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第87話 魔王、魔界へ
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ヴァレンシュタイン王国の王都内にいるオーテウス教団をほぼ制圧したヴォルト。
その直後に耳に飛び込んで来たのは、戦場にいる大司祭ザズーからの、王国内の全軍を魔界へと集めよという指令だった。
王都内では既にザズーの元帥の位ははく奪されており、それに応じる事はなかったが、まだその連絡が届いていない戦場ではザズーが軍隊を掌握していると思われる。
全軍を集めようとしているという事は、魔族と大規模な争いを起こそうとしている可能性が高い。
ヴァレンシュタイン国王に終戦することを認めさせたのだから、なんとしてもザズーの暴走を阻止しなくてはならない。
だが、慎重に接触せねば、ザズーが軍隊を率いて反乱を起こす可能性も高い。
そこでヴォルトが、国王直属の兵士と王都内にいる王国軍軍隊、総勢二千の軍隊を率いて、オーテウス教大司祭ザズーを討つために王国北部へと向かうことになった。
ガタガタと揺られる馬車の中で、ヴォルトと一緒に載っているのは、ヴァレンシュタイン王国の騎士カインと、シャンダライズ王国の騎士スカーレットの二人だった。
本来ザズーだけ討つのであれば、ヴォルト一人で充分であり、誰かを連れて行くことは足手まといでしかない。
だが、最初から最後までヴォルト一人に押し付けて待つわけにいかないという事と、ヴァレンシュタイン王国内の不祥事を自国で解決したいという思いで、これだけの兵士を率いて行くこととなった。
どうしてもこの軍勢が戦う必要があった場合、表向きはこのカインが指揮するという事になっているが、実際にはヴォルトの意思で使ってよいということになっている。
つまり、手柄だけはヴァレンシュタイン王国に譲るという事だ。
そうでもしないと、王国に平和をもたらした王国の真の支配者は、国王ではなく魔王だということになってしまう。
支配には権利だけでなく責任も降りかかってくる。
ヴォルトとしては、魔界だけでも手が届かないのに、人間の国の国民を幸福にするための責任など勘弁してもらいたい。
そのため、この二千の軍勢と戦場へと向かう事を、ヴォルトも認めざるを得なかった。
だがこの二千の軍隊が正面から乗り込んでは、総勢約五万と言われる魔界にいるヴァレンシュタイン王国軍と衝突を免れない。
正面からの衝突を避けるため、魔界に近づいたらこの軍の行軍速度を落とし、ヴォルトが単独で乗り込む予定だ。
単独で乗り込んだヴォルトは、ザズーを討ち、ヴァレンシュタイン王国軍の将軍バルイーグルという男と接触し、ザズーの元帥位解任と終戦の国王の勅命を伝えるという計画になっている。
そこまでの計画に、ヴォルトも異論はなかった。
ただ一つ気がかりなのは、神人エィスについてだ。
神人エィスについては、教皇イルマジェンダから知りうる限りの情報を聞き出したが、未だ謎に包まれている。
オーテウス教団の司祭たちは皆その存在を知っていて、大聖堂裏庭に集めた千人の傭兵を殺して魂を喰らったところを目撃していた。
だがオーテウス教団員以外の目撃情報が全くない。
そのためヴォルトは、集団幻覚の可能性もあると思っていた。
また実際に存在するとして、『神言』という絶対に逆らえない言葉を発するとか、オーテウス教の信仰魔法の全ての上位互換魔法を際限なく使えるとか、滅茶苦茶な能力を持っているという話だ。それが本当なら、戦って勝てるはずがない。
魔法で戦うだけならともかく、『神言』の対策など全く思いつかない。
だからといって、対策が思いつくまで待つわけにもいかず、とにかくヴォルトは戦場へと向かう。
「ヴォルト様、何かお飲み物でも飲まれますか?」
エィス対策に考え込んでいたヴォルトに、スカーレットが声を掛ける。
