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ゼスト・セルドア・クローネン
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コン、コン
儂が自室でワインを飲みながらくつろいでいると、ノックの音が響いた。
「入れ」
「失礼いたします」
一礼して部屋に入ってきたのは、目つきの悪い細面の男。
クレアーネの護衛隊長を任せていたガイン・ノートリアスだ。
ガインは儂の前まで歩いてくると、直立不動の姿勢を取った。
「小僧はどうだった?」
儂は簡潔に聞いた。
この一言で、ガインには儂の聞きたいことが分かるかずだ。
そう鍛えたのは他でもない儂だからな。
「はっ、おそらくは【神の寵児】で間違いないと思われます」
「……そうか、やはりな」
ガインの言葉に、儂は椅子の背もたれに体重を預けて息を吐き出した。
神の寵児。
それは、普通ではない特殊なスキル────【固有スキル】を持つ者たちの総称だ。
この世界におけるスキルというものは、基本的にスキルの保有者自身にしか作用しない。
儂の持つ〈剛健〉しかり、ミリアーネの持つ〈調理〉しかりだ。
先天的に習得することができる魔術と違い、スキルは生まれると同時に神から与えられる祝福。
当然その祝福は本人に作用するべきであり、他者に直接影響を与えるものであってはならない。
というのが、創造神マグナスを祀るマグナス教の見解だ。
しかし、固有スキルはその常識を覆す。
「どのような能力か分かったか?」
「いえ、この目で見ておりましたが、ゴブリンが急に転倒したことしか分かりませんでした」
「ふむ……そうか」
ガインの持つスキルは〈鷹の目〉。視界や動体視力などを強化するスキルだ。
そのガインが見ても分からなかったということは、つまり小僧のスキルは目に見えるものではないということ。
歴史的な文献の中には、過去の神の寵児たちの能力も載っている。
その中には自分や人、物を瞬間的に別の場所に移動させる能力や、魔術ではない炎や雷を自在に操る能力、果ては時間を止めたり巻き戻したりする能力など、荒唐無稽なものがいくつも記されている。
だが、それらは決してただの絵空事ではない。
「……危険か?」
儂は、また短い言葉に意味を込めてガインに問いかけた。
もちろん、込めた意味というのは小僧を殺すべきか、ということだ。
神の寵児は、その神聖な呼称とは裏腹に世界にいくつもの無残な爪痕を残してきた存在。
現に、北部の永久凍土は過去に神の寵児が固有スキルによって作り出したものであり、今もなおそのスキルの影響から抜け出せないでいる。
「分かりかねます」
儂の短い問いに、ガインもまた簡潔に答えた。
そして、
「────ですが、お嬢様はあの者のことを悪く思ってはおられないようです」
とも付け加える。
儂は眉間にシワを寄せ、ガインに怒声を浴びせかけたが、なんとか堪えて大きく息を吐き出した。
ガインの言わんとすることは分かる。
クレアの持つスキルは〈感知〉。
人からの悪意や敵意などを本能的に察するスキルだ。
そのスキルがあったために、儂はクレアをこの年齢になるまであまり多くの人間と接しないように囲ってきた。
貴族というのは、基本的に自分本位なクズばかりだ。
戦いしか知らん儂ですら、奴らの魂が放つ悪臭には気付く。
ましてやそれを敏感に察知してしまうクレアでは尚更のことだろう。
幼い頃からそんなものに晒されて育てば、良くて人間不信、最悪の場合人との関わりを一切立つような人間嫌いになってしまうかもしれない。
クレアにはそのことを十分に言い聞かせて育ててきた。
だから、そのクレアがあそこまで心を許す相手が悪人であるとは思えないのも確かだ。
「とりあえずは、様子見か……あの小僧が神の寵児だと知る者は?」
「私の知る限りではおりません。ただ……」
「ただ、なんだ」
「あの襲撃の際、何らかの隠密系スキルを持つ者が監視していた可能性は捨てきれません」
ガインの言うことは最もだった。
クレアーネを襲ったゴブリンたちの襲撃。
あれには明らかにおかしい点がいくつもあった。
まず第一に、ゴブリンの数が多すぎた。
普通ゴブリンというのは、残って巣を守るものと外に出て食料を集めるものに分かれて行動するため、多くても十匹程度の群れで行動するものなのだ。
だが、クレアを襲撃したゴブリンの数は合計四十匹。
しかも中には雌のゴブリンや、まだ成長しきっていない子供のゴブリンまでもが含まれていたのだ。
第二に、ゴブリンの装備が整いすぎていた。
武器を作ることのできないゴブリンは、殺した冒険者たちの装備を流用するものだ。
