52 / 53
第二章 お出掛けついでにトラブル編
第16話 女神、まさかの理由に混乱する(▲)
しおりを挟む
興奮状態で叫んだローラが激しく肩を上下させ、鼻息荒く拳を握りしめた。
「おいおい、いきなりどうしたんだ」
「いきなりも何も、ダリルこそ何よ! 内緒でみんなを呼んだりして!」
絶対……絶対、ダリルの思い通りになんてさせないんだからっ! とローラがテーブルに拳を打ち付け、ダリルをキッと睨んだ。
すると、ダリルが驚いたように目を見開き、急いで弁明しようと口を開いた。
「何か勘違いしていないか? そもそも彼女たちを呼んだのは――」
「勘違いなんてしてないわ! お姉様のときと同じように、わたしたちを引き離すんでしょ!」
ダリルがいい切る前にローラが遮り、今度はバンっとテーブルを両手で叩いた。わたしは絶対引かないわよ、という意思表示。
ただそれも、昨日ローラとダリルは似たような口喧嘩を行っている。興奮状態のローラを相手にダリルが降参したように視線を外してセナを見たのだった。
ああ、やっぱり、と気まずそうなダリルの表情を認め、ローラは予想が当たってしまったことを悟った。
「ねえ、ローラ」
セナから優しい声音で名を呼ばれたローラは、視線をダリルからセナへと移す。おそらく、セナがダリルの代わりに説明してくれるのだろう。なんだかんだセナは、常にローラの味方をしてくれていた。当然、全てを賛成してくれた訳ではないが、ローラの甘い考えを補足してからそれを応援するように、ダリルに色々と便宜を図ってくれることが度々あった。
(お母様まで……なんで? なんでなの?)
ダリルと目で会話するようにアイコンタクトの後に頷いていたセナの様子から、今回は応援してくれないのだろうと思ったローラは、悲しくて、悔しくて、やりきれなくて、一瞬目を伏せてしまう。
だから――
「お母様もなんですか? お母様までダリルと同じ考えなのですか?」
先程まで強気な姿勢でダリルに食って掛かっていたローラは一転、泣きそうになるのを堪えるようにして声を震わせる。
セナは、ローラに掛ける言葉を探すように瞑目した。ほんの数秒であるにも拘らず、ローラにはその沈黙が異様に長く感じられ、イヤイヤをするように首を小さく横に振った。が、幾ばくかしてセナが海色の双眸を開き、残酷な事実を告げた。
「ええ、そうね。一緒といえば一緒かしら」
「うっ」
セナから断言され、ローラは歯を食いしばる。ここ最近、ヒューマンになったことの影響なのか、ローラは感情というものに支配されつつあった。その中には、セナに対する家族愛が芽生えたことの他に、逆らってはいけないという謎の恐怖を覚えていたのだ。それでも、ローラは女神に戻るために、魔王討伐を成さなければならない。
そのためには、サーデン帝国に縛られる訳にはいかないのである。
それから、ローラはセナを見つめたまま深呼吸をする。先ずは、落ち着こうと考えたのだ。
(普段通りと思ったけど、やっぱり、お母様も怒っていたのね。でも、それだけは譲れないの……わたしが神に戻るためには、中途半端じゃダメなの! 一国の中で活躍する程度じゃ、あの爺どもに見つけてもらえない!)
