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本編
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結局、宗ちゃんと食堂まで来てしまった。学内専用のICカードをピッとして、サバ定食のトレイを持って、一番目立たない端の端の観葉植物で隠れた席に座った。
はぁ、落ち着く。
僕、元々地味な子だから、人目が苦手なんだよね…。
でもさ、高校デビューってやつで、頑張って軽ーい子を目指してカラコン着けてたり、かなり明るい茶髪にしてるんだけど、ホントはどっちも真っ黒なんだぁ。超ジミーだよ。親がいないし、文句言われないからはっちゃけてるわけ。
入学早々、カラコンの外した地味な黒目が宗ちゃんにバレちゃったから、宗ちゃんの前では気楽にできるんだ。
「アズ、あっち行かない? 俺の友達がアズに会いたいって言っててさ」
「やだ。僕ここから動く気ないから」
せっかくのこの席が空いてたのに、他のとこに行きたくないし、どうせ僕じゃなくて、『外部生』に興味があるだけだよね。
この学校って結構閉鎖的で、新しい生徒が入ると噂の的になるみたいなんだ。今までひっそりと過ごしてたんだけど、最近になってジワジワこういうのが増えた。
宗ちゃんは僕が頑なとして動かないから諦めたのか、部活の集まりの方に行ってしまった。別に寂しくないし。
僕はいただきます、と一口お味噌汁に口を付けてから、焼きサバの身を解しはじめると、近くに人の話し声が聞こえて、顔を上げた。
「へー。君が外部生?」
テーブルの向かいに可愛らしい子が三人立ってて、一人が舐め回すような視線で僕を見て、そう言った。
「まぁ、平凡だよねぇ」
「髪染めて、カラコン? それで可愛くなってるって思ってるの?」
「瀧元様と同室だからって、調子に乗らないでよね」
えっと…、もしかして宗ちゃんとこのチワワちゃんたち?
椎名サンから宗ちゃんとの友達関係は許可貰ったんだけど、やっぱり足並みそろえるのは大変だよね。
その後ろから宗ちゃんが飛び出してきて、そいつと僕の間に入って視界を遮った。
「おまえら、何してる」
「た、瀧元様!」
「……椎名から聞いてないのか? 友人に危害を加えようとするなら、除名だって」
「でも、こんな凡人が瀧元様の横に居たら、瀧元様の価値まで落ちてしまいます!」
「アズが凡人? おまえらの目は節穴か?」
カッコイイよ、宗ちゃん…。ヘラっとしてるのがキリっとすると、そのギャップにやられちゃうよねー。さらっと僕の事友人って言ってくれてるのも、すごく嬉しい。
でもさ、僕の所為で宗ちゃんと親衛隊の子たちと険悪になって欲しくないんだよね。宗ちゃんって優しいし、チワワちゃん達が好きになるのわかるもん。
「宗ちゃん、いいよ。本当の事だもん。…でも、好きな人に振り向いて欲しくて、頑張ってるだけなのに、そんな風に言われたら…悲しいな」
「…アズ」
ちょっと俯いて、グズって鼻鳴らしたりなんかしてね。
宗ちゃんが僕の隣まで来て、横から僕の顔を覗き込みながら、よしよしと頭を撫でてくれる。
「僕もずっと片想いで、皆の気持ちよくわかるんだ。瀧元君とは本当に友達としての関係しかないから、心配しないで…」
そうなの? とチワワちゃんの打って変わって棘のない声。
「……片想いって、瀧元様にじゃないの?」
「違うよ。本当に友達だから」
僕がそういうと三人とも沈黙しちゃった。ちょっと気まずい感じだよね。分かる分かる。多分プライドがあって、謝れないんだろうし、立ち去るのも負けたみたいで嫌なんだよね。
「そういうことだから、こいつには絶対絡むなよ。次はないからな」
宗ちゃんの鶴の一声。
チワワちゃんたちの気持ちを知ってか知らずか…。僕は知らない方に賭けるけど。
もう、こういうのズルいよねー。天然のイケメンって。
モジモジしてたチワワちゃん達が宗ちゃんの言葉でおずおずと動き出して、僕を一瞥して去って行った。
「宗ちゃん、ありがと」
「当たり前だろ。アズの可愛さは俺が一番分かってるって」
………やーっぱりズレてるよねー。
はぁ、椎名サンが気の毒過ぎるよ。
宗ちゃんはトレイを友達がいる向こうの席に置いたまま、僕のところまで駆けつけてくれたらしくて、それを取りに戻って行った。
