただけで自重に負けてしまう。そうなったが最後、重みでディルドはより深くまで僕を穿つ。
ディルドの機能で塗りたくられたローションが隙間から溢れ、愛液のように股をベトベトに汚して、僕を淫らに変えていくのだ。
無理かも。
セックスとか、無理かも。
これがジルのだと思ったら。
「……い、……ック、……ア……ッ……!」
ビクンッと下半身が震えた。
僕の意思とは関係無しに、電流が走ったみたいにして背中までゾワっとする。
駄目、無理。
何も考えられなくて、目の前が真っ白になった。
「ア……ッ、……っ、は……ッぁ」
肩で息をする。
鈴口からはドロリと押し出されるようにして精液が溢れた。
……これで射精ボーナスは付いたから、もう抜かなきゃ。
頭では分かっているのに、お尻はディルドを咥えて離さず、体が言うことを聞かない。
「……ふ、……ぅ……、は…………」
両手を床について項垂れる。
何これ、めちゃくちゃ気持ち良い。
想像するだけでこんなんじゃ、実際にジルとアナルセックスしたらどうなるんだろう。
もうするって言っちゃったし、実際したいし、しないっていう道はないんだけど、ちょっと怖くなるくらい快感が強いですね。
いや、オナニーをし過ぎるとリアルのセックスで勃たなくなる例もあるし、変な期待はしないでおこう。
多分、アナニーの方が気持ち良いんだ。
童貞同士の初行為が最初から上手くいくなんて思ってはいけない。
僕は心を落ち着けて、顔を上げた。
そして、知らない人と目が合った。
「………………」
「…………」
火照っていた身体が一瞬で冷える。
ついでに頭も冷え切って、狼狽するタイミングは逃した。僕は身じろぎ一つしていない。
けれど、相手は違った。
山小屋の入り口に立ち尽くす精悍な青年。
第一印象は、「赤い」だ。
「かっ、貸切じゃ無かった!! かっ、可愛いイケメンだ! 好き!! オレとセックスしてくれ!!」
「このっ、馬鹿!」
「この、阿呆!」
「痛ッ!」
真っ赤なビキニアーマー、それに付いているマントも真っ赤で、短髪も両目も真っ赤っか。
そんな赤い青年は、左右から登場したこれまたビキニアーマーの人達に頭を叩かれた。
左の吊り目の少年は緑色で統一されており、右の垂れ目のお姉さんは青色で統一されている。
店先でビキニアーマーが陳列されているのは珍しくないが、光の三原色ビキニアーマーパーティは珍しい。
赤い男は痛いと言いながらも屈せず、僕に向かってニカッと満面の笑顔を見せた。
『パーティ外プレイヤー「アール」より申請がありました。性行為への参加を承認しますか?』
いや、そんな「ヤろうぜ?」って顔で、フィグサインをされてもねぇ……。
僕の穴は先約があるから。
その拳が僕のお尻を表現しているのなら、割り入る親指はジルのモノしかありえない。
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