終わらない仮想世界へようこそ

ソナタ

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第1章 さぁ冒険を始めよう!

第9話 ハルの事情とルナの好み

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「………………そうか、けたのか」

あの後、新たに『称号』や、スキルのレベルアップがあったが、あんまり印象に残っておらず、そのままログアウトした。

僕が負けてから1週間、ひたすらに大剣を振りまくり、遂に【大剣】に昇華した。

名前の通り大剣専用のスキルだ。今まで出来なかった大剣の武技などが出来るようになる。
僕の場合、ほぼ狂化専用の武技を使うのであまり実感がないが大剣の攻撃に補正が入るらしいので、無意味ではないと思う。他にも、【直剣】、【曲剣】、【長剣】、【蛇腹剣】、【刀術】、【短剣】等が合ったが普通に大剣を使っているので【大剣】にした。

そして何度かミノタウロスに挑んだがあの白いミノタウロスは出る事無く、ただただ通常種を力任せに狩る様にしていた。

「んじゃそろそろ次の街に行きますか……」

この街も悪くなかったが、先に行かなければならない。それにそろそろギルドにも加入しないと…………
そして僕は『狂喜の大剣ヴァーサーク•ディアベル』を背にかけて次の街へ向かい始めた。

「……………………………ッハ!!」

横斬り、縦斬り、回し斬りの連続攻撃で、猪型モンスターをノックバックさせる。
空中に浮かんだモンスターに向けて大剣を回し斬りの勢いのままスイングし、途中で手を離して、【投擲】する。

「グフォオオオ!!」

モンスターは赤いエフェクトを撒き散らしながら最後にえて光って消えた。

『EXスキル』以外の通常スキルは、初期さいしょの10個、レベルが10に上がるにつれて1個ずつ増えていく。今、Lv24の僕は後2個の通常スキルを取得することができる。
でどれを取得するかと言うと………

【跳躍】と【体術】だ。

【跳躍】は移動するのに楽になりやすいのと、回避をしやすくするので有力だからである。

【体術】は基本、足と手での攻撃で、リーチが長く小回りが効きにくい【投擲】、【大剣】や、【軽業】【跳躍】との相性がよいため、取ることにした。

ちょうどよく、さっきのモンスターが出てきたので新しく取得したスキルを使う。

突進してきたソレの間合いぎりぎりで飛び上がり、6mぐらい上に上がる。

「逆『剣飛ソードリフレクト』!」

下向きに『剣飛ソードリフレクト』を使い、落ちる。

左手に大剣を持ち替え、拳を握りしめて…………

「ブヒャアアアア!!」

頭を投打とうだする。少し減速するがそれ以上に落下速度が強かったのかそのままタックルするかの様にモンスターに落ちた。

「く、痛いなクソッ」

かなりHPも減ったがその分攻撃力も高かったらしい。フラフラしていたがそのまま倒れてしまった。
よろよろと立ち上がりながら、回復ポーションを飲む。

途中で採取しながら次の街へ移動する事にした。

『フォース』

4つ目の街にして今行ける中で一番巨大な街である。
夜に灯るライトアートは全体をかたどるに相応しく、中々の絶景なのらしい。

取り敢えず、私服用の服と新たな防具を買うために店を探す。私服用はあるに越したことはないと思う。

今着ている防具はセカンドで買った黒色のシャツに、レアドロップ品の灰狼の剛毛シルバー•ハイウルフと採取した紅阿修羅上位モンスターの銀糸を使ったハーフコートを着ている。ズボンは綿花で作られたジンズらしい。グレドールに紹介してもらった人に作ってもらったもので、速度+15の優れものだ。

出来れば【体術】用の篭手こてか何かが欲しいのだけども…………

「ここか…………」

一応ノックしてドアを開ける。
中に入ると奥に一人の女の子がいた。夜月に比べてもかなり小さいような気がする。140あるのだろうか?けど何処かで………………

「あれ?星野くん?」

「え、誰?」

「酷いよ!一応担任でしょ?」

「あ~あの背と胸が小さいロリ教師」

グシャッ

「………………………………………………」

「アレ~先生ちゃんと聞こえなかったな~星野クン♪なんて言ったの~もう一回言ってみて~」

破壊不能オプションの筈のテーブルが抉れてるんですけど…………バグですか?

