天晴珍語〜AV

dragon49

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 江戸時代、春画というものがありました。男女の痴態を絵に描いて独身男がドキドキしながら密かに見て楽しむという今からすると実に奥ゆかしいやり方です。

   江戸は家康さんが大工事をしたせいで、全国からチョンガーの職人大工が集められました。そんな独りもんの寂しさを慰める一種の精神的なスイーツだったのかもしれません。

 江戸から時代がずーっと下り東京になった今も晩婚化が進み街にチョンガー男が溢れているのは変わりませんが、春画の方は紙からデジタル化してAVとなり、より過激になっております。

  饅頭や羊羹を食べ過ぎると虫歯になるなどの弊害があるようにAVも見過ぎるとメンタルが蝕まれるようです。
 
 東京都下の女子高に勤務する生物のA先生は、最近とんと見かけません。

 国語のB先生「最近、A先生を見かけなくなりましたね」

数学のC先生「Aとは?」

B「ほら、カブト虫の幼虫を林から採ってきて、サナギから成虫になるまで克明に記録していた熱心な先生ですよ」

C「あー、あの人ね。夜、女子更衣室に忍びこんでる所を宿直の職員に見つかりましてね、バツが悪くなって辞めましたよ」

B「あー、それじゃカブト虫と一緒だ」

C「どういうことですか?」

B「変態したら捕まえられちゃった」


 

 
 
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