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「監視カメラが無かったことがどうかしたの?」
美子は自分の心音がバクバクと聞こえてくるのがわかった。
「あなた……嘘ついてる…」
「…!」
ジュンは一瞬ピクリとした。
「あなたは事件現場を廻ってなんかいない!」
美子は声を荒げた。
ジュンは美子が何を察しているのかわからず、次の言葉が出てこなかった。
僕が現場を廻ってないだと?
どういうつもりだ
しかも監視カメラはあったというような口振りだ
現場に監視カメラはない
それは当日にも確認している
この女…まだ何か企んでいるのか?
いや、さっきまでの態度は演技じゃない
完全な敗北者の目だった
目は嘘をつけない
何を考えている大橋美子…
「意味がわからないな。もうこれ以上君の妄想を聞く気はない。ここは僕の家だ。早く帰ってくれないか」
ジュンは少し口調を強めた。
「いいえ帰らないわ。嘘をつくのは知られたくない事がある時、そして何かを隠している時!やっぱりあなたが犯人!少なくとも真鍋一希を殺したのはあなたよ!」
美子の気迫にジュンは一瞬怯んだ。
こいつ…
さっきまで泣きそうな顔をしてたのに
怯えた猫のような目をしていたのに
一転してまた僕が犯人だと?
しかも嘘をついてるだと?
そしてこの気迫…
わからないがこの女、何か決定的なものを掴んでいる!
「嘘なんてついていない。しつこいぞ!僕は帰れと言ってるんだ!」
状況を把握できないジュンは苛立ち、さらに荒い口調になった。
美子は大きく深呼吸して、ジュンへ一歩近づいた。
「真鍋一希が発見された場所にカメラはなかった。でもそれは8月11日までのこと。設置されてたのよ、不法投棄対策のため翌日に。真鍋一希が殺された日に!あなたは嘆願書廻りの翌日に現場を見に行ったと言った。それなら監視カメラを見つけているはず!橋の上にこれ見よがしと付いてる2台のカメラに気づかないはずがないわ!つまりあなたはカメラが設置される以前にあの場所へ行ったということよ!」
カメラが付いていただと?
バカな
僕は12日当日にも確認している
細かく調べた
見落とすはずがない
どういうことだ
この女、何を言ってる
「なんのつもりか知らないが出まかせはよせ。あそこにカメラはなかった。嘘をついてるのは君の方だ。僕を引っ掛けて何か言わそうとしているんだろうが、犯人でもない僕から何も出ることはない。さっさと帰らないと僕も本気で怒る」
美子はポケットから携帯電話を取り出しながら話を続けた。
「真鍋一希の死亡推定時刻からして、あなたが彼を殺したのは夜。明るい時間にカメラがないのを確認したんでしょうけど、あの日カメラが付けられたのは夕方だったのよ。管理会社に確認したわ。だから暗くなって現場に行ったあなたはカメラに気づかなかった。橋の下には土手沿いのスロープからしか降りられない。だから橋の上に付けられたカメラには気づかなかったのよ」
美子は携帯電話を開き、画像を見せた。
そこには橋に設置された2台のカメラが写されていた。
「設置した会社に問い合わせたけど、録画を観せてはもらえなかったわ。でも警察が動けば確認してくれる。カメラの角度はほぼ橋の上しか映らないようになってたけど、何か手掛かりがあるかもしれない。嘆願書とこのボイスレコーダーを添えて、明日警察に提出するわ」
美子は制服の胸ポケットに差しているペン型のボイスレコーダーをジュンに見せた。
なんなんだこいつは
ボイスレコーダー…だと?
カメラは夕方に付けられただと?
くそ…僕が帰った後に付けられたのか
橋の上しか映っていないカメラ
だがちょっとした角度で土手沿いも映っているかもしれない
もし僕と一希が映っていれば…
ジュンは大きくため息をついた。
「フッ…大橋さん、帰らなくていいからそこの椅子に座りなよ。何を勝ち誇っているのか知らないが、そのボイスレコーダーのどこに僕が犯人だという証拠が入っているんだ?確かに説明は矛盾したかもしれない。でもそんなものは勘違いだった、見落としていたで片付けられる程度のものだ。なんなら嘘ついて君をからかっていたと言っても通用するくらいの、高校生の日常会話のレベルさ。君は何がしたい?どうしても僕を犯人に仕立て上げたいのか?」
「真実を知りたいだけよ。証拠にならなくても手掛かりにはなる。この録音とカメラの分析で、最終的にあなたに辿り着くかもしれない。少なくともあなたは調べられる。私ね、昔から謎を解く直感みたいなものを持っているの。その直感があなたを犯人だと言ってるのよ。第7感っていうのかわからないけど、矛盾したものが脳裏を走るの。信じてくれないでしょうけど、本当なのよ」
何を言ってるんだこの女
名探偵にでもなったつもりか
確かに僕が犯人だ
だがここは僕の家で僕の部屋だ
そこで二人きりだということを理解していないのか?
それがどういう結果を招くのか理解できないのか?
