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木綿のハンカチーフ
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放送日、加藤はアマチュア無線の機械の
電源をしばらくぶりに入れて
ラジオを聞いた。
番組の中で、リスナーへ電話するコーナー。
芝田は、リクエストをしてもいないのに(笑)
かつて、憧れだったアイドルに
電話でも話し掛けられて、少し照れていた
心優しい少年の頃を思い出しているかのようだった。
電話が切れ、曲になった。
木綿のハンカチーフ、と言う曲は
都会に行ってしまった彼が
贅沢に目が眩んで
いつしか、自然な心を失ってしまって
故郷の彼女は、それに失意して
木綿のハンカチーフで涙を拭う、と言う
そういえば、洗脳されて心が変わってしまった
芝田の事を歌ったような、そんな歌でもあった。
その曲の低音に仕掛けをして、ラジオで流してもらい
アマチュア無線の仲間に
短波でおしゃべりをしてもらった。
芝田は、淋しかったのだけれども
心が洗脳されて、交感神経が活発に活動して
甲状腺にも問題が出る程だった。
いろんなものが、挑んでくるような
妄想に取り付かれていて。
それは、洗脳セミナーで
多数の人間から罵倒されたせいだった。
でも、その催眠から
かつての憧れだったアイドルが
解く。
魔法のような事だ。
深夜まで、放送が続き
終わる。
アマチュア無線の会話が続いているところに
加藤も、ブレークして入る。
ブレークどうぞ、と芝田が答える。
コールサインを加藤が言うが
芝田は平然と返答をする。
「しばらく」
無線では、紳士的に振る舞うのがマナー。
長らく絶交されていた加藤だとはいえ
声の調子では、催眠に掛かっている
ようには感じられなかったので
加藤は、芝田に電話を掛けて
催眠術を解くキーワードであるかと
思われる言葉を幾つか語る。
洗脳セミナーでは、企業への忠誠を
植え付け、闘争的に働くように言葉で
催眠術を掛ける。
その多くは、日本を侵略しようとする
外国人の意図である。
だが、催眠術を解くほど強い衝撃が
今夜の芝田にはあった。
長らく忘れていたアイドルのイメージ。
年を取っても、そう、木綿のハンカチーフに
象徴されるような
優しさは変わらない。
そういうものが、芝田のどこかに
眠っていたのだ。
概ね、人の行動はイメージに
支配されるから
闘争的なものばかり見聞きしていると
そういうイメージに囚われて
物事が歪んで見えて来る。
駅の改札が混んでいても
心優しい人なら、前の人がもたもたしていても
気にはしないけれど
闘争的な妄想に囚われていると
嫌がらせでわざと、遅くしているんだ。
などと、あらぬ事を考えて
押し退けて行こうなどと考えたりする。
それは、事実誤認であり
認知障害なのだけれども
闘争的な事ばかり連想するように
心がプログラムされてしまうと
そんな風になってしまう。
そのスイッチは、人間ではケミカルスイッチなので
神様は、スイッチを切るように
薬を撒いているのだ。
洗脳セミナーは、言って見れば
悪魔の仕業のようなものだ。
芝田は、礼を述べたように
加藤には聞こえた。
電源をしばらくぶりに入れて
ラジオを聞いた。
番組の中で、リスナーへ電話するコーナー。
芝田は、リクエストをしてもいないのに(笑)
かつて、憧れだったアイドルに
電話でも話し掛けられて、少し照れていた
心優しい少年の頃を思い出しているかのようだった。
電話が切れ、曲になった。
木綿のハンカチーフ、と言う曲は
都会に行ってしまった彼が
贅沢に目が眩んで
いつしか、自然な心を失ってしまって
故郷の彼女は、それに失意して
木綿のハンカチーフで涙を拭う、と言う
そういえば、洗脳されて心が変わってしまった
芝田の事を歌ったような、そんな歌でもあった。
その曲の低音に仕掛けをして、ラジオで流してもらい
アマチュア無線の仲間に
短波でおしゃべりをしてもらった。
芝田は、淋しかったのだけれども
心が洗脳されて、交感神経が活発に活動して
甲状腺にも問題が出る程だった。
いろんなものが、挑んでくるような
妄想に取り付かれていて。
それは、洗脳セミナーで
多数の人間から罵倒されたせいだった。
でも、その催眠から
かつての憧れだったアイドルが
解く。
魔法のような事だ。
深夜まで、放送が続き
終わる。
アマチュア無線の会話が続いているところに
加藤も、ブレークして入る。
ブレークどうぞ、と芝田が答える。
コールサインを加藤が言うが
芝田は平然と返答をする。
「しばらく」
無線では、紳士的に振る舞うのがマナー。
長らく絶交されていた加藤だとはいえ
声の調子では、催眠に掛かっている
ようには感じられなかったので
加藤は、芝田に電話を掛けて
催眠術を解くキーワードであるかと
思われる言葉を幾つか語る。
洗脳セミナーでは、企業への忠誠を
植え付け、闘争的に働くように言葉で
催眠術を掛ける。
その多くは、日本を侵略しようとする
外国人の意図である。
だが、催眠術を解くほど強い衝撃が
今夜の芝田にはあった。
長らく忘れていたアイドルのイメージ。
年を取っても、そう、木綿のハンカチーフに
象徴されるような
優しさは変わらない。
そういうものが、芝田のどこかに
眠っていたのだ。
概ね、人の行動はイメージに
支配されるから
闘争的なものばかり見聞きしていると
そういうイメージに囚われて
物事が歪んで見えて来る。
駅の改札が混んでいても
心優しい人なら、前の人がもたもたしていても
気にはしないけれど
闘争的な妄想に囚われていると
嫌がらせでわざと、遅くしているんだ。
などと、あらぬ事を考えて
押し退けて行こうなどと考えたりする。
それは、事実誤認であり
認知障害なのだけれども
闘争的な事ばかり連想するように
心がプログラムされてしまうと
そんな風になってしまう。
そのスイッチは、人間ではケミカルスイッチなので
神様は、スイッチを切るように
薬を撒いているのだ。
洗脳セミナーは、言って見れば
悪魔の仕業のようなものだ。
芝田は、礼を述べたように
加藤には聞こえた。
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