「あ、ああ。大丈夫だ。」
スカーレットはこの行軍に付いて来る必要はなかったが、本人の強い意思で同行することになった。
彼女が仕えるシャンダライズ王家のオズワルド王太子は、ヴァレンシュタイン王都へと残っている。
万が一オレたちの作戦が失敗し、ザズーが王都攻めてくる事になれば、オズワルドも争いに巻き込まれることになるだろう。
だがオズワルドは、オレと運命を共有すると決めたらしい。もちろんオレの勝利も確信してくれているのだが。
そしてスカーレットも、オレの傍で物語の顛末を見届けたいと言う。
だがオレにとってスカーレットを連れて行くことは、不本意だった。
この軍勢は、戦渦に巻き込まれたら最悪全滅する可能性がある。
騎士カインを含め、ヴァレンシュタインの兵士たちは、それを覚悟して付いてきている。
しかしヴァレンシュタイン王国と関係のないスカーレットが、共に死ぬ必要はない。
魔界に入ったらヴォルトはこの軍勢と離れ単独行動に入る。そうなればスカーレットを守ってやることもできない。ヴォルトはスカーレットの同行を最後まで反対していたのだが、結局押し切られてしまったのだ。
その事もヴォルトの心配事の一つだ。
「そう言えばずっと休憩もしていないな。他の兵士たちに休憩をさせた方がいいか?」
そう呟いたヴォルトに、騎士カインが答える。
「大丈夫です。本日は昼食時に一度休憩をし、午前と午後は休まず進む予定です。馬には回復魔法士がついていますし、問題があった場合には小隊長を通じて連絡があります。今は何も言ってきませんから、特に休憩を取る必要もないでしょう」
「そうか」
そんな話をしていると、彼らが乗る馬車に一騎の騎兵が並走し、馬車の戸を叩いてきた。
「何か問題が出たようだな」
ヴォルトにそう言われ、カインが苦笑いで答えると、扉に近づき窓からその小隊長に声を掛ける。
「どうした?」
「カイン様。この先で街道を一人で歩いている子供がいます。このままの速度で行軍しますと、その子供を巻き込んでしまいます」
「早馬を走らせて子供を回避させろ」
「今からでは間に合いそうにありません」
「バカ者!もっと早くに対応せぬか!」
そんな二人の会話を聞いていたヴォルトが声を掛ける。
「行軍速度を落すしかないだろう。馬に巻き込まれて死なせてはまずい」
「しかしヴォルト様。我々は一分一秒を争っています。田舎の子供一人の命のために予定を狂わせるのは……」
「バカ者!人の命の重さに変わりはない!」
ヴォルトにそう叱られ、カインはヴォルトに従う。
全軍に指令をだし。一旦行軍速度を緩めると、早馬を走らせて子供を回収させる。
そして再び行軍速度を戻した。
カイン以下小隊長たちの指揮系統がしっかりと統率が取れていたため、カインが心配していたほどの特に大きな行軍の乱れもなく、無事に速度を回復した。
「大した統率力じゃないか」
「とんでもありません」
一部始終を見ていたヴォルトから賞賛の言葉を投げかけられ、謙遜するカイン。
すると、先ほどの小隊長が再び馬車の外に現れる。
「カイン様!」
「どうした?」
「すいません。カイン様のお耳に聞かせるほどの話ではないのですが、先程回収した子供が、この先に行くなと強く言うのです。子供の戯言だと思うのですが、話す様子が尋常じゃなくて……。どうしましょう?」
小隊長のその話を聞いて、カインが返事をする前にヴォルトが答える。
「オレたちの行く先で何か見たのかもしれんな。その子をこの馬車まで連れて来てくれんか?」
そして連れて来られてその子供に対し、走る馬車の戸を開き、手を差し伸べてこの馬車へと跳び移らせた。
その子供はボロボロの服を着た、貧しそうな子供だった。手足や顔も汚れている。
他の馬車と雰囲気の違う高級感を持ったヴォルトたちの馬車に、そんな子供は委縮していた。
「緊張しなくても良い。おまえが知っている事を教えてくれるか?オレの名はヴォルト。こいつはカイン、こっちはスカーレットだ。お前の名は何という?」