だから全てのゴブリンが武器を装備しているなどありえない。
もし大量に武器を手に入れるような偶然があったとしても、やつらは当然手入れなどしないので、武器は錆びたり欠けたりしているはずだ。
しかし、それもなかった。
ゴブリンの装備していた剣は、ものこそ安物の数打ちばかりだったが、安いなりにしっかりと手入れがされていたのだ。
他にもまだいくつか疑問点はあるが、この二つだけでもゴブリンの襲撃が作為的なものだと判断できる。
おそらくは魔術、もしくは何らかの薬品によって、巣にいたゴブリンをまるごとクレアの襲撃に使ったのだろう。
さらには成功率を上げるために武器まで与えている。
ここまでやるからには、成功を見届けようとする人間が近くにいたはずだ。
このクソッタレな襲撃を計画したのがどこのどいつなのかは今のところはっきりしないが、その監視者が小僧の能力を見ていた可能性は高いと考えたほうがいいだろう。
「殺してしまったほうが、問題は起きんのだろうがな……」
クレアのあの楽しそうな顔を見てしまっては、そうするのも憚られる。
「ガイン」
「はっ」
「お前、パロミアの冒険者に確か友人がおったな」
「友人……キルケのことでしょうか。でしたら、あれは既に引退して酒場を営んでおりますが」
「そうか。他に信用できる人間に心当たりはないか?」
「キルケは引退しておりますが、その子供が冒険者をやっております。私もまだ小さい頃に会ったことがありますが、心根の正直そうな子供でした」
「ふむ…………」
と儂は思案する。
小僧に騎士団の誰かをずっと付けておくわけにはいかんし、儂の知り合いの冒険者はもうとっくの昔に引退しておるものたちばかりだ。
となると、面識はないがガインの友人の子供とやらに頼むしかないだろう。
「では、お前の友人によく言い含めておいてくれ────子供にあの小僧を監視させろ、とな」
「はっ、了解いたしました」
胸の前に手を掲げる敬礼をし、ガインが部屋から出ていく。
それを見送ったあと、儂はまたワイングラスを手に取り、一気に飲み干した。
「小僧がクレアにとって禍となるか福音となるか────クレアに恨まれるようなことを、儂にさせるなよ、小僧」
壁に立て掛けられた愛用の剣を眺めながら呟き、儂は空になったグラスにワインを注いだ。
儂が自室でワインを飲みながらくつろいでいると、ノックの音が響いた。
「入れ」
「失礼いたします」
一礼して部屋に入ってきたのは、目つきの悪い細面の男。
クレアーネの護衛隊長を任せていたガイン・ノートリアスだ。
ガインは儂の前まで歩いてくると、直立不動の姿勢を取った。
「小僧はどうだった?」
儂は簡潔に聞いた。
この一言で、ガインには儂の聞きたいことが分かるかずだ。
そう鍛えたのは他でもない儂だからな。
「はっ、おそらくは【神の寵児】で間違いないと思われます」
「……そうか、やはりな」
ガインの言葉に、儂は椅子の背もたれに体重を預けて息を吐き出した。
神の寵児。
それは、普通ではない特殊なスキル────【固有スキル】を持つ者たちの総称だ。
この世界におけるスキルというものは、基本的にスキルの保有者自身にしか作用しない。
儂の持つ〈剛健〉しかり、ミリアーネの持つ〈調理〉しかりだ。
先天的に習得することができる魔術と違い、スキルは生まれると同時に神から与えられる祝福。
当然その祝福は本人に作用するべきであり、他者に直接影響を与えるものであってはならない。
というのが、創造神マグナスを祀るマグナス教の見解だ。
しかし、固有スキルはその常識を覆す。
「どのような能力か分かったか?」
「いえ、この目で見ておりましたが、ゴブリンが急に転倒したことしか分かりませんでした」
「ふむ……そうか」
ガインの持つスキルは〈鷹の目〉。視界や動体視力などを強化するスキルだ。
そのガインが見ても分からなかったということは、つまり小僧のスキルは目に見えるものではないということ。
歴史的な文献の中には、過去の神の寵児たちの能力も載っている。
その中には自分や人、物を瞬間的に別の場所に移動させる能力や、魔術ではない炎や雷を自在に操る能力、果ては時間を止めたり巻き戻したりする能力など、荒唐無稽なものがいくつも記されている。
だが、それらは決してただの絵空事ではない。
「……危険か?」
儂は、また短い言葉に意味を込めてガインに問いかけた。
もちろん、込めた意味というのは小僧を殺すべきか、ということだ。
神の寵児は、その神聖な呼称とは裏腹に世界にいくつもの無残な爪痕を残してきた存在。
現に、北部の永久凍土は過去に神の寵児が固有スキルによって作り出したものであり、今もなおそのスキルの影響から抜け出せないでいる。
「分かりかねます」
