背きの秘事

千木

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11話

 がたん、がたんと車体が揺れる。人間を乗せる用途に使われないとはいえ、その振動や音はあまりに酷く、快適さなど微塵も感じられない。ぞんざいに積まれた荷物が度々危うげに揺れている。
 雪崩れるように倒れ込んだ二人を、束ね紐が切れて散らかった藁が抱き留めた。レンが蹴り飛ばした扉は乱暴に閉まり、その衝撃で閂もしっかり落ちている。

「驚きました。本当にいるなんて」
「うん。でも、君ならきっと来てくれるだろうと思っていたよ」

 そう言って、レンは目を細めて笑った。それにつられるように、セイも笑う。
 お互いの背に腕を回して、ぎゅっと抱き締め合う。体温を、匂いを、存在を確かめるように。いつもより速い鼓動は、《生》を強く実感させた。

 ここにいる。
 生きている。

 最後に顔を合わせてからそれほど経っていないのに、長らく会えていなかったような感覚だった。安堵と、改めて胸の内に広がる愛情を噛み締める。
 手に入れた"必然"は、これほどに愛おしい。

「君は本当に賢いね」
「……よく言いますね、それ」
「本心だよ。お疲れ様、ありがとう」

 レンはセイの頬を撫でる。いつも通り、レンの指先は少し冷たい。指の腹でなぞられると、ぴり、と小さく痛んだ。確認は出来ないが、どこかで切ったらしい。それに気づいたレンが傷口にキスをする。

「無理をさせたと自覚はしているんだよ。本当に……ありがとう」

 金色の瞳が愛しげに揺れる。見えていない筈なのに、心の内まで見られているようなこそばゆさ。それも嫌ではないと苦笑して、セイはレンの手に自分の手を重ねた。

「私が自分の為にしか動かないこと、貴方は知っているでしょうに」
「それでも、嬉しいことに変わりはないからね」
「変な人」
「君も大概だよ」

 笑い合って、口付けを一つ。自分も相当だが、レンの衣服もかなり汚れていて、ところどころ破れてさえいる。どこに連れて行かれたか詳しい場所はわからないが、山奥から停車場までの道のりは、盲目である彼にとって決して易しくはなかっただろう。確か、何処かの崖だと主任神父は言っていたか。

「……。レン、」
「うん?」

 そもそもこうなった理由を思い出し、セイは眉を顰めた。レレという名前のシスターは、セイの名前を使って密告したと聞いた。そのままレンに伝わっていたら、と何処かで恐れ、道中何度か悩まされたこの案件は、自分の為にも明確にしなくてはならなかった。少しだけ首を傾げるレンに、真っ直ぐそのままを口にする。

「私は貴方を密告などしていません」
「あぁ、うん。もちろんそれはわかっているよ」

 何を今更、と言わんばかりのあっさりとした返事に、拍子抜けして思わず息が漏れた。安堵したことは間違いないが、セイにとっては随分と大事なことだったというのに。

「わかってはいました。いましたよ。でも、少しぐらい真面目に受け取ってくれませんか」
「受け取っているよ。しっかり疑った。けれど密告した上で、此処まで必死になって来るなんて、君はそんな酔狂ではないでしょう?むしろ、それは違うと言うために来てくれた部分もあるんじゃないかな」
「嫌なほどにお見通しですか。心配して損しました」
「君は優しいからね」
「……」

 何か言い返そうとしたが、にこにこと笑むレンの前に言葉は形を伴わず、ただ溜息となって吐き出されるに終わった。
 どれくらい離れただろうか。懐中時計はあれからまだ一周もしていない。貨物車両に窓などある筈もなく、エンジン音と貨物が揺れ動く音に掻き消され、視覚的にも聴覚的にも外の様子は把握出来なかった。レンはそっと壁に背を預け、低い天井を見上げながら息を吐いた。

「それに、たとえ君が此処に来なくても、疑いは晴れきらないとはいえ、おそらく違うだろうと思っていたよ。レレの話を聞くに、随分と杜撰な作り話だったからね」
「やはり、彼女の仕業なのですか」
「大体はね。情報交換させてくれる?逃げ切った今、必要は無いと思うけれど」
「構いません。ことの顛末は把握しておきたいですから」
「うん」

