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深町珠

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日曜、学校で

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詩織は、なんとなく和める
今西との時間を過ごしたが

「あ、だいぶ引き止めてしまった。すまんすまん。」と
今西が言うので、過ぎた時間の長さに気づく。

「すみません、お邪魔をいたしました」と、詩織が言うので


いやいや、と。今西は手を振り「僕は、楽しみでここにいるようなものだし」


楽しそうに研究をしている人。
向いてるんでしょうね、と詩織は思う。





今西は「僕も帰るんだ。お送りしましょう。夜道は危ないし。」と
ここが都会で、まだ、夜と言う時間でもないのに
親切に。


「おそれいります。お気遣いだけで結構ですから・・・。」と
詩織は遠慮した。

今西は残念そうに「そうか、まあ、ボーイフレンドが誤解すると遺憾な。ははは。」と
それでは、ごきげんよう、良い夜を、と

詩織を送り出す。



詩織は、なんとなく安堵。


・・・ああいう人も居るんだなぁ。


そう、思いながら、並木道を歩いて、キャンパスを出た。









碧は、その頃
「こんど、みんなと会うの。どこにしようかなー、っと。」

楽しく空想しながら。


「どこかのお店って言うのも、ちょっと疲れるし。お金掛かるし。」


などと、あれこれ考えるのも楽しいものだ。


自分の部屋で、寝転がっている。



「このところ、会ってないね。そういえば。」
それぞれ、仕事をするとそうなる。
神流が首都に行ってしまったせいもある。
大学が其方だと、どうしてもそうなってしまう。


「まあ、新幹線で2時間くらいだし。飛行機だってあるし。」


とはいえ、それぞれに生活があると
高校の頃みたいにはいかない。


「・・・・恋人がいたりすると、もっとそうだろうな。」と
碧も、高校時代を回想。

高校?



「そうだ。学校はどうかな。日曜なら。部室とか。」


思い出が懐かしい。


「しばらく、行ってないなぁ。先生、元気かな。」と。


碧たちは、古楽器同好会を作っていて。
自分達で笛を作って、アンサンブルをしたり。
そんな、楽しいクラブ活動をしていた。

他に部員がおらず、4人だけだったので
なかよしクラブ、だった。


学校に電話すると、日曜なら大丈夫とのこと。

「よし!キマリ。じゃ、日曜ね。」と...。

「あ、珠子大丈夫かな、日曜で。」

お店が忙しいと、迷惑かな....。なんて。
気遣いもする碧である。 

気を使いすぎて、そういえば
クラブの仕事を頑張りすぎて、ダウンした事もあった。
そういう子である。



「よし。じゃ、珠子に電話してっ、と。もう夜だから、だいじょぶかな?
珠子、珠子...と。」

電話を掛けてみる。

「あ、珠子。あたし。...??珠子、どうかした?
えっ、お母さんがいた!?。どういう事、それ・・・・・?。
なんだ、似てただけじゃないの?。」

珠子は、さっきの経験で気が動転していた。
大正言葉で話している (笑)。



碧は、話しを終えて。「あ、日曜の予定...聞けなかった。ま、いっか。」
割と軽快な子である。


「珠子のお母さん・・・って。そういえば、詩織が聞いてたっけな。
お母さんの事。それで神流に相談したんだ。
あ、そっか。神流の都合はどうかな?」

研究をまだしてるだろうから、と
神流にはメールで伝えた。「日曜でどう?学校で。」




それから碧は回想する。

「珠子は、お母さんと幼い頃別れたからなー。
いい思い出ばっかりだろうし。」


普通、もう少し娘が大きくなると
母親とはうまくいかなくなる事が多い。
碧の家もそうで、女同士だから
ちょっと細かい。

お母さんもそのくらいの年になると、いろいろ疲れてくるから
八つ当たりだってある。人間なのだ。

そうすると、お母さんへの甘い記憶って、そんなになくなる (笑)。

でも、幼い頃ってそうじゃないもの。と
碧は思った。
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