儂の短い問いに、ガインもまた簡潔に答えた。
そして、
「────ですが、お嬢様はあの者のことを悪く思ってはおられないようです」
とも付け加える。
儂は眉間にシワを寄せ、ガインに怒声を浴びせかけたが、なんとか堪えて大きく息を吐き出した。
ガインの言わんとすることは分かる。
クレアの持つスキルは〈感知〉。
人からの悪意や敵意などを本能的に察するスキルだ。
そのスキルがあったために、儂はクレアをこの年齢になるまであまり多くの人間と接しないように囲ってきた。
貴族というのは、基本的に自分本位なクズばかりだ。
戦いしか知らん儂ですら、奴らの魂が放つ悪臭には気付く。
ましてやそれを敏感に察知してしまうクレアでは尚更のことだろう。
幼い頃からそんなものに晒されて育てば、良くて人間不信、最悪の場合人との関わりを一切立つような人間嫌いになってしまうかもしれない。
クレアにはそのことを十分に言い聞かせて育ててきた。
だから、そのクレアがあそこまで心を許す相手が悪人であるとは思えないのも確かだ。
「とりあえずは、様子見か……あの小僧が神の寵児だと知る者は?」
「私の知る限りではおりません。ただ……」
「ただ、なんだ」
「あの襲撃の際、何らかの隠密系スキルを持つ者が監視していた可能性は捨てきれません」
ガインの言うことは最もだった。
クレアーネを襲ったゴブリンたちの襲撃。
あれには明らかにおかしい点がいくつもあった。
まず第一に、ゴブリンの数が多すぎた。
普通ゴブリンというのは、残って巣を守るものと外に出て食料を集めるものに分かれて行動するため、多くても十匹程度の群れで行動するものなのだ。
だが、クレアを襲撃したゴブリンの数は合計四十匹。
しかも中には雌のゴブリンや、まだ成長しきっていない子供のゴブリンまでもが含まれていたのだ。
第二に、ゴブリンの装備が整いすぎていた。
武器を作ることのできないゴブリンは、殺した冒険者たちの装備を流用するものだ。
だから全てのゴブリンが武器を装備しているなどありえない。
もし大量に武器を手に入れるような偶然があったとしても、やつらは当然手入れなどしないので、武器は錆びたり欠けたりしているはずだ。
しかし、それもなかった。
ゴブリンの装備していた剣は、ものこそ安物の数打ちばかりだったが、安いなりにしっかりと手入れがされていたのだ。
他にもまだいくつか疑問点はあるが、この二つだけでもゴブリンの襲撃が作為的なものだと判断できる。
おそらくは魔術、もしくは何らかの薬品によって、巣にいたゴブリンをまるごとクレアの襲撃に使ったのだろう。
さらには成功率を上げるために武器まで与えている。
ここまでやるからには、成功を見届けようとする人間が近くにいたはずだ。
このクソッタレな襲撃を計画したのがどこのどいつなのかは今のところはっきりしないが、その監視者が小僧の能力を見ていた可能性は高いと考えたほうがいいだろう。
「殺してしまったほうが、問題は起きんのだろうがな……」
クレアのあの楽しそうな顔を見てしまっては、そうするのも憚られる。
「ガイン」
「はっ」
「お前、パロミアの冒険者に確か友人がおったな」
「友人……キルケのことでしょうか。でしたら、あれは既に引退して酒場を営んでおりますが」
「そうか。他に信用できる人間に心当たりはないか?」
「キルケは引退しておりますが、その子供が冒険者をやっております。私もまだ小さい頃に会ったことがありますが、心根の正直そうな子供でした」
「ふむ…………」
と儂は思案する。
小僧に騎士団の誰かをずっと付けておくわけにはいかんし、儂の知り合いの冒険者はもうとっくの昔に引退しておるものたちばかりだ。
となると、面識はないがガインの友人の子供とやらに頼むしかないだろう。
「では、お前の友人によく言い含めておいてくれ────子供にあの小僧を監視させろ、とな」
「はっ、了解いたしました」
胸の前に手を掲げる敬礼をし、ガインが部屋から出ていく。
それを見送ったあと、儂はまたワイングラスを手に取り、一気に飲み干した。
「小僧がクレアにとって禍となるか福音となるか────クレアに恨まれるようなことを、儂にさせるなよ、小僧」
壁に立て掛けられた愛用の剣を眺めながら呟き、儂は空になったグラスにワインを注いだ。
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おお、まさかこの作品に感想が来るとは…………
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どうせエロ入れるなら、もうその方がいいかな、と。
まあ、そもそも全然更新出来てないのですけれども。
…………申し訳ありません。