アツアツのお味噌汁飲みたかったのに。サバも冷めちゃったし。
はぁ、めんどくさー。
ま、静かに食べれそうだから、いっか。
温くなってしまったお味噌汁に口を付けて、溜息を吐くと、ガタ、と音がして、隣に誰かが座った。そいつは僕の顔を覗き込んできて、にこっと輝くような笑顔を向けてきた。
…………。
なに、この王子様。
光のエフェクトかかってるように見えるよ、ホントに。
ちょっと長めのハニーブロンド。ってかこの人、僕と違って地毛だ。本物だよ、本物! どう考えても親衛隊持ちだし、近寄らないでよー。親衛隊から制裁とかいりませんから。
この学校って顔面偏差値高すぎなんだよね…。さっき言われた通り、僕は平凡の部類。
そのキラキラ笑顔を見なかったことにして、僕はサバを一口、ようやく味わうことができた。
ぷって笑い声が隣で起こるけど、気にしない気にしない。
「ねぇ、名前なんていうの?」
はぁ、ついに話しかけて来た。
このテーブルには僕と王子様しかいないから、確実に僕が相手しなきゃいけないよ。それに無視すると親衛隊が…。ほら、その観葉植物の隙間からビシビシ視線を感じる。
「うーん、知らない人に教えちゃダメって言われてるから、僕」
「あ、ごめん、知らなかった? 僕は獅々田万里っていうんだ。よろしくね」
で、名前教えて、って満面の笑みの王子様に迫られたら何だか断りずらいし、チクチク視線が…。はぁ、今日は厄日。
「一ノ瀬梓だよ」
「あ、それで宗がアズって呼んでたんだ」
宗ちゃんの知り合い? なら警戒少し解いてやってもいいけど。
「ねえ、アズちゃんって呼んでいい?」
「うん。好きに呼んでくれていいよ」
ニッコリ笑顔と一緒にOKだしたら、王子様のキラキラの微笑みが発動したよー。写真撮って飾っときたいぐらい美しい。僕は大和先輩にしかキュンってならないから持ってても仕方ないんだけどね。親衛隊の子たちは欲しがるだろうなぁ。
僕みたいな偽物が隣にいるとすっごく申し訳なくなっちゃう。
「ねえ、アズちゃんって、委員長と寝てるよね」
――――はあぁ!?
王子様の爆弾発言にお味噌汁噴き出しそうになって、口を押えて何とか耐えた。
なんなんの、この人。こっちはご飯中だってのに!
僕がジト目で見つめても、全く気にしてない様子でまたにこりと微笑んだ。
「僕とセフレになってよ。委員長より断然うまいと思うよ?」
この王子様、超超超軟派なヤリチン野郎かよ!
大和先輩にはセフレって言ってるし、他にもいるように匂わせてるけど、僕は大和先輩一途なの! まあ、外見が外見だし、仕方ないとは思うけどさ。
本当はセックスだって、後ろに突っ込まれるのだって、全部先輩が初めて。
喘ぎ声の研究に見たくもないAVを観賞したり、自分でアソコに指突っ込んで慣らしたり、今、大和先輩とできてるのは涙ぐましい努力の結晶なんだよ。
王子様は確かに経験豊富で上手そう、とは思うけど、そんな穢れたナニを入れられたくアリマセン。でも気持ちいいエッチは憧れるよね…。
「ね、それって、先輩が言ったの?」
「違うよ。委員長を尾行させただけだから、そこは安心して?」
「…尾行?」
「最近ちょくちょく一般寮に顔出してるし、それでもしかして、と思って。…ちゃんと場所変えてやった方が良いよ? それじゃないと皆に知れ渡るのってすぐだから。委員長はそこまで考えが及ばないみたいだし、僕からも言っておくね」
「……うん」
ここは素直に頷いておこう。でも他にエッチできるような場所あるのかな…。後で宗ちゃんに聞けばいっか。
でも、この一ヶ月で三回しかしてないのに、もうバレてるってこと? なにその情報網。
「宗の所に行ってたっていう噂を代わりに流しておいたから、アズちゃんの事はまだ大丈夫だと思うけどね。だから、その情報操作料として、アズちゃんと一回―――」
「獅々田先輩! なにしてるんですか、アズの横に座らないで下さい!」
食堂中に響き渡るような大きな声で宗ちゃんが叫んだ。そのせいで周りの目が一瞬で王子様と僕に集まった。こいつ、後で覚えとけよ…。
「えー、なんで?」
その視線を全く気にしてない様子の王子様は、話の腰を折られて、宗ちゃんを半目で睨んでる。
「アズが穢れます!」
「それ酷くない? 差別だよ差別ー」
宗ちゃんがお味噌汁のお椀持った僕を王子様から守るように横から抱きしめた。ちょっと、それ余計なこと過ぎるから。
