【完結】他に好きな人ができたから婚約破棄すると言われました。〜お嬢様は天才魔法使いの"好き"に気づけない〜

五月ふう

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4 . あんたが黒幕なんでしょ!

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作戦会議の結果、とりあえずパドレン学園の様子を二人で見に行くことにした。
 
「トランスポート!」


パドレン学園正門前。

「これはまずいな、、、。」

門の前に立ち止まり
アイザイアは呟いた。

「何が?」

「門の前にシールドが張られてる。

 見てろ。」

アイザイアは右手を
正門の方に突き出した。

パンッッ

という音ともに、
紫色の光が発生し
アイザイアの手が弾かれる。

「うわっ。
 だいじょうぶ?!」

アイザイアの右手からは
火に炙られたように
煙が立っている。

アイザイアは右手を
左手で包んで、火傷を直した。

「学園の中に俺たちが
 入れないようにしてるんだ。

 相当高い魔力の人間が
 このシールドを張ってるな、、。 」

「一体誰が、、?」

私はシールドに手を伸ばす。

「あれ?
 ほんとにシールドある?」

アイザイアがシールドと
言っていた場所を
私は簡単に通り抜けられる。

シールドに遮られることなく、
学園の中に入ることができた。

「あんたなんか別に
 怖くも無いからよ。」

その声と共に、
一人の女が現れた。

「ソフィア!!」

私はその女を睨み付けた。

「久しぶりね、
 ポンコツ女。アイザイア様。」

「ソフィア!
 貴方よく私達の前に
 顔を見せられたわね!!」

ソフィアは
もとパドレン学園に
所属していた。

だが、
彼女は学園をやめ
悪の道に進んでしまった。

「あら?
 学園を奪われた馬鹿校長が
 何か言ってるわ?」

ソフィアは口元を押えた。

「あ、あんたが
 学園を奪った黒幕なんでしょ!!」

私はソフィアを指さして
叫んだ。

ソフィアは杖を取り出し、

「フライ!!」

呪文を唱える。

「うぎゃぁあああ!!」

杖から風が吹き、
私は簡単に吹き飛ばされた。

私が地面に叩きつけられる前に
ふわりと体が浮く。

「うわわわわ!」

アイザイアの魔法だ。

アイザイアは両手を前にかざして 
私を浮かせている。

「いい加減にしろ!!
 ソフィア!!」

ソフィアは頬を赤らめる。

「アイザイア様!」

私は眉を顰めた。
ソフィアは昔から
アイザイアに好意を持っている。

「なぜアイザイア様は、
 魔法も使えないポンコツ女に
 味方をするのですか?!」

ソフィアはアイザイアに向かって
猫なで声で問いかけた。

「ポンコツ女なんてひどい!!」

私の叫びはソフィアに無視される。

ソフィアはいつも
私を下に見てやがる。

「うるさい。馬鹿。
 ねぇ、アイザイア様!

 私が作る学園の
 副校長になってください!!」

ソフィアは真剣な眼差しで
アイザイアに言った。

「断る!」

アイザイアはすぐさま断った。

ほっ。ナイスアイザイア。

「なぁ、ソフィア、
 ミィナにパドレン学園を
 返してくれよ。

 ミィナと俺にとって
 本当に大切なものなんだよ!」

ソフィアはふう、と
ため息をついた。

「学園はもう
 私のものよ。

 もう魔法契約書は成立したわ。」

魔法契約書が成立すると、
その契約は実行に移され

契約内容は事実として
確定されてしまう。

「そんな?!
 パドレン学園は
 私の学園なのに!!」

ソフィアは高笑いして、
私を見下ろした。

「学園はもう、私のものよ。
 それではアイザイア様。

 また会いましょうね。」

ソフィアはアイザイアに
投げキッスをすると、

「トランスポート!!」

という声と共に光のように消えた。

「終わりだ、、、。」

私は地面に両手を付き
がっくりとうなだれた。

「ばかミィナ!!
 まだ終わってねぇよ!」

アイザイアはそう言うと、
私の頭を軽く叩いた。

「いたっ」

本当は痛くない。
だけど、涙が溢れてくる理由を
痛いせいにしたかった。

「ソフィアが黒幕なのは
 予想外だったが、

 まだ手はあるさ。」

「どんな、、?」

「過去に戻ろう。
 
 ミィナが
 魔法契約書に署名するのを
 阻止するんだよ。」






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