 衣服についた藁を手で払いながら、レンの隣に寄って座る。荷物は所狭しと積まれ、自由に移動できるスペースはあまり無い。目の前の木箱がガタガタと震える。

「今更なのですが、先ほどけたたましい音を出してしまったのは大丈夫だったのでしょうか」
「大丈夫じゃないかな。一旦動き出した列車をわざわざ止めて確認するほど、彼は几帳面ではないと思うし」
「横着というかなんというか……大丈夫なら良いのですが」
「運転席までは意外と距離があるし、何か当たったかくらいに思ってくれたらいいな」

 これだけおざなりなセキュリティで、何か不具合があったらどう責任をとらされるのだろうかと少しだけ考えたが、あまり意味は無くすぐにやめた。代わりに、レンに話を振る。

「そもそも、何故よりによって私が密告したことになっているんですか」
「俺も最初は驚いたよ。だから道中、レレと話をしたんだ」

 思い出しているかのように、レンは目を閉じて話を続けた。
 要約すると、レレはセイが金木犀の香りを感じたあの日、やはりその場にいたらしい。荷物の引き取り手である彼女なら停車場を把握していてもおかしくはない。てっきり親子を逃した件を言うのかと思えばそうではなく、彼女が見たのは『レンとセイがキスしている』ところのみだったらしい。

「……待ってください。それはそれで咎められるべきではありますが、それで何故貴方が月守であると私が密告したことになるんですか」
「それなんだけれど……彼女、多分君のことが好きだったんじゃないかな」
「……はい?」
「彼女がはっきり言ったわけではないから、話を聞いた限りの憶測ではあるけれど」
「いや、より一層わからないです。どういうことですか」

 素っ頓狂な声を上げたのにも関わらず話を続けるレンに、さすがに説明を求める。かく言うレンも「俺も真意は分かりかねるけれど」と前置きをして苦笑いを浮かべた。

「俺と君がキスをした。彼女は君が好きだった。なら俺は邪魔で、けれど真実を上に話せば君まで追放されてしまう。俺だけ追放するには、目元が見えないことを利用して、月守をでっちあげれば良い。彼女が月守について知っていたのは驚きだったな」
「……まさか。そんなことで」
「彼女にとっては『そんなこと』で済ませられなかったのかもしれないね。君のことを強く尊敬していたことは言葉の節々に感じられた。もちろん彼女はこんなことを話してくれてはいない。作り上げた話を懸命に紡いでくれたよ。おかげでだいぶ分かりやすかった」
「……」

 言葉を失った。あまり話したことのない女の一方的な想いの所為で今こうなっているというのか。呆れを通り越して、ふつふつと怒りが込み上げる。馬鹿の思いつきのようなでたらめが、実際に的を射てしまい、金色の瞳だということが露呈してしまったわけだから、迷惑も極まりない。レンは説明を続けた。

「君の名前を借りたのは、俺に君のことを諦めさせるためと、自分があの時あの場にいたことを露呈出来なかったからだね。いくら引き取り手であっても、荷物を運ぶ時間は決められている筈だから。彼女はひっそりこの貨物車両に『個人的な荷物』を入れていたんじゃないかと思う」
「個人的な荷物……」
「彼女、強い金木犀の香りがしたでしょう?あの奥から良くない植物の匂いがしたことがあってね。おそらく、違法なものじゃないかな」
「なんでもありじゃないですか」
「そんなことで、俺のところに彼女と主任が来たのが日付が変わる頃……だったかな。知らないかもしれないけれど、君は教会内にも村にもファンが多いから」
「冗談じゃない。今すぐ引っ叩いてやりたい気分です」
「引っ叩かれるより随分痛い思いをしただろうから、許してあげて。せめて神の御許に行けると良いのだけれど」
「地獄に堕ちれば良い」
「口が悪いよ」

 奥歯を噛み締めても怒りはおさまらない。せめてもの悪態を嗜められ、セイは舌打ちをする。そもそも当の本人であるレンがこれほどに冷静なのか、セイにはわからないでいた。

「と言うか、貴方だって少しくらい反論したら良かったじゃないですか。貴方の方が彼女よりずっと信頼されているし、力もある。突拍子もないことを言っているのはあちらなんですから」
「変に抵抗して包帯をとられたら、嘘が真になって逃げ場がないでしょう?認めてはいないけれど、大人しく従った方が後で動きやすいと思って」

