不思議なハートの力

ひろの助

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第Ⅵ章。「光の神イクタス」

13、-大阪大会決勝前-

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不思議なハートの力00076-大阪大会決勝前-

--喜ぶ朋子、神海の本意ほんいは?--

話は進む。残るは、大阪大会決勝のみとなった。
1時間の休憩きゅうけいに入る。

朋子と真菜美は、1階の会場に降り、神海にった。
朋子は、無邪気むじゃきに喜ぶ。
「次は、決勝。決勝。決勝」
手を胸の前で神海に向け、笑顔を表している。
神海は、れくさそうである。
「それ、ハイタッチのつもり?」
「うん。そう」
神海は、しぶしぶ両手を胸の前に出して手のひらを朋子に向けた。
「絶対、優勝だね」
「バチ」
手が勢いよくわさりった。
真菜美は、何故なぜか拍手はくしゅしてる。
(私てなぜここにいるの?おまけさんかなぁ)
真菜美は、自身じしんを不思議がった。
(もう。決勝を勝って優勝か?)筆者の声です。
(もう。優勝でもしたつもりか?)
神海に心の声が聞こえる。(まさか神海に筆者の声が聞こえたか?)
(イクタスさん?)神海は、尋ねる。これは、ただの小説の話です。
(そうだ。必ず優勝するのだ。
 そして朋子の心をうばえ)
イクタスは、めいじる。
(そんなために俺は戦っているのではない。
 世界を導くリーダになる過程の通過点にすぎない。
 心技体の証だ)
神海は、無性に腹が立った。
女性は、大切にする。
だが、女性のために戦うわけではない。
自身のために戦っている。
(とにかく闇の命を消滅させる。
 俺が加勢する意味を忘れたか?)
イクタスは、なおも言った。
(俺は、人形ではない)
神海は、前からイクタスのやり方が気に入らなかった。
(お前は、光の神の一族だ。
 選ばれたのだ)
イクタスは、思い出させるかのように話しかける。
(イクタス。お前は、車の事故を装い、人を殺しかけた。
 でも、人は殺せない。
 それが、現実のルールだ)
神海は、腹を立てた。
(まあいい。アクテイスを消し去る。
 とにかく真菜美の心の力を弱めるのだ)
そして、イクタスは最後に付け加える。
(真菜美から朋子をうばえ。
 そこに弱さが出る)…(そこに…)…
イクタスの声が繰返し神海の心に響いた。

神海は、朋子が少し気になっていた。
真菜美と違って性格のきつさがない。
無邪気むじゃきで暖かく柔らかい。
「神海君。どうしたの?」
朋子は、うごかずにぶつぶつ口を動かしている神海を心配になった。
神海は、(はっと)して意識を戻した。
そして、微笑ほほえみ話しかける。
果物くだものでも食べる?」
朋子は、安心した。
神海は、普通の顔つきに戻っっていた。
執事しつじ片隅かたすみで神海の方を注視している。
「果物を持ってきて」
神海は、大声を出した。
しばらくして、執事が、冷えた果物を持ってくる。
朋子はいさんで果物の中からイチゴを一つ取って食べる。
「冷たくて美味しい」
朋子と神海は、仲良く食べた。
真菜美もお裾分おすそわけを受けた。
(決勝戦は、勝つだろうか?
 このまま、何も起こらなければいいけど)
気をゆるめると真菜美を不安がおそいかかってくる。
真菜美にはそんな感じがした。

つづく。 次回(決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦))
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