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第一部 第一章
逃れられない苦しみ
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目が醒めたのは、川の畔。
濁流なんかじゃなく、山の上流にあるような澄んだ水の流れる小川。
何の疑いもなく、その水を掬って飲んでしまったあとに、お腹を壊さないか心配になってしまった。
けれど、喉の渇きとその水の甘さには逆らえず、何度も口に運んだ。
まあ、そのときはそのときだ。
それにしても、
「ここどこだろう」
周りを見渡しても、建物も人もいない。
俺は川に飛び込んだ時と変わらず制服姿で、その制服は少しも汚れてはいなかった。寝転んでいたせいで草や砂程度はついていたけど。
川に飛び込んだのが夢?
それともこれが夢?
どう見ても家の周辺にはないような森。
けれど獣がいる可能性は捨てきれない。
夜になる前にどこか休めるところを探した方が良いな。
これが夢だとしても、流石にこのままここで過ごすのは気が引けた。
下流に行けば、村でもあるかもしれない。
そう思い至って、俺は川沿いを下流に歩き始めた。
ふわふわとして現実感がない。
心が麻痺してしまっているのだろう。
もしかすると、『あの世』と言われるところなのかもしれない。
そう考えると、笑いが込み上げてきて、ふっと声が出た。
笑ったのは久しぶりだ。
ここがあの世なら、俺はあの苦痛な毎日から解放されたってことなのか…。
それなら嬉しい。
――そんなうまくいくわけがない。
あの日から、何も期待しないと決めていたのに。
俺の首には金属のようなものでできた首輪が付けられている。それは俺から声を奪い、自由を奪った。
川沿いを下っている時、恐れていた獣ではなく、人に襲われた。
それは盗賊のようだった。
外国人らしい目鼻立ちをしたそいつらの姿を見て、ここは日本、いや地球じゃないということは何となくわかった。
理解する暇もなく、捕らえられ、この首輪をはめられた。
言葉は聞き取れない。
というか、何を言ってるかわからない。
ただ、引き摺られるようにしてアジトのようなところに連れてこられた。
そこで待っていたのは、また苦痛の日々だった。
いや、川に飛び込む前よりももっと酷だった。
饐えた臭いのするものを口に突っ込まれ、握らされ、当然後ろの穴にも捩じ込まれた。
少しでも嫌な顔をすれば、首輪が締まり、息ができるギリギリの状態で数分間放置される。
首輪が締まる前に発される、或る言葉。
この首輪を作動させるための呪文か何か。
この世界には魔法らしきものが存在するようだったけれど、そんなものどうでもよかった。
ただ、その言葉を聞くのが恐怖だった。
性器を突っ込まれたまま、その呪文を唱えられる。その行為がそいつらの中で流行った。
苦しいと、辞めて欲しいと、泣き叫びたかった。
でも声は出なかった。
髪は掛けられたものでバシバシになり、皮膚もガビガビ、尻の穴からはありえないぐらいの量の精液がゴボゴボと音を立てて出てくる。
一日に何人相手にしているのかさえ分からなかった。一人の気が済めば、次の奴、ずっとそれが続く。
最初は切れて血まみれになっていたけれど、今は精液まみれのそこが切れる事はない。擦られても潤滑剤の役割をしているのかそこまで酷いことにはならなかった。
何日かに一回は川で体を洗えるけれど、それも監視付き。川の中で犯されることもある。
気の休まる時なんてなかった。
いつやってくるかわからない『うさ晴らし』の時間。
俺の事を気の済むだけ殴り、蹴り飛ばす。
ポーションのような回復薬を飲まされながら、ひたすら暴力を振るわれる。
死なないように。長く使えるように。
心は疲弊し尽くした。
この首輪がある限り、自害もできない。
性器が目の前に出されれば、口を開き、尻を蹴られれば犬のように四つん這いになる。
ただそれだけ。
何も考えず、ただそれだけ。
俺があの濁流に飛び込んだ意味ってなんだったんだろう。
濁流なんかじゃなく、山の上流にあるような澄んだ水の流れる小川。
何の疑いもなく、その水を掬って飲んでしまったあとに、お腹を壊さないか心配になってしまった。
けれど、喉の渇きとその水の甘さには逆らえず、何度も口に運んだ。
まあ、そのときはそのときだ。
それにしても、
「ここどこだろう」
周りを見渡しても、建物も人もいない。
俺は川に飛び込んだ時と変わらず制服姿で、その制服は少しも汚れてはいなかった。寝転んでいたせいで草や砂程度はついていたけど。
川に飛び込んだのが夢?