「お……俺の名前は、マルスです。。兵隊さんたちは戦場へ行くんですよね?逃げた方がいいです。変な子供が現れて、砦の兵隊は、みんな頭がおかしくなっちゃったんです」
その直後に耳に飛び込んで来たのは、戦場にいる大司祭ザズーからの、王国内の全軍を魔界へと集めよという指令だった。
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全軍を集めようとしているという事は、魔族と大規模な争いを起こそうとしている可能性が高い。
ヴァレンシュタイン国王に終戦することを認めさせたのだから、なんとしてもザズーの暴走を阻止しなくてはならない。
だが、慎重に接触せねば、ザズーが軍隊を率いて反乱を起こす可能性も高い。
そこでヴォルトが、国王直属の兵士と王都内にいる王国軍軍隊、総勢二千の軍隊を率いて、オーテウス教大司祭ザズーを討つために王国北部へと向かうことになった。
ガタガタと揺られる馬車の中で、ヴォルトと一緒に載っているのは、ヴァレンシュタイン王国の騎士カインと、シャンダライズ王国の騎士スカーレットの二人だった。
本来ザズーだけ討つのであれば、ヴォルト一人で充分であり、誰かを連れて行くことは足手まといでしかない。
だが、最初から最後までヴォルト一人に押し付けて待つわけにいかないという事と、ヴァレンシュタイン王国内の不祥事を自国で解決したいという思いで、これだけの兵士を率いて行くこととなった。
どうしてもこの軍勢が戦う必要があった場合、表向きはこのカインが指揮するという事になっているが、実際にはヴォルトの意思で使ってよいということになっている。
つまり、手柄だけはヴァレンシュタイン王国に譲るという事だ。
そうでもしないと、王国に平和をもたらした王国の真の支配者は、国王ではなく魔王だということになってしまう。
支配には権利だけでなく責任も降りかかってくる。
ヴォルトとしては、魔界だけでも手が届かないのに、人間の国の国民を幸福にするための責任など勘弁してもらいたい。
そのため、この二千の軍勢と戦場へと向かう事を、ヴォルトも認めざるを得なかった。
だがこの二千の軍隊が正面から乗り込んでは、総勢約五万と言われる魔界にいるヴァレンシュタイン王国軍と衝突を免れない。
正面からの衝突を避けるため、魔界に近づいたらこの軍の行軍速度を落とし、ヴォルトが単独で乗り込む予定だ。
単独で乗り込んだヴォルトは、ザズーを討ち、ヴァレンシュタイン王国軍の将軍バルイーグルという男と接触し、ザズーの元帥位解任と終戦の国王の勅命を伝えるという計画になっている。
そこまでの計画に、ヴォルトも異論はなかった。
ただ一つ気がかりなのは、神人エィスについてだ。
神人エィスについては、教皇イルマジェンダから知りうる限りの情報を聞き出したが、未だ謎に包まれている。
オーテウス教団の司祭たちは皆その存在を知っていて、大聖堂裏庭に集めた千人の傭兵を殺して魂を喰らったところを目撃していた。
だがオーテウス教団員以外の目撃情報が全くない。
そのためヴォルトは、集団幻覚の可能性もあると思っていた。
また実際に存在するとして、『神言』という絶対に逆らえない言葉を発するとか、オーテウス教の信仰魔法の全ての上位互換魔法を際限なく使えるとか、滅茶苦茶な能力を持っているという話だ。それが本当なら、戦って勝てるはずがない。
魔法で戦うだけならともかく、『神言』の対策など全く思いつかない。
だからといって、対策が思いつくまで待つわけにもいかず、とにかくヴォルトは戦場へと向かう。
「ヴォルト様、何かお飲み物でも飲まれますか?」
エィス対策に考え込んでいたヴォルトに、スカーレットが声を掛ける。
「あ、ああ。大丈夫だ。」
スカーレットはこの行軍に付いて来る必要はなかったが、本人の強い意思で同行することになった。
