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第49話 魔王VS古代巨獣ゴモラ
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「何だあれは!あんなデカイとは聞いてないぞ?」
オレは文句を言いながら、崩れる家屋の隙間を駆け抜ける。
振り向くとオレが話しかけているはずのユウは、勇者魔法でさっさとはるか先に避難していた。逃げ足が速すぎだ。
家屋が崩れ落ちると、それを壊したソイツの姿が再び視界に飛び込んでくる。
それは、例えるなら岩山だった。岩山が動いて襲ってくるのだ。
明らかにオレに照準を合わせ追ってくるソイツの攻撃を、オレは必死で交わした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
シャンダライズ王国を出発したオレ、ユウ、スカーレットと、この国オーウェンハイムからの使者ハサムの四人は、無事にオーウェンハイムの首都シンソへたどり着いた。
討伐を依頼された古代巨獣ゴモラは、この街の北にあるキューゴの街を破壊してそこに居座っているという話だった。キューゴから多くの人間がこの首都シンソへ避難してきているらしい。オレたちは翌日に、そんな避難民たちに詳しい事情を聞いてから討伐へと向かう予定だった。
シンソへたどり着いたその日は宿へ泊り、久しぶりのベッドでの睡眠は快適だったが、目覚めは最悪だった。
まだ日が昇ったばかりの早朝。地震と間違うほどの激しい轟音と揺れに、目を覚ませられたのだ。
ズン!ズン!と何度もその衝撃音が街中に鳴り響く。
それはこの街の北側の城壁から聞こえて来た。
「なんだ?戦争でも始まったのか?」
慌ててベッドから飛び起きたオレは、現状を把握すべく窓から身を乗り出して音のする側を眺める。
街並みの向こう側には、高い城壁がそびえたっており、そこから煙が立ち上っている。
破城槌や、大型の投擲兵器による岩石をぶつけたというレベルの揺れではない。
ズン!ズン!という轟音が響く度、城壁から煙が立ち上った。
オレが慌てて服を着て部屋を出ると、隣の部屋から出て来たユウとばったり会った。
「何の音だ?」
「分からん。とりあえず確認に行くぞ」
城壁の反対側へと逃げ惑う人々。そんな人の流れに逆らい、オレたちは城壁の上へと辿り着く。そこから見えたのは城壁へ体当たりを繰り返す岩山だった。
「なんだありゃ?!」
よく見ると岩山ではなく、トカゲのような四本の足があることに気付く。だがトカゲにしては、それは大きすぎる。全長にして50m以上はあるのだ。
そしてそんな岩山のようなトカゲが、城壁へ向けて体当たりを繰り返していたのだという事が分かった。
「おい!おまえたち何をしている?ここは危険だ、早く非難しろ!」
城壁の兵士だ。オレたちの姿を見つけて慌てて近寄ってきた。
「お前の方こそ早く逃げろ!オレたちは冒険者だ。あれを倒す」
「無茶言うな!見ただろう?ゴモラは人間の力ではどうしようもない。あれは天災だ。逃げるしかないんだ!」
薄々気付いてはいたが、兵士の言葉を改めて確認する。
「あれが古代巨獣ゴモラなんだな?」
「そうだ。この北のキューゴの街を破壊して、しばらくそこにいたらしいが、今朝急に移動を開始したらしい。先ほどシンソの街全体に避難勧告を発令した。お前たちも早く逃げろ!」
「オレたちはそのゴモラを倒すためにこの国にやってきたのだ」
オレはそう言って武器を構える。
「『灰燼に帰す弓』!」
だが弓を構えるオレは、躊躇する。ゴモラは巨大すぎて、どこに照準を合わせたら良いか分からないのだ。
「ええい、ままよ!≪魔法の矢≫!」
その胴体の真ん中に向け、オレは≪魔法の矢≫を放った。
直後、ボシュッ!という音と共に、直撃した箇所の岩が消滅する。だが、遠目では何が変わったかすら分からない程度だ。
「なんだと?!」
一撃必殺であるはずの、オレの≪灰燼に帰す弓≫から放つ一撃が通用しない?!
