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四月のこと
友の目覚ましい成長
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4月になると、ハンナもジムからプロムに誘われて
「彼とプロムに出られるなんて夢みたい! ドレスは何を着て行こうかしら!?」
と嬉しい悲鳴をあげていた。プロムは女子の一大イベントで、特にドレス選びは命がけだ。オシャレであることは当然として人と被ってはいけない。どんなオシャレも他人と被ってしまうと台無しだし、それで殴り合いになったケースもあると言う。ファッション初心者のカザネにはハードルが高いイベントだ。しかもパートナーがブライアンなので、いったい何を着て行けばいいだろうと余計に悩んでいた。
ただでさえドレス選びで頭がいっぱいなのに、ハンナからこんな爆弾発言があった。
「えっ!? ジムとしたの!?」
驚愕するカザネに、ハンナは照れ照れと髪をいじりながら、
「ええ、この前の休日に。昼間うちの両親が揃って留守にしていたから、チャンスかなって彼をうちに呼んだの」
「すごい。ハンナから誘ったんだ? すっかり恋愛上級者だね!」
自分と違って勇気のあるハンナに、カザネは賞賛のまなざしを送った。
「ジムは奥手だから、関係を進展させたいなら自分から動かないとダメだなって。あなたとブライアンのお陰で、勇気を出せるようになったの」
ハンナの成長にカザネは感激して
「すごい。本当にすごいよ、ハンナ。もう見た目だけじゃなくて中身も立派な女性だね! モテる女のオーラが出ている!」
「そんな。むしろカザネのほうがすごいでしょ。ブライアンって見るからに上手そうだし、私たちなんかよりずっと進んでいるんじゃない?」
しかしハンナの見立てと違って、カザネたちは
「えっ? カザネとブライアンは、まだしていないの?」
「してないって言うか、ギリギリ最後の一線で踏み止まっているって言うか……」
バレンタイン以降、ブライアンはカザネにたびたび手を出していた。ただそれは楽しむだけでなく本番の準備としてカザネの中を指で解したり、勃起した自分の性器を
『怖いかもしれないけど、慣れて』
と見せたり触れさせたりしていた。性的な触れ合いには少し慣れたものの、初体験は痛いとの噂のせいで最後までするのは不安だった。特にブライアンのものは見るからに大きいので
(入る? それ入る?)
口には出さないものの、カザネが怯えているのがブライアンにも分かるのか、まだ最後までしたことは無かった。
カザネの話を聞いたハンナは性的な話題に少し赤くなりながら、
「そ、そうなの。ブライアンはきっとカザネのペースに合わせてくれているのね。前戯はするのに本番はしないなんて、彼ハンサムなだけじゃなくて、とても我慢強いのね」
「さ、最後までしないって我慢が必要なのかな?」
カザネの質問に、ハンナは首を傾げつつも
「私は女だから分からないけど、男性は射精しないと気持ち良くないって聞いたことがあるわ。だから要するに、舐めるか突っ込むかさせてあげないと、男性的には物足りないのかと」
ハンナの話を聞いたカザネは、自分が気持ちよくしてもらうばかりで、ブライアンに我慢させていたのかなと心配になった。そんなカザネの沈黙に気付いたハンナは
「あっ、ゴメンね。カザネを非難しているわけじゃなくて、要するにブライアンは、あなたをとても大事にしているんだなと思ったの」
慌ててフォローしてくれたが、カザネはブライアンを待たせてしまっているかもしれない現状に焦りを感じた。
「彼とプロムに出られるなんて夢みたい! ドレスは何を着て行こうかしら!?」
と嬉しい悲鳴をあげていた。プロムは女子の一大イベントで、特にドレス選びは命がけだ。オシャレであることは当然として人と被ってはいけない。どんなオシャレも他人と被ってしまうと台無しだし、それで殴り合いになったケースもあると言う。ファッション初心者のカザネにはハードルが高いイベントだ。しかもパートナーがブライアンなので、いったい何を着て行けばいいだろうと余計に悩んでいた。
ただでさえドレス選びで頭がいっぱいなのに、ハンナからこんな爆弾発言があった。
「えっ!? ジムとしたの!?」
驚愕するカザネに、ハンナは照れ照れと髪をいじりながら、
「ええ、この前の休日に。昼間うちの両親が揃って留守にしていたから、チャンスかなって彼をうちに呼んだの」
「すごい。ハンナから誘ったんだ? すっかり恋愛上級者だね!」
自分と違って勇気のあるハンナに、カザネは賞賛のまなざしを送った。
「ジムは奥手だから、関係を進展させたいなら自分から動かないとダメだなって。あなたとブライアンのお陰で、勇気を出せるようになったの」
ハンナの成長にカザネは感激して
「すごい。本当にすごいよ、ハンナ。もう見た目だけじゃなくて中身も立派な女性だね! モテる女のオーラが出ている!」
「そんな。むしろカザネのほうがすごいでしょ。ブライアンって見るからに上手そうだし、私たちなんかよりずっと進んでいるんじゃない?」
しかしハンナの見立てと違って、カザネたちは
「えっ? カザネとブライアンは、まだしていないの?」
「してないって言うか、ギリギリ最後の一線で踏み止まっているって言うか……」
バレンタイン以降、ブライアンはカザネにたびたび手を出していた。ただそれは楽しむだけでなく本番の準備としてカザネの中を指で解したり、勃起した自分の性器を
『怖いかもしれないけど、慣れて』
と見せたり触れさせたりしていた。性的な触れ合いには少し慣れたものの、初体験は痛いとの噂のせいで最後までするのは不安だった。特にブライアンのものは見るからに大きいので
(入る? それ入る?)
口には出さないものの、カザネが怯えているのがブライアンにも分かるのか、まだ最後までしたことは無かった。
カザネの話を聞いたハンナは性的な話題に少し赤くなりながら、
「そ、そうなの。ブライアンはきっとカザネのペースに合わせてくれているのね。前戯はするのに本番はしないなんて、彼ハンサムなだけじゃなくて、とても我慢強いのね」
「さ、最後までしないって我慢が必要なのかな?」
カザネの質問に、ハンナは首を傾げつつも
「私は女だから分からないけど、男性は射精しないと気持ち良くないって聞いたことがあるわ。だから要するに、舐めるか突っ込むかさせてあげないと、男性的には物足りないのかと」
ハンナの話を聞いたカザネは、自分が気持ちよくしてもらうばかりで、ブライアンに我慢させていたのかなと心配になった。そんなカザネの沈黙に気付いたハンナは
「あっ、ゴメンね。カザネを非難しているわけじゃなくて、要するにブライアンは、あなたをとても大事にしているんだなと思ったの」
慌ててフォローしてくれたが、カザネはブライアンを待たせてしまっているかもしれない現状に焦りを感じた。
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