不思議なハートの力

ひろの助

文字の大きさ
49 / 56
第Ⅵ章。「光の神イクタス」

8、リレーション④⑤

しおりを挟む
--リレーション④-剣道大会①--

2階に上がる。
長い廊下が奥まで続いている。
一番手前のドアを開ける。
木製の重厚なドア。
天導と名札がある。
「ここです。
 僕の部屋だよ」
ドアを開ける。部屋の中が明るい。
天窓から空の光が指している。
焦げ茶色の木目の板の壁。
奥に本棚。剣道と運動力学や百科事典の本がある。
百科事典。金持ちの家にある定番の本だね。
部屋は、げ茶で統一されている。
その前に勉強机。やっぱり焦げ茶。
黒のアームライトが付いている。
窓は、無いが天窓の灯りが明るい。
肘掛ひじかけがついた豪華ごうか椅子いす
机の横に剣道の道具袋が置いてある。
深緑しんりょくに黒字の桜のもんがらである。
「テン様。剣道は強いの?上手じょうずそう?きっと強いんだろうな。すごそう」
朋子は、はしゃいでいる
「これ何?表彰状ひょうしょうじょう?」
真菜美は、壁に飾った表彰状を見つけた。
横には、みんなでった写真。楽し気に笑っている。
「すごい。表彰状!」
朋子は、嬉しくてしょうがない様子である。
「それは、準優勝なんだ。
 まだまだ、だよ。
 今年こそ。頑張って優勝する」
神海は、意気込んで言った。
「やっぱり、テン様。素敵。応援する。
 絶対に応援する」
朋子も意気込んでいる。
「来週の日曜に、剣道大会があるんだ」
神海は、打ち明けた。
「応援する。クラスを上げて。
 絶対。応援する」
朋子の興奮度こうふんどは、マックスに足していた。
真菜美は、箪笥たんすの上に神棚かみだながあり、
鏡が飾られているのを見た。
それは、ぞくにある神棚ではなかった。
置かれている鏡は、黒い西洋の竜の飾りがあり、
その竜と戦う神の絵柄が浮き彫りされていた。
真菜美は、日本の神では無い気がした。
(光の神?)
そんな考えが脳裏のうりに浮かんだ。


--リレーション⑤-剣道大会②--

朋子は、神海を全力で応援することをちかった。
そうこしている間に空が暗くなってきた。
日が落ちかけている。
真菜美と朋子は帰宅しないといけない。
「ごちそうさまでした」
神海は、室内電話をした。
「セジェス。友達が帰ります。
 送って差し上げてください」
しばらくして、セジェスがむかえに来た。
真菜美と朋子は、神海に礼を言って、慌てて神海の家を出た。

神海は、一人になった。
ふと考えに更ける。
神海は、2人と親しくなればなるほど、
真菜美も朋子も良い人であることが分かった。
神海は、心に問う。
(イクタス。私は、真菜美をたおさなければいけないのか?)
(そうだ。闇に縁するものは、ほろびなければならない)
イクタスは、答える。イクタスとは、神海が合体した光の武神ぶしんである。
(それは、殺すと言うことですか?
 イクタス。あなたにとっては、殺すことなど簡単なことではないのですか?)
(ただでは、殺めることはむずかしい。
 なぜなら、闇の者アクティスに守られているからだ。
 真菜美は、心の力が強い。
 普通の状態ならどんな魔力まりょく発揮はっきするか分からない。
 まずは、心の力をうばうのだ)
(私の望みは、文武ぶんぶきたえ日本を世界を導く人に成ることです。
 それには、真菜美をたおすことは必要なのですか?)
(お前の願いはかなえてやる。
 その為には、我の願いも叶えるのだ)
(アクティスとは、何者なにものですか?)
(過去に我等、光の神を亡ぼした者だ。
 闇は、悪なのである)
(分かりました)
渋々しぶしぶであるが神海の意志は決まった。

善悪の判断は、複雑である。一方に決めることはできない。
ただ、言えることは命は大切であり、うばうことは許されない。
いかなる命でも…。
 
つづく。 次回(リレーション-剣道大会③-)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

香死妃(かしひ)は香りに埋もれて謎を解く 

液体猫
キャラ文芸
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞受賞しました(^_^)/  香を操り、死者の想いを知る一族がいる。そう囁かれたのは、ずっと昔の話だった。今ではその一族の生き残りすら見ず、誰もが彼ら、彼女たちの存在を忘れてしまっていた。  ある日のこと、一人の侍女が急死した。原因は不明で、解決されないまま月日が流れていき……  その事件を解決するために一人の青年が動き出す。その過程で出会った少女──香 麗然《コウ レイラン》──は、忘れ去られた一族の者だったと知った。  香 麗然《コウ レイラン》が後宮に現れた瞬間、事態は動いていく。  彼女は香りに秘められた事件を解決。ついでに、ぶっきらぼうな青年兵、幼い妃など。数多の人々を無自覚に誑かしていった。  テンパると田舎娘丸出しになる香 麗然《コウ レイラン》と謎だらけの青年兵がダッグを組み、数々の事件に挑んでいく。  後宮の闇、そして人々の想いを描く、後宮恋愛ミステリーです。  シリアス成分が少し多めとなっています。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

処理中です...