その時は周りの目よりもお味噌汁がこぼれないようにする方が重要だった。
ホントゆっくりご飯食べさせてよ…。
はぁ、落ち着く。
僕、元々地味な子だから、人目が苦手なんだよね…。
でもさ、高校デビューってやつで、頑張って軽ーい子を目指してカラコン着けてたり、かなり明るい茶髪にしてるんだけど、ホントはどっちも真っ黒なんだぁ。超ジミーだよ。親がいないし、文句言われないからはっちゃけてるわけ。
入学早々、カラコンの外した地味な黒目が宗ちゃんにバレちゃったから、宗ちゃんの前では気楽にできるんだ。
「アズ、あっち行かない? 俺の友達がアズに会いたいって言っててさ」
「やだ。僕ここから動く気ないから」
せっかくのこの席が空いてたのに、他のとこに行きたくないし、どうせ僕じゃなくて、『外部生』に興味があるだけだよね。
この学校って結構閉鎖的で、新しい生徒が入ると噂の的になるみたいなんだ。今までひっそりと過ごしてたんだけど、最近になってジワジワこういうのが増えた。
宗ちゃんは僕が頑なとして動かないから諦めたのか、部活の集まりの方に行ってしまった。別に寂しくないし。
僕はいただきます、と一口お味噌汁に口を付けてから、焼きサバの身を解しはじめると、近くに人の話し声が聞こえて、顔を上げた。
「へー。君が外部生?」
テーブルの向かいに可愛らしい子が三人立ってて、一人が舐め回すような視線で僕を見て、そう言った。
「まぁ、平凡だよねぇ」
「髪染めて、カラコン? それで可愛くなってるって思ってるの?」
「瀧元様と同室だからって、調子に乗らないでよね」
えっと…、もしかして宗ちゃんとこのチワワちゃんたち?
椎名サンから宗ちゃんとの友達関係は許可貰ったんだけど、やっぱり足並みそろえるのは大変だよね。
その後ろから宗ちゃんが飛び出してきて、そいつと僕の間に入って視界を遮った。
「おまえら、何してる」
「た、瀧元様!」
「……椎名から聞いてないのか? 友人に危害を加えようとするなら、除名だって」
「でも、こんな凡人が瀧元様の横に居たら、瀧元様の価値まで落ちてしまいます!」
「アズが凡人? おまえらの目は節穴か?」
カッコイイよ、宗ちゃん…。ヘラっとしてるのがキリっとすると、そのギャップにやられちゃうよねー。さらっと僕の事友人って言ってくれてるのも、すごく嬉しい。
でもさ、僕の所為で宗ちゃんと親衛隊の子たちと険悪になって欲しくないんだよね。宗ちゃんって優しいし、チワワちゃん達が好きになるのわかるもん。
「宗ちゃん、いいよ。本当の事だもん。…でも、好きな人に振り向いて欲しくて、頑張ってるだけなのに、そんな風に言われたら…悲しいな」
「…アズ」
ちょっと俯いて、グズって鼻鳴らしたりなんかしてね。
宗ちゃんが僕の隣まで来て、横から僕の顔を覗き込みながら、よしよしと頭を撫でてくれる。
「僕もずっと片想いで、皆の気持ちよくわかるんだ。瀧元君とは本当に友達としての関係しかないから、心配しないで…」
そうなの? とチワワちゃんの打って変わって棘のない声。
「……片想いって、瀧元様にじゃないの?」
「違うよ。本当に友達だから」
僕がそういうと三人とも沈黙しちゃった。ちょっと気まずい感じだよね。分かる分かる。多分プライドがあって、謝れないんだろうし、立ち去るのも負けたみたいで嫌なんだよね。
「そういうことだから、こいつには絶対絡むなよ。次はないからな」
宗ちゃんの鶴の一声。
チワワちゃんたちの気持ちを知ってか知らずか…。僕は知らない方に賭けるけど。
もう、こういうのズルいよねー。天然のイケメンって。
モジモジしてたチワワちゃん達が宗ちゃんの言葉でおずおずと動き出して、僕を一瞥して去って行った。
「宗ちゃん、ありがと」
「当たり前だろ。アズの可愛さは俺が一番分かってるって」
………やーっぱりズレてるよねー。
はぁ、椎名サンが気の毒過ぎるよ。
宗ちゃんはトレイを友達がいる向こうの席に置いたまま、僕のところまで駆けつけてくれたらしくて、それを取りに戻って行った。
アツアツのお味噌汁飲みたかったのに。サバも冷めちゃったし。
はぁ、めんどくさー。
ま、静かに食べれそうだから、いっか。
温くなってしまったお味噌汁に口を付けて、溜息を吐くと、ガタ、と音がして、隣に誰かが座った。そいつは僕の顔を覗き込んできて、にこっと輝くような笑顔を向けてきた。