これまでどんな魔物も一撃で屠って来た究極の一撃が通用しなかったのだ。
焦るオレをしり目に、いつの間にか城壁の下へと降り立ったユウが、ゴモラへと突撃していった。
「ウオラアアアア!!!」
岸壁のようなゴモラの横腹に、ユウの神器『殲滅し尽くす聖剣』で何度も斬りつける。斬りつけた部位の岩は切り裂かれ、砕け落ちて行くが、いかんせん相手が巨大すぎる。外層を少し破壊しているという程度の攻撃にゴモラは動じる事もなく、そしてその体の動きで崩れて来た表皮=岩石がユウを襲い、あわや下敷きになる寸前、ユウはその場所を離脱した。
勇者魔法≪接続≫で、空を飛ぶように城壁の上へと降り立ったユウに、ヴォルトが心配して声を掛ける。
「大丈夫か?」
「ああ、俺は大丈夫だけど、アレはどうしようもねえぞ?剣で切っても表面を切ることしかできねえ。《神風特攻》食らわしても通用しそうもねえ」
ユウの最大の攻撃も通用しないほどの強敵。
言いたくないがオレは油断をしていたようだ。ヴァレンシュタイン王国へ行く途中に、ついでに討伐するつもりだった。だがついでどころの話ではなく、この目の前の古代巨獣ゴモラは、これまで出会った魔物の中でも最大の強敵だったのだ。
「こうなったら本気を出すしかないな」
人間界では魔力の回復が遅いため、オレは今まで魔力の消費を最小限に抑えるよう心掛けて来た。実際手加減して倒せない魔物と遭遇したこともなかったため、今まではそれでよかったが、このゴモラ相手にはそれでは通用しないようだ。
オレは両手を上に向け、魔力を練る。上空に魔力がエネルギーに変換された巨大な光体が出現する。そして最大出力のそれを、巨獣ゴモラに対して放った。
「≪魔法の矢≫!」
数えきれないほどのたくさんの魔法の矢が、ゴモラへと降り注ぐ。
雨のように降り注ぐ光の矢が、ゴモラの外皮である岩石を次々と破壊してゆく。
チュドドドド……という爆音と共に数十秒間続いたその攻撃が遂に止み、オレは疲労でその場に膝をついた。
「どうだ?」
オレは眼下のゴモラに視線を送る。
俺の≪魔法の矢≫は、傷をつけるというレベルではなく、弱い魔物なら消滅させてしまうほどの威力を持つ。それを全開出力で、一度に打てるだけ放ったのだ。さすがの巨獣も消滅したかもしれない。
そう思っていた。
そんなオレの予想をはるかに裏切り、奴は平然とそこにいた。
平然と、というのは語弊があったかもしれない。
ゴモラのぶ厚い外皮の大部分を破壊したようで、その体は一回り二回り小さくなったように見える。
だがその姿は相変わらず岩山のような外観で、それまで高さのあった山が削れて低くなり、より巨大トカゲというシルエットに近くなったように思う。
今まで気付かなかったが、頭の両側に目のような部位があり、視線がオレに向いている事に気付く。
そしてゴモラはその巨大な口を大きく開いた。
「まずい!ブレス攻撃か?!」
ゴモラの口の中が青白く光る。その直後青白いエネルギーの塊は、オレたちの立っている場所の城壁へと炸裂する。その瞬間、これまで体当たりでも崩れずに持ちこたえていた城壁が、遂に崩れ落ちた。
オレは兵士を庇いながら、崩れてゆく城壁の上を跳び移り、地上へと着地する。
無事に着地できた兵士は一目散に逃げ出してゆく。オレは奴の様子を確認しようと振り返ると、そびえたつゴモラと視線があった。明らかにオレに敵意を抱いている。
これまで敵前逃亡などしたことの無かったオレだが、さすがに今回ばかりは後ろに向かって走り出した。いや、これは逃亡ではない。反撃のチャンスを掴むための一時退却なのだ。
城壁を破壊し、街の中へと入って来たゴモラは、街並みを破壊しながらオレを追いかけてくる。
一緒に走っていたユウはいつの間にか勇者魔法≪接続≫で、さっさと退避していた。
逃げ惑うオレの駆け足よりも、やつの速度の方がやや早い。街の建物も盾にすらならないようだ。さすがにこのままではいつか俺も瓦礫の下敷きになってしまう。
遂にオレは、今まで魔力温存のために封印していた≪飛行≫の魔法を使い、空へ浮かび上がる。
ゴモラからは逃げ出すことができたが、思っていた通り魔力がぐんぐんと消費されてゆくのを感じる。このままではその内魔力が切れて落下してしまうと思い、近くで一番高い建物へとすぐに着地をした。そこは教会の塔の上だった。
