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第3章
第24話 もう一組の異世界漂流者たち
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グリセリア王国バーガンディ領の中心都市ナイトロ。
農業と貿易で栄えているこの街は、かつての戦争の名残で城壁に囲まれている。街へと入るためには、街道の門にある検問を通過しなくてはならない。
西門の衛兵であるノルドは、今日もナイトロへの入退場をする通行者の整理をしていた。
街の外に出るのは比較的簡単だが、街の中に入るためには、必ずステータスプレートによってステータスの表示が義務付けられている。城門に配備されているステータスプレートには『賞罰』の表示機能がついている。それによって気になる表記がされたものは、別室にて取り調べが行われる事がある。また健康状態を示す『状態』の項目については、伝染病などの患者を街の中へと入れないために確認が行われている。
今日は、窃盗歴のあった者が発見され、事情聴取のために一時通行が制限された。そのためナイトロへ入ろうとする者たちが待たされ、長い列となっていた。
こうなると列から不満の声や、体調不良の者が出たりすることがある。列の整理だけでなく、そういう対応もノルドの仕事だ。
今日もいつものごとく、列の後ろから騒ぎの声が聞こえた。待たされることに不満を言う者たちでもいるのだろう。ノルドは列の最後尾へと歩いて行った。
「どうした?!何を騒いでいる!」
ノルドは騒ぎが起きている集団を一括する。みずほらしい服を着た一般人と違い、ノルドはチェインシャツにフレームヘルムをまとい、手には長い槍を持っている。兵士の装備は、見た目にも一般人を恐れさせる。
だがそんなノルドの一声でも騒がしい声は止むことがなかった。
「なあ、喉が渇いたんだって、おまえ水持ってたらくれよ!」
どうやらその男が騒ぎの元らしい。正確には四人組の老人だ。いや、老人と呼ぶには不思議な者たちだった。その顔のしわなどからして老人に見える。とくに一番騒いでいる長髪の男は白髪だ。だが老人と呼ぶにはパワフルで、全員背が高く、背筋がまっすぐで、若者と変わらぬ体力がありそうであった。
ノルドはそんな謎の老人集団に声を掛ける。
「お前たち、何を騒いでいるんだ!静かに並べ」
「なんだよ!兵隊みたいなやつが来たぞ!お前たち人生の先輩を敬えよ!」
長髪の老人がノルドの胸を突き飛ばす。思わずノルドは転倒しそうになるところを堪える。なんという力だ。油断していたらこちらが怪我をさせられてしまう。
「貴様、衛兵に逆らうのならば捕えるぞ!」
不気味な連中だが、感情的になって油断してはいけない。ノルドは怒りつつも冷静にその者たちを観察する。
「おいジョー、やめろよ。こんなところでも捕まっちまうぞ。ワハハ!」
「うるせえよケヴィン。ちょっと押しただけじゃねえか!」
長髪の老人はジョーというらしい。それをからかっている男はケヴィンと呼ばれていた。
ケヴィンは髪は茶色いが顔を見る限りジョーと同世代の老人だろう。それよりも彼の着ている服に目が行く。胸元までだらしなく開けた紺色のシャツには、大きな白い花の絵柄がたくさん描かれている。そんな鮮やかな柄のシャツを見るのは初めてだし、その柔らかそうで光沢のある素材も、まるで貴族の着る衣服のようだ。だがはいているズボンは、膝や太もものところが破けていて、貧しい農民のようでもある。首元に光る小さなシルバーのネックレスや手首にしているシルバーのバングルも、もしかしたら高価なものかもしれない。金持ちの変わり者の老人なのだろうか?
