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【第一章】一部
【呼び出されし者】34.原初の起源
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「作ってくれたってのはどういう意味?」
俺の予想があっているのか確認したくて聞いてしまった。
「ん?そのまんまだよ?」
あっけらかんとした返事が返ってくる。
ちょっと気不味い質問かと思ってただけに肩透かしを食らった感じだ。
「産みの親とか育ての親ってこと?」
「あー違う。違うよ。
君の知識で近いのはデザインチャイルドってやつかな。
遺伝子操作と魔素工学などから人をベースに設計されて作られた新たな種族、生命。
それがボクたち原初の冠たる由縁だよ」
「じゃあ原初のエルフを作った存在って・・・」
「君らと同じ人間さ。まあこの世界のだけどね。
神様()とかじゃないからね。
ボクたちが作られるまではこの星に人型は人族しか存在しなかったそうだよ」
「じゃあ獣人族とかも居なかった?この前の魔人族のようなのも?」
「魔人族は魔王から溢れ落ちた細胞、尖兵だから当然居なかったし、獣人族も最初に確認されたのは魔王封印から400年ほどしてからかな」
「獣人族って生物としては突然出てきた感じっすね」
「その辺、実はボクらの功罪なんだよね」
頬を人差し指でポリポリって感じて掻きながらバツ悪そうに呟く。
魔王を弱体化させるためとはいえ異種交配を可能とする魔獣を造り出したことが原因だからとのことだ。
因みに原初のエルフは尖兵たる魔人族に対抗するための戦力としてライフサイクルの早い動物を基に魔獣を作ったのだそうだ。
自然繁殖させるために多少遺伝子が異なっても交配出来るように設計していたため多様な生物がより混沌とした状況になってしまったのだとか。
因みに原初のと付かないエルフも存在するそうだ。
つまりはエルフや獣人も魔獣経由で生まれたということなのだろう。
純粋な人族も王族とその血族くらいと言われているそうだ。
「話を戻すけど、ボクたちを作った本来の目的は外宇宙探査に従事させるためだったんだよ。
不老長命でほぼ不死、低い妊娠出生率、温厚で思慮深く、人よりも敏感な知覚や高い処理能力と忍耐力を求められて設計された存在。
生物には永遠にも等しい悠久の時を星の海で漂流し続けるを耐えられる存在としてね。
けど、第三次調査船団を送り出した後に目覚めたボクが乗り込む予定だった第四次調査船団を用意している最中、そんな折あの悍ましき存在、今は魔王と呼ばれるモノが顕現した」
リュファーナ女史は、自分の両腕を抱き俯き気味に心底嫌な物を思い出したと顔色を悪くして震えていた。
神にも等しい時間を生きてきた彼女を心胆寒からしめる存在の魔王ってなんなんだ?
そんなの俺みたいな只の一般人にどうにか出来るものなのか?
思い返してみれば神様から頼まれたのも魔王の討伐ではなく、復活の阻止でありダンジョンシードの駆除だった。
つまり魔導の瞳が有ろうが魔王はどうにかできるという存在ではないということなのか。
「あの魔王って・・・」
「魔王と呼んでいる存在、それがなんなのかはわかんない。
ただその存在は生物には、いえ知性在るものには在ってはならない存在。
知性が自分がという自我が無い存在には単なる死と大して変わらないかもしれないけれど、知性自我があるボクや君たちからしたら死の方がマシだと断言できる存在。
・・・それが悍ましき存在」
俺の予想があっているのか確認したくて聞いてしまった。
「ん?そのまんまだよ?」
あっけらかんとした返事が返ってくる。
ちょっと気不味い質問かと思ってただけに肩透かしを食らった感じだ。
「産みの親とか育ての親ってこと?」
「あー違う。違うよ。
君の知識で近いのはデザインチャイルドってやつかな。
遺伝子操作と魔素工学などから人をベースに設計されて作られた新たな種族、生命。
それがボクたち原初の冠たる由縁だよ」
「じゃあ原初のエルフを作った存在って・・・」
「君らと同じ人間さ。まあこの世界のだけどね。
神様()とかじゃないからね。
ボクたちが作られるまではこの星に人型は人族しか存在しなかったそうだよ」
「じゃあ獣人族とかも居なかった?この前の魔人族のようなのも?」
「魔人族は魔王から溢れ落ちた細胞、尖兵だから当然居なかったし、獣人族も最初に確認されたのは魔王封印から400年ほどしてからかな」
「獣人族って生物としては突然出てきた感じっすね」
「その辺、実はボクらの功罪なんだよね」
頬を人差し指でポリポリって感じて掻きながらバツ悪そうに呟く。
魔王を弱体化させるためとはいえ異種交配を可能とする魔獣を造り出したことが原因だからとのことだ。
因みに原初のエルフは尖兵たる魔人族に対抗するための戦力としてライフサイクルの早い動物を基に魔獣を作ったのだそうだ。
自然繁殖させるために多少遺伝子が異なっても交配出来るように設計していたため多様な生物がより混沌とした状況になってしまったのだとか。
因みに原初のと付かないエルフも存在するそうだ。
つまりはエルフや獣人も魔獣経由で生まれたということなのだろう。
純粋な人族も王族とその血族くらいと言われているそうだ。
「話を戻すけど、ボクたちを作った本来の目的は外宇宙探査に従事させるためだったんだよ。
不老長命でほぼ不死、低い妊娠出生率、温厚で思慮深く、人よりも敏感な知覚や高い処理能力と忍耐力を求められて設計された存在。
生物には永遠にも等しい悠久の時を星の海で漂流し続けるを耐えられる存在としてね。
けど、第三次調査船団を送り出した後に目覚めたボクが乗り込む予定だった第四次調査船団を用意している最中、そんな折あの悍ましき存在、今は魔王と呼ばれるモノが顕現した」
リュファーナ女史は、自分の両腕を抱き俯き気味に心底嫌な物を思い出したと顔色を悪くして震えていた。
神にも等しい時間を生きてきた彼女を心胆寒からしめる存在の魔王ってなんなんだ?
そんなの俺みたいな只の一般人にどうにか出来るものなのか?
思い返してみれば神様から頼まれたのも魔王の討伐ではなく、復活の阻止でありダンジョンシードの駆除だった。
つまり魔導の瞳が有ろうが魔王はどうにかできるという存在ではないということなのか。
「あの魔王って・・・」
「魔王と呼んでいる存在、それがなんなのかはわかんない。
ただその存在は生物には、いえ知性在るものには在ってはならない存在。
知性が自分がという自我が無い存在には単なる死と大して変わらないかもしれないけれど、知性自我があるボクや君たちからしたら死の方がマシだと断言できる存在。
・・・それが悍ましき存在」
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