覇道の流儀~没落確定の辺境伯令息は、血と謀略で冷酷なる公爵令嬢たちを支配(愛)する~

namisan

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第11話:『黄金の墓標と、蜜蝋に沈む国家の闇』

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 白亜の館の玄関ホールは、もはや貴族の優雅な空間としての機能を完全に喪失していた。
 暖炉の熱気と香水の甘い匂いは、十人の飢えた傭兵たちが放つ泥と錆、そしてむき出しの殺意によって完全に上書きされている。大理石の床には気絶した私兵団長が転がり、深紅のペルシャ絨毯は無残な泥濘と化していた。
 その泥濘の中央で、肥満体を丸めて這いつくばるギュンター・フォン・ローゼンベルク男爵の姿は、ひどく滑稽で、かつて分家当主として振る舞っていた傲慢さの欠片も残っていなかった。
「……ひっ、あ、案内する……! すべて、すべて差し出すから……命だけは……!」
 ギュンターは、泥水と己の脂汗でぐちゃぐちゃになった顔を上げ、声にならない悲鳴を絞り出した。
 アルベルトは冷徹な視線を見下ろしたまま、顎をわずかに動かした。
 その合図を受け、ガリウスが獣のような低い笑い声を漏らしながら、ギュンターの深紅のベルベットの襟首を乱暴に掴み上げた。百キロ近い巨体を持つ叔父の身体が、まるで中身の抜けた麻袋のように軽々と引き上げられる。
「さぁ、歩きな泥棒男爵。お前が俺たちからくすねた金貨の寝床へ、直々にご案内いただこう」
 ガリウスの錆びた長剣の切っ先が、ギュンターのたるんだ首筋にピタリと当てられた。皮膚がわずかに切れ、一筋の赤い血がベルベットの襟元へと吸い込まれていく。
 ギュンターは悲鳴を飲み込み、震える足で館の奥へと続く廊下を歩き始めた。
 その後ろを、アルベルトが静かに続く。さらにその後方を、九人の泥まみれの傭兵たちが、館の調度品を品定めするような下劣な視線を這わせながら追従する。
 廊下は、玄関ホール以上にギュンターの病的なまでの虚栄心で満たされていた。
 壁には数歩歩くごとに、高名な画家の手による風景画や肖像画が掛けられ、純銀の燭台が一定の間隔で廊下を照らし出している。床には一枚板の高級なマホガニー材が敷き詰められ、歩くたびに微かな木の香りが漂う。
 しかし今、その完璧な回廊を支配しているのは、傭兵たちの泥にまみれたブーツがマホガニーの床を削る「ギジリ、ギジリ」という不快な摩擦音だった。
「……この絵画一枚で、兵士五十人が一ヶ月間腹一杯の麦粥を食える」
 ガリウスが、壁に飾られた豪奢な静物画を睨みつけながら、呪詛のように吐き捨てた。
 彼の言葉は、誇張でも何でもない正確な事実だった。ギュンターが自らの目を喜ばせるためだけに買い集めたこれらの美術品は、すべて本家の兵士たちの血と肉、そして餓死していった領民たちの命を変換した「形を変えた死体」そのものなのだ。
 アルベルトは無言のまま、廊下の左右に視線を滑らせていた。
 彼の脳内では、目に入るすべての美術品、調度品、そして壁の建材に至るまでが、瞬時に現在の市場価格へと換算され、巨大な帳簿の「回収可能資産」の項目へと次々に書き込まれていく。
 怒りはない。ただ、経営を破綻させた無能な横領犯の資産を、いかにして一滴残らず合法的に搾り取るかという、冷酷な演算機能だけがフル稼働していた。
 やがて、一行は館の最奥、ひときわ重厚な黒檀の扉の前に到着した。
