神託が下りまして、今日から神の愛し子です! 最強チート承りました。では、我慢はいたしません!

しののめ あき

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王家のお茶会


王城に着くとお父様が待っていて、陛下と謁見の時間が取れたと伝えられた
…一令嬢が陛下に謁見なんてするものなのか、甚だ疑問であるけど言われた通りに謁見の間へ


「リーゼロッテ嬢!!」

私に向かって抱き締めんとばかりの笑みで玉座から降り駆け寄るのは、この国の主間違いなく国王陛下である
…いいのかな?いい訳がない


「陛下、お久しぶりでございます」

万が一にも抱き締められたりしない様に先制攻撃、優雅なカーテシー発動だ

「う、うむ。顔を見せてくれるのを待っておったぞ」

おかげで寸前で勢いが減速した陛下
非公式の場であれば、言ってしまえば親戚の叔父さんだしハグ位は…いや、やっぱり想像したらちょっと嫌かも

「本日は、王妃陛下のお茶会に母と共にお邪魔する機会を頂きまして、ご挨拶を先にと馳せ参じました」

「そのようだな。私も一緒に行こう」

「…はい?」

「さぁ、王妃も待って居るだろう。一緒に行こう」

聞き直したのに2回言ったよこの人

「陛下はご公務がおありでは…?」

「リーゼロッテ嬢より優先すべき事はがあるか?余にはない!!」

いや、あるだろう?!?!
口に出さなかった事を褒めて貰いたい

お父様も頭を抱えてないで、注意してよ

今この場に居る人達は、陛下が信頼し陛下の事をよく分かっている人だけだとしても、そんなハッキリ言っちゃ駄目でしょうに…

隣を見れば流石のお母様は淑女の微笑みで受け流しているけど…あ、口元ヒクヒクしてる
私はどうすれば良いのか分かんないからもう流れに身を任せる事にします


「今日の会場は温室と言っておったな」

ウキウキと弾んだ声で前を歩く陛下
そんなに喜んでくれて嬉しいですけどね
王城に来ない方が良いかなって思っちゃうよね

辿り着いた温室の扉を陛下が自ら開けてくれたので、申し訳なく思いながら中へ入る

「リーゼロッテ嬢!前に見た時も美しかったが更に美しくなったな!今日はエスコートを受けて貰えるね?」

「ご無沙汰しております。王太子殿下にエスコート頂けるなんて光栄ですわ」

1人で歩けるけどな!
と、心の中で叫んでおく

「私の方こそこんな美の女神をエスコート出来るなんて光栄だよ」

うっとり見つめてくる王太子殿下
見た目ばっかりやないかい!!
と、また叫んでおいた

お茶会のテーブルには、既に5人が座っており、空いた席に着席をした
陛下の姿を確認した従者が椅子を持って来ていたので予想されていたのかもしれない


陛下から右周りに王妃陛下、王女殿下、エディお兄様、お母様、私、王太子殿下、第二王子殿下、第三王子殿下の席順だ

私としては、第二、第三王子殿下は勿論エディお兄様の参加も知らなかったので心の叫びが止まない状態である

なんで、王家勢揃いなのー!!


初めましてのお三方を紹介頂き、お母様によって私も紹介を受けたので当たり障りなく挨拶をしておいた

「リーゼロッテ嬢は私の将来の妹ですもの!ぜひ仲良くして頂きたいわ」

と、エディお兄様の婚約者であるエミリア王女殿下の言葉を皮切りに3人の王子に質問攻めに合いうんざりしながらも淑女の微笑みは絶やしません
もうこうなったらほぼヤケクソ状態ではあるけども

「リーゼロッテ嬢は、レオンハルトと同い年だから来月学園に入学するだろう?私が生徒会長を務めるのでぜひ2人には生徒会の手伝いを頼みたいのだが」

と、アーロン第二王子殿下にレオンハルト第三殿下と一緒に生徒会に誘われたのだけど…
私は放課後は、しらゆきとくろがねの成長を見守り、伯爵領地の報告確認をしなければならないのでそんな時間はない
かと言って伯爵領地の事に私が関与していると知られて居ないしどうやって断れば…と、悩んでいるとお母様から助け船が出た


「リーゼも15歳になったので、王家の皆様にだけは打ち明けますが、この5年の間における伯爵領地の発展はこの子の手腕によるものなのです。様々な観光業に生産業全てですわ。本日のこのドレスもリーゼのお手製ですの。ですから、放課後は領地の管理がありますので真っ直ぐ帰宅する事になると思います」

お母様がぶっちゃけてくれたおかげで王家の面々は目を見開いたまま固まっている
1番最初に受け入れたのは王妃陛下だった


「その素敵なドレスがリーゼロッテ嬢の?後で同じ物が欲しいのでお聞きしようと思って居たのよ。伯爵領のドレスは沢山買ったのだけどそれならあのドレス類も…?」


やはり女性は経営等よりもドレスのが気になるのね。
それなら…

「お母様、王妃陛下にドレスをお作りしても構いませんか?」


「ええ。同じ様なドレスで少しアレンジ出来る物がいいかもしれないわ」

まるっきり同じだと、王妃陛下がお母様の真似をした事になってしまうもんね
逆は良いけど、王妃陛下が真似るのは立場上良くないのは私も分かる

「では、王妃陛下のはマーメイドラインに致しましょう」

その場でトルソーを出し、自分達のドレスを作った時と同じ様に創り上げていく
色は紫が王家の色なので同じ色合いで問題ない

「王妃陛下のサイズが詳しく分からないものですから、調整出来る様に仕立てておきました」

王宮勤めの侍女なら直ぐに調整出来るだろう
トルソーを下からレースで包み首元で真っ赤なリボンを結んでラッピングを模した形にしてどうぞと告げると、何故か巻き起こる拍手

「素晴らしいわ!!こんな素敵なドレスを一瞬で!!」

「愛し子様の魔法を目の前で拝見できるとは!!!」

王妃陛下と陛下は興奮して、陛下なんて愛し子様呼びに戻っている

「エドの妹君は、本当に神に愛されているのね」

「私が今こうしてリアと過ごせるのもリーゼのおかげさ」


王女殿下とエディお兄様は2人だけの相性呼びで何故か2人の世界に

「リーゼロッテ嬢。貴女は国母になる為に生まれたのではないだろうか?ぜひ、私との婚約を前向きに考えてはくれないだろうか?」


「兄上、彼女の力は大々的に知られてしまえば甘えが出てしまいます。臣下として1番身近で支える私こそがリーゼロッテ嬢と婚約を結ぶべきではないかと思いますが」


「兄上方、リーゼロッテ嬢は領地の発展に貢献されたのですよ?それならば私と共に領地を治め豊かにした方がずっと国益になると思います」

王子殿下達3人は、あーだこーだと私の気持ちを無視して誰が相応しいかと話し出した

「お母様、そろそろ帰りたいです」

「そうね、旦那様に言われた通りにリーゼの事を明かしたのだけど想像以上の反応だわ。」

陛下と王妃陛下に失礼すると告げれば、馬車まで送ると言われてしまったのだけど、ここでまた断っても結局押し切られてしまうので素直に受け入れて馬車に乗り込んだ


「お母様…私、疲れました」

「ええ、私も疲れたわ」

母娘でふぅとため息をついたのでした
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