 さらりと。
 何も重要視するものはないと言うような返答に、セイは絶句した。歪な息の詰まりが聞こえたのか、レンは首を傾げる。しかしそれどころではないセイは、思わず前のめりになって声を荒げた。

「じゃあ貴方はまさか、そもそも包帯の下の確認すらされていないのですか!?」
「え?うん、まぁ」
「な……なんて杜撰な……。そんな状態で人を一人消そうとしただなんて」
「最近リグレットの出現頻度が高くなっていると嘆いているのを聞いていたから、どうにか人柱でも立てておきたかったのかもね。彼女の密告は、嘘か真かは関係なく、上にとって都合が良かったのかもしれない」
「ッ、……!」

 レンの胸ぐらを掴んだ。ぐっと顔が近づく。レンは驚いた表情を浮かべ、セイを見つめている。今の表情は見られたくはない。しかし胸から込み上げる言葉を、セイは止めることは出来なかった。

「そもそも、何故貴方はそんなに冷静なのですか!?自分と関係の無い女に嵌められ、上から理不尽に切られたのですよ!胸の内はどうあれ、貴方の神父としての行いは褒められるものだったでしょうに、どうして。先ほどから、貴方はまるで他人事のように……!!」

 怒りを露わにしているセイと、顔色を変えず淡々と話すレンはほぼ対極で、その距離と違和感にセイは耐えられなかった。レンはただ目を丸くして、その言葉を聞いていた。怒りを滲ませた言葉の反面、泣きそうな顔をしていることを察してしまって。そんな反応を求めていないとわかっていて、レンはセイを抱き締めた。

「っ、なんですか」
「本当に……君は優しいね」
「そうじゃありません。私が言いたいのは、」
「俺の為に怒ってくれるの、嬉しくて仕方ないんだよ。ありがとう」
「……。……、………」

 セイは黙った。おそらくとても不服そうな顔をしているだろう。何もわかっていない、と不機嫌な低音で怒られる前に、レンの方から口を開いた。

「俺ね、今までずっと、自分のことがどうでもよかったんだ」
「……!」

 セイがぴくりと身じろぐ。腕の中の彼から、僅かに血の匂いがして、レンは目を細める。頰以外にもきっと、細やかな傷を作っているのだろう。彼を試したことへの後ろめたさと、そうまでして来てくれたことの愛しさがレンの心の中でせめぎ合う。
 姿は見えない。けれど、これほど愛しい彼に、きちんと話をしなければ。そう思えば、誰にも伝えたことのない奥底の思いが、流暢に言葉として紡がれていく。

「昔から……自分が忌まれる存在だからとか、そういうのを抜きにしても、自分のことに対してだいぶ無興味でね。生きている意味は特に無く、けれど進んで死にたいわけでもなかった。だから何かのためにだとか、なんとか生きる理由を探しては失敗し続けた。もし自分が金色の瞳を持つことがバレて処刑されても、その時はその時だなって思っていたんだ。もちろん死ぬのは怖いから、出来るだけ逃げるつもりではいたけれどね」
「……。前に、貴方が私を庇って怪我をした時。『生きる気がないのか』と聞いた私に『君に十字架を背負わせる気はない』と答えましたよね。その返事に違和感は感じていました」

 それは「死にたくない」という自己的なものではなく、「ここで死んだらセイが気に病んでしまうかもしれない」というものだった。そうでなかったら「まぁいいか」程度で済ませかねない不穏な雰囲気は、気のせいではなかったらしい。レンは自嘲気味にくつくつと喉を鳴らした。

「さすが、薄々気づいていたのか。そうだね、言ったことは《本心》だよ。間違いなく、俺はあの時、そういう理由で生きようと思った」
「……」
「そんな風に生きていた俺が、今こうして此処にいる。君と二人で、これからも居られたらと自分のために願い、"必然"を求めて追いかけた。俺を変えてくれたのは、君だよ。セイ」

 緩んだ腕に少しだけ身体を離して顔を見合わせる。心配そうな表情を浮かべるセイとは相反して、レンは変わらず穏やかに微笑んでいた。

「やる気になればいつだって逃げられた。この列車の情報は、結構前から持っていたからね。それでも『どうでもよかった』からしなかった。教会やレレに言いたいことはあるにはあるけれど、結果的にはセイと二人で此処を出るっていう決心を俺にくれたわけだから、良いかなって」
「……そうですか」
「君が代わりに怒ってくれたしね」

