旅と鉄路

〜寝台特急"あけぼの" ２０２１列車〜

[ticket to ride]

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今回もまた、周遊きっぷ「青森・十和田ゾーン」を利用した。

この２０２１列車は運賃の特例措置がある。
時刻表を見ると但し書きがあり
「この列車に乗車して青森以遠に行く場合
運賃は東北本線経由で計算します」
とある。


計算上、青森へ行く場合ではかなり運賃が安くなり、
長時間乗車できて運賃が安いという事から
鉄道趣味人に人気の列車「あけぼの」である。


乗車時はまだ東北新幹線八戸開業前であったが
現在では第三セクターによって盛岡-八戸間の運賃が
高くなった筈であるが...

さて、高崎・上越・羽越・奥羽線本線経由での運賃と
どちらが安くなるであろうか？



もうひとつ。今回利用した「周遊きっぷ」は
「ゾーン券」
「ゆき券」
「かえり券」

という三枚のチケットの組み合わせによって構成されていて
「ゾーン」
への行きかえり運賃が在来線二割引、という企画切符となっている。

つまり、「ゾーン」の入り口までが往復運賃の対象となるのだが
「青森・十和田ゾーン」でこの２０２１列車に乗車する場合、
入り口駅は奥羽本線の大館駅となる。

先の運賃計算の特例に拠れば、青森以遠へ乗車した場合では
東北本線経由として取り扱う...とある。

つまり、大館下車では高崎・上越・羽越・奥羽本線経由の運賃
から２割引という計算になるが.....

さて、どちらがお得か計算してみると、
ほぼ同等であった。
周遊切符を利用した場合では必然的に途中下車となるため
先例の２０２１列車の運賃計算特例は適用にならないが
しかし、周遊きっぷ利用とすると２割引き運賃となるため
上野-青森間を通常運賃/往復割引で買った場合と
ほぼ同等の価格でゾーン券も購入できる。
上野-青森間は６０１km以上距離があるから
往復購入として５％割り引きとしても
二割引き運賃であればやはり、企画切符の「周遊きっぷ」
の方がお得なようだ。
それに、盛岡以北が周遊区間となるため、５日間フリー、
特急自由席に乗降自由、である。
帰りの列車を東北本線経由、とすれば
盛岡がゾーン出口となるから
更に運賃は安くなるはずだろうと思われる。

２００２年１２月以降、「青森・十和田ゾーン券」に
おそらく第三セクター路線も含まれるだろうから
その場合、仮に青森往復としても
東北本線経由であると盛岡までの運賃が二割引きになる
という事になるから第三セクターへの盛岡-八戸間の営業
移譲は「青森・十和田」ゾーン券を使用する限りでは
何ら問題が発生しないということになるから
とてもお得なチケット...になる。