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ある世界に伝わる昔話 怠け者たちと魔王様と悪魔たち
賢者への相談
しおりを挟むしかしそれでもゲームをしない怠け者たちは大勢いました。
人々は怠け者たちがゲームを遊んでもらうためにはどうするか考えましたが良い考えが浮かびませんでした。
人々はある言い伝えを思い出します。
『苦難に立ち止まった時、森の賢者エルフを頼りなさい』
エルフは賢く争いを好まなかったため遥か昔に隠れ里に移り住み人々の前から姿を消していました。
人々はなんとかエルフたちを探しだし悩みを相談しました。
エルフ達は魔王様を呼び出す結果を作り出した人々の愚かさに呆れていましたが知恵を貸すことにしました。
「魔王様の悪魔たちは姿が恐ろしく強いので怖いのでしょう。まずはどんな相手でも戦うことに慣れてもらい自分で戦って生き残ることに喜びを感じることを思い出してもらいましょう」
そう言うとエルフ達が弱い魔物を作り出して野に放ちましょうと言いました。
放っておくと危険だけど自分でも戦い倒せることを覚えてもらうようにと言いました。
人々は戸惑いました。この苦しい時に自分達で敵をわざわざ作り出すことに。
それを感じ取ったエルフは言いました。
「人間は闘争本能を必要としないほどの平和を作り出すことに成功しました。それは幸せで良いことでした。ですがそれは人間が強い立場に居たからです。今は違います。今は魔王様の家畜という立場になってしまったことを思い出してください」
人々は悩みましたが怠け者たちに動かすためにはと仕方がないと考え魔物を作り出すことにすることにしました。
こうして人々も襲う弱い魔物は世界に放たれました。
今までゲームをしなかった怠け者たちも弱い魔物を退治することで戦って生き残ることを実感して喜びました。
魔物のお陰でゲームをすることで怠け者たちが生きる喜びを獲たのでした。
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