長髪の男ジョーの衣服は、ドレープのかかったトップスに、たくさんのカラフルなネックレスをしている。まるで呪術師か何かに見えるが、ローブを着ているわけではなく、下は細い黒いパンツだ。そして頑丈そうな黒いブーツを履いている。分からん。今までたくさんの通行人を観察してきたが、この者たちが何者なのか分からん。
「おい、兄ちゃん衛兵だっつったな?水くれよ水。ずっと待たされても列が進まねえじゃねえかよ。水がねえなら酒でもいいから持ってこいよ」
「お前たちは何者だ?この街に何をしに来た?」
あまりに騒がしいため、ノルドはストレートに疑問をぶつける。
「何をしに?……なんだっけ?」
すると長髪の男、ジョーはとぼけるようにそう言った。
「おいダン!おまえからこいつに説明してやれよ」
そして後ろにいた筋肉質な男にそう声を掛ける。ダンと呼ばれた筋肉質な男も、顔だけ見るとそれなりに老人に見える。だがその鍛えられ引き締まった肉体は老人とはかけ離れたものだった。
「それはあれだ。観光だな。まだ仕事をするって決まったわけじゃないしな」
腕を組んで立っているダンは、そう答えた。体格から見える印象とは変わって、その話し声はとても落ち着いていて、ジョーと比べるととても紳士的だった。
「あれか!飛行場と同じか!観光、観光!俺たちは観光に来たんだ」
何やら納得した様子のジョーは、ダンの言った言葉を繰り返すように答えた。
「分かった、水だな。今持ってくるから大人しくしていろ!それと今の事は上司に報告させてもらうからな!」
「おっ。兄ちゃん話が分かるな。早くしてくれ」
上司に報告すると脅かしたのだが、ジョーはそこの部分には全く驚かず、ただ水を早く持ってこいと言うのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「……そういう四人の老人が騒いでいたのですが、あまりに怪しい者たちですので捕えておいた方が良いでしょうか?」
詰め所に戻ると、ノルドは上司のタングステンにそう報告する。
するとタングステンは腕を組んだまま、考え込む。
「立派な衣服を着ていたと言ったな?それに首飾りなどを付けていると言うなら、それは貧しい平民とは考えにくい。暇を持て余した金持ちの老人たちが旅をしているのではないだろうか?」
「そう言われてみればそんな気もします。貴族というのは品位がない。ごろつきというには立派な物をまとっている。有閑老人と言われたら当てはまる気もします」
「まだ仕事をすると決まったわけじゃないとも言ったのだったな?もしかしたら大商人で、この街が気に入ったなら大きな商売をするのかもわからん。だとしたら機嫌を損ねてはならん。ノルド、老人たちに失礼な態度はとっていないだろうな?すぐに呼んで、ステータスチェックをせよ」
「はっ!」
間もなくして、列から四人が呼び出され、この別室へと通されていた。
四人が椅子に座って待っていると、衛兵が三十センチ四方の薄い石板=ステータスプレートを持ってくる。
「何だその石板は?」
「お手数を掛けますが、一人ずつステータスプレートに手をかざしてもらえますでしょうか?皆さんのステータスを確認させてもらいたいと思います」
ノルドがそう説明をすると、まずはケヴィンが手をかざした。
「これでいいのか?」
そう言ってケヴィンもステータスプレートに浮かび上がったステータスを覗き込む。
ノルドもそれを確認する。
名前:ケヴィン・アトランティス
年齢:61
性別:男
職業:歌手LV40/40
商人LV50/50
詩人LV12/30
HP:780/800
MP:400/400
力:128
早:130
賢:79
スキル:なし
状態:健康
賞罰の履歴:騎士爵
国籍:英国
なんだこの数字は?!