 ギュンターの私的な執務室である。扉の前に立っていた二人の護衛兵は、血走った目をした十人の傭兵たちと、首に剣を突きつけられた主君の無様な姿を見て、抵抗する素振りすら見せずに武器を捨てて壁際に平伏した。
「あ、開ける……この中だ……」
 ギュンターは震える手で懐から真鍮の鍵を取り出し、黒檀の扉の鍵穴に差し込んだ。
 カチャリ、と重い音が響き、扉がゆっくりと内側へ開く。
 執務室の中は、外の廊下よりもさらに一段と強い、高級な葉巻の煙と、甘いブランデーの匂いが充満していた。壁一面が天井まで届く巨大な本棚で覆われているが、そこに並んでいるのは政治や経済の専門書ではなく、金文字で装丁された高価なだけの娯楽小説や、異国から取り寄せた春本ばかりだ。
 部屋の中央には、黒曜石を磨き上げて作られた巨大な執務机が鎮座し、その奥には、ギュンターの肥満体をすっぽりと包み込むような、最高級の獣皮で張られた豪奢な椅子が置かれていた。
 アルベルトは部屋の中央まで歩みを進め、冷たく言い放った。
「金庫を開けろ」
「ひっ……!」
 ギュンターはガリウスに背中を小突かれ、執務机の奥、壁に掛けられた巨大なタペストリーの前へと引きずり出された。
 彼が震える手でそのタペストリーを引き剥がすと、分厚い石造りの壁に埋め込まれた、高さ一メートルほどの巨大な鋼鉄製の扉が姿を現した。最新鋭のドワーフ族の職人に作らせたであろう、複雑なダイヤル錠と五つの鍵穴が備わった、要塞のような金庫である。
 ギュンターは懐からさらに複数の鍵を取り出し、脂汗で滑る指を必死に動かしながら、一つ、また一つと鍵穴に差し込んで回していく。
 カチ、カチ、カチ。
 静まり返った執務室に、鋼鉄のシリンダーが重々しく回転する音だけが、まるで死刑台の階段を上る足音のように不気味に響き渡った。
 最後のダイヤルが合わせられ、ギュンターが巨大なレバーを両手で押し下げる。
 プシュウゥゥ……という、内部に密閉されていた古い空気が抜け出す音と共に、鋼鉄の扉がゆっくりと手前へと開かれた。
 その瞬間。
 金庫の奥から放たれた眩いばかりの黄金の輝きが、薄暗い執務室を暴力的に照らし出した。
 傭兵たちの間から、息を呑む音と、喉が引き攣るような生々しい音が同時に漏れた。
 金庫の中には、革袋にも入れられていない剥き出しの金貨が、まるでただの砂利のように山と積まれていた。その数は数千、いや、万を下らないだろう。さらにその横には、無造作に積み上げられた純金の延べ棒と、光を乱反射する大粒の宝石が詰まった小箱がいくつも並んでいる。
 本家が明日食べる麦すら買えずに苦しんでいる間、この男はこれほどの莫大な富を、ただ冷たい鋼鉄の箱の中に死蔵して悦に浸っていたのだ。
 ガリウスの瞳孔が限界まで開き、剣を握る右手が怒りと強欲でギリギリと軋んだ。今すぐこの場にいる叔父を八つ裂きにして、その黄金の山に頭から飛び込みたいという衝動が、傭兵たちの全身からどす黒いオーラとなって立ち昇る。
 しかし、アルベルトの漆黒の瞳は、その莫大な黄金の山をただの「数字の塊」として一瞥しただけで、すぐに金庫の最上段、小さな木箱の中へと釘付けになった。
「どけ」
 アルベルトはギュンターを冷たく突き飛ばし、自ら金庫の前に立った。
 そして、黄金の山には目もくれず、最上段に置かれていた黒檀の小箱を手に取った。
 箱には鍵すら掛かっていない。アルベルトがゆっくりと蓋を開けると、そこには分厚い羊皮紙の束が数枚、丁寧に折りたたまれて収められていた。
 アルベルトの細い指が、その一番上にある一枚の羊皮紙をつまみ上げる。
 手紙の封はすでに切られていたが、そこにははっきりと、差出人を証明する『蜜蝋の封蝋(シーリングワックス)』が残されていた。
