arcadia

深町珠

文字の大きさ
44 / 93

史実

しおりを挟む
結構、混雑している新幹線から降りるにも
騒々しく喋りながら歩く人も居る。
どこか、違う国に来てしまったような気がして
珠子は、帰りたくなった。

神流は「まあ、最初は私もそうでした。碧ちゃんの住んでいる辺りも
似ているそうです。」

碧は、古都から新幹線で一時間くらいの都会に住んでいるが
騒々しいけれど、でも、古都に似た温かい人が住んでいる町もあって
そこに住んでいる。

なんとなく、生まれ育ったところに似た場所が落ち着くのだろう。
それも、記憶からの反芻なのだけれども。


元々、可愛がられて育った子は
可愛がられて生きて生きたいと思う。

そうでない子は、戦いを好む。
脳としては、貴賎がある訳ではなくLogicであるから

戦いを好むタイプは、そういう人たちだけの国に行けば良いだけだ。
日本は、元々平和な島国だった所に
戦いに敗れた大陸から、農耕を以って日本を侵略しようとした人たちが
入ってきたから・・・。
「帝」が生まれて、「神隠し」のように
人攫いをしたりした・・・らしい。

神隠しには、そんなケースもある。



その大陸人たちは、後々に
大陸をまた侵略しようとして、戦争を起こした。
大東亜戦争と言う史実である。
それもまた、脳の中にある「空想」妄想と言っても良いけれど

そんな欲のせいで、日本の国土をダメにし、大陸に反対に占領された。

それも、元々はといえば農耕が起き、貨幣が興ったからである。
狩猟採集のようなその日暮らしで、日本は良かったのであるから
世界の他国より、一万年も狩猟採集生活が続いたのである。

大陸に侵略されなければ、今も続いていたかもしれない。



その後、貿易が盛んになると・・・・。
今度は、経済で大陸を侵略しようとした人たちがいて。

あまりに目立ち過ぎた為、日本の金融市場を解放せざるを得なくなった。

元々、貨幣と言うものには根拠がないから
信用される貨幣は、誰もが欲しがるものなのであるので当然だが

それ以前は、日本企業は日本国が管理して
日本人の為にある、いわば社会の公器だったから
銀行は倒産せず、その為に
大抵の会社は倒産しなかった。

雇用は、国が管理していたようなものだった。

日本は、平和で安全な国だった。それが昭和の終わり頃、
珠子の父くらいの世代までである。


その日本にみんな来たがったので、今のような混沌とした
首都がある。

今は、外国と同じように騒々しい場所になってしまった。


単純に言えば、争いを好む民族は
元々作物が取れないような貧しい土地に住んでいたから
そうなったので


日本のような豊かな土地で、そんな事をする必要はないのだけれども
それは、持って生まれた癖のようなものだ。


珠子のように、争わない人もいるし。
そうでない人もいるけれど。

その珠子を守ろうとする、そういう戦いは止むを得ず起こる。
それが、神流たちが対面している問題である。



新幹線から降りると、神流は
混雑している通路を避け、北側の
ビジネスライクな、土産物のお店等がない通路を通った。

そうして、電車を乗り換えて

都会からすこし離れた郊外の駅に降りる。
山も見え、川もある。


どことなく、古都に似ている雰囲気。

「いいところだね。」と、珠子。

「はい。なんとなくこういうところに。仕事場もすぐ近くなので」と、神流。
研究機関は、別に都会にある必要はないから
近年では、こうした郊外の環境の良い所に作る傾向がある。

それも良い事だ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

「お前を愛する事はない」を信じたので

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」 お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ローザリンデの第二の人生

梨丸
恋愛
伯爵令嬢、ローザリンデの夫はいつも彼女より仕事を優先させ、彼女を無碍にしている。 彼には今はもういない想い人がいた。 私と結婚したことにいい思いをしていないことは知っていた。 けれど、私の命が懸かっていた時でさえも、彼の精神は変わらなかった。 あなたが愛してくれないのなら、私は勝手に幸せになります。 吹っ切れたローザリンデは自分自身の幸せのために動くことにした。 ※投稿してから、誤字脱字などの修正やわかりにくい部分の補足をすることがあります。(話の筋は変わらないのでご安心ください。) 1/10 HOTランキング1位、小説、恋愛3位ありがとうございます。

さようなら、お別れしましょう

椿蛍
恋愛
「紹介しよう。新しい妻だ」――夫が『新しい妻』を連れてきた。  妻に新しいも古いもありますか?  愛人を通り越して、突然、夫が連れてきたのは『妻』!?  私に興味のない夫は、邪魔な私を遠ざけた。  ――つまり、別居。 夫と父に命を握られた【契約】で縛られた政略結婚。  ――あなたにお礼を言いますわ。 【契約】を無効にする方法を探し出し、夫と父から自由になってみせる! ※他サイトにも掲載しております。 ※表紙はお借りしたものです。

今宵、薔薇の園で

天海月
恋愛
早世した母の代わりに妹たちの世話に励み、婚期を逃しかけていた伯爵家の長女・シャーロットは、これが最後のチャンスだと思い、唐突に持ち込まれた気の進まない婚約話を承諾する。 しかし、一か月も経たないうちに、その話は先方からの一方的な申し出によって破談になってしまう。 彼女は藁にもすがる思いで、幼馴染の公爵アルバート・グレアムに相談を持ち掛けるが、新たな婚約者候補として紹介されたのは彼の弟のキースだった。 キースは長年、シャーロットに思いを寄せていたが、遠慮して距離を縮めることが出来ないでいた。 そんな弟を見かねた兄が一計を図ったのだった。 彼女はキースのことを弟のようにしか思っていなかったが、次第に彼の情熱に絆されていく・・・。

その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?

行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。 貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。 元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。 これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。 ※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑) ※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。 ※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。

あなたが愛人を作るのなら

あんど もあ
ファンタジー
結婚して八年の夫が、愛人を作った。それも私の推しの女優を! 「君と違って彼女には才能がある」と言う。ならば、私も才能のある愛人を持つ事にいたしましょう。愛人の才能を花開かせる事が出来るのはどちら?

処理中です...