…………。
なに、この王子様。
光のエフェクトかかってるように見えるよ、ホントに。
ちょっと長めのハニーブロンド。ってかこの人、僕と違って地毛だ。本物だよ、本物! どう考えても親衛隊持ちだし、近寄らないでよー。親衛隊から制裁とかいりませんから。
この学校って顔面偏差値高すぎなんだよね…。さっき言われた通り、僕は平凡の部類。
そのキラキラ笑顔を見なかったことにして、僕はサバを一口、ようやく味わうことができた。
ぷって笑い声が隣で起こるけど、気にしない気にしない。
「ねぇ、名前なんていうの?」
はぁ、ついに話しかけて来た。
このテーブルには僕と王子様しかいないから、確実に僕が相手しなきゃいけないよ。それに無視すると親衛隊が…。ほら、その観葉植物の隙間からビシビシ視線を感じる。
「うーん、知らない人に教えちゃダメって言われてるから、僕」
「あ、ごめん、知らなかった? 僕は獅々田万里っていうんだ。よろしくね」
で、名前教えて、って満面の笑みの王子様に迫られたら何だか断りずらいし、チクチク視線が…。はぁ、今日は厄日。
「一ノ瀬梓だよ」
「あ、それで宗がアズって呼んでたんだ」
宗ちゃんの知り合い? なら警戒少し解いてやってもいいけど。
「ねえ、アズちゃんって呼んでいい?」
「うん。好きに呼んでくれていいよ」
ニッコリ笑顔と一緒にOKだしたら、王子様のキラキラの微笑みが発動したよー。写真撮って飾っときたいぐらい美しい。僕は大和先輩にしかキュンってならないから持ってても仕方ないんだけどね。親衛隊の子たちは欲しがるだろうなぁ。
僕みたいな偽物が隣にいるとすっごく申し訳なくなっちゃう。
「ねえ、アズちゃんって、委員長と寝てるよね」
――――はあぁ!?
王子様の爆弾発言にお味噌汁噴き出しそうになって、口を押えて何とか耐えた。
なんなんの、この人。こっちはご飯中だってのに!
僕がジト目で見つめても、全く気にしてない様子でまたにこりと微笑んだ。
「僕とセフレになってよ。委員長より断然うまいと思うよ?」
この王子様、超超超軟派なヤリチン野郎かよ!
大和先輩にはセフレって言ってるし、他にもいるように匂わせてるけど、僕は大和先輩一途なの! まあ、外見が外見だし、仕方ないとは思うけどさ。
本当はセックスだって、後ろに突っ込まれるのだって、全部先輩が初めて。
喘ぎ声の研究に見たくもないAVを観賞したり、自分でアソコに指突っ込んで慣らしたり、今、大和先輩とできてるのは涙ぐましい努力の結晶なんだよ。
王子様は確かに経験豊富で上手そう、とは思うけど、そんな穢れたナニを入れられたくアリマセン。でも気持ちいいエッチは憧れるよね…。
「ね、それって、先輩が言ったの?」
「違うよ。委員長を尾行させただけだから、そこは安心して?」
「…尾行?」
「最近ちょくちょく一般寮に顔出してるし、それでもしかして、と思って。…ちゃんと場所変えてやった方が良いよ? それじゃないと皆に知れ渡るのってすぐだから。委員長はそこまで考えが及ばないみたいだし、僕からも言っておくね」
「……うん」
ここは素直に頷いておこう。でも他にエッチできるような場所あるのかな…。後で宗ちゃんに聞けばいっか。
でも、この一ヶ月で三回しかしてないのに、もうバレてるってこと? なにその情報網。
「宗の所に行ってたっていう噂を代わりに流しておいたから、アズちゃんの事はまだ大丈夫だと思うけどね。だから、その情報操作料として、アズちゃんと一回―――」
「獅々田先輩! なにしてるんですか、アズの横に座らないで下さい!」
食堂中に響き渡るような大きな声で宗ちゃんが叫んだ。そのせいで周りの目が一瞬で王子様と僕に集まった。こいつ、後で覚えとけよ…。
「えー、なんで?」
その視線を全く気にしてない様子の王子様は、話の腰を折られて、宗ちゃんを半目で睨んでる。
「アズが穢れます!」
「それ酷くない? 差別だよ差別ー」
宗ちゃんがお味噌汁のお椀持った僕を王子様から守るように横から抱きしめた。ちょっと、それ余計なこと過ぎるから。
その時は周りの目よりもお味噌汁がこぼれないようにする方が重要だった。
ホントゆっくりご飯食べさせてよ…。
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