旅と鉄路

深町珠

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〜寝台特急"あけぼの" 2021列車〜

[Good night?]

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[Good night?]

さて、2021列車は上越線を経て羽越本線に入るが
すでにおやすみ放送を終え深夜運転となった室内は
静かな雰囲気に包まれている。

週末とあってレジャー客が多い今日の2021列車だが
乗車率もとても高い様子。
例によってB個室の2両、A個室の1両は完売。
個室寝台の利用率の高さという傾向はこの列車も例外ではないようだ。
プライバシーの確保という観点から言えば、この列車は
東北本線「はくつる」と同様、レディース・カーの設定がなされており
細かい配慮はいかにも東北特急、青森区の列車らしい。

閑散期であれば話題を呼んだ「ごろんとシート」の
設定もあるこの「あけぼの」号、
営業努力の成果か、乗車率は割と高いようにも思える。

弘前近傍であると、秋田新幹線にも遠く、盛岡から
東北新幹線、とするにも少々迂遠な感もあるから
「あけぼの」号で帰郷、というのは乗り換えもなくスムーズで
便利か、とも思える。

東北新幹線八戸延伸後、在来特急が八戸-弘前間スルー運転
という設定になると弘前近傍、昼行時の利便性は大幅に改善される筈であるが
夜行運用の「あけぼの」にはあまり関係は無い
であろうから今後も利用率はさほど減少する事も無いか、と思える。






2000年、「あけぼの+ごろんとシート」企画切符
が発行され、斬新な企画にいささか驚いた事は記憶に新しい。

この企画切符、ほぼ普通運賃と同等で上野-弘前間を
「あけぼの」ごろんとシートで往復できるとあって
旅行好きの青年などに人気の企画切符であったが
このようなバーゲンプライスとも思えるような企画切符の
発行は利用率の向上と「ごろんとシート」企画の
アピールであるであると思えるが...

このような経緯のあるJR東日本であるから、
今後もこの「あけぼの」号
を末永く運用されることを期待したできる、と思う。





さて、2021列車は先程から夜間運転に至っている。
しかし、東北特急「はくつる」東海道・山陽「富士」などのような
最高速付近で驀進という運転ではなく、かなりの
ゆったりスピードで走行している。

車窓からは相変わらすの夜闇しか拝めず
沿線の状況を伺い知る事は出来ないが
おそらくは山岳路、屈曲路線による速度制限があるのでは
無いかと思えるようなゆったり走行の2021列車である。
もちろん、寝台の乗客としてはその方が有難い。








さて、2021列車は日本海ルートに入り、やがて朝を迎える。
さきほど村上駅に3:23分発のところ、手元の時計では3:08分に到着だった。

あつみ温泉には4:11。貨物列車が発車待ちをしている未明、
ぼんやりとした朝明け時の車窓風景..
夜行列車の旅らしいひとコマ。
鶴岡には4:41分...余目4:55..とこまめに停車する。
特急というよりは快速といった感じ。



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