おバカさんって言わないで

珈琲きの子

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番外編

冒険者の災難

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 規模も大きい転移魔法陣は膨大な魔力と精霊の力を借りて行われるため、滅多に使われるものではない。
 氾濫に対する出兵や要人の緊急召喚など、重要性の高いものにしか使用されないのだ。しかも、ガチガチに防壁で固められ、厳重に管理されている。

 それがだ。

 しがないただの冒険者である俺たちがなぜかその陣の中に立たされている。しかも酒場のマスターからの要請だというのだから、理解の範疇を越えていた。
 

 らしくなく緊張する俺たちを王国の魔術師たちはまるで来賓のように扱った。そんな扱いを受けたこともなかったため、その態度に気味の悪さを感じていた。

 視界が揺れるとともに、転移させられた先は、全く縁のない豪華な装飾で彩られた部屋だった。

「ようこそ、お待ちしておりました。『蒼の番人』の方たちでお間違えないですか」
「ああ、俺たちの事だ。それよりここは…」
「王宮内の一室です」

 王宮内?!

 余りにも場違いな所へ飛ばされたのだと、驚きに顔を見合わせた。 

「急なお呼び立てをして誠に申し訳ありませんでした。早速、部屋に案内させていただきます」

 文官と言ったところだろうか、きびきびとした動きで俺たちの前にある扉に手をかけて、それを開いた。
 内心、何が待っているのかヒヤヒヤとしながらも、文官の後に続いた。

「よぉ、おまえら」

 ドスのきいた、怒気を含むその声に、全身が総毛立つ。

 この声……。

「「「マスター!?」」」

 顔には笑みを湛えながらも、どう考えてもその目には怒りが渦巻いている。
 ヤバイ状況にいるということだけはひしひしと感じられたが、全くその原因に思い至らなかった。

 戦々恐々としている中、奥の扉が開き、見知った顔が二人、入ってくる。
 
「お、来てるじゃねえか。久しぶりに見る顔だなぁ」
「マスター、怒るのもいいけど、先に情報聞き出してからにしてね」

 その人物に俺は呆気にとられた。
 一人はSランクという称号を棄て、一国の騎士団に入団したという奇怪な行動を起こした元冒険者のジェラルドでしかなく。
 もう一人は、十年ほど前に英知の証を授かったと崇められた青年――確か第一王子。賢授式で見た、紫色の、すべてを見下したような目が印象的で記憶に残っていた。
 
 なぜ?、という疑問しか俺の中には浮かんでこなかった。

 促されて高級感あふれる椅子に腰かけると、その青年は微笑んだ。その表情には何の感情も表れてはおらず、マスターとは違った不気味さに身の毛がよだつ。

「急な召喚に応じてくれてありがとう」
「すまんな。こっちは重要人物の確保が最優先でな」

 重要人物?
 国を挙げて探すような重要人物に俺たちが関係してるとでもいうのか。

「じゃあ、早速」

 その言葉と同時に威圧がのしかかり、背筋に寒気が走る。気を抜くと体が震えだしそうだ。
 
 おいおい、これやばいだろ。Sランク二人に賢者だぞ…。どう考えても逃げれねぇ。とんでもねーとこに飛ばされたもんだな、おい。

「単刀直入に聞くけど、エルヴィン、知ってるよね?」

 ――エルヴィンだと?

 王子の口から飛び出した意外な人物の名前に目を瞠り、俺たちは目を見合わせた。

 ここにマスターがいる理由にやっと思い当たった。エルヴィンが護衛依頼した俺たちを探していたということか。

 強姦されそうになった相手は王族か何かか? 薬を盛るには相手が悪すぎたのか。くそ、あいつとんでもねーもん引っ掛けやがって…。

 元Sランクを連れてくるなんざ、脅しのつもりか。現役として受けてやろうじゃねーか。

「そうだな。護衛した依頼人にそんな名前の奴がいたな」
「エルヴィンをどこまで護衛した?」
「確か隣町のドマルタンに行ったな」
「その後、彼がどこに行ったかは?」
「護衛依頼受けただけだしな」

 この世には嘘を見破る精霊もいると聞く。
 賢者であるこいつはそれを従えている可能性もある。嘘にならないように、注意を払いながら答えた。

「最後に見た時、エルヴィンは無事だったか?」
「……ああ、それは保証する」
 
 仲間の二人に目配せすると二人は間違いはないというように頷いた。

 すると、マスターとジェラルドは満足そうに微笑み、その二人の間に座る王子は溜息を吐いた。それと同時に先ほどまで全身を押さえつけるように加わっていた圧力がかき消えた。
 
