科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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イエスの方舟

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もう人類は、働かなくても
エネルギーを得られる。

狩猟採集生活のように生きて行けるから
貯蓄も貨幣も要らない。


それでも、しばらくの間は
女の子の幸せは
やっぱり、好きな人の傍にいる事なのだろう。


加藤は、どういう訳か
あんまり欲望がないタイプで


でも、若い女の子に泣かれるのも
かわいそうなので


気休めにでもなれば、と


愛紗や、名雪の
望む通りにした。





元々、選択するのは女の子の方であるから
男としては、従うだけだ。



そういう事を、例えばハーレム願望だとか

イエスの方舟だとか言われても

加藤は気にしない(笑)。


みんなが幸せなら、それでいいのだ。


婚姻制度や、家督相続は不要になったから
人類以前のように、群れで暮らしても、別にいい。


変に家族単位で、排他的になるのは
つまり損得のせいだから
損得のない世界になれば、別に家族は要らない。







名雪と愛紗は、富士山急行を辞めて
加藤の家に引っ越してくる、と言うので


まあ、加藤の家は広いからひとりやふたり増えても
困る事もない。


老いた母には、お手伝いさん、とでも言っておけばいいだろう(笑)。

修道院、に
いつかなるのかな、と
加藤は思う(笑)。





富士山急行の車庫の水を、加藤は
サンプルして帰り


研究所で分析してみると
洗剤、lasと、エストロジェンが
大量に含有されていた。

井戸水を、浅い地層から取ったので
汚水が混入していたらしい。




周囲には水田があるので


そんな形で、米に汚染が広がり
内分泌の撹乱が起こる。



lasは、謝って飲用すると
神経に蓄積されて毒、となる。


川崎病の原因になったりするので
有名だ。



それが、おそらく原因のようだった。








神様は、天国から見て




「加藤は面白いのぉ。イエス様を越えたな」

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