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お料理
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それから、台所に行って
ナーヴのお勧めに従って。スパゲティでも作ろうかと
珠子は思った。
神流は「珠ちゃんが居てくれると、美味しいものが食べられそうです。」と
にこにこ。
珠子は「お菓子とは違うから、美味しいか・・・は、判らないけれど。」と、にこにこ。
ナーヴはネコ型なので、とことこ。ついてきて。床から見上げるけれど
にゃー、とは鳴かず、日本語で話すのがなんとなくおもしろい。
珠子は「ナーヴは、人間になりたい?」
ナーヴは「いえ、特に・・・。このままでも不便はないです。」と。
心は人間を模しているかのよう。
「でも、猫と間違えられるので、外には出ないようにしています」と、ナーヴ。
珠子は微笑み「そうね。ナーヴちゃん可愛いから。モテちゃうね。きっと。」
神流は「ふむ。」と、微笑む。
まあ、猫にとって可愛いか否かはよく判らないところ (笑)。
珠子は「さて、お料理しましょう。スパゲティはどこかな?」
ナーヴは「それは、食器棚の下のところです。」
ナーヴに投げかけられた言葉でなくても、答えを用意する。
面白い音声認識である。
神流は「人間型にすれば、いいお友達になるね」
珠子は「ほんとね。」と、笑う。
ナーヴは、食器棚の下の扉に居て、ここです、と言うように
見上げてにっこり。
それでも、音声を出さないのは配慮のプログラムであるから
スティディなロボットである。
このあたりは神流を見ていて覚えたのかもしれない。
神流はそこからスパゲティを取り出す。
横長の袋、なんとなく赤と緑の色合いは
どこのメーカーでも似ていて。イタリア、のイメージだろうか。
それを見て神流は「イタリア、どんなところでしょうね。」
たまこは、ありがと、とスパゲティを受け取り、流しに大きな鍋を置いて
水を入れた。水道の栓は、昔ながらの真鍮の、捻る栓のタイプ。
それを見て、珠子は少しだけ珠乃家が懐かしく思えた。
「イタリア。空が青くて、海が綺麗で。人は陽気で。美味しいものがいっぱい」と
珠子はにこにこ。
流し台は、ステンレスに置き換えられているが、元々は花崗岩のものであったらしい。
和風の日本家屋である。昭和風、とでも言おうか。
そこの鍋にお水を入れながら。
神流は「詩織ちゃんは行った事がありそうですね。外国、好きでしたから。高校の頃
よくお話をしていました。」
珠子は「そうそう。それで、留学したね。どこへ行ったかは忘れちゃったけど。
帰ってきて大学へ行ったのかな。」
お鍋は結構大きいので、重そうだ。
お塩を一掴み入れて。
神流は「かなり入れるんですね。」
珠子は「そうそう。美味しくなるの。」
ガスレンジは左手にあるが、これは古いままで。あまり使われていないようだ。
ガスの元栓を開き、レンジの栓を開くと、かちん、と音がして
圧電素子で火花が飛んで。火がついた。
珠子は「ナーヴは、ご飯食べる?」
ナーヴは「いえ、私は電力なので。」
神流は「食べられると楽しいですね、ほんとうは」
ご飯を食べさせたり、おやつをあげたり。
そういう時間も楽しいもの。
一緒に食べるのも。
もし、人間型になったら
そのあたりも作りたいと神流は思うけれど
ちょっと、今の科学では難しいだろう。
せいぜい、燃料電池を内蔵して「アルコール」を
飲ませる程度だろうか (笑)
ナーヴのお勧めに従って。スパゲティでも作ろうかと
珠子は思った。
神流は「珠ちゃんが居てくれると、美味しいものが食べられそうです。」と
にこにこ。
珠子は「お菓子とは違うから、美味しいか・・・は、判らないけれど。」と、にこにこ。
ナーヴはネコ型なので、とことこ。ついてきて。床から見上げるけれど
にゃー、とは鳴かず、日本語で話すのがなんとなくおもしろい。
珠子は「ナーヴは、人間になりたい?」
ナーヴは「いえ、特に・・・。このままでも不便はないです。」と。
心は人間を模しているかのよう。
「でも、猫と間違えられるので、外には出ないようにしています」と、ナーヴ。
珠子は微笑み「そうね。ナーヴちゃん可愛いから。モテちゃうね。きっと。」
神流は「ふむ。」と、微笑む。
まあ、猫にとって可愛いか否かはよく判らないところ (笑)。
珠子は「さて、お料理しましょう。スパゲティはどこかな?」
ナーヴは「それは、食器棚の下のところです。」
ナーヴに投げかけられた言葉でなくても、答えを用意する。
面白い音声認識である。
神流は「人間型にすれば、いいお友達になるね」
珠子は「ほんとね。」と、笑う。
ナーヴは、食器棚の下の扉に居て、ここです、と言うように
見上げてにっこり。
それでも、音声を出さないのは配慮のプログラムであるから
スティディなロボットである。
このあたりは神流を見ていて覚えたのかもしれない。
神流はそこからスパゲティを取り出す。
横長の袋、なんとなく赤と緑の色合いは
どこのメーカーでも似ていて。イタリア、のイメージだろうか。
それを見て神流は「イタリア、どんなところでしょうね。」
たまこは、ありがと、とスパゲティを受け取り、流しに大きな鍋を置いて
水を入れた。水道の栓は、昔ながらの真鍮の、捻る栓のタイプ。
それを見て、珠子は少しだけ珠乃家が懐かしく思えた。
「イタリア。空が青くて、海が綺麗で。人は陽気で。美味しいものがいっぱい」と
珠子はにこにこ。
流し台は、ステンレスに置き換えられているが、元々は花崗岩のものであったらしい。
和風の日本家屋である。昭和風、とでも言おうか。
そこの鍋にお水を入れながら。
神流は「詩織ちゃんは行った事がありそうですね。外国、好きでしたから。高校の頃
よくお話をしていました。」
珠子は「そうそう。それで、留学したね。どこへ行ったかは忘れちゃったけど。
帰ってきて大学へ行ったのかな。」
お鍋は結構大きいので、重そうだ。
お塩を一掴み入れて。
神流は「かなり入れるんですね。」
珠子は「そうそう。美味しくなるの。」
ガスレンジは左手にあるが、これは古いままで。あまり使われていないようだ。
ガスの元栓を開き、レンジの栓を開くと、かちん、と音がして
圧電素子で火花が飛んで。火がついた。
珠子は「ナーヴは、ご飯食べる?」
ナーヴは「いえ、私は電力なので。」
神流は「食べられると楽しいですね、ほんとうは」
ご飯を食べさせたり、おやつをあげたり。
そういう時間も楽しいもの。
一緒に食べるのも。
もし、人間型になったら
そのあたりも作りたいと神流は思うけれど
ちょっと、今の科学では難しいだろう。
せいぜい、燃料電池を内蔵して「アルコール」を
飲ませる程度だろうか (笑)
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