arcadia

深町珠

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ナーヴ、ころん

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「ナーヴちゃん、どうしてる?」珠子は少し気になって。
お風呂から出て。

脱衣場を見る。「大変!ナーヴちゃん、大丈夫?!」

ナーヴは、脱衣場の床に横になって、動かなかった。

神流は、お風呂から出て「大丈夫です。少し疲れたのでしょう。電源が落ちています。」
ナーヴを抱えて、別の部屋に。

神流はすぐに戻り「湯冷めしないように、もう一度温まりましょう。」

珠子は心配そう。「大丈夫?ほんと?」

神流は「ナーヴは機械です。記憶と心は常にバックアップが取られているので。
機械部品は壊れたら変えられます。」


珠子は「よかったー。死んじゃうかと思った。」と。ほっと息をついて。
お風呂に戻る。


神流は「今、すこし休ませています。すぐに回復するでしょう。機械は死にませんから
大丈夫。」と、にこにこ。

珠子は、お風呂に戻って黒湯につかりながら。
「そっか。1000年生きた伝承みたいに、ずっと。」と、
もしかすると自分がそうなのかもしれない、と思ったのか
少し、遠い気持になった。

神流も一緒に、お湯に入って「ナーヴがずっと動作し続けると、記憶は残ります。
どこかで消せば別です。おそらく、私達よりは長く動作できるでしょう。エネルギー源と
メンテナンスをすればのお話ですけれど。ハードウェアは作り変えられますね。」


珠子は「そっか。じゃあもし私が別時空へ飛ばされて、戻ってきたら。
ナーヴちゃんは覚えていてくれるかな。」

ヘンな空想をした。

神流は「ここに居る限りは安全です。」

お湯に少し、深くつかって。


珠子は、神流の気持を考えて「ごめんね。神流ちゃん。わたしの為に
いろいろ助けてくれてるのに。私が諦めちゃいけないね。」


神流は「いえいえ。自然な気持だと思います。心配なのは。」


静かに、夜は更けていく・・・・。



お風呂から上がって、神流は「着てきたのは、洗濯機に入れておいて下さい。自動で
出来ますから。」と。


珠子は「悪いね、ほんと。何か働かないと。お返しに。」と言うと

神流は「いえいえ。でも、じっとしているのも退屈でしょうから
ナーヴと一緒に、家事でもしていてください。私は仕事に行きます。」と。

珠子は思い出す。日曜は終わりなんだ。

随分、いろんな事があったので。長い一日だった・・・・。
そんな風に思いながら。

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