それともこれが夢?
どう見ても家の周辺にはないような森。
けれど獣がいる可能性は捨てきれない。
夜になる前にどこか休めるところを探した方が良いな。
これが夢だとしても、流石にこのままここで過ごすのは気が引けた。
下流に行けば、村でもあるかもしれない。
そう思い至って、俺は川沿いを下流に歩き始めた。
ふわふわとして現実感がない。
心が麻痺してしまっているのだろう。
もしかすると、『あの世』と言われるところなのかもしれない。
そう考えると、笑いが込み上げてきて、ふっと声が出た。
笑ったのは久しぶりだ。
ここがあの世なら、俺はあの苦痛な毎日から解放されたってことなのか…。
それなら嬉しい。
――そんなうまくいくわけがない。
あの日から、何も期待しないと決めていたのに。
俺の首には金属のようなものでできた首輪が付けられている。それは俺から声を奪い、自由を奪った。
川沿いを下っている時、恐れていた獣ではなく、人に襲われた。
それは盗賊のようだった。
外国人らしい目鼻立ちをしたそいつらの姿を見て、ここは日本、いや地球じゃないということは何となくわかった。
理解する暇もなく、捕らえられ、この首輪をはめられた。
言葉は聞き取れない。
というか、何を言ってるかわからない。
ただ、引き摺られるようにしてアジトのようなところに連れてこられた。
そこで待っていたのは、また苦痛の日々だった。
いや、川に飛び込む前よりももっと酷だった。
饐えた臭いのするものを口に突っ込まれ、握らされ、当然後ろの穴にも捩じ込まれた。
少しでも嫌な顔をすれば、首輪が締まり、息ができるギリギリの状態で数分間放置される。
首輪が締まる前に発される、或る言葉。
この首輪を作動させるための呪文か何か。
この世界には魔法らしきものが存在するようだったけれど、そんなものどうでもよかった。
ただ、その言葉を聞くのが恐怖だった。
性器を突っ込まれたまま、その呪文を唱えられる。その行為がそいつらの中で流行った。
苦しいと、辞めて欲しいと、泣き叫びたかった。
でも声は出なかった。
髪は掛けられたものでバシバシになり、皮膚もガビガビ、尻の穴からはありえないぐらいの量の精液がゴボゴボと音を立てて出てくる。
一日に何人相手にしているのかさえ分からなかった。一人の気が済めば、次の奴、ずっとそれが続く。
最初は切れて血まみれになっていたけれど、今は精液まみれのそこが切れる事はない。擦られても潤滑剤の役割をしているのかそこまで酷いことにはならなかった。
何日かに一回は川で体を洗えるけれど、それも監視付き。川の中で犯されることもある。
気の休まる時なんてなかった。
いつやってくるかわからない『うさ晴らし』の時間。
俺の事を気の済むだけ殴り、蹴り飛ばす。
ポーションのような回復薬を飲まされながら、ひたすら暴力を振るわれる。
死なないように。長く使えるように。
心は疲弊し尽くした。
この首輪がある限り、自害もできない。
性器が目の前に出されれば、口を開き、尻を蹴られれば犬のように四つん這いになる。
ただそれだけ。
何も考えず、ただそれだけ。
俺があの濁流に飛び込んだ意味ってなんだったんだろう。
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