そんなオレの姿を見つけたユウも、≪接続≫で塔の上へとやってくる。
「どうするヴォルト?マジでこれヤバいぞ?街の中はまだ避難が終わってないし、大きな被害がでるぞ?」
そうなのだ。情報が早かった城壁周辺は避難が進んでいるが、まだほとんど避難情報の行っていない地区までゴモラが進もうとしている。
「こうなったら奥の手だ。雷撃魔法を使う。ユウ、ゴモラを開けた場所まで誘導できるか?」
オレは文句を言いながら、崩れる家屋の隙間を駆け抜ける。
振り向くとオレが話しかけているはずのユウは、勇者魔法でさっさとはるか先に避難していた。逃げ足が速すぎだ。
家屋が崩れ落ちると、それを壊したソイツの姿が再び視界に飛び込んでくる。
それは、例えるなら岩山だった。岩山が動いて襲ってくるのだ。
明らかにオレに照準を合わせ追ってくるソイツの攻撃を、オレは必死で交わした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
シャンダライズ王国を出発したオレ、ユウ、スカーレットと、この国オーウェンハイムからの使者ハサムの四人は、無事にオーウェンハイムの首都シンソへたどり着いた。
討伐を依頼された古代巨獣ゴモラは、この街の北にあるキューゴの街を破壊してそこに居座っているという話だった。キューゴから多くの人間がこの首都シンソへ避難してきているらしい。オレたちは翌日に、そんな避難民たちに詳しい事情を聞いてから討伐へと向かう予定だった。
シンソへたどり着いたその日は宿へ泊り、久しぶりのベッドでの睡眠は快適だったが、目覚めは最悪だった。
まだ日が昇ったばかりの早朝。地震と間違うほどの激しい轟音と揺れに、目を覚ませられたのだ。
ズン!ズン!と何度もその衝撃音が街中に鳴り響く。
それはこの街の北側の城壁から聞こえて来た。
「なんだ?戦争でも始まったのか?」
慌ててベッドから飛び起きたオレは、現状を把握すべく窓から身を乗り出して音のする側を眺める。
街並みの向こう側には、高い城壁がそびえたっており、そこから煙が立ち上っている。
破城槌や、大型の投擲兵器による岩石をぶつけたというレベルの揺れではない。
ズン!ズン!という轟音が響く度、城壁から煙が立ち上った。
オレが慌てて服を着て部屋を出ると、隣の部屋から出て来たユウとばったり会った。
「何の音だ?」
「分からん。とりあえず確認に行くぞ」
城壁の反対側へと逃げ惑う人々。そんな人の流れに逆らい、オレたちは城壁の上へと辿り着く。そこから見えたのは城壁へ体当たりを繰り返す岩山だった。
「なんだありゃ?!」
よく見ると岩山ではなく、トカゲのような四本の足があることに気付く。だがトカゲにしては、それは大きすぎる。全長にして50m以上はあるのだ。
そしてそんな岩山のようなトカゲが、城壁へ向けて体当たりを繰り返していたのだという事が分かった。
「おい!おまえたち何をしている?ここは危険だ、早く非難しろ!」
城壁の兵士だ。オレたちの姿を見つけて慌てて近寄ってきた。
「お前の方こそ早く逃げろ!オレたちは冒険者だ。あれを倒す」
「無茶言うな!見ただろう?ゴモラは人間の力ではどうしようもない。あれは天災だ。逃げるしかないんだ!」
薄々気付いてはいたが、兵士の言葉を改めて確認する。
「あれが古代巨獣ゴモラなんだな?」
「そうだ。この北のキューゴの街を破壊して、しばらくそこにいたらしいが、今朝急に移動を開始したらしい。先ほどシンソの街全体に避難勧告を発令した。お前たちも早く逃げろ!」
「オレたちはそのゴモラを倒すためにこの国にやってきたのだ」
オレはそう言って武器を構える。
「『灰燼に帰す弓』!」
だが弓を構えるオレは、躊躇する。ゴモラは巨大すぎて、どこに照準を合わせたら良いか分からないのだ。
「ええい、ままよ!≪魔法の矢≫!」
その胴体の真ん中に向け、オレは≪魔法の矢≫を放った。
直後、ボシュッ!という音と共に、直撃した箇所の岩が消滅する。だが、遠目では何が変わったかすら分からない程度だ。
「なんだと?!」
一撃必殺であるはずの、オレの≪灰燼に帰す弓≫から放つ一撃が通用しない?!