彼女の名前は鳴髪ナルカミ榛名ハルナ。“ハルちゃん先生”というあだ名で呼ばれている我が校のマスコットキャラクターみたいな人だ。22歳と学校の中で一番若い教師だが、背と胸と童顔が合わさってそうだとは思えない容姿をしている。

「もしかして胸小さいの気にしてるんですか?」

「グハッ!?」

「それとも背小さくて恋愛対象に見られない事とか?」

「ヒグッ!?」

「それとも、今だに彼氏ができない事とか?」

「もうやめて!!私のライフはもうゼロよ!?…………って何で私が年齢=彼氏いないって事知ってるんですか!?」

「勘に決まってるじゃないですか」

「ウググッって星野くんだっていないんじゃないの彼女」

「いませんけど…………僕が好きなのは先生だけですから!」

「え?………………本当に?」

「……………………冗談ですスイマセン」

「「………………………………」」

……………………この人信じかけたよね

「そんなに彼氏欲しいんですか?」

「…………だって飲み会行っても誰も構ってくれないし、お酒飲めないし」

「……………………………。」

「…………この前も友人の結婚式があったんだよね…背低いからって一番前の席で」

「…………………………………………………。」

「それに……」

「わかったからもうやめて!僕のライフはもうゼロだから!!」

「う、うぅゥ…だって…だって!」

ついに泣き出すハルちゃん先生。何か僕が泣かせたみたいじゃないですか…………

「…わかったからほら」

軽く抱き寄せ、よしよしと撫でる。ポンポンじゃなくてヨシヨシだ。

「……ヒクッ…………ヒクッ……」

ん~こんなに可愛いんだけどね~
何でいい人見つからんのだろうかねぇ……

しばらくこのままの状態でいよっ……

「すいませーん誰かいます………………か……?え?…え?どうした流名?誰を抱き寄せてって先生?」

「………………何でこのタイミングでくんの?翔……」

修羅場かよ…………








「と言う訳だ」

「と言う訳って言われても困るんだけど……」

今だに離さないハルを撫でながら近くにあった椅子に座って話す。翔一人じゃ無かったら結構ヤバかったかもしれん。

「まぁわかってくれ。コッチも疲れてるんだわ……」

「…………まぁわかったよ。流名って実はロリコンなのか?」

「わかってねぇだろ!?」

「素が出てる素が……」

おっと…………

「僕がそんな訳無いじゃないか!ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。」

「そーですねー(棒)」

「まぁ、なつかれたんですよ。そうゆう感じで」

「ま、そういう事にしとくから。で寝てるよハナちゃん先生。」

「マジですか」

それはもうスヤスヤと僕の胸の中で眠っていました。
先生が生徒し置いて眠るってどういうことよ……

「でお前どうしてここに?」

「普通に服を買いにだけど……ここの店主ってハナちゃん先生なの?」

「わかんないよ。ただ愚痴ぐちに付き合わされただけだから」

ホント何してんだ僕は

「んじゃハナちゃん先生が起きたら行かない?スライム迷宮ダンジョンへ」

「スライム迷宮?」

「そ、スライム迷宮。スライムだけの迷宮なんだけど、スライムって服を溶かすからその迷宮人気ないんだよね。で行ってみたら…………」

「行ってみたら?」

次をうながし、ハルを抱き直す。

「なんと金のスライムがいたんだよ!倒したらコルが100万コル貰え」「よし行こう!起きろハル!!」

「ん、んにゃむにゃ……フニャぁ…………フアァッ………ん?」

「おはようハル!早速だけど今からスライム迷宮行くぞ!」

「……………………………ふぇ?」

僕の胸の中で眠たそうに首をかしげる幼女が静かに目を擦った。



   ___________

ルナ
Lv25
持ち金:679000コル
HP:432/432
MP:410/410
筋力:478
速度:561
頑丈:398
魔力:444
器用:563
体力:402

スキル:【千里眼Lv19】【投擲Lv19】【大剣Lv1】【魔力Lv15】【水魔法Lv15】【ペンまわしLv18】【軽業Lv18】【限界突破Lv18】【祈りLv4】【手品Lv7】

EXスキル:【斬撃強化Lv6】【狂化強化Lv3】【英雄羨望Lv1】

称号:狂乱者、英雄の成り損ない
   ___________



    
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