 王国の権力を二分する巨大な派閥の頂点、宰相ヴィルヘルム・フォン・ランゲの紋章である『双頭の鷲』が、生々しい血のような真紅の蜜蝋に刻み込まれている。
 アルベルトの指先が、その紋章の表面を冷たく撫でた。
 三年前。母イザベラが突然血を吐いて倒れた、あの呪われた夜の記憶が脳裏をよぎる。流行り病という名の毒殺。本家の外交を一人で担っていた母を排除し、無能な父を孤立させ、そしてこの愚かな叔父を操って本家の財政を内部から崩壊させる。すべては、あの老狐である宰相が描いた、ローゼンベルク辺境伯家を合法的に取り潰すための長大なシナリオだったのだ。
 アルベルトは羊皮紙を開き、そこに記された流麗な文字の羅列に視線を落とした。
『……辺境伯夫人イザベラの件、首尾よく運んだこと大儀である。引き続き、本家の軍資金を枯渇させる工作を継続せよ。来るべき関税特区の法案成立の暁には、現辺境伯を失脚させ、卿をローゼンベルク家の正当なる当主として王国が承認することを約束する……』
 明確な、言い逃れの余地すらない『暗殺の事後報告』と『当主簒奪の密約』。
 それは、単なる横領の証拠ではない。王国法における第一級の国家反逆罪であり、叔父のみならず、宰相ヴィルヘルム自身の首すらも断頭台へと送ることができる、究極の「毒薬」だった。
 アルベルトは、その手紙を持ったままゆっくりと振り返った。
 床に這いつくばるギュンターは、アルベルトが手にした羊皮紙の紋章を見た瞬間、全身の痙攣を止め、まるで自らの死刑執行書を突きつけられた死刑囚のように、完全に顔面から生気を喪失していた。
「……叔父上。あなたは本当に、どうしようもない三流の愚か者だ」
 アルベルトの声は、広大な執務室の空気を一瞬で氷点下へと叩き落とすほどの、絶対的な冷酷さに満ちていた。
「人を殺し、国を欺くほどの陰謀に加担しておきながら、その相手の弱みであるこの書簡を、自分の保身のための『保険』として残しておいたつもりですか。……このような致死性の猛毒を自室に抱えたまま、安眠できていたその浅薄な神経には、呆れを通り越して感嘆すら覚える」
 アルベルトは、手にした羊皮紙を無造作に振ってみせた。
「これは、あなたが宰相に切り捨てられないための命綱だったのでしょう。だが、今この瞬間、この書簡はあなたの首を確実に刎ね落とすためのギロチンの刃に変わった」
「あ、ああ……あぁぁっ……!」
 ギュンターの口から、もはや言葉の形を成さない、絶望のうめき声が漏れ出した。
 彼は完全に理解したのだ。目の前にいるのは、ただの十五歳の甥ではない。人間の欲望と弱点を正確に抉り出し、法と数字という絶対的な暴力で相手を社会的に抹殺する、人の皮を被った冷酷な怪物であるということを。
「さあ、選択の時間です。叔父上」
 アルベルトは、宰相の書簡を懐の奥深くにしまい込み、氷のような視線で床に這う肉塊を見下ろした。
「今ここで、この私兵隊長に首を刎ねられ、横領と主君夫人暗殺の罪ですべての財産と親族を処刑台へ送るか。それとも……」
 アルベルトの唇が、美しくも残酷な三日月の形に吊り上がる。
「すべての富と権限を私に譲渡し、私の忠実な『犬』となって、あの宰相の喉笛に食らいつくための捨て駒として残りの人生を捧げるか。……三秒だけ、迷う時間を差し上げましょう」
 莫大な黄金の山と、血塗られた密約の手紙。
 白亜の館の最奥で、没落を運命づけられていた辺境伯家の少年が、国家の巨大な闇の心臓を、ついにその冷徹な掌中に収めた瞬間だった。
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