ノルドは目を疑った。
明らかに表記されている数字がけた違いだったのだ。
HPは鍛え抜かれた戦士で100を超えることがある。力、素早さ、賢さの数値も50くらいは見たことがあるが、100を超えるのを見たのは初めてだ。最初ステータスプレートの故障を疑ったが、自分で試してみたところ問題がなかった。
そしてなにより驚いたのは、四人が四人とも爵位を持っていた事だ。爵位の一番下の騎士爵であるとは言え、この国では貴族と平民では明らかな扱いの違いがある。
ノルドは貴族に対し無礼があったことを詫び、改めて上司に報告をするためこの部屋で待っていてもらうよう伝えると慌てて部屋を出て行った。
部屋に残された四人は、ステータスプレートで面白そうにそれぞれのステータスの確認をしていた。
「そういや女王陛下に勲章をもらったことがあったな。二十年くらい前だっけか?」
「おまえ歌手より商人の才能の方があるのかよ!ギャハハ!」
その老人たち、ロックバンド「ザ・ストーンクリーチャーズ」の四人は、初めて訪れる異世界に対し、いつもと態度が変わることなく、その文化の違いを楽しんでいた。
農業と貿易で栄えているこの街は、かつての戦争の名残で城壁に囲まれている。街へと入るためには、街道の門にある検問を通過しなくてはならない。
西門の衛兵であるノルドは、今日もナイトロへの入退場をする通行者の整理をしていた。
街の外に出るのは比較的簡単だが、街の中に入るためには、必ずステータスプレートによってステータスの表示が義務付けられている。城門に配備されているステータスプレートには『賞罰』の表示機能がついている。それによって気になる表記がされたものは、別室にて取り調べが行われる事がある。また健康状態を示す『状態』の項目については、伝染病などの患者を街の中へと入れないために確認が行われている。
今日は、窃盗歴のあった者が発見され、事情聴取のために一時通行が制限された。そのためナイトロへ入ろうとする者たちが待たされ、長い列となっていた。
こうなると列から不満の声や、体調不良の者が出たりすることがある。列の整理だけでなく、そういう対応もノルドの仕事だ。
今日もいつものごとく、列の後ろから騒ぎの声が聞こえた。待たされることに不満を言う者たちでもいるのだろう。ノルドは列の最後尾へと歩いて行った。
「どうした?!何を騒いでいる!」
ノルドは騒ぎが起きている集団を一括する。みずほらしい服を着た一般人と違い、ノルドはチェインシャツにフレームヘルムをまとい、手には長い槍を持っている。兵士の装備は、見た目にも一般人を恐れさせる。
だがそんなノルドの一声でも騒がしい声は止むことがなかった。
「なあ、喉が渇いたんだって、おまえ水持ってたらくれよ!」
どうやらその男が騒ぎの元らしい。正確には四人組の老人だ。いや、老人と呼ぶには不思議な者たちだった。その顔のしわなどからして老人に見える。とくに一番騒いでいる長髪の男は白髪だ。だが老人と呼ぶにはパワフルで、全員背が高く、背筋がまっすぐで、若者と変わらぬ体力がありそうであった。
ノルドはそんな謎の老人集団に声を掛ける。
「お前たち、何を騒いでいるんだ!静かに並べ」
「なんだよ!兵隊みたいなやつが来たぞ!お前たち人生の先輩を敬えよ!」
長髪の老人がノルドの胸を突き飛ばす。思わずノルドは転倒しそうになるところを堪える。なんという力だ。油断していたらこちらが怪我をさせられてしまう。
「貴様、衛兵に逆らうのならば捕えるぞ!」
不気味な連中だが、感情的になって油断してはいけない。ノルドは怒りつつも冷静にその者たちを観察する。
「おいジョー、やめろよ。こんなところでも捕まっちまうぞ。ワハハ!」
「うるせえよケヴィン。ちょっと押しただけじゃねえか!」
長髪の老人はジョーというらしい。それをからかっている男はケヴィンと呼ばれていた。
ケヴィンは髪は茶色いが顔を見る限りジョーと同世代の老人だろう。それよりも彼の着ている服に目が行く。胸元までだらしなく開けた紺色のシャツには、大きな白い花の絵柄がたくさん描かれている。そんな鮮やかな柄のシャツを見るのは初めてだし、その柔らかそうで光沢のある素材も、まるで貴族の着る衣服のようだ。だがはいているズボンは、膝や太もものところが破けていて、貧しい農民のようでもある。首元に光る小さなシルバーのネックレスや手首にしているシルバーのバングルも、もしかしたら高価なものかもしれない。金持ちの変わり者の老人なのだろうか?