今一度覚悟を決めたローラは、セナの様子を窺うように口を開く。
「お、お母様……」
すると、意外にもセナが、「いってみなさい」というように頷いたのだ。
「わたしは、才能に恵まれました。魔法眼然り、過去の記憶による知識もそうです。そもそも、訓練を開始したときに、わたしがいったことに嘘偽りはありません」
「ええ、私もそれは疑ってはいないわよ。継承者だったのは驚いたけど、ローラがいつも頑張っているを知っているもの」
セナは、いつもの笑顔に心配の色を混ぜたような複雑な表情をしていた。それを見たローラは、あれ? と小首を傾げた。既視感を覚えたのだ。そう、まるでポンコツメイドであるアリエッタとの遣り取りにも似た違和感を。
「え、えーっと、お母様?」
キョトン顔のローラに、うふふとセナは微笑んだ。
「そうよ。ダリルは、そもそもそんなつもりはないのよ。そうよね、ダリル?」
「そうだぞ、ローラ……」
ローラが呆けている間に、座っていたダリルが立ち上がって隣まで来ると、そのままローラの肩に手を乗せて引き寄せ、向かい合う姿勢になった。ローラが困惑して表情を固くさせていると、ダリルが続ける。
「ローラから彼女たちを引き離すつもりなんてさらさらない」
ローラを真っすぐに見つめるダリルの茶色い双眸には、いまにも泣き出してしまいそうなローラの顔が映っていた。
え、どういうことよ? とローラは、思考の迷路で迷子になってしまう。
一方、いままで黙って話を聞いていたミリアは、居た堪れない気持ちになり椅子から降りた。
(まったく、ローラは……こんなこともわからないだなんて)
ローラの勘違いっぷりに半分呆れながらも、ミリアは感情的なローラの姿に嬉しくなった。ミリアは、女神であるローラのお眼鏡に叶ったことを幸運に思ったりもしたが、正直不安だったのだ。きっと、魔王討伐を成すということも本気なのだろうと理解している。つまり、ミリアは自分の役割が仲間の回復なのだろうと考えていた。
だがしかし、治癒魔法を使う機会にさほど恵まれず、あまり上達もしていない。故に、いつローラからクビを言い渡されるかと冷や冷やしていたのである。義姉妹の誓いをしていても安心できなかったのだ。
(ローラは、私たちを必要としてくれているのね)
感情むき出しのローラに中てられたのかもしれない。ミリアは、泣き出しそうになるのを堪え、ローラに真実を告げるのためにニッコリと笑う。
「ローラ、私たちはね。東の森に探索に出掛けるからその準備をするように、っていわれて来たのよ」
ミリアの説明を聞いたローラは、瞼を何度か瞬かせてからダリルを見上げる。
「まあ、なんだ……さっき遮られてしまったが、今度は最後まで聞いてくれるか?」
ダリルは、苦笑しながら頬をかいている。
(えー、マジで? これって、わたしが早とちりしたってことよね……)
ダリルとセナのこれまでの様子やミリアから告げられた話を総合し、ローラは自分の勘違いを悟った。
それでも、ローラは素直になれず、
「ちゃんと説明しなさい、よね……」
と可愛くない発言をしてしまう。
ただそれも、親バカのダリルからしたら、そんなそっけない態度も大好物だったりするのだろう。ダリルがにんまりと笑ってから何度も頷いているのが、その証拠だ。
「それじゃあ、説明するが、彼女たちを呼んだのは、森での探索に俺も一緒に行くことにしたからなんだ」
「え、一緒に?」
「おいおい、そんなに驚くことか?」
ダリルの発言に、ローラが驚きの声を上げて固まっていると、ダリルにミリアが突っ込みを入れる。
「ダリル様、誰だって驚きますよ……」
それはまるで、ミリアたちがいつもしているローラに対する突っ込みを丁寧な言葉にしただけだった。
さすがは親子ね、と思わずミリアも苦笑してしまう。呆れられているとは気付かず、ダリルが聞き返す。
「そうなのか?」
