タビスルムスメ

深町珠

文字の大きさ
247 / 361

かわいい割れ目ちゃん

しおりを挟む
友里絵は、スパゲティを絡めずにそのまますくって食べている。

ずーるずる・・・(^^;

由香は「キタネーくいかたするなよ」(^^;
と、隣の椅子で。

愛紗は「でも、それが普通だって、イタリアだと」
マジメ。


由香「へー。イタリアってなんか・・友里絵がいっぱいいるのか」
と、冗談っぽく


ーーー友里絵の顔が一杯。そのへんに(^^;
想像。


菜由「なんか怖いかも」
笑顔。



友里絵「怖いんかい!」と、楊枝を投げた。しゅっ。


菜由、避ける。「ふっふっふ・・・。」

不敵に笑う。

友里絵「忍者服部君かいな」

由香「いやいや、あの感じは・・・。」

友里絵「魔太郎が来る」


菜由「股老?いやー、そんなに古くないぞ、使い込んでるけど」ハハハと笑う。




愛紗「・・・・なんか、菜由さ・・。」

菜由「なに?」


愛紗「友里絵に似てきた」

菜由「・・・・・友里絵ウィルスに感染したかー。」
がーん。


由香「アホは伝染るからなぁ」と、笑う。


友里絵「アホの方がいいよー。楽しくて」


愛紗「ほんとね」と、にこにこ。


菜由「そういうと、なんかさ・・・。」


由香「オマエはアホって言ってるような・・・。」


愛紗「いえいえ、そんなことは・・・あるのか」 ハハハ、と笑う。


菜由も、笑う「おもしろいね」


窓の外は、お月様に照らされた鋸岳が見える。
シルエットで綺麗。


友里絵「綺麗なお月様」と、にっこり。

由香「お月様って顔かいな」

友里絵「顔で見るのかよ」

由香「ケツで見れるかよ」


友里絵「なるほど」

ハハハ、と、みんな笑う。


水曜日の夜。オフシーズンとあって・・・。
暇なKKR南阿蘇。


田楽豆腐を、愛紗。

竹を割って作ったような串の、前が割れてて。
お豆腐を水切りしたものを、挿して。

焼いてある。


友里絵も持ってきて「こーいう食べ方って、あんまり知らなーい」と。

くるみとお味噌、甘いタレが付いている田楽豆腐を食べて。

「んー、おいしー」。にこにこ。



全部食べて・・・。

串が割れてるんで 「あー、割れ目が見えるー。」


由香「・・・あ、いいのか」回りを見回す。

菜由「なんか、ドッキリするなあ」

愛紗「・・・・・。」


友里絵は、竹串の割れ目ちゃんを、なでなで・・・。「ひっひっひ・・・かわいい割れ目ちゃん

。」

と、危ない顔真似。

由香「いーかげんにしろ!」と、張り扇・・・の代わりに。
お鍋用のオタマで。

こーん。


菜由「いい音したなぁ」(^^;


由香「カラだからなぁ」

友里絵は「いてーなーぁ、バカんなっちゃいそう」


由香「それ以上なるか」


友里絵「・・・確かに」


菜由「ナットクする?」


ハハハ、と。楽しく笑う。




ひとしきり食べて。

思い思いの飲み物で。

カフェのひととき。




「あー、食った食った」と、友里絵。
おなか、ぽんぽこりん(^^)。

由香「太るなぁこりゃ」と、お腹をさすって。

愛紗は「エルサイズのハラ、ね」と、自分のお腹をなでなで。
もともとふっくらしているタイプだ。


菜由は「ジュテーム、オスカル!・・・の写真、あった?」


愛紗は「家にあるもん。」と、真由美ちゃんの「見せてくださーい」の
リクエストのお話。



友里絵「ホントに
「エルサイズのハラ」
って題名なの?」


愛紗は「まさか」と、笑った。

菜由は「ベルサイユのばら」と、真面目に。


友里絵「知ってるよ」

由香「マンガはな」

ハハハ、と、楽しそうに笑って。

「さ、メシ食ったし。風呂入って寝よ」と、友里絵。

由香「どー見てもおっさんだよ、そのセリフ」

友里絵「セリフを見るのか?」

由香「これ読んでる人はな」


友里絵「・・・なるほど」


菜由も笑う。「おもしろいね」


由香「あたしらが帰んないと、帰れないじゃん。みんな」と言って。

食器のお盆を持って。

「すみませんねー。こいつ、バカだから」と。


ウエイトレスさん「いえいえ・・・」と。にこにこ。


由香は「ここで働きたいそうですから、こき使ってやってください。
メシに味噌汁掛けてやれば、三日は生きてますから」


友里絵「犬かい!」

由香「猫派だろ」


友里絵「そうだけど」


ウェイトレスさんたちも、ははは、と。笑う。



友里絵「あー、受けちゃった。」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

不思議な夏休み

廣瀬純七
青春
夏休みの初日に体が入れ替わった四人の高校生の男女が経験した不思議な話

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...