長髪の男ジョーの衣服は、ドレープのかかったトップスに、たくさんのカラフルなネックレスをしている。まるで呪術師か何かに見えるが、ローブを着ているわけではなく、下は細い黒いパンツだ。そして頑丈そうな黒いブーツを履いている。分からん。今までたくさんの通行人を観察してきたが、この者たちが何者なのか分からん。
「おい、兄ちゃん衛兵だっつったな?水くれよ水。ずっと待たされても列が進まねえじゃねえかよ。水がねえなら酒でもいいから持ってこいよ」
「お前たちは何者だ?この街に何をしに来た?」
あまりに騒がしいため、ノルドはストレートに疑問をぶつける。
「何をしに?……なんだっけ?」
すると長髪の男、ジョーはとぼけるようにそう言った。
「おいダン!おまえからこいつに説明してやれよ」
そして後ろにいた筋肉質な男にそう声を掛ける。ダンと呼ばれた筋肉質な男も、顔だけ見るとそれなりに老人に見える。だがその鍛えられ引き締まった肉体は老人とはかけ離れたものだった。
「それはあれだ。観光だな。まだ仕事をするって決まったわけじゃないしな」
腕を組んで立っているダンは、そう答えた。体格から見える印象とは変わって、その話し声はとても落ち着いていて、ジョーと比べるととても紳士的だった。
「あれか!飛行場と同じか!観光、観光!俺たちは観光に来たんだ」
何やら納得した様子のジョーは、ダンの言った言葉を繰り返すように答えた。
「分かった、水だな。今持ってくるから大人しくしていろ!それと今の事は上司に報告させてもらうからな!」
「おっ。兄ちゃん話が分かるな。早くしてくれ」
上司に報告すると脅かしたのだが、ジョーはそこの部分には全く驚かず、ただ水を早く持ってこいと言うのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「……そういう四人の老人が騒いでいたのですが、あまりに怪しい者たちですので捕えておいた方が良いでしょうか?」
詰め所に戻ると、ノルドは上司のタングステンにそう報告する。
するとタングステンは腕を組んだまま、考え込む。
「立派な衣服を着ていたと言ったな?それに首飾りなどを付けていると言うなら、それは貧しい平民とは考えにくい。暇を持て余した金持ちの老人たちが旅をしているのではないだろうか?」
「そう言われてみればそんな気もします。貴族というのは品位がない。ごろつきというには立派な物をまとっている。有閑老人と言われたら当てはまる気もします」
「まだ仕事をすると決まったわけじゃないとも言ったのだったな?もしかしたら大商人で、この街が気に入ったなら大きな商売をするのかもわからん。だとしたら機嫌を損ねてはならん。ノルド、老人たちに失礼な態度はとっていないだろうな?すぐに呼んで、ステータスチェックをせよ」
「はっ!」
間もなくして、列から四人が呼び出され、この別室へと通されていた。
四人が椅子に座って待っていると、衛兵が三十センチ四方の薄い石板=ステータスプレートを持ってくる。
「何だその石板は?」
「お手数を掛けますが、一人ずつステータスプレートに手をかざしてもらえますでしょうか?皆さんのステータスを確認させてもらいたいと思います」
ノルドがそう説明をすると、まずはケヴィンが手をかざした。
「これでいいのか?」
そう言ってケヴィンもステータスプレートに浮かび上がったステータスを覗き込む。
ノルドもそれを確認する。
名前:ケヴィン・アトランティス
年齢:61
性別:男
職業:歌手LV40/40
商人LV50/50
詩人LV12/30
HP:780/800
MP:400/400
力:128
早:130
賢:79
スキル:なし
状態:健康
賞罰の履歴:騎士爵
国籍:英国
なんだこの数字は?!
ノルドは目を疑った。
明らかに表記されている数字がけた違いだったのだ。
HPは鍛え抜かれた戦士で100を超えることがある。力、素早さ、賢さの数値も50くらいは見たことがあるが、100を超えるのを見たのは初めてだ。最初ステータスプレートの故障を疑ったが、自分で試してみたところ問題がなかった。
そしてなにより驚いたのは、四人が四人とも爵位を持っていた事だ。爵位の一番下の騎士爵であるとは言え、この国では貴族と平民では明らかな扱いの違いがある。
ノルドは貴族に対し無礼があったことを詫び、改めて上司に報告をするためこの部屋で待っていてもらうよう伝えると慌てて部屋を出て行った。
部屋に残された四人は、ステータスプレートで面白そうにそれぞれのステータスの確認をしていた。
「そういや女王陛下に勲章をもらったことがあったな。二十年くらい前だっけか?」
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