不思議なハートの力

ひろの助

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第Ⅵ章。「光の神イクタス」

14、大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)

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--大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)(001)--

いよいよ大阪大会決勝が行われる。

(真菜美さん。見ててね。私の戦いを)
真菜美の心に声を投げかけるものがいる。
(誰れ?)
(私は、日鶴真奈美ひづる まなみ
 私は、あなた)
(私と同じ名前?)
(アクティスさん。
 アクティスさん。
 日鶴・真奈美て誰だか知つてますか?)

(…)
アクティスは、答えない。

(アクティスさん。お願い答えて)

(…)

(いつもと感じが違う)
真菜美は、朋子に言うべきか迷う。
(見てててどう言うこと?)

(光の神など、全て消滅しょうめつさせてやる。
 うふふふ)
遠くで心の声がする。

「決勝は浪速剛剣なにわごうけん道場と陸運志気りくうんしき道場の対戦です。
 対戦が始まります」
場内のアナウンスが鳴り響く。

電光掲示板でんこうけいじばんに対戦票が出る。

(浪速):(陸運)

山内(やまうち):名越(なおえつ)
斎藤(さいとう):上脇(かみわき)
海来(うみらい):山本(やまもと)
浪打(なみうち):荒川(あらかわ)
神海(しんかい):日鶴(ひづる)

「日鶴て!今の子!」
真菜美の心が叫んだ。
中指の真闇石しんあんせきあやしく光出す。

「まな。どうかしたの?」
朋子は、心配そうに真菜美の顔をのぞき込む。


--大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)(002)--

試合が開始される。
両者は、並んで礼をする。
先鋒の浪速剛剣の山内と陸運志気の名越が前に出る。
一礼する。
中央で向かい合いかがむ。
華奢きゃしゃな!
 こんなやつ一撃で倒してやる)
山内は、思った。

号令ごうれいがかかる。
「はじめー---ぇ!」

2人は、向き合ってたがいを凝視ぎょうしする。

あたりが暗くかすんでいく。
「何か雰囲気ふんいきがおかしくない?」
真菜美は、朋子に問いかけた。
「う。うん」
朋子は、愛想あいそない。
試合に集中しているのか?

名越から黒い気が浮かび上がっている。
妖気ようきと言うのが正しいかもしれない。
面の奥の目が青く輝く。

山内は、恐怖した。
意識いしき束縛そくばくされていく。
(う。うぅぅ)
「バシィーー!」
山内は、一撃いちげきで面を打たれ気絶きぜつしてたおれた。
山内は、立ち上がらない。
倒れたままである。

審判しんぱんは、おどろいてる。
きみ大丈夫だいじょうぶかい」
かたたたく。
山内の意識が戻った。
「う」
係員かかりいんが来る。
「医務室に」
ねんのために医務室いむしつに連れていかれた。
名越も我に返った。
「俺、勝ったの?」
「すごかった」
みんなが祝福しゅくふくする

(天導!あれは、闇が取り着いている。
 この試合負けるぞ)
イクタスが話しかけた。
(でも、手を出すな!)
神海は、言い放った。
(それは、無理だな)

試合が再開される。
つぎは、次鋒戦じほうせんである。

次鋒の浪速剛剣の斎藤と陸運志気の上脇が前に出る。
一礼する。
そして、屈み竹刀しないを向き合わせる。
「はじめー-----ぇ」

斎藤から白光はっこうの気が放たれる。
上脇からは、黒い気が放たれる。

今度は、両者、ひるまない。
乗っ取られた2人の意識。
戦いは、神々の戦いになるのか?

「おかしいよ。これ」
朋子は、かなな声をだす。
「うん。止めないと」
(でも、どうすればいいの?アクティスさん!)
真菜美は、何もすることのできない自分が腹立たしかった。

--大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)(003)--

田内真菜美。
神海天導。
日鶴真奈美。
峰内朋子。
気付けば、真白な世界に4人はいた。

真ん中に向かい合うイクタスとアクティス。
試合をするはずの選手はいない。
現実世界では、時は止まっていた。
選手(斎藤と上脇)は、向かい合い立ったままで止まっていた。

(何かアクティスの顔つきがおかしい)
真菜美は、正確には会ったことがない、
夢でしか見たことがないのである。
当然なのかもしれない。
最近、何もない。
存在するかしないかさえ疑問ぎもんな時がある。
でもパソコンのレイナがいる。(最近、出番がない)筆者の声。
真闇石しんあんせきの指輪がある。
疑心暗鬼ぎしんあんき
雰囲気と言おうか、何かが違う。
もっとやさしい気がした。
戦おうとしている2人の神。
(この場合、神と呼ぼう)
イクタスは、どう腰当こしあてに布のふだいてる。
剣道着けんどうぎのようなものなのか、中にはきぬころもを着ていた。

アクティスは、普段のワンピースの布のままである。
取り立てて剣道をする様子もない。

二人は、丸腰まるごしの様に思えた。
「イクタス。覚悟しろ」
卑怯ひきょうな手を。やみごとぎが」
両者。走り出してぶつかった。
「ガギィーーーン」
「何か2人とも何かを持ってるわ」
真菜美の口から思わず言葉がれる。
「ガギィーーーーン。
 ガキィィーーー。
 ガツン。---ン」
両者は、剣を交えている。
剣がぶつかり合っている。
そして、間合いの外に分かれた。
真菜美、そこに居る4人の全ての者が目をらした。
「剣を持っている」
日鶴には、はっきりとアクティスの剣が見える。
神海にもイクタスの剣が見えた。
真菜美にも見えた。
イクタスの剣は、
りゅうの頭を一刀で切り落とせる大太刀おおふとたちの竜頭断切のやいば
その名のごとく火をく竜の紋章もんしょう
持ち手は、木で出来ているようであるが、
宝石が埋め込まれていた。
まばゆい。白黄はっこうかがやいている。
一方、アクティスの持つかたなは、
やいばしるされし刻印こくいんの黒き女豹めひょう
細身でしなやかである。
暗黒の気をはなまとっている。
握りてには、革が巻かれていた。
お互い刃を交えた。
アクティスの細身は、剣と同様にしなやかに交わし、
枯渇こうかつすきねらい刃を突き込んだ。
イクタスは、太い剣の腹でかろうじてふせいだ。
そして、再び互いに間合いを取った。
両者は、とうとう必殺ひっさつ剣技けんぎにでる。
光のうずと闇の気が渦巻うずまき。
2人は叫んだ。
闇夜魔相乗剣あんやまそうじょけん
光輪剛無双剣こうりんごうむそうけん
アクティス、イクタスは吠える。

※イラストは、後で掲載します。

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