不思議なハートの力

ひろの助

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第Ⅵ章。「光の神イクタス」

5、企てられたアクシデント③④

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--企てられたアクシデント③--


神海は、真菜美の後を静かに歩いている。
でも、心は、大通りのコンビニの駐車場に向けられていた。
ちょうど、大型のトラックが休憩中である。
大通りは、学校の校門の前の細い道をしばらく行き、
十字路を右に曲がったところにあり、
手押しの信号機がついている横断歩道を渡った向かいにある。
運転手は、休憩中で目を閉じていた。
神海は、心の中でサイドブレーキを上げた。
そして、クラッチを前進にいれ、アクセルを踏む。
車は、動き出す。
運転手は、慌ててサイドブレーキを引こうとするが、体が動かない。
信号機が青に変わる。
横断歩道の両側の車は、止また。
そこを大型トラックが突っ切る。
そして、路地に入っり、十字路を左に曲がる。
大型トラックがギリギリ通れる幅しかない。
「ぎゅぅぅ。うぅぅ。」


--企てられたアクシデント④--

大型のトラックが十字路を曲がる。
そして、学校の前の通りを向こう方から猛烈もうれつな勢いで走って来る。
生徒は、おしゃべりをして横に並んで歩いていたが、
みんなは、あわてて壁にへばりつく。
真菜美と朋子の隣にも背の丈くらいのブロック塀がある。
2人は、車にに気づいた。
しかし、大型トラックは、真菜美をねらったように加速する。
真菜美は、(もう。だめ)と思った。
頭の中に今日の国語の授業の風景がスローモションで浮かぶ。
橋本が『言べぇ』に当てられ、走れメロスを読んでいる。
(楽しかったな。笑えたな)
その時、お腹に誰かの手が回る。
(あ。私)
そして、真菜美と朋子の体が浮いた。
「ズ ス ス ズ」
大型トラックが塀に突っ込み止まった。
塀は、くずれずに立っていた。
車は、幸運にもこすった程度で止まったみたいである。
しかし、そのままいたら、真菜美と朋子は、確実にねられていただろう。
朋子は、腹にある手の持ち主を振り返り見た。
神海であった。
「神海君。ありうがとう」(*'ω'*)
朋子は、感激のあまり、普段は、恥ずかしがり屋でしないはずだが、
両手で抱き着いた。
「ありがとう」
真菜美は、目を丸くしてあっけに捕らわれていた。( ゚Д゚)

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