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ハッピーホワイトデー
デートの終わりに
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「……あーあ」
なぜか急に落ち込んだように俯いたブライアンに
「ブライアン、どうしたの?」
カザネが心配して声をかけると、彼は頭を掻きながら
「マナーが悪いのは俺のほうだなって。お前の前で皮肉を言って、性格悪いのがバレるな」
ブライアンは自分を冷淡な皮肉屋だと思っている。本来ならカザネとは合わない人種だと。だからカザネに本性を知られて嫌われないか心配だったが
「あんなに酷いことを言われたんだから、気持ちが荒んで当然だよ。それに悪口を言っちゃっても、すぐに反省できるんだからブライアンは偉いよ」
カザネの温かい励ましに、ブライアンは気持ちを救われて
「……機知ってヤツはお前みたいに、いいことのために使いたいもんだね」
少し照れたように微笑すると、「フォロー、ありがと」とカザネの手を軽く握って感謝を示した。
それから2人は気を取り直して、ピザとパスタを美味しく食べた。
レストランを出ると、今度は楽しみにしていたイタリアンジェラートだ。こちらもカザネが、たくさんの種類の中から「どれにしよう」と悩むので
「取りあえず2個まで絞れよ。そうしたら、さっきみたいに俺と半分こすればいいから」
「いいの、ブライアン? やったー!」
美味しいイタリアンとジェラートのおかげで、さっきまでの嫌な空気は完全に払拭された。食事とショッピングを楽しんだ2人は、そろそろ帰ろうと車に乗り込んだ。しかし車を発進する前に
「帰る前に、これを渡しておくわ」
「えっ? なにこれ? もしかしてプレゼント?」
いつの間に用意したのか、ブライアンはカザネにギフトボックスを渡すと
「プレゼントになるかはお前次第。開けてみて?」
カザネが箱を開けてみると、中には色とりどりの美しい生花と、その真ん中に
「……えっ!? これってもしかして」
『俺とプロムに行こう』と英語で書かれたカードを見つけてカザネは驚いた。プロムとはアメリカの高校で行われる有名なダンスパーティーだ。男女のペアで出るのだが、一部の男性はプロムに誘う時にサプライズをしてくれると話には聞いていた。
しかしカザネは彼氏が居るにも関わらず、自分はそういうリア充的なイベントと無縁だと思い込んでいた。それはブライアンもお見通しだったようで
「ちょっと早いけど、プロムのお誘い。お前は自分がプロムに出るなんて、夢にも思わなそうだから。衣装を選ぶ時間も必要だろうし、早めに声をかけといた」
「すごく嬉しいけど、私がパートナーでブライアンに恥をかかせちゃわないかな?」
さっきオーウェンに馬鹿にされたことが密かに引っかかっていた。人種もさることながら、ブライアンはルックスもスペックも家柄も最上級だ。本来なら自分と付き合ってくれるような人じゃないとカザネは引け目を感じたが
「お前との付き合いはオープンにしているし、今さら何も言われないだろ。仮にまたどっかの馬鹿に貶されても、俺はカザネを選んだことを恥だなんて思わないよ。出会えて良かったし、手を伸ばして良かった。だから俺とプロムに出て? 俺のパートナーは、お前以外に考えられないから」
あくまでプロムのペアなんだけど、パートナーって言われると人生の伴侶的な意味に聞こえてしまうな……とカザネは密かに照れつつ
「う、うん。じゃあ、行く。もしまた似合ってないとか言われても、ブライアンと一緒なら絶対に楽しいもんね」
ブライアンはカザネの手を取って指にキスしながら
「そうだよ。外野なんて気にしないで、俺だけ見てて」
まるで映画のようなロマンチックな台詞を自然と口にするブライアン。まだ高校生なのに、完全に板についているからすごい……とカザネはドキドキしながら思った。
なぜか急に落ち込んだように俯いたブライアンに
「ブライアン、どうしたの?」
カザネが心配して声をかけると、彼は頭を掻きながら
「マナーが悪いのは俺のほうだなって。お前の前で皮肉を言って、性格悪いのがバレるな」
ブライアンは自分を冷淡な皮肉屋だと思っている。本来ならカザネとは合わない人種だと。だからカザネに本性を知られて嫌われないか心配だったが
「あんなに酷いことを言われたんだから、気持ちが荒んで当然だよ。それに悪口を言っちゃっても、すぐに反省できるんだからブライアンは偉いよ」
カザネの温かい励ましに、ブライアンは気持ちを救われて
「……機知ってヤツはお前みたいに、いいことのために使いたいもんだね」
少し照れたように微笑すると、「フォロー、ありがと」とカザネの手を軽く握って感謝を示した。
それから2人は気を取り直して、ピザとパスタを美味しく食べた。
レストランを出ると、今度は楽しみにしていたイタリアンジェラートだ。こちらもカザネが、たくさんの種類の中から「どれにしよう」と悩むので
「取りあえず2個まで絞れよ。そうしたら、さっきみたいに俺と半分こすればいいから」
「いいの、ブライアン? やったー!」
美味しいイタリアンとジェラートのおかげで、さっきまでの嫌な空気は完全に払拭された。食事とショッピングを楽しんだ2人は、そろそろ帰ろうと車に乗り込んだ。しかし車を発進する前に
「帰る前に、これを渡しておくわ」
「えっ? なにこれ? もしかしてプレゼント?」
いつの間に用意したのか、ブライアンはカザネにギフトボックスを渡すと
「プレゼントになるかはお前次第。開けてみて?」
カザネが箱を開けてみると、中には色とりどりの美しい生花と、その真ん中に
「……えっ!? これってもしかして」
『俺とプロムに行こう』と英語で書かれたカードを見つけてカザネは驚いた。プロムとはアメリカの高校で行われる有名なダンスパーティーだ。男女のペアで出るのだが、一部の男性はプロムに誘う時にサプライズをしてくれると話には聞いていた。
しかしカザネは彼氏が居るにも関わらず、自分はそういうリア充的なイベントと無縁だと思い込んでいた。それはブライアンもお見通しだったようで
「ちょっと早いけど、プロムのお誘い。お前は自分がプロムに出るなんて、夢にも思わなそうだから。衣装を選ぶ時間も必要だろうし、早めに声をかけといた」
「すごく嬉しいけど、私がパートナーでブライアンに恥をかかせちゃわないかな?」
さっきオーウェンに馬鹿にされたことが密かに引っかかっていた。人種もさることながら、ブライアンはルックスもスペックも家柄も最上級だ。本来なら自分と付き合ってくれるような人じゃないとカザネは引け目を感じたが
「お前との付き合いはオープンにしているし、今さら何も言われないだろ。仮にまたどっかの馬鹿に貶されても、俺はカザネを選んだことを恥だなんて思わないよ。出会えて良かったし、手を伸ばして良かった。だから俺とプロムに出て? 俺のパートナーは、お前以外に考えられないから」
あくまでプロムのペアなんだけど、パートナーって言われると人生の伴侶的な意味に聞こえてしまうな……とカザネは密かに照れつつ
「う、うん。じゃあ、行く。もしまた似合ってないとか言われても、ブライアンと一緒なら絶対に楽しいもんね」
ブライアンはカザネの手を取って指にキスしながら
「そうだよ。外野なんて気にしないで、俺だけ見てて」
まるで映画のようなロマンチックな台詞を自然と口にするブライアン。まだ高校生なのに、完全に板についているからすごい……とカザネはドキドキしながら思った。
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