「な、言ったろ? 信用できるって」
「あー、ヒヤヒヤした。お前らよかったなー。合格合格」

 張り詰めた空気から一転して、友人同士と気楽に話しているようなそんな雰囲気に変わる。

 なんの茶番だ?、と俺たちは顔を見合わせた。

「どういう……」
「あいつの事、ちゃんと護衛したのか確認させてもらったってとこだな」
「疑う必要ないって言ったんだけどよ、この王子は坊主の事が気懸りで仕方なくてな」
「お前ら変わってなくて、俺も安心したわ」
「で、どうやって、こっちがエル側だって信用させるつもり?」
「「あー、それもそうだな」」

 二人してうーんと唸る姿に俺は苦笑を浮かべてしまった。

「おい、イザーク、元は言えばお前の所為だからな。坊主と組んで俺をだましやがって」
「騙してなんかないって。俺が嘘ついてないことはわかってるんだろ、マスター」
「お前、言うようになったなぁ。あとで覚えてろよ?」

 マスターがこめかみに血管を浮き上がらせながらも、落ち着いた様子で王子を見る。

「で、どうすんだ?」
「うーん、俺としてはエルをどこまで護衛したかさえ聞ければいいから、別に拷問でも何でもいいけど」
「ほぉ、俺も手伝うか」
「それ、拷問じゃなくて処刑だよね、マスター。まあ、実際どっちでもいいんだけど」

 立て肘をついて、こちらを眺めながら涼しそうに笑う王子は冷徹そのもの。俺たちの事を本当に何とも思っていないようで、拷問でも処刑でも何でもやってしまいそうな雰囲気だった。

「彼のためにそれを教えないって言うのは嬉しいんだけど、それも困るんだよね。言ってもらわないと、君たちの事、本当に処刑しないといけなくなるし」

 本当に処刑…?
 とんでもない話になって来たぞ…。

 俺は生唾を飲み込んだ。そんな様子を見て、王子は口の端だけを持ち上げて笑った。
 
「ねぇ、どういう方法が良い? 斬首とか面白くないのはなしね。――…そうだなぁ、毒虫の巣探検はどう? それとも、飛竜にくくりつけて空の旅でも楽しむ? ……火蜥蜴と火力耐久試合でもいいし。サーペントと一緒に海底までっていうのもあるよ?あ、今から、黒の森まで行こうか? 君たちなら楽しめるよね。強そうだし」

 こいつ…!
 この軽さはなんなんだ。それとは裏腹に重く冷たい魔力が体をざらリと撫で、纏わりついてくる。

 こちらを遥かに凌駕する圧倒的な力。

 この王子がこれらの方法を簡単にやってのけてしまうのだと直感した。いや、もうすでに試したことがあるとしか思えない。そのぐらい余裕の笑みを王子は浮かべていた。

 部屋がその冷たい魔力で満たされた時、空間が歪んだ。転移した、と感じた時にはもう遅かった。

 今腰かけている椅子と間に挟んだテーブルごと転移した先は、日の光の届かない、瘴気を纏った木が生い茂る魔物の住処――通称『黒の森』。
 しかもその瘴気の濃さから最奥部に近い場所ということ、そして、近くにSランク級の魔物がいる気配に頭の中で警告音が鳴り響く。

 額から流れた汗が頬を伝って顎からぽたりと落ち、横からクレイグがごくりと唾を飲み込む音が聞こえた。 

「…処刑の理由を、」

 声が震えないようにそう発するのが限界だった。
 あ、そうだった、と王子は先ほどの部屋にいる時と何ら変わらぬ態度で、さも今思い出したかのようにわざとらしく答えた。

「理由、言ってなかったね。知りたい?」

 三人で同時に頷くと、王子は穏やかに微笑んだ。

「王族の誘拐っていう大罪」
「……王族の、誘拐…?」
「…彼と誘拐と、どういう繋がりが?」

 たまらずマルクが口をはさんだ。

「王族を誘拐したのはエルヴィン。それに手を貸した君たちも同罪、ってことなんだよね」
「それは……」

 どういう、と言いかけて、嫌な予感がちらつく。マルクも同じようだった。クレイグはただ呆然とやり取りを見ているだけだが…。
 
「まさか…、お腹の…」
「へぇ、知ってたんだ。エルヴィンが身重だってこと。それなら話が早いね」

 おいおい、ちょっと待てよ。益々嫌な予感が…。

「それ、俺の子なんだよね」

 やっぱりかー!
 あんの、馬鹿野郎、訳ありどころの話じゃないだろうが!