「はい、あくまで私の予想ですが、セナ様の発言からして、ローラからすべてをお聞きになられたのですよね?」
ミリアは、セナがいった継承者というキーワードを聞き逃さなかった。
つまり、何らかの事情があって、女神の能力をそれとして説明をしたのだろうと、ミリアは当たりを付けたのだ。けれども、きっとまた適当なことをいったんだろうなぁー、とミリアはそこまでのことも予想できてしまった。
ローラの慌てようを見れば、同じことを思ったのは、何もミリアだけではないだろう。
ユリアも苦笑いして、その状況を面白そうに傍観している。
ディビーは表情を変えないまでも嘆息し、呆れ返っていた。
ローラの発狂ぶりに、それほど深刻な状況なのかと三人は心配して見守っていたのだが、ローラの勘違いがそうさせたのだと気付いた途端、呆れてモノがいえなくなってしまうのも道理である。
詰まる所、ミリアたちがそんな反応をするのは、当然のことだったのだ。
「おいおい、いきなりどうしたんだ」
「いきなりも何も、ダリルこそ何よ! 内緒でみんなを呼んだりして!」
絶対……絶対、ダリルの思い通りになんてさせないんだからっ! とローラがテーブルに拳を打ち付け、ダリルをキッと睨んだ。
すると、ダリルが驚いたように目を見開き、急いで弁明しようと口を開いた。
「何か勘違いしていないか? そもそも彼女たちを呼んだのは――」
「勘違いなんてしてないわ! お姉様のときと同じように、わたしたちを引き離すんでしょ!」
ダリルがいい切る前にローラが遮り、今度はバンっとテーブルを両手で叩いた。わたしは絶対引かないわよ、という意思表示。
ただそれも、昨日ローラとダリルは似たような口喧嘩を行っている。興奮状態のローラを相手にダリルが降参したように視線を外してセナを見たのだった。
ああ、やっぱり、と気まずそうなダリルの表情を認め、ローラは予想が当たってしまったことを悟った。
「ねえ、ローラ」
セナから優しい声音で名を呼ばれたローラは、視線をダリルからセナへと移す。おそらく、セナがダリルの代わりに説明してくれるのだろう。なんだかんだセナは、常にローラの味方をしてくれていた。当然、全てを賛成してくれた訳ではないが、ローラの甘い考えを補足してからそれを応援するように、ダリルに色々と便宜を図ってくれることが度々あった。
(お母様まで……なんで? なんでなの?)
ダリルと目で会話するようにアイコンタクトの後に頷いていたセナの様子から、今回は応援してくれないのだろうと思ったローラは、悲しくて、悔しくて、やりきれなくて、一瞬目を伏せてしまう。
だから――
「お母様もなんですか? お母様までダリルと同じ考えなのですか?」
先程まで強気な姿勢でダリルに食って掛かっていたローラは一転、泣きそうになるのを堪えるようにして声を震わせる。
セナは、ローラに掛ける言葉を探すように瞑目した。ほんの数秒であるにも拘らず、ローラにはその沈黙が異様に長く感じられ、イヤイヤをするように首を小さく横に振った。が、幾ばくかしてセナが海色の双眸を開き、残酷な事実を告げた。
「ええ、そうね。一緒といえば一緒かしら」
「うっ」
セナから断言され、ローラは歯を食いしばる。ここ最近、ヒューマンになったことの影響なのか、ローラは感情というものに支配されつつあった。その中には、セナに対する家族愛が芽生えたことの他に、逆らってはいけないという謎の恐怖を覚えていたのだ。それでも、ローラは女神に戻るために、魔王討伐を成さなければならない。
そのためには、サーデン帝国に縛られる訳にはいかないのである。
それから、ローラはセナを見つめたまま深呼吸をする。先ずは、落ち着こうと考えたのだ。
(普段通りと思ったけど、やっぱり、お母様も怒っていたのね。でも、それだけは譲れないの……わたしが神に戻るためには、中途半端じゃダメなの! 一国の中で活躍する程度じゃ、あの爺どもに見つけてもらえない!)
