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ハッピーバレンタイン
無自覚怖い。性質が悪い
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カザネと完全に離れて落ち着いたブライアンが感じたのは、満足よりも反省だった。カザネに対してはいつもそうだが、軽い気持ちで構い出したら想像以上に楽しくて、つい夢中になってしまう。特に今日は
(カザネのヤツ、思いのほかエロかったな……)
正直ブライアンは、カザネは可愛いけど、微笑ましい愛らしさであって、欲情を誘うような色気は無いと思っていた。しかし実際はものすごく興奮して、全く自分を抑えられなかった。
抑え切れないほど強い衝動に、素直に身を任せるのは楽しい。けれど冷静になったブライアンは、自分の欲望がカザネを傷つけたんじゃないかと心配になった。
(……ちゃんと大事にしたいのに難しいな)
考えている間に、カザネが風呂から出て来た。ブライアンは表面上なんでも無さそうな態度で
「お帰りカザネ」
「た、ただいま」
返事はしたものの、カザネが目を合わせようとしないので
「……さっきの怒っている?」
「さっきのって?」
「だいぶがっついたから、カザネにはショックだったかなって」
ストレートに聞いてみると、カザネは「うー」と唸って
「ショックかショックじゃないかと言われたら、そりゃショックだよ。私これが本当に、はじめてのお付き合いなのに……」
「悪かったよ、ゴメン。お前が思ったよりエロくて理性飛んだ」
「り、理性飛んだって……私なんてミシェルやジュリアと違って胸も色気も無いのに」
思いがけない評価にカザネは戸惑ったが
「胸はともかく色気はあるだろ。じゃなきゃ、なんで俺が襲うんだ?」
「特殊な趣味だから?」
無垢な瞳で首を傾げるカザネに、ブライアンは一瞬固まったあと
「……うん。そうだね。確かに特殊な趣味かもな。だからお前にしか反応しない。どんなに美人でセクシーでも、お前じゃなきゃダメなんだ」
誰でもいいわけじゃないと伝えようとしたが
「……まぁ、だからって相手の気持ちを無視して、好き放題していい理由にはならないんだけどさ。今日はやり過ぎてゴメンな」
彼が本気で反省しているのを感じたカザネは
「ううん。そんなに謝らなくていいよ」
ブライアンを落ち込ませたくなくて笑顔で返すと、
「……はじめてだったし、すごく恥ずかしかったけど、本当はそんなに嫌じゃなかったよ」
ちょっと照れながら言葉を続けた。性欲だけの行為だったら、確かに傷ついたかもしれない。でもブライアンの言葉や行為は、いつもカザネが可愛くて仕方ないと言っている。好きだからしたくなっちゃうんだとちゃんと分かるので、恥ずかしいけど、嬉しいんだよと伝えたかった。
カザネの気持ちを聞いたブライアンは
「~っ」
湧き上がる愛しさにノックアウトされた。口の減らない彼には珍しく黙り込む姿を見て
「ど、どうしたの? ブライアン」
カザネは心配そうに声をかけた。この調子だとまだ燻っているブライアンの欲情に、ガソリンをぶっかけたことには気づいていないらしい。
いっそ襲ってやろうかと思ったが、ついさっき謝罪したばかりで手を出すことはできない。結果、黙って衝動を堪えるしかないブライアンは恨めしそうに彼女を見て
「無自覚怖い。性質が悪い」
「えっ?」
ブライアンの謎のコメントに、カザネはなぜフォローしたのに怒られたのか全く分からず、疑問符を飛ばした。
カザネはブライアンに約束したとおり、次の日から毎日、星のイヤリングを付けるようになった。それに気づいたおばさんやハンナが「カザネに似合っているわ。素敵ね」と褒めてくれた。
ちなみにハンナも、ジムからもらったハートのペンダントを学校に付けて来て1日中ニコニコしていた。カザネとハンナは笑顔で「嬉しいから毎日つけるんだ」と言い合った。
そんな彼女たちの様子を見たブライアンとジムは
(なんだ、あれ。可愛すぎか)
と自分の恋人がいっそう愛おしくなった。そんな誰もが幸せなバレンタインだった。
(カザネのヤツ、思いのほかエロかったな……)
正直ブライアンは、カザネは可愛いけど、微笑ましい愛らしさであって、欲情を誘うような色気は無いと思っていた。しかし実際はものすごく興奮して、全く自分を抑えられなかった。
抑え切れないほど強い衝動に、素直に身を任せるのは楽しい。けれど冷静になったブライアンは、自分の欲望がカザネを傷つけたんじゃないかと心配になった。
(……ちゃんと大事にしたいのに難しいな)
考えている間に、カザネが風呂から出て来た。ブライアンは表面上なんでも無さそうな態度で
「お帰りカザネ」
「た、ただいま」
返事はしたものの、カザネが目を合わせようとしないので
「……さっきの怒っている?」
「さっきのって?」
「だいぶがっついたから、カザネにはショックだったかなって」
ストレートに聞いてみると、カザネは「うー」と唸って
「ショックかショックじゃないかと言われたら、そりゃショックだよ。私これが本当に、はじめてのお付き合いなのに……」
「悪かったよ、ゴメン。お前が思ったよりエロくて理性飛んだ」
「り、理性飛んだって……私なんてミシェルやジュリアと違って胸も色気も無いのに」
思いがけない評価にカザネは戸惑ったが
「胸はともかく色気はあるだろ。じゃなきゃ、なんで俺が襲うんだ?」
「特殊な趣味だから?」
無垢な瞳で首を傾げるカザネに、ブライアンは一瞬固まったあと
「……うん。そうだね。確かに特殊な趣味かもな。だからお前にしか反応しない。どんなに美人でセクシーでも、お前じゃなきゃダメなんだ」
誰でもいいわけじゃないと伝えようとしたが
「……まぁ、だからって相手の気持ちを無視して、好き放題していい理由にはならないんだけどさ。今日はやり過ぎてゴメンな」
彼が本気で反省しているのを感じたカザネは
「ううん。そんなに謝らなくていいよ」
ブライアンを落ち込ませたくなくて笑顔で返すと、
「……はじめてだったし、すごく恥ずかしかったけど、本当はそんなに嫌じゃなかったよ」
ちょっと照れながら言葉を続けた。性欲だけの行為だったら、確かに傷ついたかもしれない。でもブライアンの言葉や行為は、いつもカザネが可愛くて仕方ないと言っている。好きだからしたくなっちゃうんだとちゃんと分かるので、恥ずかしいけど、嬉しいんだよと伝えたかった。
カザネの気持ちを聞いたブライアンは
「~っ」
湧き上がる愛しさにノックアウトされた。口の減らない彼には珍しく黙り込む姿を見て
「ど、どうしたの? ブライアン」
カザネは心配そうに声をかけた。この調子だとまだ燻っているブライアンの欲情に、ガソリンをぶっかけたことには気づいていないらしい。
いっそ襲ってやろうかと思ったが、ついさっき謝罪したばかりで手を出すことはできない。結果、黙って衝動を堪えるしかないブライアンは恨めしそうに彼女を見て
「無自覚怖い。性質が悪い」
「えっ?」
ブライアンの謎のコメントに、カザネはなぜフォローしたのに怒られたのか全く分からず、疑問符を飛ばした。
カザネはブライアンに約束したとおり、次の日から毎日、星のイヤリングを付けるようになった。それに気づいたおばさんやハンナが「カザネに似合っているわ。素敵ね」と褒めてくれた。
ちなみにハンナも、ジムからもらったハートのペンダントを学校に付けて来て1日中ニコニコしていた。カザネとハンナは笑顔で「嬉しいから毎日つけるんだ」と言い合った。
そんな彼女たちの様子を見たブライアンとジムは
(なんだ、あれ。可愛すぎか)
と自分の恋人がいっそう愛おしくなった。そんな誰もが幸せなバレンタインだった。
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