 しかも、なんで王族が後ろにいながら、貴族から逃げる必要があるんだ。

「あ、エルヴィンは俺が王子って知らないから」
「そういう事はちゃんと言っとけ!」

 王子の軽い口調に対して、つい口をついて出た言葉に、俺は血の気が引いた。

「まあ、そうなんだけどさ、こっちもいろいろ事情があるんだよね」

 王子はうっすらと笑みを浮かべながら、剣呑さを宿した紫の瞳で俺たちを射た。
 首筋がちりちりとするほどの殺気にひっきりなしに汗が流れ落ちる。
 
「――でさ、エルをどこまで送ったか、教えてくれる、よね?」

 王子の横の二人もニタリと笑った。そして、その後ろで、咆哮が響き渡り、轟音を立てながら地面が規則的に振動し始めた。


 もし子供の件が嘘だとしたら、エルヴィンをみすみすと受け渡すことになってしまう。だが……、

 ――すまん、エルヴィン、俺たちができるのはここまでだ。ただ悪あがきはさせてもらう。

「…条件がある。俺たちとエルヴィンに危害を加えない、と約束してくれ」

 王子はそんなことでいいの?、と頷いてみせ、その瞬間、背景が王宮の一室へと戻った。
 
 契約を交わし、ドーレの北の村ロタールまで護衛した事を告げた。なぜか王子とジェラルドは驚き、顔を見合わせていたが、俺にはさっぱり理解できなかった。
 その後、呆気ないほど何事もなく街に返されたが、余りの疲労に地面にへたり込んだ。

「災難でしたね」
「全くだ」
「あー俺、ちびるかと思った…」

 俺は深くため息を吐いた。

『エルヴィンを村に無事に送り届けてくれて、本当にありがとう』

 部屋を出る際に、そう声をかけてきた王子の顔は安堵に満ちていた。これが本来の彼の姿なのか、と知ると同時にエルヴィンへの深い情がひしひしと伝わって来た。
 その様子にエルヴィンの安全面に対する心配はなくなったが、相手が王子と知ったら、エルヴィンはどうするのかと想像して笑いが漏れる。

「お前らも肝座って来たなー」

 マスターは、がははと笑いながら俺たちの前に立った。先ほどまでの威圧感は全くない。

「マスターもタチが悪いな。あの王子本気じゃなかったんだろ」
「いや、それは俺もわからんな。お前らが言わなかったら、実際どうなってたか予想もつかん。まあ、あいつも素直に人にお願いするなんてできねー立場だし、わかってやってくれよ。ま、俺はお前らがビクビクしてるの見てすっきりしたがなー」
「人で面白がるのはやめてください、マスター」
「いや、俺もお前らの所為で物理的に首飛ぶところだったんだからよ、これぐらい許されるだろ」
「なんで俺らの所為なんだよ」
「ん? 坊主に一つでも怪我負わせてたら、俺もお前らもあのままあそこに放りだされてたしな。まあ、そん時は協力して帰還目指すだけだがな」

 暢気に笑いながらそういうマスターに、SランクとAランクの差が天と地ほどあることに気付かされ、愛想笑いしかできなかった。
 



 それから一週間ほど経った時だった。
 
 ギルドで掲示板から依頼表を剥がし、受付に持っていくと、しばらくお待ちください、と声を掛けられ、疑問を感じながらもカウンターにもたれるように待っていた。
 何事かとマルクとクレイグが様子を見に来て、三人で受付が戻ってくるのを待った。

「お待たせしました。報奨金が国から出ていますので、お受け取り下さい」
「報奨金?」
「はい。少々額が大きいので、ギルドに預けて頂くことも可能です」
「いや、何の報奨金だ?」
「要人の護衛ということでお話を頂いております」

 要人の護衛…?
 
「まさか、」
「きっとその、まさかですね」
「それしかないよな」

 俺たちは頷き、その報奨金を有難くいただくことにした。しかし、そのけた違いの金額に青くなることになる。

 やはり、エルヴィンは馬鹿だ。
 
 それが俺がつける唯一の悪態だった。



 報奨金
  30,000,000 Lts.*1
  







 *1:3億円程度
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