終わらない仮想世界へようこそ

ソナタ

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第1章 さぁ冒険を始めよう!

第8話 英雄の成り損ない

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相棒を振るい、相手が振り上げた大剣を吹き飛ばす。そのときにできたノックバックによる隙をついて、勢い良く腹を切り裂く。

「グォオオオオオ!!」

「………………………………ッォラ!!」

そのままの勢いで1回転し、一気に『狂鬼乱演舞クロノ•クロニカ』を発動させ、ミノタウロスの胴体を連続的に切り刻む。

遂にミノタウロスのHPを全て削り取り、消滅させた。

ピロンッ

「お、レベルが上がったのか……」

ステータスボードを見ながら、ドロップ品を確認する。一応ボスモンスターである『タウロス•ヴァーサーク』のレアドロップ品『狂気の大剣』は単体でだけでの討伐で落とす可能性があるレアアイテム。かなり確率が低い武器らしい。

MPCに売れば最低でも100000コルはするらしい。というか売ろうとした時にかなりビックリした。

見た目に反してかなり軽く、攻撃力はもちろん側面での防御もかなり効果的なので予備の大剣が欲しかったのだ。

が、20体目を倒してもドロップするのとは無く、半ば意地でミノタウロスを狩り続けているのだが…………

「…………………………ないんだけど」

まぁ確率低いのは知ってるけどこんなに低いのか普通…………

「…………………………出ない!」

あれから3日が経った。

ミノタウロス討伐数99体

その内、『狂気の大剣』をドロップしたのは1回、つまり最初だけなのだ。

「もしかしてコレ最初限定だったりして…………」

はぁとため息を突きながら、大剣を研ぐ。
まぁ別に無駄、という訳では無かったが次の街に行くのにも時間はかかるし結構キツイかも知れない。

少しだけ時間が勿体無かった気がした。

「ま、あと一体でどうにか100体目だし頑張りますか…………」

そう言っていつもと同じ所に向かう。そしてそこにはいつもどうりの………………

ピコンッ

   ____________

『特殊クエスト:極大剣の怒り狂う牛王』

条件:99体の『タウロス•ヴァーサーク』を討伐する。以降からはランダムでの出現になる。
   ____________

白い極大剣を両手で担いだソレはゆっくりとこちらに向かって歩いてきた。

自然と唾を飲み込むようになるぐらいにそのミノタウロスを見つめていた。

明らかに巨大な体躯。

その普通よりも大きい金色に輝く角。

その大剣に感化されたように白く光る皮膚。

銀色に輝く狂化時特有のオーラ。

何より普通を通り越したような程の白銀色の大剣が、その存在感を世界知らしめるかのように佇んでいた。

今までの相手の中でどの者よりも強い。

見れば分かる • • • • • • 

圧倒的存在感に僕は………………

「………………く、クク、クハハハハハハッ!!!いいね!!そうこなくちゃ!!!!」

「ソナタガ、ワレノシケンヲ、ウケルノカ」

「へ~AI付きなのか…………今日は運がいいなァ」

俺は • • 大剣を抜き、状態異常ポーションバッドポーション(狂化)を飲む。

始めて飲むがそこまで変わった事はないような気がする。頭が痛いし、ナニかを壊しタクナルが…………

灰色だった狂化特有のオーラが一気に色を濃くし、大きくなる。

壊したい壊したい壊しタイ壊シタイ壊シタイ壊シタイ壊シタイ!!

「ハァハァ始ヨウか。決闘たたかいヲォ!!!」

力の差はポーションを使っても歴然としていた。あり得ない程の速さに……だが視えなくは無い。
限界まで【限界突破】と【軽業】を使い、地面スレスレになるように後ろに跳ぶ。奴の大剣はデカくリーチがあるがその分隙がでかくなる。ソレでも速いが狂化している俺には躱せないことはない。

そのまま狂ったようにギリギリを避け、踊るように移動する。

大剣を地面に突き立てて姿勢を直し、相手の周りを駆け抜ける。

「『羅生門•開門インフィニティゲート•ファースト』!!」

振り子の原理を使って無理やり方向転換させ、武技を発動させる。

大剣と大剣がぶつかり、エフェクト同士の相殺によって大きくノックバックする。

が、空中で【軽業】による『剣飛ソードリフレクト』を発動させて未だ空中にいる相手の元に向かう。剣を蹴るように回し、武技を使う。

「『羅生門•輝閃インフィニティゲート•レイ』!!」

宙返りをする様に大剣を振り回し、黒光りする斬撃を浴びせる。あいては悲鳴を上げながら、それでもカウンターとばかりに大剣を振り回し、それをバク転の要領で避ける。地面にたいけんを突き刺し、無理やり方向を変えると腰に差しておいたナイフを素早く下投げで投げる。

「『レイヴン』」

3本のナイフはそれぞれ顔、腕、足に向かっていくが、避けるまでもないというかの様にそのまま受け、そのまま斬りかかってくる。

「……クソ!」

慌てて大剣を横にし防御するが、そのまま吹き飛ばされて大きくHPが減り、1割を一気にきった。

こっちは残り1割、相手は8割異常ある。普通に考えて無理だ。俺ですらそう思った。ソロ限定とか意味わかんないんだけど。

「……ハァハァ…いく、ぞ?……あ、レ……」

急に頭が痛くなり、片膝をついてしまう。無理だこりゃ……そう思いながら俺はその白い大剣に吹き飛ばされた。










あぁ、楽しかっ、た、な、ァ








   ___________

ルナ
Lv23
持ち金:563240コル
HP:0/321
MP:10/340
筋力:391
速度:481
頑丈:351
魔力:379
器用:483
体力:352

スキル:【千里眼Lv17】【投擲Lv18】【剣術Lv19】【魔力Lv14】【水魔法Lv14】【ペンまわしLv18】【軽業Lv16】【限界突破Lv16】【祈りLv4】【手品Lv7】

EXスキル:【斬撃強化Lv3】【狂化強化Lv2】New!【英雄羨望Lv1】New!

称号:狂乱者New!、英雄の成り損ないNew!
   ___________



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