蒼き月夜に輝く美しき桜のように

Luna

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第七話

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ある日の夜のことだった
月影ルナは夜風にあたりたいと、外に出ていた
ルナ「空気が澄んでいて気持ちいいわ……」
ルナはそんなことを呟きながら曇っていて今では星が見えない夜空を見上げた

ルナ(蒼世さんも一緒なら嬉しかったのになぁ…)
恋人に対するそんな思いを馳せては、こんな夜に会えるはずもないと頭を振りかぶり、あてもなくガス燈の灯を元に歩いていては、ふと自分の先にある人影を見つける
警戒が高まりながらも、その人影に近づく。しかし、そこには待ちかねていたかのように1人の老人が立っていた

老人「お前が月影ルナか」

ルナ「何か私にご用でしょうか?」
あくまで一般人のふりで通すため、笑顔で応えると、老人はいっさい表情を変えず、話を続ける

老人「わしは伊賀忍の長、景清だ。お前さんの元恋人の長と言えばわかるかの」

ルナ「っ!」
その時、ルナの頭は真っ白になり平然を保つことを忘れてしまい、自分でさえもこんなにも怒りの感情が湧き上がる思いになる感覚を覚えながら、景清と呼ばれた老人を睨みつける

ルナ「なんで、そのことを……うっ!」
背後から何者かの攻撃に気付けず、ルナはそのまま意識を手放してしまった

それから日付を跨いだ、ある日の犲のこと

永山「月影ちゃんが帰ってこない!?」

永山達はルナが帰ってこないことに大騒ぎになっていて、その中で隊員である佐々木妃子が声を発した

妃子「蒼世、捜索の許可を…」

蒼世「必要ない、お前達は自分のやるべきことを優先しろ」
蒼世はばっさりとそう言いきると、隊員達は自分の席に座っている蒼世に注目し、それから声を発したのは永山蓮だ

永山「けど、月影ちゃんを探さないと…」

蒼世「わかっている。あいつをこの部隊に引き入れたのはこの俺だ、責任は俺にある。芦屋、徹底的に探し出せ。見つけ次第私に報告を」

芦屋「はいはい、隊長は人使いが荒いですねぇ」
陰陽師である芦屋睦月は、蘆屋道満の子孫に当たる。そして、陰陽術の中でも最も彼が得意とする術が式神だ。芦屋は数枚ほどの人形に模した紙を出しては、外へと飛ばし、術に集中をさせる

一方ルナの方は、目が覚めると牢屋らしき部屋で縄で縛られていて身動きが出来ずにいた

ルナ「………ここは…」

景清「目が覚めたかの」
そこには、景清が牢の外に立っていて、縄で縛られたルナを見ていた

ルナ「…………ここはどこ、あなたは何が目的で私を連れ去ったの」

景清「ここは、伊賀忍の隠れ里の1つじゃ、お前さんはここで伊賀忍として生きてもらう」

ルナ「嫌だって言ったら?」
その時、バシン!と鈍い音が響いた
景清の杖を見ると同時に自分は殴られたとその時実感した

景清「拒否権があると思うなよ、お前程度でも居ないよりマシだからな、里のためにその身を尽くせ」
そう言うと景清は牢屋と思われる部屋からスタスタと歩いて出て行く
ルナはじわじわと頬に鈍い痛みを感じながらも恋人である蒼世に想いを馳せる

ルナ(蒼世……)
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