本当に知性の低いやつというのは…
「バカばっかりだな…」
ジュンはそう呟くと、立ち上がって壁に掛けられていたリュックへ手を伸ばし、ジッパーを引いて中からスタンガンを取り出した。
「……?」
美子はジュンが何をしているのかわからなかった。
バチバチバチッ!
ジュンは振り向き様、美子にスタンガンを押し当てた。
「があァッ!」
凄まじい衝撃に美子は椅子から転げ落ち、ジュンの足元に倒れ込んだ。
「ちょっとした時間差でカメラの存在を見落とすとは、僕もツイてなかったな。でももっとツイてないのは君の方だ、大橋美子」
「い…痛い…!」
「なぜわざわざ首を突っ込んできたのか知らないが、これで君も処分せざるを得なくなった。君の言う通り、みんなを殺したのは僕さ」
ジュンは美子の胸からボイスレコーダーを取り上げると、バラバラに分解した。そしてリュックからペンチを取り出し、基盤やチップなどをバキバキと折り壊していった。
「なぜ僕が自分にリスクのある嘆願書を作ろうとするのか疑問だったろう?絶対の自信があったからさ。証拠は一切残していない、会った事実さえ存在しない、完全犯罪だったからだ。むしろ教師を調べさせて事故だと結論付けさせたかったからだ。君があれこれ動かなければ、カメラが付けられていようとも完璧だった」
美子は蹲ったままジュンを見上げた。
「どうして…なぜみんなを殺したの!」
ジュンはゆっくりと椅子に腰を下ろした。
「間引きの一環だよ」
「ま…びき…?」
「正確には摘果が正しい表現だ。同じ果物を育てる時、周りにある弱い物や悪い物は摘み取り、優秀な物だけに栄養を行き渡らせる作業さ。放っておくと悪い物が邪魔をして、良い果物は育ちが悪くなる。人間も同じさ。出来の悪い人間がいるから秩序が乱れ、優秀な者の邪魔をする。だから間引いているのさ、悪い者だけをね」
「く…狂ってるわ…」
美子は体を起こそうとした。
バチバチバチッ!
「ギャアァッ!」
「今この国の刑務所に収監されている犯罪者の数を知っているか?約5万人だよ。捕まっていない者や予備軍も合わせるとさらに数万人多くなるだろう。そんな奴らのためにまともな人間が被害に遭っているんだ。そいつらはどんな国にもどんな時代にも一定数存在する。誰かが間引かなきゃだめな奴らだ。僕は将来政治家になり、法律を変える。そして総理大臣になり、犯罪者のいない国を作るのさ」
美子はジュンを睨みつけた。
「あなたも同じ犯罪者よ!ただの狂った人殺しだわ!」
カチャリ…
その時突然、部屋のドアが開いた。
美子は自分の心音がバクバクと聞こえてくるのがわかった。
「あなた……嘘ついてる…」
「…!」
ジュンは一瞬ピクリとした。
「あなたは事件現場を廻ってなんかいない!」
美子は声を荒げた。
ジュンは美子が何を察しているのかわからず、次の言葉が出てこなかった。
僕が現場を廻ってないだと?
どういうつもりだ
しかも監視カメラはあったというような口振りだ
現場に監視カメラはない
それは当日にも確認している
この女…まだ何か企んでいるのか?
いや、さっきまでの態度は演技じゃない
完全な敗北者の目だった
目は嘘をつけない
何を考えている大橋美子…
「意味がわからないな。もうこれ以上君の妄想を聞く気はない。ここは僕の家だ。早く帰ってくれないか」
ジュンは少し口調を強めた。
「いいえ帰らないわ。嘘をつくのは知られたくない事がある時、そして何かを隠している時!やっぱりあなたが犯人!少なくとも真鍋一希を殺したのはあなたよ!」
美子の気迫にジュンは一瞬怯んだ。
こいつ…
さっきまで泣きそうな顔をしてたのに
怯えた猫のような目をしていたのに
一転してまた僕が犯人だと?
しかも嘘をついてるだと?
そしてこの気迫…
わからないがこの女、何か決定的なものを掴んでいる!
「嘘なんてついていない。しつこいぞ!僕は帰れと言ってるんだ!」
状況を把握できないジュンは苛立ち、さらに荒い口調になった。
美子は大きく深呼吸して、ジュンへ一歩近づいた。
「真鍋一希が発見された場所にカメラはなかった。でもそれは8月11日までのこと。設置されてたのよ、不法投棄対策のため翌日に。真鍋一希が殺された日に!あなたは嘆願書廻りの翌日に現場を見に行ったと言った。それなら監視カメラを見つけているはず!橋の上にこれ見よがしと付いてる2台のカメラに気づかないはずがないわ!つまりあなたはカメラが設置される以前にあの場所へ行ったということよ!」
カメラが付いていただと?