彼女が仕えるシャンダライズ王家のオズワルド王太子は、ヴァレンシュタイン王都へと残っている。
万が一オレたちの作戦が失敗し、ザズーが王都攻めてくる事になれば、オズワルドも争いに巻き込まれることになるだろう。
だがオズワルドは、オレと運命を共有すると決めたらしい。もちろんオレの勝利も確信してくれているのだが。
そしてスカーレットも、オレの傍で物語の顛末を見届けたいと言う。
だがオレにとってスカーレットを連れて行くことは、不本意だった。
この軍勢は、戦渦に巻き込まれたら最悪全滅する可能性がある。
騎士カインを含め、ヴァレンシュタインの兵士たちは、それを覚悟して付いてきている。
しかしヴァレンシュタイン王国と関係のないスカーレットが、共に死ぬ必要はない。
魔界に入ったらヴォルトはこの軍勢と離れ単独行動に入る。そうなればスカーレットを守ってやることもできない。ヴォルトはスカーレットの同行を最後まで反対していたのだが、結局押し切られてしまったのだ。
その事もヴォルトの心配事の一つだ。
「そう言えばずっと休憩もしていないな。他の兵士たちに休憩をさせた方がいいか?」
そう呟いたヴォルトに、騎士カインが答える。
「大丈夫です。本日は昼食時に一度休憩をし、午前と午後は休まず進む予定です。馬には回復魔法士がついていますし、問題があった場合には小隊長を通じて連絡があります。今は何も言ってきませんから、特に休憩を取る必要もないでしょう」
「そうか」
そんな話をしていると、彼らが乗る馬車に一騎の騎兵が並走し、馬車の戸を叩いてきた。
「何か問題が出たようだな」
ヴォルトにそう言われ、カインが苦笑いで答えると、扉に近づき窓からその小隊長に声を掛ける。
「どうした?」
「カイン様。この先で街道を一人で歩いている子供がいます。このままの速度で行軍しますと、その子供を巻き込んでしまいます」
「早馬を走らせて子供を回避させろ」
「今からでは間に合いそうにありません」
「バカ者!もっと早くに対応せぬか!」
そんな二人の会話を聞いていたヴォルトが声を掛ける。
「行軍速度を落すしかないだろう。馬に巻き込まれて死なせてはまずい」
「しかしヴォルト様。我々は一分一秒を争っています。田舎の子供一人の命のために予定を狂わせるのは……」
「バカ者!人の命の重さに変わりはない!」
ヴォルトにそう叱られ、カインはヴォルトに従う。
全軍に指令をだし。一旦行軍速度を緩めると、早馬を走らせて子供を回収させる。
そして再び行軍速度を戻した。
カイン以下小隊長たちの指揮系統がしっかりと統率が取れていたため、カインが心配していたほどの特に大きな行軍の乱れもなく、無事に速度を回復した。
「大した統率力じゃないか」
「とんでもありません」
一部始終を見ていたヴォルトから賞賛の言葉を投げかけられ、謙遜するカイン。
すると、先ほどの小隊長が再び馬車の外に現れる。
「カイン様!」
「どうした?」
「すいません。カイン様のお耳に聞かせるほどの話ではないのですが、先程回収した子供が、この先に行くなと強く言うのです。子供の戯言だと思うのですが、話す様子が尋常じゃなくて……。どうしましょう?」
小隊長のその話を聞いて、カインが返事をする前にヴォルトが答える。
「オレたちの行く先で何か見たのかもしれんな。その子をこの馬車まで連れて来てくれんか?」
そして連れて来られてその子供に対し、走る馬車の戸を開き、手を差し伸べてこの馬車へと跳び移らせた。
その子供はボロボロの服を着た、貧しそうな子供だった。手足や顔も汚れている。
他の馬車と雰囲気の違う高級感を持ったヴォルトたちの馬車に、そんな子供は委縮していた。
「緊張しなくても良い。おまえが知っている事を教えてくれるか?オレの名はヴォルト。こいつはカイン、こっちはスカーレットだ。お前の名は何という?」
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