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第二章
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しおりを挟む結果を言ってしまえば、ベルネは助かった。
勇者の能力は俺が思う以上にチートだったというべきか。
ベルネに最上級の治癒魔法を体内と体外から全力で投下したことで、体は修復できた。
ただ、俺が受けるはずだった大量の呪いを背負うことになってしまったが。
女共を放って転移で大神殿へと戻って、呪いの解除方法とベルネを休ませる一室を脅し取ったのは、もう一月も前の話。
大神殿の客間の中でも最上級のスイートルームでベルネに掛けられた呪いを解く日々。一日一つのみしか解けないという縛りの所為で、最初のうちは常に治癒や状態異常回復をかけておかなければ、一瞬で死に至るほどに危険な状態だった。
一つ間違えば命を落としかねないベルネを他の奴等に任すなどできず、神官共をひたすらパシリに使い、やっと命を脅かす呪いだけは解除できた。
女共が俺のところまでやってきて、なぜ消えたのかと責められたが、ベッドに眠るベルネを見て察したらしい。皆、国に帰って行った。
命懸けで助けられ、そこまで想われていたと知って、心が動かないわけがない。それは流石に女共でも理解できたのだろう。
ベルネの家族にも状況を知らせたが、報酬を貰えれば、後は好きなようにと言った感じだ。正義感など持ち合わせていないため、家族の在り方などに口出しするつもりはない。
が、ベルネの報奨金はベルネのものだ。こいつが起きるまでは俺が預かることにした。
ただ、当の本人は一月経った今もまだ目を覚まさない。
「いい加減起きろよ、この…」
俺は口を噤んで、ベルネの冷たい手を握った。
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