バカな
僕は12日当日にも確認している
細かく調べた
見落とすはずがない
どういうことだ
この女、何を言ってる
「なんのつもりか知らないが出まかせはよせ。あそこにカメラはなかった。嘘をついてるのは君の方だ。僕を引っ掛けて何か言わそうとしているんだろうが、犯人でもない僕から何も出ることはない。さっさと帰らないと僕も本気で怒る」
美子はポケットから携帯電話を取り出しながら話を続けた。
「真鍋一希の死亡推定時刻からして、あなたが彼を殺したのは夜。明るい時間にカメラがないのを確認したんでしょうけど、あの日カメラが付けられたのは夕方だったのよ。管理会社に確認したわ。だから暗くなって現場に行ったあなたはカメラに気づかなかった。橋の下には土手沿いのスロープからしか降りられない。だから橋の上に付けられたカメラには気づかなかったのよ」
美子は携帯電話を開き、画像を見せた。
そこには橋に設置された2台のカメラが写されていた。
「設置した会社に問い合わせたけど、録画を観せてはもらえなかったわ。でも警察が動けば確認してくれる。カメラの角度はほぼ橋の上しか映らないようになってたけど、何か手掛かりがあるかもしれない。嘆願書とこのボイスレコーダーを添えて、明日警察に提出するわ」
美子は制服の胸ポケットに差しているペン型のボイスレコーダーをジュンに見せた。
なんなんだこいつは
ボイスレコーダー…だと?
カメラは夕方に付けられただと?
くそ…僕が帰った後に付けられたのか
橋の上しか映っていないカメラ
だがちょっとした角度で土手沿いも映っているかもしれない
もし僕と一希が映っていれば…
ジュンは大きくため息をついた。
「フッ…大橋さん、帰らなくていいからそこの椅子に座りなよ。何を勝ち誇っているのか知らないが、そのボイスレコーダーのどこに僕が犯人だという証拠が入っているんだ?確かに説明は矛盾したかもしれない。でもそんなものは勘違いだった、見落としていたで片付けられる程度のものだ。なんなら嘘ついて君をからかっていたと言っても通用するくらいの、高校生の日常会話のレベルさ。君は何がしたい?どうしても僕を犯人に仕立て上げたいのか?」
「真実を知りたいだけよ。証拠にならなくても手掛かりにはなる。この録音とカメラの分析で、最終的にあなたに辿り着くかもしれない。少なくともあなたは調べられる。私ね、昔から謎を解く直感みたいなものを持っているの。その直感があなたを犯人だと言ってるのよ。第7感っていうのかわからないけど、矛盾したものが脳裏を走るの。信じてくれないでしょうけど、本当なのよ」
何を言ってるんだこの女
名探偵にでもなったつもりか
確かに僕が犯人だ
だがここは僕の家で僕の部屋だ
そこで二人きりだということを理解していないのか?
それがどういう結果を招くのか理解できないのか?
本当に知性の低いやつというのは…
「バカばっかりだな…」
ジュンはそう呟くと、立ち上がって壁に掛けられていたリュックへ手を伸ばし、ジッパーを引いて中からスタンガンを取り出した。
「……?」
美子はジュンが何をしているのかわからなかった。
バチバチバチッ!
ジュンは振り向き様、美子にスタンガンを押し当てた。
「があァッ!」
凄まじい衝撃に美子は椅子から転げ落ち、ジュンの足元に倒れ込んだ。
「ちょっとした時間差でカメラの存在を見落とすとは、僕もツイてなかったな。でももっとツイてないのは君の方だ、大橋美子」
「い…痛い…!」
「なぜわざわざ首を突っ込んできたのか知らないが、これで君も処分せざるを得なくなった。君の言う通り、みんなを殺したのは僕さ」
ジュンは美子の胸からボイスレコーダーを取り上げると、バラバラに分解した。そしてリュックからペンチを取り出し、基盤やチップなどをバキバキと折り壊していった。
「なぜ僕が自分にリスクのある嘆願書を作ろうとするのか疑問だったろう?絶対の自信があったからさ。証拠は一切残していない、会った事実さえ存在しない、完全犯罪だったからだ。むしろ教師を調べさせて事故だと結論付けさせたかったからだ。君があれこれ動かなければ、カメラが付けられていようとも完璧だった」
美子は蹲ったままジュンを見上げた。
「どうして…なぜみんなを殺したの!」
ジュンはゆっくりと椅子に腰を下ろした。
「間引きの一環だよ」
「ま…びき…?」
「正確には摘果が正しい表現だ。同じ果物を育てる時、周りにある弱い物や悪い物は摘み取り、優秀な物だけに栄養を行き渡らせる作業さ。放っておくと悪い物が邪魔をして、良い果物は育ちが悪くなる。人間も同じさ。出来の悪い人間がいるから秩序が乱れ、優秀な者の邪魔をする。だから間引いているのさ、悪い者だけをね」
「く…狂ってるわ…」
美子は体を起こそうとした。
バチバチバチッ!
「ギャアァッ!」
「今この国の刑務所に収監されている犯罪者の数を知っているか?約5万人だよ。捕まっていない者や予備軍も合わせるとさらに数万人多くなるだろう。そんな奴らのためにまともな人間が被害に遭っているんだ。そいつらはどんな国にもどんな時代にも一定数存在する。誰かが間引かなきゃだめな奴らだ。僕は将来政治家になり、法律を変える。そして総理大臣になり、犯罪者のいない国を作るのさ」
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