寅さんと「少年寅次郎」

深町珠

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15作

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さて、本日は此方。リリーさんが歌手に戻るお話。そうでしょうね。才能があると、そうですね。事によると、お誘いがあったのかな、なーんて思ったりもします。寅さんは、守り神のようですね。


リリーさんは、歌の才能があって。メジャーデビューの経歴がある(と、やっぱり思い出します)場末でもいいから歌いたい。そう言うひたむきさがどことなく「聖母」に近似と感じたのでしょう。支えなくてはと思います。(なくては、と思うのもお母さんの記憶からでしょう)。単にそれだけだった。

のですが、妹さくら(婚姻しなくては、と。この方もお母さん譲りに思い込むタイプ)で、寅さんの天上の幸せを地上に下ろしてしまいます。寅さんやリリーさんのような職種は定住に不向き(今ならずーっと楽に生きられる筈ですが、あの頃は難しかった。)かくして、元の旅人に戻るのですね。

「本意ではない事を言う人」が多いの。難しい表現で、観てて解らなかったです。当時は。柴又の人たちも「寅さんはヒモ」なんて軽口を叩きますが、そう言う人でない事は皆知っているの。多少は定住者の自由への憧れ(と妬み)がある。リリーさん、寅さん同様「対面」がそれを言わせる。変なの。

この回、分類すると「暇な人、忙しい人」の対比。さくらさん、兵藤さん、博さんたち「定住民」は、暇だから空想する、思い込む。(兵藤さんはそれで、蒸発にやにやした顔)寅さん、リリーさんは生きる場を得る為に旅する「狩猟採集民」空想する暇はないので、悩む時間もない。悩んだってしょうがないのね。

「僕は何の為に生きているのだ」はい。理由なんてない。ウイルスが増えるのと同じで、化学反応(酵素の)で、勝手に増えてしまったのが自分。悪意はないけど、人間にとっては「敵」。自分がそうならなきゃいいのね。後は何しててもいいのですけど...。ね。

この回は、リリーさんが堅気の家生まれだった事が語られます。リリーさんの好ましいタイプは、そんなお父さん&お母さんだったよう(=旅回り歌手の自身に否定感情。∴自虐的発言に至る。)それら全てがリリーさんの幻想なの。客観的にはどうでもいい事で、それで実母を嫌悪。近年多いタイプですね。

歌手だって立派な仕事なのになぁ、と僕は思いますが。寅さんの香具師だって。当時はまだそうだったんですね。散歩先生ですら「寅次郎、正業に就け」今はそう言う感覚はないですね。(正業ってないですね、大体)政府だって相場師、賭博師ですし。金を貰う=仕事なら楽な方がいいし。




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