これまでどんな魔物も一撃で屠って来た究極の一撃が通用しなかったのだ。
焦るオレをしり目に、いつの間にか城壁の下へと降り立ったユウが、ゴモラへと突撃していった。
「ウオラアアアア!!!」
岸壁のようなゴモラの横腹に、ユウの神器『殲滅し尽くす聖剣』で何度も斬りつける。斬りつけた部位の岩は切り裂かれ、砕け落ちて行くが、いかんせん相手が巨大すぎる。外層を少し破壊しているという程度の攻撃にゴモラは動じる事もなく、そしてその体の動きで崩れて来た表皮=岩石がユウを襲い、あわや下敷きになる寸前、ユウはその場所を離脱した。
勇者魔法≪接続≫で、空を飛ぶように城壁の上へと降り立ったユウに、ヴォルトが心配して声を掛ける。
「大丈夫か?」
「ああ、俺は大丈夫だけど、アレはどうしようもねえぞ?剣で切っても表面を切ることしかできねえ。《神風特攻》食らわしても通用しそうもねえ」
ユウの最大の攻撃も通用しないほどの強敵。
言いたくないがオレは油断をしていたようだ。ヴァレンシュタイン王国へ行く途中に、ついでに討伐するつもりだった。だがついでどころの話ではなく、この目の前の古代巨獣ゴモラは、これまで出会った魔物の中でも最大の強敵だったのだ。
「こうなったら本気を出すしかないな」
人間界では魔力の回復が遅いため、オレは今まで魔力の消費を最小限に抑えるよう心掛けて来た。実際手加減して倒せない魔物と遭遇したこともなかったため、今まではそれでよかったが、このゴモラ相手にはそれでは通用しないようだ。
オレは両手を上に向け、魔力を練る。上空に魔力がエネルギーに変換された巨大な光体が出現する。そして最大出力のそれを、巨獣ゴモラに対して放った。
「≪魔法の矢≫!」
数えきれないほどのたくさんの魔法の矢が、ゴモラへと降り注ぐ。
雨のように降り注ぐ光の矢が、ゴモラの外皮である岩石を次々と破壊してゆく。
チュドドドド……という爆音と共に数十秒間続いたその攻撃が遂に止み、オレは疲労でその場に膝をついた。
「どうだ?」
オレは眼下のゴモラに視線を送る。
俺の≪魔法の矢≫は、傷をつけるというレベルではなく、弱い魔物なら消滅させてしまうほどの威力を持つ。それを全開出力で、一度に打てるだけ放ったのだ。さすがの巨獣も消滅したかもしれない。
そう思っていた。
そんなオレの予想をはるかに裏切り、奴は平然とそこにいた。
平然と、というのは語弊があったかもしれない。
ゴモラのぶ厚い外皮の大部分を破壊したようで、その体は一回り二回り小さくなったように見える。
だがその姿は相変わらず岩山のような外観で、それまで高さのあった山が削れて低くなり、より巨大トカゲというシルエットに近くなったように思う。
今まで気付かなかったが、頭の両側に目のような部位があり、視線がオレに向いている事に気付く。
そしてゴモラはその巨大な口を大きく開いた。
「まずい!ブレス攻撃か?!」
ゴモラの口の中が青白く光る。その直後青白いエネルギーの塊は、オレたちの立っている場所の城壁へと炸裂する。その瞬間、これまで体当たりでも崩れずに持ちこたえていた城壁が、遂に崩れ落ちた。
オレは兵士を庇いながら、崩れてゆく城壁の上を跳び移り、地上へと着地する。
無事に着地できた兵士は一目散に逃げ出してゆく。オレは奴の様子を確認しようと振り返ると、そびえたつゴモラと視線があった。明らかにオレに敵意を抱いている。
これまで敵前逃亡などしたことの無かったオレだが、さすがに今回ばかりは後ろに向かって走り出した。いや、これは逃亡ではない。反撃のチャンスを掴むための一時退却なのだ。
城壁を破壊し、街の中へと入って来たゴモラは、街並みを破壊しながらオレを追いかけてくる。
一緒に走っていたユウはいつの間にか勇者魔法≪接続≫で、さっさと退避していた。
逃げ惑うオレの駆け足よりも、やつの速度の方がやや早い。街の建物も盾にすらならないようだ。さすがにこのままではいつか俺も瓦礫の下敷きになってしまう。
遂にオレは、今まで魔力温存のために封印していた≪飛行≫の魔法を使い、空へ浮かび上がる。
ゴモラからは逃げ出すことができたが、思っていた通り魔力がぐんぐんと消費されてゆくのを感じる。このままではその内魔力が切れて落下してしまうと思い、近くで一番高い建物へとすぐに着地をした。そこは教会の塔の上だった。
そんなオレの姿を見つけたユウも、≪接続≫で塔の上へとやってくる。
「どうするヴォルト?マジでこれヤバいぞ?街の中はまだ避難が終わってないし、大きな被害がでるぞ?」
そうなのだ。情報が早かった城壁周辺は避難が進んでいるが、まだほとんど避難情報の行っていない地区までゴモラが進もうとしている。
「こうなったら奥の手だ。雷撃魔法を使う。ユウ、ゴモラを開けた場所まで誘導できるか?」
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