【完結】他に好きな人ができたから婚約破棄すると言われました。〜お嬢様は天才魔法使いの"好き"に気づけない〜

五月ふう

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15 ライトと結婚するべきよ

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カフェの中。
俺は、10日前のミィナとソフィアの様子を伺っていた。俺は、タイムリープして大男になったアイザイアである。

「ミィナは、ライトと結婚するべきだと思うな。」

ソフィアは飲み物を一口飲んで
そう言った。

「ソフィアには、関係ないでしょ?」

俺は後ろの席から
二人の様子をうかがっていた。

見た目がもともととは違う大男なので
正体がばれる可能性は薄いだろう。

ソフィアが過去の自分のように
魔力で気づいてしまう可能性はあるが、、、。

「ひどい言い方。
 私たちもともと友達じゃない。

 ライトみたいな素敵な人に出会えて
 良かったと祝福してあげているのに。」

と、ソフィア。

余計なことを言うなよ。
ミィナは流されやすいんだ。

「ライトに出会えたのは、
 本当に良かったよ。

 けど私は 
 そんなことをソフィアと
 話に来たわけじゃないんだ。」

ミィナ(過去)は机の上に両手をつき
身を乗り出した。

「ソフィア、
 悪い事するの、やめよう?」

ミィナ(過去)、、、
ソフィアにそんな説得が通じないことは
わかっているだろう?

そんな危険な真似はよせ。

「悪い事、、ですって?
 私は悪い事など一つもしていない。」

ソフィアは懐から
杖を取り出した。

「魔力の無い、一般の人達に危害を与えることをしているでしょう?

 私も、アイザイアもわかってるの。」

「アイザイア様だって、
 わかってくれるわ。

 最終的には
 それがより良い世界をもたらすって。

 アイザイア様も、
 私と同じ境遇だもの。」

ミィナ(過去)は首を振って
両手を前に出した。

「ちちんぷいぷい、ぷい!!」

手のひらには
一本の白いバラが出現する。

「なんのつもりよ!!」

「ねぇ、ソフィア。アイザイアと結婚したいんでしょう?

 そんな悪い事していたら、
 アイザイアの傍にはいられないよ?」

ミィナ(過去)は、
悲しそうな顔で言った。

いやいや、待て待て。
なぜ悪いことをしなかったら
俺と結婚できる前提なんだ?

「いいえ!
 アイザイア様は、どんな私でも受け入れてくれるわ!
だってアイザイア様は、私を愛してくれているもの!」

おいおい。勘違いするな。
ソフィアに妹としての愛情はあるが
お前が望んでるものではないぞ?

「それはわかっているけどっ。」

と、ミィナ(過去)が言った。

おいおいおいおい!
ちょっと待てよ!!

なんで納得してんだよ、ミィナ?!

「でもだからこそ、ソフィアは悪い道に行ったらダメなんだよ!

 アイザイアと幸せになるんでしょう?」

なんで本人のいないところで
そこまで妄想が膨らむんだ?

というか、なんでミィナは
そんな勘違いをしてるんだ・・・?

「このままの世界では、
 私は幸せになれない!!

 私は魔法使いがすべてを支配する
 そんな国を作るんだ!!

 パドレン学園で、
 同じ考えの人間を増やすのよ、、、!」

ソフィアはミィナ(過去)が出した白いバラを握りつぶした。

「だめよ、、!
 魔法は誰かを守るための力なのに!」

「なぜ誰かを守るために
 魔法使いが死ななくてはならないの!

 私は絶対に許さないわ!」

ソフィアは、
憎しみから逃れられないのだろう。

もっとたくさんの人を傷つけてしまう前に
ソフィアを止めなきゃ。

俺は小さな声で呪文を唱えた。
ソフィアが俺に気が付く前に
全てを終わらせる。

俺が呪文をソフィアに向けて
放とうとしたとき。

「フライ!!!」

ソフィアが呪文を唱えた。

俺の体は宙に浮き、
店の窓から外に放りだされた。

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