 そう言って御礼を言われると、セイの怒りはだんだんと鎮火されていった。セイはやり場なく目を泳がせて、小さく溜息を吐く。

「なんだ、それならもっと早く言うべきだったんですね」
「何を?」
「ずっと、貴方と二人で外に出たいと思っていました。貴方にとって、命の危険があると知ってから一層」
「……!」
「貴方に気が無い以上、迷惑だと思っていたのに。私が言い出してさえいたら、貴方は乗ってくれたのだと今更わかるなんて。馬鹿らしい。本当に、……馬鹿だった」

 レンはわかりづらい。今だって全てはきっとわかっていない。それが悔しくて、ただ悪態を吐くことしか出来ない無能な自分に、セイはまた悪態を重ねる。
 気づかれないようにしていた、なんてことはわかっている。自分だってそうやって生きてきた。けれど彼には自分は筒抜けで、自分には彼がわからないなんて、本当はずっと悔しかった。わかっていれば、提案だけでも出来ていたなら、こんな危険な目に遭わずとも、もしかしたらもっと早く一緒に外に出られたのかもしれない。無意味なたらればが脳内に回る。それを遮ったのは、俯いたセイの頬に触れた冷たい指だった。

「ごめんね」
「何故謝るんですか」
「気づかなくて」
「嫌味ですか」
「本心だよ。君は、あの状況下の背徳感ありきで恋愛をしているのだと思っていたから」
「間違っていませんよ」
「でも、君は優しいから。俺に命の危険がある以上、そう考えていることは想像出来た筈だ。だから、ごめんね」
「だから、貴方が謝る必要なんて、」
「愛しているよ」
「ッ、」

 言葉に、表情に、ありったけの愛を込めて。普段煙に巻くような言い回しの多いレンだったが、愛情表現だけはいつも、とても素直で真っ直ぐだった。セイの言葉が途切れ、僅かに開いたままの口に、そっと口付けた。

「君にはきっと不満の多い結果だと思う。けれどこれからは、穏やかに一緒に生きていきたい。俺は目が見えないから、知らない土地ではきっと迷惑を掛けてしまうと思うんだ。それでも、隣に居てくれる?」

 金色の瞳と青色の瞳が交差する。強い意志を纏う言葉に、しかしセイはくすくすと笑った。

「貴方の世話が焼けるなんて、面白いじゃないですか。やっと弱みを握れそうです」
「こら、茶化さないの」
「いつも貴方に踊らされてばかりなのですから、少しくらい良いでしょう。こんなところではムードもへったくれもありませんし」
「それはそうだけれど」
「安心してください。此処まで来てノーと言うほど無粋ではありません。……愛しています、レン」
「……うん、ありがとう」

 明らかにレンの肩が下りるのを見て、一人愉悦を噛み締める。一世一代の告白には、彼であってもそれなりに緊張があったらしい。普段余裕のある彼だからこそ、些細であっても心が乱されているのを見るのは愉しかった。なお、彼の心を乱して良いのは自分だけだが。

「何処に着くのか、見当もつかないけれど……運転手の彼が言うには、列車が次に停車するのは早くても十二時間後らしい。だから、少し眠っていて良いよ。疲れているでしょう?」

 そっとレンがセイの肩を引き寄せた。特に抵抗もしなければ、こてん、と頭がレンの肩に寄りかかる。すると力が抜けたのか、身体の上から下へ、どっと疲れが流れ出した。激しい列車の揺れさえ、気にならない程に。

「貴方は、」
「俺も少し休むから」
「……夢見が悪いのです」
「そうなの?」
「今日も、貴方の夢を見て……貴方と、道を違う夢を……それで、起きて貴方の部屋に行きました」
「……ああ、それでトランシーバーの向こうにいたのか。本当に偶然だったなんて」
「……」
「うん、大丈夫。大丈夫だよ。だから、おやすみ」

 子供をあやすかのように、頭を撫でる手はひどく優しかった。抗い難い睡魔に、意識が蝕まれていく。その傍らにはぬくもりがあった。夢ではない、あたたかな感触。そっと目を閉じると、頭上でリップ音がした。うわ言のようにセイは呟く。

「……おやすみなさい」

 その声音は、とても穏やかだった。
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