今一度覚悟を決めたローラは、セナの様子を窺うように口を開く。
「お、お母様……」
すると、意外にもセナが、「いってみなさい」というように頷いたのだ。
「わたしは、才能に恵まれました。魔法眼然り、過去の記憶による知識もそうです。そもそも、訓練を開始したときに、わたしがいったことに嘘偽りはありません」
「ええ、私もそれは疑ってはいないわよ。継承者だったのは驚いたけど、ローラがいつも頑張っているを知っているもの」
セナは、いつもの笑顔に心配の色を混ぜたような複雑な表情をしていた。それを見たローラは、あれ? と小首を傾げた。既視感を覚えたのだ。そう、まるでポンコツメイドであるアリエッタとの遣り取りにも似た違和感を。
「え、えーっと、お母様?」
キョトン顔のローラに、うふふとセナは微笑んだ。
「そうよ。ダリルは、そもそもそんなつもりはないのよ。そうよね、ダリル?」
「そうだぞ、ローラ……」
ローラが呆けている間に、座っていたダリルが立ち上がって隣まで来ると、そのままローラの肩に手を乗せて引き寄せ、向かい合う姿勢になった。ローラが困惑して表情を固くさせていると、ダリルが続ける。
「ローラから彼女たちを引き離すつもりなんてさらさらない」
ローラを真っすぐに見つめるダリルの茶色い双眸には、いまにも泣き出してしまいそうなローラの顔が映っていた。
え、どういうことよ? とローラは、思考の迷路で迷子になってしまう。
一方、いままで黙って話を聞いていたミリアは、居た堪れない気持ちになり椅子から降りた。
(まったく、ローラは……こんなこともわからないだなんて)
ローラの勘違いっぷりに半分呆れながらも、ミリアは感情的なローラの姿に嬉しくなった。ミリアは、女神であるローラのお眼鏡に叶ったことを幸運に思ったりもしたが、正直不安だったのだ。きっと、魔王討伐を成すということも本気なのだろうと理解している。つまり、ミリアは自分の役割が仲間の回復なのだろうと考えていた。
だがしかし、治癒魔法を使う機会にさほど恵まれず、あまり上達もしていない。故に、いつローラからクビを言い渡されるかと冷や冷やしていたのである。義姉妹の誓いをしていても安心できなかったのだ。
(ローラは、私たちを必要としてくれているのね)
感情むき出しのローラに中てられたのかもしれない。ミリアは、泣き出しそうになるのを堪え、ローラに真実を告げるのためにニッコリと笑う。
「ローラ、私たちはね。東の森に探索に出掛けるからその準備をするように、っていわれて来たのよ」
ミリアの説明を聞いたローラは、瞼を何度か瞬かせてからダリルを見上げる。
「まあ、なんだ……さっき遮られてしまったが、今度は最後まで聞いてくれるか?」
ダリルは、苦笑しながら頬をかいている。
(えー、マジで? これって、わたしが早とちりしたってことよね……)
ダリルとセナのこれまでの様子やミリアから告げられた話を総合し、ローラは自分の勘違いを悟った。
それでも、ローラは素直になれず、
「ちゃんと説明しなさい、よね……」
と可愛くない発言をしてしまう。
ただそれも、親バカのダリルからしたら、そんなそっけない態度も大好物だったりするのだろう。ダリルがにんまりと笑ってから何度も頷いているのが、その証拠だ。
「それじゃあ、説明するが、彼女たちを呼んだのは、森での探索に俺も一緒に行くことにしたからなんだ」
「え、一緒に?」
「おいおい、そんなに驚くことか?」
ダリルの発言に、ローラが驚きの声を上げて固まっていると、ダリルにミリアが突っ込みを入れる。
「ダリル様、誰だって驚きますよ……」
それはまるで、ミリアたちがいつもしているローラに対する突っ込みを丁寧な言葉にしただけだった。
さすがは親子ね、と思わずミリアも苦笑してしまう。呆れられているとは気付かず、ダリルが聞き返す。
「そうなのか?」
「はい、あくまで私の予想ですが、セナ様の発言からして、ローラからすべてをお聞きになられたのですよね?」
ミリアは、セナがいった継承者というキーワードを聞き逃さなかった。
つまり、何らかの事情があって、女神の能力をそれとして説明をしたのだろうと、ミリアは当たりを付けたのだ。けれども、きっとまた適当なことをいったんだろうなぁー、とミリアはそこまでのことも予想できてしまった。
ローラの慌てようを見れば、同じことを思ったのは、何もミリアだけではないだろう。
ユリアも苦笑いして、その状況を面白そうに傍観している。
ディビーは表情を変えないまでも嘆息し、呆れ返っていた。
ローラの発狂ぶりに、それほど深刻な状況なのかと三人は心配して見守っていたのだが、ローラの勘違いがそうさせたのだと気付いた途端、呆れてモノがいえなくなってしまうのも道理である。
詰まる所、ミリアたちがそんな反応をするのは、当然のことだったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる